みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

現金10万円給付 マイナンバーは余計だ/コロナ禍でしんどい思いの女性を応援したい!「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」

2020-05-13 23:01:40 | ジェンダー/上野千鶴子
パートナーのがん治療に東京に通うようになって、
新型コロナウイルスの感染を心配して、
3月にはのぞみのグリーン車、先日からはのぞみの指定席。
行きかえりのラッシュ時の混雑を避けるために泊まったりしていたのですが、
なにかもっと良いコースがないかと考えて、
今日からは、岐阜羽島駅から新幹線に乗って、ひかりの自由席で往復することにしました。

朝7時過ぎに車で出発、東海環状道~東海北陸道~名神高速を通って、
岐阜羽島駅前の1日500円の駐車場に車をとめて8時15分のひかりに乗車。
名古屋から「のぞみ」に乗るのと比べると、経費も安いし、時間も短縮。
何より出会う人は駅員さんくらいで、ほとんど人と密接することなく東京に行ける。
何でもっと早く気がつかなかったのだろう、と思うくらいラクラクスイスイ。
当分はこの日帰りコースで、マイクロ波治療に通う。

東京に行かない日には、ときどき学校や保育園が休みの子たちが、
元気よく「おじゃまします」と遊びにやってくる。

市販のおやつがない時は、ホットケーキやポップコーンなどを手作り。

夕ご飯は大豆製品が中心で、ときどき、お魚製品も食べます。


ところで、
10万円給付のためにマイナンバーカードを作ろうとすると、
交付まで2か月もかかる、というニュースを見た。
郵送のほうがだんぜん早くて確実。
マイナンバーをコロナに乗じて利用させようという魂胆に反して、
イザという時に役に立たない無用の長物、
ということが、証明されてしまった。
「不要不急」のマイナンバー、早く廃止してほしい

  社説:現金10万円給付 マイナンバーは余計だ 
2020年5月13日 中日新聞

 新型コロナウイルス対策の現金給付をめぐり混乱が起きている。オンライン申請にマイナンバーカードを利用したのが原因で、対策が「三密」をつくる本末転倒ぶりだ。政府には猛省を促したい。
 現金十万円給付のオンライン申請をめぐっては現在、全国の各市区町村の窓口で長蛇の列ができるなど混乱が続いている。一定の距離を取っているとはいえ、人々が密集せざるを得ない状況だ。
 給付申請はオンラインか郵送を選択できる。オンラインの場合は政府が運用する「マイナポータル」にアクセス。その際、本人確認のためマイナンバーカードと暗証番号が必要になる。窓口に行った人の大半は、暗証番号を忘れたり番号の入力に失敗したりして申請不可能になったか、新たにカード取得を求めるケースだ。
 そもそもオンライン申請は給付の迅速化が目的のはずだ。ところがカードを義務付けたためにスピードは失われ、密集による感染の危険さえ生じてしまった。
 さらにオンライン申請ではカード読み取り用のスマートフォンかICカードリーダーなどの機材も必要だ。対応できなければ購入を迫られる。すべて準備できても申請作業は複雑でミスも起きやすい。マイナンバーカードの利用は失敗と断じてもいいだろう。
 二〇一五年に導入されたマイナンバーは行政が個人を識別するための制度だ。国や自治体に個人情報を把握されることや、情報漏えいの不安などから敬遠する人が多い。利用に必要なカード取得率も約16%と依然、低迷している。
 なぜ国民の大半が受け入れていない制度を、急を要する生活支援策に組み入れたのか。もし制度を広げるためにコロナ禍に便乗したのだとすれば弁明の余地はない。
 新型コロナ終息の見通しは立っておらず今後もさまざまな支援策が必要となる。その際、マイナンバーカードを利用することはやめてほしい。
 オンライン申請については、健康保険証や自動車免許証などを活用した方法を検討すべきだ。技術的に無理な場合は郵送に集中させるしか手はない。カードを持たない八割を超える人々にも、素早く支援が届く手だてを講じるべきだ。
 一律現金給付は国民が声を上げたことで実現した。生活が破壊されつつある人々の切実な訴えが国を動かした形でもある。国は余計な考えを捨て国民の救済に集中すべきである。 


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後半は、二日つづきのお願いです。
「コロナ禍でしんどい思いの女性を応援したい!」と立ち上げた、
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」にぜひ寄付していただけないでしょうか。

詳細については、以下の呼びかけ、
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ WAN理事長上野千鶴子」をご覧になってください。

  「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ WAN理事長上野千鶴子 
2020.05.10 Sun WAN

コロナ禍でしんどい思いの女性を応援したい!
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ


新型コロナCOVID-19のパンデミックは、弱い立場の女性により多くの負荷を強いています。たとえば非常事態宣言下で、非正規雇用・不安定就業の収入が途絶えて苦しむ、シングルマザーや単身女性たちがいます。また、孤立したDV家庭で苦しむ妻や子どもたちがいます。

そんなパンデミック下でこれまで以上にしんどい思いをしている女性たちに、WANとしてできることはないのだろうか…?WANとしても考えました。
コロナ禍対策として、住民1人当たり10万円を給付する「特別定額給付金」が支給されることになりました。ゆとりのある人にもない人にも一律同じ金額です。しかもその支給方法が世帯単位ですから、DV夫に妻や子の給付金を独占される心配もあります。

経済事情はひとそれぞれ。「特別定額給付金」の10万円がなくても、とりあえず何とかやっていけそうな方々(もちろん男性からの寄付も大歓迎です!)から、そのおカネを本当に必要なひとたちに届けることはできないでしょうか。WANが直接物資や金銭を届けることはできなくても、全国各地でしんどい女性たちを支援する女性団体に支援することで、連帯の思いを届けたいと思います。

そのため、WANはWAN基金内に「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」を特別枠で設置します。
コロナ禍でしんどい思いをしている女性を助けたいけれど、何をしたらいいのか分からない。どこに寄付したらいいのか分からない。そんな方々の温かい思いをWANが仲介し、支援につなげます。 WANは女性のアクションをネットワークする存在として、これまでも多様な女性市民活動団体とのネットワークを大事にし、多くの女性団体と連携してきました。これまでの財産を活用して、WAN基金運営委員会が厳選した「しんどい女性を支援する女性活動団体」に助成します。

今回の「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」は、特別定額給付金の市民的再分配の試みです。政府がやらないならわたしたちがやるしかない。特別定額給付金の財源は税金、それなら税金の使い道をささやかながら自分で決めよう…認定NPO法人WANへの寄付はふるさと納税と同じ効果を持っています。WANはそのために、寄附者の合意を得て初期費用100万円を用意しました。

「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」は、以下のような手順で実施します。
⑴寄付金を1口10万円(特別定額給付金相当額)に設定します
このプロジェクトにかかる運営費や手数料を、WANが寄付金から使用することはありません。全額を助成金にまわすことをお約束します。
⑵期間を2020年7月末までに限定します。
⑶WANは認定NPO法人ですので、年末調整で寄付控除を受けることができます。詳しくはこちらからどうぞ。
⑷寄附金の助成先や支援活動の内容は、随時WANサイト上で報告します。


詳しくは 「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト寄付金募集要項」 もご確認ください。

「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」への寄付は、下記のフォームにご記入のうえ、

WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト寄付申し込み書.docx
下記アドレス

WAN基金運営委員会事務局
メールアドレス wankikin2018@wan.or.jp
あてにフォームを添付して、お申込み
いただくとともに、

下記銀行口座に寄付者の名前でお振込みください。

振込先
三井住友銀行 三鷹支店 店番247
普通預金   口座番号 7333042
名 義 人   特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク
(トクテイヒエイリカツドウホウジンウィメンズアクションネットワーク)


寄付者一覧(随時更新していきます。5月10日現在、あいうえお順)
上野千鶴子、小川真知子、角田朋子、寺町知正、中塚圭子、中西豊子、
養父知美、米田禮子、河野貴代美、和田享子、匿名希望、匿名希望

※WANサイトには支援を求める団体からの呼びかけも掲載されています。みなさまの判断で直接ご寄付なさってもかまいません。
※WANサイトには「コロナとジェンダー」特集記事も展開しています。
※WANサイトには「コロナ禍でどうしてる?」という情報を集める投稿欄もあります。みなさまの知恵や経験をお寄せ下さい。  


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「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ WAN理事長上野千鶴子/「特別定額給付金」申請書が届いた

2020-05-12 22:33:26 | ジェンダー/上野千鶴子
10万円の「特別定額給付金」の申請書が
山県市役所から郵送で届きました
さっそく開けて見ました。
入っているのは、申請書、返信用封筒、説明書と記入の仕方。
申請書の裏面には、世帯主本人が確認できる証明書等のコピー、
および本人名義の通帳のコピーを添付する欄があります。

申請書には、世帯全員の名前や住所が印字されているので、
残りを記入するのは簡単に済みそうです。
とはいえ、
国民一人10万円ずつ、という基本がありながら、
じっさいには世帯主が申請して、その口座に人数分×人数の全額が入金され、
そこからから引き出して他の人に渡すことになるので一手間増えますし、
DVなど関係に問題があれば、ここでトラブルが起きそうです。

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せっかくもらえる10万円の「特別定額給付金」ですから、
少しゆとりのある方も辞退せずに申請手続きをして、
「コロナ禍でしんどい思いの女性を応援したい!」と立ち上げた、
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」にぜひ寄付していただけないでしょうか。

詳細については、以下の呼びかけ、
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ WAN理事長上野千鶴子」をご覧になってください。

  「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ WAN理事長上野千鶴子 
2020.05.10 Sun WAN

コロナ禍でしんどい思いの女性を応援したい!
「WAN基金コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」のおしらせ


新型コロナCOVID-19のパンデミックは、弱い立場の女性により多くの負荷を強いています。たとえば非常事態宣言下で、非正規雇用・不安定就業の収入が途絶えて苦しむ、シングルマザーや単身女性たちがいます。また、孤立したDV家庭で苦しむ妻や子どもたちがいます。

そんなパンデミック下でこれまで以上にしんどい思いをしている女性たちに、WANとしてできることはないのだろうか…?WANとしても考えました。
コロナ禍対策として、住民1人当たり10万円を給付する「特別定額給付金」が支給されることになりました。ゆとりのある人にもない人にも一律同じ金額です。しかもその支給方法が世帯単位ですから、DV夫に妻や子の給付金を独占される心配もあります。

経済事情はひとそれぞれ。「特別定額給付金」の10万円がなくても、とりあえず何とかやっていけそうな方々(もちろん男性からの寄付も大歓迎です!)から、そのおカネを本当に必要なひとたちに届けることはできないでしょうか。WANが直接物資や金銭を届けることはできなくても、全国各地でしんどい女性たちを支援する女性団体に支援することで、連帯の思いを届けたいと思います。

そのため、WANはWAN基金内に「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」を特別枠で設置します。
コロナ禍でしんどい思いをしている女性を助けたいけれど、何をしたらいいのか分からない。どこに寄付したらいいのか分からない。そんな方々の温かい思いをWANが仲介し、支援につなげます。 WANは女性のアクションをネットワークする存在として、これまでも多様な女性市民活動団体とのネットワークを大事にし、多くの女性団体と連携してきました。これまでの財産を活用して、WAN基金運営委員会が厳選した「しんどい女性を支援する女性活動団体」に助成します。

今回の「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」は、特別定額給付金の市民的再分配の試みです。政府がやらないならわたしたちがやるしかない。特別定額給付金の財源は税金、それなら税金の使い道をささやかながら自分で決めよう…認定NPO法人WANへの寄付はふるさと納税と同じ効果を持っています。WANはそのために、寄附者の合意を得て初期費用100万円を用意しました。

「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」は、以下のような手順で実施します。
⑴寄付金を1口10万円(特別定額給付金相当額)に設定します
このプロジェクトにかかる運営費や手数料を、WANが寄付金から使用することはありません。全額を助成金にまわすことをお約束します。
⑵期間を2020年7月末までに限定します。
⑶WANは認定NPO法人ですので、年末調整で寄付控除を受けることができます。詳しくはこちらからどうぞ。
⑷寄附金の助成先や支援活動の内容は、随時WANサイト上で報告します。


詳しくは 「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト寄付金募集要項」 もご確認ください。

「コロナ禍対策女性連帯プロジェクト」への寄付は、下記のフォームにご記入のうえ、

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下記銀行口座に寄付者の名前でお振込みください。

振込先
三井住友銀行 三鷹支店 店番247
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名 義 人   特定非営利活動法人ウィメンズアクションネットワーク
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寄付者一覧(随時更新していきます。5月10日現在、あいうえお順)
上野千鶴子、小川真知子、角田朋子、寺町知正、中塚圭子、中西豊子、
養父知美、米田禮子、河野貴代美、和田享子、匿名希望、匿名希望

※WANサイトには支援を求める団体からの呼びかけも掲載されています。みなさまの判断で直接ご寄付なさってもかまいません。
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『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』 上野千鶴子、田房永子〈著〉/姫コブシ、口紅水仙が開花。河津桜は散り始めています

2020-03-15 22:17:57 | ジェンダー/上野千鶴子
河津桜は散り始めています。
花といっしょに葉が出る河津桜。

花のピンクと緑のコントラストがきれいです。





河津桜の足元に、口紅水仙が咲きました。


  
コブシの仲間では早咲きの姫コブシの
開花が始まりました。

せっかく咲いた花は、今日のサルたちに食べられてしまいました。

サラサモクレンはつぼみが膨らんで、花もちらほら。
ハクモクレンはまだつぼみがかたいです。


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  『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』 上野千鶴子、田房永子〈著〉
2020.3.14 朝日新聞

 ■女性差別に切れ味鋭い名タッグ
 上野千鶴子といえば、昨春の東大入学式での祝辞が記憶に新しい。東京医科大での不正入試で女性が意図的に排除された事実から始めて、東大男子学生による集団凌辱(りょうじょく)事件に触れながら、上野はこう言った。「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です」と。
 一方、田房永子は『母がしんどい』などの名著で、いわば毒母の抑圧の下で生きる娘の大変さを、ほのぼのとしたタッチの漫画だからこそ胸に迫るものとして描いたことでも知られる。
 その二人がフェミニズムについて長時間の対談、あるいは田房によるロングインタビューに挑んだのが本書である。
 上野はいつもの語りぶりで女性運動の歴史を語り、現在も続く女性差別の問題をズバズバ斬っていく。おかげで男性である私もつい気づかずにいる自分の無知を指摘されておおいにたじろぐのだが、そこで田房が母との個人的な関係や社会構造の至らなさを的確な例として挙げてくれるため、何がおかしくてそうなっているのかがよくわかる。
 そもそも田房はこれまでの著書でも、誰もうまく焦点化してこなかった家庭内の重大な事象を明るみに出すのがきわめてうまい書き手だった。そしてそれが当を得ているからこそ、ヘビーな中身が客観化され、読者の気づきをソフトなものにしてくれていたと思う。
 同じことが上野とのやりとりでもあちこちにあり、また補注に丁寧な漫画での解説が添えられているからこそ、フェミニズムを語る時に起きがちな反対者からの不当なバックラッシュ(感情的な反動)があったとしても、それをユーモラスにほぐすだろう。
 ゆえに上野も安心して自由自在に発言し(「私がフェミニストになった理由はね、私怨〈しえん〉よ」など)、それが実に面白い。名コンビといえるのではないか。
 いや、文章での補注に編集者の気配りが利いているから、名トリオと呼ぼう。
 評・いとうせいこう(作家)


 「後ろを向いたら誰もついてきてなかった。若い世代の変化が心強い」
上野千鶴子×田房永子、フェミニズムの現在地を語る( 2020年03月07日 ハフポスト日本版)
 


》後編:“我慢をしない娘”は、専業主婦を選ぶしかなかった母親世代が育てた。
上野千鶴子×田房永子が語るフェミニズム( 2020年03月07日 ハフポスト日本版)


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最新刊『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(大和書房)/産後ケア 地域格差の解消を急げ

2020-01-16 21:17:22 | ジェンダー/上野千鶴子
『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』が大和書房から届きました。
1月10日に発売されたばかりの、
でき立てほやほやの「著者謹呈」本です。

   『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』上野千鶴子・田房永子著(大和書房) 
内容紹介
日本の何が問題なのか?
母娘問題、セクハラ、結婚・恋愛・子育て、団塊世代と大学闘争、性暴力などについて徹底的に語り合った7時間!
・日本の女が大変なワケ
・世代でくくると見えてくるもの
・結婚、恋愛、ナメんなよ!
・子どもを産むのは親のエゴイズム
・オヤジは再生産される!?
・性暴力は女性ではなく男性の問題
・私たちは山ほど洗脳されている!
<著者について>
上野千鶴子(うえの・ちづこ) 

1948年富山県生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクショネットワーク(WAN)理事長。
専門学校、短大、大学、大学院、社会人教育などの高等教育機関で、40年間、教育と研究に従事。
著書に『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)、『ケアの社会学』(太田出版)など多数。

田房永子(たぶさ・えいこ)
1978年東京都生まれ。漫画家、ライター。母からの過干渉に悩み、その確執と葛藤を描いたコミックエッセイ
『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)がベストセラーに。主な著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、
『キレる私をやめたい~夫をグーで殴る妻をやめるまで~』(竹書房)、『「男の子の育て方」を真剣に考えてたら夫とのセックスが週3回になりました』(大和書房)など


刊行されると知って読みたいと思っていた本です。
「はじめに」と目次を見ただけでワクワク。
他の仕事を放り出して、さっそく読みました。 

随所にあるユーモアたっぷりの漫画(イラスト)と、テンポのよいかけあいで読みやすく、
とっても!おもしろかった!
装丁も工夫されていて、横書きで、大事なところが赤字になっているところもいいですね。
ちょうど今夜、刊行記念イベントも開催されたようです。
 『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』出版記念トークイベント! 

名古屋の結婚式でもらった「福砂屋の長崎カステラ」と引き出物。

長崎カステラは三時のおやつにいただきました。

二切れはいっていたので、パートナーと仲良くわけっこ。

糖質たっぷりの甘ーいカステラ、久しぶりです。

庭には、日本水仙が咲き始めました。


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後半は、
今日の朝日新聞の社説を紹介します。

  (社説)産後ケア 地域格差の解消を急げ  
2020年1月16日 朝日新聞

 昨年の出生数は90万人を割り込み、想定を上回る速さで少子化が進む。重層的な対策が課題になるなか、出産後1年未満の母子を対象に、心身のケアや育児支援をすることを市町村の努力義務と定める改正母子保健法が、先の臨時国会で成立した。

 こうした産後ケアにかかる費用を国が補助する事業は、すでに4年前に始まっている。だが手を挙げた自治体は、昨年度で3分の1強にとどまる。

 法律の裏づけができたことによって、首長や担当者の認識が深まり、地域間の格差が解消されるよう期待したい。

 出産後に母親が経験する心や体の不調は、しばしば深刻なものがある。親族や周囲の援助を得られず、孤立や不安に直面して苦しむ人も少なくない。

 厚生労働省研究班の調査によると、15~16年の2年間で、妊娠から産後1年までに亡くなった母親357人のうち、自殺が102人で最も多かった。初産婦の産後に限れば25%に「うつ」の症状がみられるとのデータもある。また、虐待で死亡した子のうち最も多いのは0歳児で、加害者は母親というケースも数多く報告されている。

 産後ケアでは、保健師や助産師が悩みに向きあい、授乳の仕方などの技術的な助言にとどまらず、心身の回復を手助けし、場合によっては専門的な手当てをする。泊まりがけで対応するタイプから日帰り型、外出の負担を考慮して保健師らが自宅を訪ねる方式まで、個々の事情に応じたサービスを提供できるようにしたい。事業を展開している市町村の中には、旅館・ホテルの空き部屋を利用したり、地域の病院や助産院と提携したりしているところもある。

 大切なのは自ら悩みを訴えられない人へのアプローチだ。産後健診の制度などを通じて状態を把握することが欠かせない。初産婦のみならず、幼い兄姉を抱える人のフォローも求められるし、国会審議では、子育ての当事者として父親も支援対象にすべきだとの指摘が出た。

 ここでもカギを握るのはカネとヒトだ。知識や経験のあるスタッフを確保する必要があり、関係者からは「赤字覚悟」との声も聞こえてくる。厚労省は普及の妨げとなっている原因を探り、対策を講じてもらいたい。

 3年前には、妊娠期からの切れ目のない支援をうたい、「子育て世代包括支援センター」の設置が市町村の努力義務となった。しかしこちらも、実現したのは全国の半数強にとどまる。法律を制定しても現場がついてこなければ意味がない。

 どこで暮らしても安心して子育てができる環境を着実に整える。それが政治の務めだ。


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再放送は1/13午前10時25分~Eテレグレーテルのかまど「上野千鶴子 母の焼きりんご」/糖尿病治療は患者が主役 食事と運動、基礎を学ぶ

2020-01-07 21:05:36 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日の夜10時からのEテレは、
グレーテルのかまど「上野千鶴子 母の焼きリンゴ」。

グレーテルのかまどは時々みるのですが、
今回は上野千鶴子さんが登場。

上野さんの笑顔がすてきでした。




見逃した方には、1週間後の1月13日の午前中に再放送があります。

   グレーテルのかまど「上野千鶴子 母の焼きりんご」 
再放送 Eテレ1月13日(月曜)午前10時25分~ 午前10時50分

季節が来ると、毎年かならず焼きりんごを作るという上野千鶴子さん。日本の女性学をけん引する上野さんが「母の供養」と語る、焼きりんごの物語とは?
日本のフェミニズム第一人者として活躍を続ける上野千鶴子さんは、学生時代、時間があるとケーキを焼いていたスイーツ好き。毎日手作りのおやつを作ってくれたやさしい母は、やがて家庭に縛られ不満を募らせる専業主婦として、上野さんが女性学を志す原動力となります。思い出の味、焼きりんごづくりを通して、母と対話を重ねる上野さんの思いに迫ります。ヘンゼルは、チーズやブランデーが香るオトナの焼きりんごに挑戦!
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子


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後半は、
中日新聞生活面の「糖尿病治療は患者が主役 食事と運動、基礎を学ぶ」。
順天堂大順天堂医院(東京)での糖尿病患者の教育入院の記事です。

  糖尿病治療は患者が主役 食事と運動、基礎を学ぶ 
2020年1月7日 中日新聞

 2型糖尿病と診断された人は生活を振り返って、食べ過ぎがいけないのか、運動不足なのかと考え込み、具体的にどうすればいいのか戸惑う。そんな患者に医師が勧めるのが「教育入院」だ。検査で糖尿病の状態とタイプを見極めてその後の治療方針を決めると同時に、生活の問題点を洗い出し、患者自身が治療の主役となって改善に取り組むきっかけをつくる。順天堂大順天堂医院(東京)で、一週間のプログラムを取材した。

▽合併症を知る
 「ちゃんとした食生活や適度な運動が糖尿病治療に必要なことは知られているが、何となく知っているだけでは不十分。きちんと学ぶと、治そうという意識も高まる」。綿田裕孝順天堂大教授(糖尿病・内分泌内科)は、教育入院の意義をそう説明する。
 順天堂医院の教育入院は六泊七日。糖尿病と診断され、測定前一~二カ月の平均血糖値を示す「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」が高い人など、血糖管理が悪い人には特に勧めている。
 「何とかしたい、という意欲が大事だ」と、教育入院担当の佐藤博亮先任准教授(同)。
 初日、二日目は検査と診察だ。胸部エックス線検査や頸(けい)動脈の超音波検査、負荷心電図で動脈硬化などを調べるほか、三大合併症といわれる目の網膜症、しびれなどの神経障害、腎臓病などの有無についても検査する。血糖を抑えるホルモン「インスリン」がどれだけ分泌されているかも、治療方針の決定に重要な情報になる。

▽チーム医療
 「自覚症状は?」「ありません」「息切れが…」「だるさが…」
 二日目の集団講義。医師の問いに、患者らが答える。医師は「血糖値がとても高ければ症状が出るが、糖尿病は無症状で自覚できないことが怖い」と切り出し、糖尿病で大小の血管が傷み、放っておくと失明や人工透析のリスクがあることを順に説明していく。患者らは自分の体調で気掛かりな点を口々に質問した。
 検査結果で運動に支障がない人は四日目から病院内の運動施設に集まる。トレーニングマシンが並びスポーツジムのようだ。ストレッチからウオーキング、自転車こぎ…。健康運動指導士という有資格者と、体調に合わせて無理なく体を動かす方法を探っていく。
 五日目には医師や看護師、管理栄養士、薬剤師らのチームが患者ごとの対処方針を話し合う症例検討会が開かれた。
 インスリンが不足なのか、“効き”が悪いのか。検査や問診で得た情報から、病気のタイプや合併症を見極め「この患者は運動を勧める」「この患者はまず食生活」…。生活改善のポイントについての意見が相次ぐ。
 同日の看護師の講義では、療養生活の歩みを示した“ルートマップ”を前に、今後直面する血糖コントロールや合併症の課題をどう克服するか、対処法を書いたカードを使って学んでいった。

▽生活見つめ直す
 管理栄養士の栄養指導では、やはり食事が気掛かりなのか、質問が飛び交う。ただ、病院食の印象を聞かれた患者は口をそろえ「こんなに食べてもいいのか」。栄養士はすかさず「三食きちんと食べてこそ、血糖値が安定する」と強調した。
 「目標体重から必要エネルギーを知り、それを三食に均等に」「和定食を基本に、菓子やジュースは控える」「食材の組み合わせを意識する」。食事改善のこつを科学的根拠とともに教わる。教育入院で提供される情報は盛りだくさんで、とても覚えきれそうにない。だが、どんな不安、疑問にも専門家が即座に答えてくれる環境で自分の生活を見つめ直す貴重な機会になると感じた。
 (由藤庸二郎) 


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性差別に触れた上野千鶴子さんの祝辞 東大生6割強が「評価」/東大入学式2019・上野祝辞アンケート分析/手作りオーガニックイチゴジャム

2019-05-28 21:18:09 | ジェンダー/上野千鶴子
寺町畑のイチゴがどっさりとれて
今年はイチゴの当たり年です。
配送日には、少し虫食いの自家用イチゴがたくさん届きます。

すぐに食べきれないので、冷凍していたのですが、
冷凍庫も満杯なので、イチゴジャムを作ることにしました。

イチゴはきれいに洗ってヘタを取り、
粗糖を大さじ二杯くらい入れてホーローなべで煮ます。

15分くらいで果汁たっぷり。

あくを取りながらことこと、さらに30分くらい煮ます。

ヨーグルトにかけるので、少しゆるめのジャムにしましょう。

ピンに詰めて保存用とすぐ食べる用に分けました。

生食用イチゴはヘタを取る多岐に取り分けて、

蜂蜜をかけて、冷蔵庫へ入れました。

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後半は、
東京大学入学式での上野千鶴子さんの祝辞の反響の続報です。
東京大学新聞社がネット上でとったアンケートの分析をwebサイトで公表。
NHKニュースにも出ています。

  性差別に触れた上野千鶴子さんの祝辞 東大生6割強が「評価」 
2019.5.28 NHKニュース

先月行われた東京大学の入学式で、社会学者の上野千鶴子さんが性差別などに触れ関心を集めた祝辞について、東京大学新聞社がネット上でアンケートを行ったところ、東大生の61%が「評価する」と答えた一方、25%が「評価しない」と答えました。

ことしの東京大学の入学式で、名誉教授で社会学者の上野千鶴子さんが、「大学に入る時点で隠れた性差別が始まっている。東京大学も例外ではない」などと女性差別に触れたうえで、大学で学ぶ意義について述べた祝辞について、ネット上では賛否の声が広がるなど大きな関心を集めました。

これについて東大の学生が編集する東京大学新聞社は、今月10日にかけてホームページ上などでアンケートを行い、東大生603人を含む4921人から回答を得ました。

このうち東大生で、祝辞を「たいへん評価する」「評価する」としたのは61.7%、「評価しない」「まったく評価しない」と答えたのは25.7%でした。

自由記述では「見えにくいジェンダーの話をしたことは意義がある」「東大生に性について考えさせ知を深めさせた」といった意見が寄せられた一方、入学生が祝われるべき祝辞としては評価できないといった声や、合コンで東大の男子学生がもてるというのは必ずしも正しくないのではないか、といった指摘もあったということです。

アンケートでは、東大生以外の4300人余りも同じ質問に答えていて、「評価する」と答えた人は東大生より多い87.5%、「評価しない」とした人は8.6%となっています。自由記述では、「女性が向上心を持って行動すればするほど壁が高くやる気をなくす経験を代弁してもらった」など、社会人の女性を中心に共感する声が寄せられているということです。

東京大学新聞社編集部の山口岳大さんは「想定より多くの人にアンケートに答えてもらった。性差別などの問題が回答者1人ひとりにとって、また日本にとっても切実だということを物語っているのではないか」と話しています。 


  東大入学式2019・上野祝辞アンケート分析① 回答傾向の分析から
2019年5月28日 東大新聞オンライン

 4月12日の学部入学式で上野千鶴子名誉教授が述べた祝辞は、学内のジェンダー問題や大学で学ぶ心構えを説き、学内外で反響を呼んだ。東京大学新聞社は、この祝辞について東大内外の全ての人を対象にアンケート調査を行い、東大生(院生含む)603人を含む4921人から回答を得た。東大生以外では87.5%が祝辞を評価した一方、評価した東大生は61.7%にとどまり、祝辞への反応の差が浮き彫りになった。東大生の中でも、性別や学年、文系理系によって回答の傾向に相違が見られた。
(構成・山口岳大)

 調査では、祝辞について①全文を聞いた、あるいは読んだか②内容をどの程度理解できたか③どの程度評価するか④学部入学式にふさわしい内容だったと思うか─の四つの質問を設け、①以外の三つに関しては回答の理由を聞いた。さらに、祝辞で取り上げられた東大の四つのジェンダー問題について、祝辞以前にどの程度認識していたかも聞いた。

◇東大生の回答傾向
女性の関心の高さ際立つ・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


東大入学式2019・上野祝辞アンケート分析② 回答理由の記述から(2019年5月28日 東大新聞オンライン)

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東大入学式 上野千鶴子さん「隠れた性差別 東大も例外でない」/上野千鶴子さんの祝辞の全文

2019-04-12 21:26:56 | ジェンダー/上野千鶴子
春の庭は花盛り。
一年でいちばん美しい時期です。
枝垂れ源平花桃は、満開を過ぎて葉が出始めています。



足元の芝桜は満開。



紫のアイリスも咲き始めました。


きょうのビッグニュースは、東大の入学式の祝辞。
ニュースを見ていたら、
な、なんと、上野千鶴子さんが祝辞を述べていました。
東大も粋な計らいをするものでうれしいです。

話しの内容もとってもいいので、
ニュースとともに、
全文を紹介させていただきます。

  東大入学式 上野千鶴子さん「隠れた性差別 東大も例外でない」 
2019年4月12日 NHK

東京大学の入学式が行われ、社会学者の上野千鶴子さんが祝辞の中で、新入生の女子が少ないことを指摘して、「隠れた性差別は、東京大学も例外ではない」と述べました。

東京大学の入学式は東京千代田区の日本武道館で行われました。今年度の新入生は、男子が2558人、女子が567人の合わせて3125人です。

式の祝辞で、東京大学名誉教授で社会学者の上野千鶴子さんが、去年相次いで発覚した医学部入試の女性差別に触れました。

そして、東京大学でも、女子の新入生の割合が2割に満たないことを指摘し「大学に入る時点で隠れた性差別が始まっている。東京大学も例外ではない」と述べました。

また、「大学で学ぶ価値とは、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身につけることだ」と新入生を激励しました。

文科三類に入学した女子学生は「平成の時代に覆い隠せなくなった課題に向き合っていけるよう、哲学などを学んで教養を身につけ、多角的な視野を持てるようになりたい」と話していました。

理科一類に入学した男子学生は、「好きな化学を学び、将来はエネルギー問題の解決に貢献してノーベル賞をとり、令和の時代の教科書に載りたい」と話していました。


  「性差別、東大も例外ではない」上野千鶴子氏、入学式で
2019.4.12 朝日新聞

 「社会にはあからさまな性差別が横行している。東京大も残念ながら、例外ではない」――。12日にあった東京大の入学式で祝辞を述べた社会学者の上野千鶴子・同大名誉教授はこう語り、「世の中には、頑張っても報われない人や頑張ろうにも頑張れない人、頑張りすぎて心と体を壊した人たちがいる。恵まれた環境と能力を、自分が勝ち抜くためだけに使わず、恵まれない人々を助けるために使ってほしい」と新入生に訴えた。


 上野氏は祝辞の冒頭、昨年に東京医科大の医学部入試で女子差別などが明らかになったことや、他の私大医学部でも男子の合格率が高いことを紹介。東京大でも長年にわたって入学者における女子の割合がなかなか「2割の壁」を超えないことや、4年制大学への進学率の男女差などを列挙した。

 さらに、「社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行している」と指摘。東京大の場合は教授に占める女性の割合は7・8%、女性の学部長や大学院の研究科長は15人のうち1人にとどまり、歴代総長に女性がいないことを挙げ、「東京大も、残念ながら、例外ではない」と述べた。

 上野氏はそのうえで、新入生に向かって、「頑張っても公正に報われない社会が待っている。頑張ったら報われると思えることが、恵まれた環境のおかげだったことを忘れないでほしい」と呼びかけた。自身に入学式の祝辞を担当させたことを例に、「東京大は変化と多様性にひらかれた大学」とも紹介し、「これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください」と、学外を含めて幅広く体験を積むことを求めた。
朝日新聞社 


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上野千鶴子さんの祝辞の全文は、
東大のHPにアップされています。

  平成31年度東京大学学部入学式 祝辞 

ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。

女子学生の置かれている現実
その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。文科省が全国81の医科大・医学部の全数調査を実施したところ、女子学生の入りにくさ、すなわち女子学生の合格率に対する男子学生の合格率は平均1.2倍と出ました。問題の東医大は1.29、最高が順天堂大の1.67、上位には昭和大、日本大、慶応大などの私学が並んでいます。1.0よりも低い、すなわち女子学生の方が入りやすい大学には鳥取大、島根大、徳島大、弘前大などの地方国立大医学部が並んでいます。ちなみに東京大学理科3類は1.03、平均よりは低いですが1.0よりは高い、この数字をどう読み解けばよいでしょうか。統計は大事です、それをもとに考察が成り立つのですから。

女子学生が男子学生より合格しにくいのは、男子受験生の成績の方がよいからでしょうか?全国医学部調査結果を公表した文科省の担当者が、こんなコメントを述べています。「男子優位の学部、学科は他に見当たらず、理工系も文系も女子が優位な場合が多い」。ということは、医学部を除く他学部では、女子の入りにくさは1以下であること、医学部が1を越えていることには、なんらかの説明が要ることを意味します。

事実、各種のデータが、女子受験生の偏差値の方が男子受験生より高いことを証明しています。まず第1に女子学生は浪人を避けるために余裕を持って受験先を決める傾向があります。第2に東京大学入学者の女性比率は長期にわたって「2割の壁」を越えません。今年度に至っては18.1%と前年度を下回りました。統計的には偏差値の正規分布に男女差はありませんから、男子学生以上に優秀な女子学生が東大を受験していることになります。第3に、4年制大学進学率そのものに性別によるギャップがあります。2016年度の学校基本調査によれば4年制大学進学率は男子55.6%、女子48.2%と7ポイントもの差があります。この差は成績の差ではありません。「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

最近ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんが日本を訪れて「女子教育」の必要性を訴えました。それはパキスタンにとっては重要だが、日本には無関係でしょうか。「どうせ女の子だし」「しょせん女の子だから」と水をかけ、足を引っ張ることを、aspirationのcooling downすなわち意欲の冷却効果と言います。マララさんのお父さんは、「どうやって娘を育てたか」と訊かれて、「娘の翼を折らないようにしてきた」と答えました。そのとおり、多くの娘たちは、子どもなら誰でも持っている翼を折られてきたのです。

そうやって東大に頑張って進学した男女学生を待っているのは、どんな環境でしょうか。他大学との合コン(合同コンパ)で東大の男子学生はもてます。東大の女子学生からはこんな話を聞きました。「キミ、どこの大学?」と訊かれたら、「東京、の、大学...」と答えるのだそうです。なぜかといえば「東大」といえば、退かれるから、だそうです。なぜ男子学生は東大生であることに誇りが持てるのに、女子学生は答えに躊躇するのでしょうか。なぜなら、男性の価値と成績のよさは一致しているのに、女性の価値と成績のよさとのあいだには、ねじれがあるからです。女子は子どものときから「かわいい」ことを期待されます。ところで「かわいい」とはどんな価値でしょうか?愛される、選ばれる、守ってもらえる価値には、相手を絶対におびやかさないという保証が含まれています。だから女子は、自分が成績がいいことや、東大生であることを隠そうとするのです。

東大工学部と大学院の男子学生5人が、私大の女子学生を集団で性的に凌辱した事件がありました。加害者の男子学生は3人が退学、2人が停学処分を受けました。この事件をモデルにして姫野カオルコさんという作家が『彼女は頭が悪いから』という小説を書き、昨年それをテーマに学内でシンポジウムが開かれました。「彼女は頭が悪いから」というのは、取り調べの過程で、実際に加害者の男子学生が口にしたコトバだそうです。この作品を読めば、東大の男子学生が社会からどんな目で見られているかがわかります。

東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。

これまであなたたちが過ごしてきた学校は、タテマエ平等の社会でした。偏差値競争に男女別はありません。ですが、大学に入る時点ですでに隠れた性差別が始まっています。社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです。

学部においておよそ20%の女子学生比率は、大学院になると修士課程で25%、博士課程で30.7%になります。その先、研究職となると、助教の女性比率は18.2、准教授で11.6、教授職で7.8%と低下します。これは国会議員の女性比率より低い数字です。女性学部長・研究科長は15人のうち1人、歴代総長には女性はいません。

女性学のパイオニアとして
こういうことを研究する学問が40年前に生まれました。女性学という学問です。のちにジェンダー研究と呼ばれるようになりました。私が学生だったころ、女性学という学問はこの世にありませんでした。なかったから、作りました。女性学は大学の外で生まれて、大学の中に参入しました。4半世紀前、私が東京大学に赴任したとき、私は文学部で3人目の女性教員でした。そして女性学を教壇で教える立場に立ちました。女性学を始めてみたら、世の中は解かれていない謎だらけでした。どうして男は仕事で女は家事、って決まっているの?主婦ってなあに、何する人?ナプキンやタンポンがなかった時代には、月経用品は何を使っていたの?日本の歴史に同性愛者はいたの?...誰も調べたことがなかったから、先行研究というものがありません。ですから何をやってもその分野のパイオニア、第1人者になれたのです。今日東京大学では、主婦の研究でも、少女マンガの研究でもセクシュアリティの研究でも学位がとれますが、それは私たちが新しい分野に取り組んで、闘ってきたからです。そして私を突き動かしてきたのは、あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒りでした。

学問にもベンチャーがあります。衰退していく学問に対して、あたらしく勃興していく学問があります。女性学はベンチャーでした。女性学にかぎらず、環境学、情報学、障害学などさまざまな新しい分野が生まれました。時代の変化がそれを求めたからです。

変化と多様性に拓かれた大学
言っておきますが、東京大学は変化と多様性に拓かれた大学です。わたしのような者を採用し、この場に立たせたことがその証です。東大には、国立大学初の在日韓国人教授、姜尚中さんもいましたし、国立大学初の高卒の教授、安藤忠雄さんもいました。また盲ろうあ三重の障害者である教授、福島智さんもいらっしゃいます。

あなたたちは選抜されてここに来ました。東大生ひとりあたりにかかる国費負担は年間500万円と言われています。これから4年間すばらしい教育学習環境があなたたちを待っています。そのすばらしさは、ここで教えた経験のある私が請け合います。

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。

東京大学で学ぶ価値
あなた方を待ち受けているのは、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。これまであなた方は正解のある知を求めてきました。これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。学内に多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。学内にとどまる必要はありません。東大には海外留学や国際交流、国内の地域課題の解決に関わる活動をサポートする仕組みもあります。未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。異文化を怖れる必要はありません。人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。ようこそ、東京大学へ。

平成31年4月12日
認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子


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ジェンダー差別発言 ワースト「子供4人以上産んだら…」/ウグイス色の小鳥は、メジロ。

2018-01-10 19:03:55 | ジェンダー/上野千鶴子
「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が、昨年の政治家の差別発言をネット上に公開して、
ワースト投票をしていました。

もちろん、私も投票しましたよ。

その結果が出て、公表されました。

ワーストワンは、自民党の山東昭子元参院副議長の、
「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」。

女性は、半数近くが山東氏の発言を選んだということ。
さもアンナン、わたしもこの発言をワーストに選びました。。
「女は産む機械」に抗議して、署名を集めたことを思い出しながら・・・。

  ジェンダー差別発言 ワースト「子供4人以上産んだら…」
毎日新聞2018年1月10日
 
 男女差別などジェンダーに関する問題発言の2017年ワーストを選ぶネット投票の結果が9日、公表された。1457人から投票があり、最も票が多かったのは「子供を4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」との自民党、山東昭子元参院副議長による発言だった。2位には同党の竹下亘総務会長の「(国賓の)パートナーが同性だった場合、私は(宮中晩さん会への出席には)反対だ。日本国の伝統には合わないと思う」が選ばれた。

 大学教員や弁護士らで作る「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」が、昨年あった政治家による問題発言を五つ選び、ワースト候補としてネット上に公開。先月29日から9日間、投票を募った。1位は605票、2位は578票を集め、3位以下を大きく引き離した。女性の半数近くが山東氏の発言をワーストに選んだのに対し、男性では竹下氏の発言を選んだ人の方が多かった。
 同会は「二つの発言に票が集中したのは、あからさまに差別的でひどさが突出していたからだろう。ただ、これらの発言は氷山の一角。今回のキャンペーンが公人によるジェンダー差別発言を終わらせる時期がきた、という認識を広げるための一歩となれば」としている。結果はフェイスブックhttps://www.facebook.com/NOASEPS/posts/2017288088540641▽ウェブサイトhttps://goo.gl/r74FAfに掲載している。【山崎友記子】



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このところ、小さなウグイス色の小鳥が山茶花の花に来ています。
花の蜜を吸いに来ているようです。

枝の中にいるのと、よく飛び回るので写しにくいのですが、
ピントを合わせて、止まるのを待ってパチリ。
  
花のなかにいるのが見えるでしょうか。
木の中から「チイ」「チィー」と高い鳴き声が聞こえます。

葉のない枝にとまったので、ズームで写しました。
このウグイス色の小鳥は、
目のまわりが白い「メジロ」です。

玄関を出ると、足元にパンジーとビオラが咲いています。

12月に植えた苗ですが、だいぶん花が増えてきました。
  
小寒も過ぎて寒さは底ですが、日差しは長くなってきたように感じます。


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(北陸六味)上野千鶴子さん 「復旧」しつつある被災地/宮城寒流のり/山アジサイとドクダミが咲いています

2017-06-11 22:02:58 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日は名古屋で「WAN会員交流会(WAN会員・中部女子会)」のお食事会。
20人の女たちが一堂に会して、おいしいものを食べながらおしゃべりして、
楽しくて有意義な時を過ごしました。
わたしは主催者(幹事)だったので、みなさんをお見送りして、
そのまま、上野さんと名古屋のホテルに一泊しました。

おみやげに上野さんに一番摘みの「宮城寒流のり」をいただきました。
海苔にはちょっとこだわりがあり有明海の焼のりをお取り寄せしているのですが、
「 南三陸さんさん商店街」の海苔もパリパリしてとってもおいしいです。
  
 南三陸さんさん商店街

南三陸さんさん商店街の焼き海苔を検索していたら、
上野千鶴子さんが、朝日新聞北陸版に「「復旧」しつつある被災地」で、
南三陸さんさん商店街のことを書いていらっしゃいました。
ということは、
この時に買われた海苔が、わたしの手元に届いているということ。
なんという、グッドタイミングでしょう(笑)。

 (北陸六味)上野千鶴子さん 「復旧」しつつある被災地 
2017年6月9日 朝日新聞

 宮城県の南三陸さんさん商店街が常設になって、3月に新規オープンした。仮設のときにお訪ねして、なじみになった方たちもいらしたので、桜の花をお祝いにお贈りした。春の遅い東北に、華やぎを添えればと思ったからだ。

 5月、そこを訪ねた。真新しい木の匂い。人の賑(にぎ)わい。活気のある食堂。土日は駐車場があふれてクルマを停(と)める場所を見つけるのが一苦労、という。

 常設商店街は、もとの商店街のあった場所に盛り土をして、そのうえに作った建物である。避難所に指定されていた3階建ての元防災庁舎は、屋上まで津波に襲われて、無残な鉄骨姿をさらしていたが、その建物が盛り土のあいだに埋まるようにして見える。震災遺構として残すかは、10年20年経ってから最終的に決めるのだとか。

 もと商店街のあった地域とはいえ、元の商店のオーナーがタダで戻れるわけではない。盛り土や建物の建設工事を第三セクターのディベロッパーが請け負い、土地も建物も高くついている。

 ログイン前の続きなじみのお店で買い物をして、つい「ここの家賃は?」と訊(き)いてしまう。月額12万円だとか。千円、2千円の小さな商いだ。月間どれだけの売り上げを達成したら、家賃のみならず、従業員の給料や家族の生活費がまかなえるのだろう、とアタマの中で計算する。以前なら自分の店舗だから、少なくとも家賃は必要なかったはずだ。

 オープンしてまだ2ケ月。開店景気もあるし、復興観光もある。周囲には工事現場もたくさんあるから、そこで働くひとたちも食事や買い物にやってくる。売り上げのほとんどは、地元よりも外から来訪する客に依存している。

 商店街の会長さんはメディアのインタビューに答えて「いずれ市街地が形成されていくことを期待しています」と言うが、その気配はない。避難したひとたちは、内陸部の仮設や復興住宅に入居してしまった。津波で洗われた土地に、暮らしの場を求めて戻ってくるとは思えない。工事現場のひとたちもやがて去っていくだろう。このオープニング景気はいつまで続くのだろうか、とふと心配になる。

 復興予算をじゃぶじゃぶ使って、土地の値段を上げ、家賃を高騰させ、最後にもうかるのはディベロッパーだけかもしれない。成長型モデルの限界を感じる。

 被災地は「復旧」しつつあります、という声を聞いた。もとのとおり、保守的で新しいことには及び腰で、文句をいいながらあきらめがちで、周囲の顔色を見て、自分だけが出過ぎないように牽制(けんせい)しあう……そんな社会に戻りつつあると。「ここはそんな土地柄で」という友人に「日本中どこでもそんなものよ」とわたしは返す。その土地を千年に一度の災害が襲った。「もとのままではいられない。せっかくのチャンスを生かさなくては」と彼女は言う。

 高齢化も少子化も人口減少も進む、被災地は日本の将来の縮図である。そこでどうやって生き延びていけばよいか? 被災地は「復興」のための新しいモデルを必要としているはずだ。(社会学者)


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上野さんと別れてから、名鉄百貨店のデパチカで、
ともちゃんのお土産にマグロのお刺身(柵)を買ったので、
きょうの夕ご飯は、ドーンとメバチマグロのお刺身。


庭には山アジサイとドクダミが咲きすすんでいました。


  






ドクダミは花が咲いているうちに、根から全草を引き抜いて、
干して乾燥させて、一年分のドクダミ茶を作ります。

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田中優子の江戸から見ると 女たちの一揆/スイートマルベリージャム、つくりました。

2017-06-10 13:33:56 | ジェンダー/上野千鶴子
熟して黒くなったスイートマルベリーの実が
たくさん落ち始めたので、実をつんでジャムを作ることにしました。

 首相らの答弁 不信が募るばかりだ/事実解明進まぬ「加計」問題 首相の答弁姿勢を疑う
/熟しはじめたマルベリーの実、大豊作!(2017-06-06)


下に落ちた実は、いつのものかわからないので、
熟した実を、枝からていねいに収穫。
少し枝に触れるとボトボト落ちるのでざるいっぱいになりました。


軸は堅いので、果実だけ一個ずつ丁寧に外します。

てんさい糖とハチミツをかけて少し置いておきます。


 
水分が出てきたら、ブレンダーにかけてつぶし、火にかけます。
  
弱火でかき混ぜながら30分ほど。
一晩おいて、まだ少しゆるいので、もう少し煮詰めます。
  
熱湯消毒した瓶に詰めて、湯せんで脱気。
 


いろ鮮やかなスイートマルベリージャムが出来あがりました。

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ところで、
「WAN会員交流会in中部」を開催するので午後から名古屋に行きます。

WANといえば、6月7日の毎日新聞夕刊のテレビ欄下の、
田中優子さんのコラム「田中優子の江戸から見ると」に、
「女たちの一揆」と題して北海道で開催したWANシンポのことが書かれていました、
このシンポジウムの基調講演は田中優子さん。

わたしはいけなかったのですが、女たちが一堂に会して盛況だったようです。

 田中優子の江戸から見ると
女たちの一揆

毎日新聞夕刊 2017年6月7日 

 札幌で行われたWANのシンポジウムに会員として参加した。WANとは、上野千
鶴子さんが理事長を務めるWomen’s Action Networkのことで
ある。

 2014年に教員たちと一緒に作った「そろそろ『社会運動』の話をしよう」(明
石書店)という本がある。社会学部の講義「社会を変えるための実践論」をまとめた
ものだ。副題に「他人ゴトから自分ゴトへ」とあるが、WANはこれを「“自分ゴ
ト”から始まる社会づくり」と逆にした。まさにこの本には、その両方が含まれてい
る。

 講義では教員たちが、自らの研究だけでなく、子供や家族や学生たちが突き当たっ
た問題をきっかけに、自らが運動に関わることになった過程を話した。私は自分自身
が学生運動に関わった動機と、江戸時代の一揆の具体的方法について話した。問題に
突き当たったときよく陥るのが、「自分が悪いのだろう」「私だけ我慢すれば済む」
「面倒だからいいや」という心情だろう。しかし、困っているのは自分だけではな
い。そこで原因を突き止めることが必要となる。つまり、「自分ゴト」は社会の課題
として捉え、「他人ゴト」は、自分も見舞われる問題として考える。シンポジウムに
参加して驚いた。多くの若い女性たちが見事に、その双方向を実現しているのであ
る。

 シンポジウムでは、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンの代表理事やCh
ange.org広報担当、学生ユニオンのメンバーなど、さまざまな運動を担って
いる若い女性たちが登壇した。たとえばChange.orgは私の日常的な署名活
動の場になっている。課題を明確にして署名を集め、それをふさわしい人に渡すとい
う方法は、いわばインターネットによる一揆だ。ただし江戸時代と違って首謀者が罪
に問われたりはしない。テロ等準備罪がもしこれらの運動への圧力になれば、民主主
義を放棄して将軍の国に戻ることになる。(法政大総長) 



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