みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

生活扶助費 削りすぎ デフレ恩恵 保護世帯は少ないのに(白井康彦)/キンリョウヘンの花が咲きました。

2013-03-31 21:55:11 | ほん/新聞/ニュース
ウオーキングから戻って、新聞受けから新聞を持って入り、
どれどれと日曜日の中日新聞を手に取って、おどろきました。
一面のトップ記事は、なんと友人の白井康彦さんの
「生活扶助費 削りすぎ デフレ恩恵 保護世帯は少ないのに」という記事です。


2013.3.31 中日新聞

隅から隅まで読んで、P-WANにアップしようと中日新聞のwebにないかと探したのですが見当たりません。
夜になってもう一度探したら、東京新聞のwebにアップされていたので、紹介します。

  生活扶助費 削りすぎ デフレ恩恵 保護世帯は少ないのに  
2013年3月31日 東京新聞(中日新聞)

 生活保護世帯の生活費として国が支給する生活扶助費が八月から引き下げられる問題で、下げ幅を決める基準になった消費者物価指数(CPI)の下落率が保護世帯の実態より大きく計算された可能性の高いことが分かった。保護世帯が何にどういう割合で金を使っているかを厚生労働省が把握せず、一般世帯の消費支出割合を当てはめて指数を算出したため、扶助費が大きく引き下げられる形だ。 (白井康彦)

 本紙と日本福祉大(愛知県美浜町)の山田壮志郎准教授(公的扶助論)の調べで明らかになった。野党も国会で追及する構えを見せている。
 厚労省は扶助費引き下げの最大の理由を、デフレによる物価の下落と説明する。その下落率を示すため、保護世帯のCPIを計算。二〇〇八年から一一年までに4・78%下がったとの結果を出していた。
 計算に当たって厚労省は、CPI対象品目に対して保護世帯がどのくらい金を使っているかの割合を調べず、一般世帯の消費支出割合を使った。
 保護世帯は一般世帯よりも食料費の割合が高く、教養娯楽費が低いという消費傾向は、厚労省が一〇年に行った社会保障生計調査などで分かっている。この傾向の違いをCPI計算で全く考慮しなかったことに、山田准教授は「今回のCPIは保護世帯の生活実態を正しく反映していない」と批判。特に教養娯楽費に含まれるテレビやパソコンといった電気製品の影響が大きいと指摘する。
 〇八年から一一年にかけて値段が下がったCPI対象品目のうちの上位にはデスクトップパソコン(マイナス75%)、ノートパソコン(同73%)、ビデオレコーダー(同68%)など電気製品が並ぶ。
 生活扶助費の受給者らは「生活に余裕がなく、値下がりしてもパソコンやテレビはあまり買えない」と実情を訴えるが、CPIは一般家庭と同じ割合で購入するものとして計算された。
 山田准教授は「電気製品の購入割合などを数々のデータから推測すると、生活扶助受給世帯のCPI下落率はかなり圧縮される」と話し、本紙とともに行ったさまざまな試算では2%台以下になったものもある。

◆下落率の計算妥当
<厚労省社会・援護局保護課の話> 広く国民に定着しているCPIを用いており、今回の手法は妥当なものと考えている。


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ところで、今朝はもう一つのニュースがあります。

キンリョウヘンの花が咲きました。
それも2輪も同時にです。








花茎が伸びてきたものから、支柱を立てて、そっと茎を結んでやります。
気をつけないと、つぼみがポロッと落ちてしまうので茎に手を触れないように注意します。
 
いちばん大きな株。
花茎も6本もあります。
  

9鉢そだてているうち、つぼみをつけているキンリョウヘンは7鉢。


先日買ってきたミス・マヘットも花茎を2本のばしています。


これから次々に花が咲きそうです。
今年はニホンミツバチの分蜂も早いかもしれないので、
待ち受け箱にキンリョウヘンの開花株をセットして、日本ミツバチが来てくれるのを待ちましょう。

そうそう、
外で冬越ししたシュンランもかれんな花を咲かせています。





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記者の目:連載「境界を生きる」を終えて=丹野恒一/水仙いろいろ

2013-03-30 22:20:17 | 花/美しいもの
あたたかさに誘われてハクモクレンが満開になりました。
例年より一週間以上ははやいです。

ウォーキングから帰ったら久しぶりの青空なので、
急いでデジカメを取りに帰って写しました。

足元には、超大輪の水仙が一輪咲いています。なづけて孤高の水仙。
   

水仙とスノードロップ
   

  

   

  

  
ヒメリュウキンカ
  

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昨日の毎日新聞の「記者の目」に、
「境界を生きる」の連載をしていた丹野恒一さんが執筆されていました。
性的マイノリティーのひとびとの記事を書き続けた「境界を生きる」は、
連載がおわって一冊の本になっています。
たくさんの人に読まれるといいですね。

 『境界を生きる 性と生のはざまで』(毎日新聞「境界を生きる」取材班 (著))

  記者の目:連載「境界を生きる」を終えて=丹野恒一
毎日新聞 2013年03月29日 00時25分

 この世界は「男」と「女」だけでつくられ、異性同士が愛し合うもの−−。「常識」の社会の中で生きづらさを抱える人々の姿を紹介する、くらしナビ面連載「境界を生きる」を足掛け5年にわたって執筆した。連載を終えた今、社会の「無関心の罪」の重さを、改めて強く感じている。
 昨年初め、ショックな出来事があった。連載を始めて間もないころ、心と体の性が一致しない性同一性障害に苦しんだ思春期の体験を語ってくれた為佐(いさ)さんが、睡眠薬を飲み過ぎた後に亡くなったのだ。21歳だった。
 女の子の体で生まれたが幼稚園のころから自分を男の子だと意識し始めた。小学生のころ「おとこおんな」といじめを受けた。徐々に大人の女性の体になっていく自分に耐えられず、リストカットを繰り返した。つらい体験を「これからの子どもたちの役に立つなら」と、語ってくれた。
 夢は教員になること。進学を目指し頑張っていると、折に触れ報告してくれた。その陰で、いじめの記憶に発作的に襲われ、苦しみ続けていたとは知らなかった。
 為佐さんは自殺したのではない。私は今もそう信じている。死の数時間前に書かれたとみられるブログには「この壁を乗り越える」という言葉が残されていたからだ。だが、取材で出会った多くの人々に、自殺を考えたり、死のうとしたりした経験があったのも事実だ。ある当事者の言葉が切なかった。
 「先月笑っていた人が、今月にはいない。私たちの周囲では、それが当たり前だ」
 性同一性障害だけではない。染色体やホルモンの異常が原因で体の性別があいまいなため、出生時に性別が決められなかったり、男女二元論で成り立つ社会に適応しづらかったりする「性分化疾患」や、同性愛の人々も同じだ。

 ◇受け入れる気持ちに差
 性的マイノリティーの人々に対する理解は、この10年あまりで急速に広がってきてはいる。気がかりなのは、生き方の違いで、社会の側が受け入れる気持ちに差をつけていると感じることだ。
 性同一性障害に関しては、90年代後半に「性転換」の性別適合手術が正当な医療行為と認められた。03年には家庭裁判所の審判で戸籍の性別変更を可能にする特例法も成立した。性別変更が認められた数は年々増え、昨年までで計3584人に上る。
 根強い差別はあるにせよ、「病気だから受け入れよう」という空気は、予想以上の速さで醸成されているのだ。
 だが、誰もが手術までするわけではない。「病気や障害として扱われたくない」と医療から距離を置く人もいる。高額な手術代が用意できず性別を変えられない人もいる。こういう人たちは逆に「好きでそうしている」と受け止められ、苦しみが顧みられなくなっているように思う。
 同性愛にも同じことが言える。欧米を中心とした当事者らの運動によって、同性愛は今、精神疾患として扱われることはなくなった。だがその結果、日本では皮肉にも「病気でないのだから配慮はいらない」との考えにつながったように思えてならない。
 「性のあり方」は多様だ。当事者が置かれた状況も、どう生きたいと願うかも違うし、必要なケアもさまざまだ。なのに「手術した人には配慮する」「手術しない人が受け入れられないのは自己責任」などと扱いを区別していいのか。

 ◇少数派も生きやすい社会に
 昨年夏、カナダの最大都市・トロントで性的マイノリティーの人々のパレードを取材した。印象的だったのは支援者の存在感だ。親たちは「息子、娘を誇りに思う」と堂々とアピールし、警察や銀行といった堅いイメージの組織の人々も「あなたたちの生き方を支持する」とプラカードを掲げて歩いていた。沿道に集まった100万人以上の観衆とパレード参加者が一体となり、互いの存在と温かな関係性を確認し合っているように見えた。ひるがえって日本。東京のど真ん中でパレードしても、沿道の人はどこかよそよそしい。当事者たちだけが、「私はここにいる」と魂の叫び声を上げる。そんな様相だ。
 「自分の生活に直接影響しなければ、誰も私たちに関心さえ持たない。そういう社会で生きてきた」。当事者の言葉が重く響く。
 大切なのはマニュアル化した対応ではない。まずは、他人の痛みに関心を持とう。その出発点さえ間違わなければ、やがては性的マイノリティーだけでなく、差別や偏見に苦しむ多くの人々が生きやすい社会へと変わっていく。私は希望を持っている。(生活報道部) 


  米国:連邦レベルの司法判断に慎重…同性婚訴訟で最高裁
毎日新聞 2013年03月28日

 【ロサンゼルス堀山明子】米連邦最高裁は26、27の両日、同性婚の是非を争う二つの訴訟に関する審理を行った。今後の審理日程はなく、今夏にも結論が出る。2日間の審理では、連邦レベルの司法判断を下すことに慎重意見が目立ち、州の判断に委ねる可能性も出ている。国論を二分するテーマだけに裁判所前には賛成、反対の数千人が集まり集会などを行った。
 同性婚の制度は州ごとに異なり、マサチューセッツなど9州と首都ワシントンDCで合法化されている。審理されたのは、1996年に成立した連邦法の婚姻擁護法と、2008年のカリフォルニア州憲法修正条項の2件。いずれも婚姻を男女間に限定する内容で、下級審では同性婚の禁止が違憲と判断され、反対派が上告していた。
 米メディアによると、最高裁判事9人の賛否は4対4に分かれ、残る1人のアンソニー・ケネディ判事の判断がカギを握るとみられている。ケネディ判事は、婚姻擁護法を扱った27日の審理で「問題は連邦政府が判断する権限があるかどうかだ」と繰り返し述べた。
 カリフォルニア州法を巡る26日の審理でも「カリフォルニア州では4万人の子供が同性婚の家庭で育っている」と発言し、子供の人権を重視する姿勢を見せた。
 ABCテレビが26日に発表した世論調査によると、同性婚合法化に賛成と答えたのは58%で反対は36%。03年調査の賛成37%、反対55%と比べ賛否が逆転しており、賛成派が増える傾向にある。
 裁判所前に集まった同性婚賛成派は「平等な結婚」と書いた虹色の旗を振って気勢を上げた。反対派は「男1人+女1人=結婚」と書いたプラカードを掲げる姿が目立った。 



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3月29日(金)のつぶやき

2013-03-30 01:30:41 | 花/美しいもの

『婦人公論』上野千鶴子の ニッポンが変わる、 女が変える・ゲスト=澤地久枝/『ジェンダー論をつかむ』 goo.gl/5ijnA


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『婦人公論』上野千鶴子の ニッポンが変わる、 女が変える・ゲスト=澤地久枝/『ジェンダー論をつかむ』

2013-03-29 21:56:18 | ジェンダー/上野千鶴子
いつものカルコスで『婦人公論』最新刊を買ってきました。
今回の「上野千鶴子の ニッポンが変わる、 女が変える」のゲストは澤地久枝さんです。
「敗戦で得た“宝”を失うのか」、とても読みごたえがあります。

  
『婦人公論』13年4月7日号   上野千鶴子の ニッポンが変わる、 女が変える

  『婦人公論』13年4月7日号(3月22日発売)最新号目次  

特集:美しく年を 重ねる  人の秘訣
年齢とともに輝きを増す人たちの魅力の源は、 どうやらお手入れやテクニックだけではなさそうです。 若さの助けを借りない、経験を積んだ女性ならではの燦めき。 それを引き出す“宝石”は、あなたのなかにも隠されています

上野千鶴子の ニッポンが変わる、 女が変える
第11回  敗戦で得た“宝”を失うのか
澤地久枝=ゲスト
 


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千田さんから、新刊『ジェンダー論をつかむ』が届きました。
送って下さる、ということだったので、楽しみに待っていました。

「ジェンダー」をいろんな切り口でわかりやすい言葉で読み解いている、
「ジェンダー論」の入門書。
 「ジェンダーってなに?」「わかっているようでわからない」と思っている人におすすめの一冊です。

『ジェンダー論をつかむ』

  『ジェンダー論をつかむ』
千田 有紀 (武蔵大学教授),中西 祐子 (武蔵大学准教授),青山 薫 (神戸大学准教授)/著
 

有斐閣
 
女らしさとか男らしさって? 理系に男子が多いのは? 女性の総合職は少ないって聞くけど…… これらは「ジェンダー」にかかわる事柄です。本書は,あなたの常識に思わぬところから問いを投げかけます。読了後はいまより自由な世界が広がっていることでしょう。

◎目次
 Unit0 ジェンダー論はなにを明らかにするのか
第1章 性別をとらえなおす
 Unit1 性別とはなにかセックスとジェンダー
 Unit2 ジェンダーをとらえなおす
 Unit3 セクシュアリティとはなにか
第2章 家族とジェンダー
 4 近代家族とジェンダー
 Unit5 恋愛や家族をめぐる物語
 Unit6 未婚化・少子化社会
第3章 労働とジェンダー
 Unit7 女性の労働と賃金格差
 Unit8 職場慣行
 Unit9 ライフスタイルの中立とジェンダー
 Unit10 無償労働とケアワーク
第4章 教育とジェンダー
 Unit11 かくれたカリキュラム
 Unit12 教育の男女格差
 Unit13 ジェンダーフリー
第5章 日常生活とジェンダー
 Unit14 演じられるジェンダー
 Unit15 ストリートハラスメント,デートDV
第6章 国家とジェンダー
 Unit16 国民国家・人権とジェンダー
 Unit17 戦争と性暴力
 Unit18 参政権と政治参加における男女格差
 Unit19 グローバリゼーションとジェンダー
第7章 身体とジェンダー
 Unit20 性と生殖に関する権利
 Unit21 買売春,セックスワーク,ポルノグラフィ
 Unit22 クィアとトランスジェンダー
第8章 フェミニズムとジェンダー
 Unit23 フェミニズムの歴史
 Unit24 フェミニズムがめざすもの




  

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3月28日(木)のつぶやき

2013-03-29 01:30:40 | 花/美しいもの

母へのラストワード(女の選択 ⑦)  T子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=9450

1 件 リツイートされました

【「一票の平等」迫る 昨年の衆院選、16判決中「違憲12」「違憲・無効2」】昨年12月衆院選の「一票の不平等」をめぐる訴訟は仙台高裁秋田支部が27日、「違憲」と判断し、全国14の高裁・高裁支部で計16件の判決が出そろった。ow.ly/ju3U3

寺町みどりさんがリツイート | 3 RT

迫る南海トラフ巨大地震で何が起こるのか? 「福島」の的中だけに終わらない警告の意味 『原子炉時限爆弾――大地震におびえる日本列島』|いまこそ読みたい! ダイヤモンド社100年100冊|ダイヤモンド・オンライン diamond.jp/articles/-/338… @dol_editors


[新着記事]今年4月から大病院の初・再診料が値上げされる!かかりつけ医を持って医療機関を使い分けよう - 知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴 bit.ly/10PTFrN

寺町みどりさんがリツイート | 24 RT

「平成の大合併」スタートから14年 合併自治体を苦しめる時限爆弾|Close Up|ダイヤモンド・オンライン diamond.jp/articles/-/338… @dol_editorsさんから


シテコブシ、ハクモクレンも咲きはじめ、黄色いレンギョウと土佐水木、ピンクユキヤナギは満開に。 goo.gl/Gv8dl


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シテコブシ、ハクモクレンも咲きはじめ、黄色いレンギョウと土佐水木、ピンクユキヤナギは満開に。

2013-03-28 21:26:28 | 花/美しいもの
二日間るすにしていて戻ったら、レンギョウが咲き乱れていました。

   
あざやかな黄色で、庭がぱあっと明るくなりました。

   

   

河津桜の横のレンギョウも。
   

   

トサミズキ
   

   

   
菜の花の黄色いじゅうたん。

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ピンクユキヤナギも満開です。

   

蕾のうちはピンクで、

開くと白くなってきます。
枝一面に白い小花がびっし咲いて、ボリュームがあります。
  

   

コブシの花もほぼ満開、



ピンクの姫こぶし(シテコブシ)、ハクモクレンも咲きはじめました。


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3月27日(水)のつぶやき

2013-03-28 01:26:34 | 花/美しいもの

人生100年時代は女性の変で!『大介護時代を生きるー長生きを心から喜べる社会へ』 樋口恵子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/book/?p=5591


1票の格差 14件で憲法違反の判断/衆院選、岡山も無効判決 抜本改革、争点に goo.gl/TKYdJ


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1票の格差 14件で憲法違反の判断/衆院選、岡山も無効判決 抜本改革、争点に

2013-03-27 21:47:09 | 花/美しいもの

一昨年、友人に連れて行ってもらった「小淵沢・井筒屋」という老舗のうなぎ屋さんに
また友人たちと行ってきました。 

遅めのお昼だったので待ち時間はなしで席につけました。
   

前回は「白焼丼上」を食べたのですが、ねぎがいっぱいのっているので、
今回は、ねぎなしで白焼きそのものを味わえる「商標登録 かめ塩のうなぎ」を注文しました。
お店の看板メニューです。
   
注文を受けてから焼きはじめるのか、良い香りが漂ってきて待つこと20分ほど、
かめ塩のうなぎがやってきました。

「かめ塩のうなぎ」は、古代製塩と最上質山椒をあわせた山椒塩と
レモンを絞って食べるとのことですが、
わたしはレモンだけでさっぱりといただきました。
   

友人たちはわさびとねぎ、白焼用のたれでたべる「白焼丼上」。
   

どちらもふっくらとしておいしいです。

国産の天然ウナギ一匹分がのっていて、
遠くまで来て食べるカイがありました。

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後半は昨日に続いて、「1票の格差」訴訟の判決の記事。

16の裁判すべての高裁で判決が出ろいました。

選挙の異議申し立て訴訟の判決は、公選法で選法第二百十三条(および第二百十四条)にいわゆる「100日裁判」が規定されているのですが、
それにしてもスピード判決です。
「憲法違反」の判断をした高裁判決に対して、最高裁はどのような判断をするのかを注目しましょう。

・公職選挙法
(争訟の処理)
第二百十三条  本章に規定する争訟については、異議の申出に対する決定はその申出を受けた日から三十日以内に、審査の申立てに対する裁決はその申立てを受理した日から六十日以内に、訴訟の判決は事件を受理した日から百日以内に、これをするように努めなければならない。
2  前項の訴訟については、裁判所は、他の訴訟の順序にかかわらず速かにその裁判をしなければならない。
(争訟の提起と処分の執行)
第二百十四条  本章に規定する異議の申出、審査の申立て又は訴訟の提起があつても、処分の執行は、停止しない。


  クローズアップ2013:衆院選、岡山も無効判決 抜本改革、争点に  
毎日新聞 2013年03月27日 

 12年衆院選の「1票の格差」を巡り、広島高裁岡山支部は26日、衆院解散と引き換えに成立した「0増5減」の定数是正を「格差是正とは言い難い」と断ずる判決を言い渡した。政府・与党は年内にも予想される最高裁判決までに、小選挙区を0増5減する区割り法案を成立させ、選挙無効を回避するのが基本戦略。しかし、相次ぐ「違憲」判決を受け、野党は抜本改革を迫っており、格差是正を含めた選挙制度改革の行方が国会の焦点に浮上してきた。

 ◇「0増5減」批判受け
 「11年の最高裁判決が違憲(状態)と判断した1人別枠方式による定数配分を基礎としたものに過ぎず、投票価値の格差是正のための立法措置を行ったとは言い難い」
 岡山支部判決は、小選挙区を「0増5減」する国会の格差是正策を評価しなかった。0増5減関連法は「1人別枠方式」を法的に削除し、格差を2倍未満に収めている。このため、与党は選挙実施に必要な区割り法案の成立で「違憲状態は解消される」との立場をとってきた。
 しかし、現状の取り組みは人口比例で必要な「21増21減」ではなく、0増5減にとどめた「緊急避難」に過ぎない。さらなる改革を迫った判決に対し、自民党幹部は「一部の跳びはねた判決が最高裁に採用されるわけがない」と不快感を隠さなかった。
 一方、野党側は抜本改革への動きを強めている。民主党の岡田克也政治改革推進本部長は26日、記者団に対し「(0増5減では)違憲という司法判断が出ている。それに反する法律を成立させるのはいかがなものか」と指摘。格差是正に向け小選挙区定数を30削減する新たな案を示した。
 安倍政権を攻めあぐねていた野党には、相次ぐ違憲判断を反転攻勢につなげる狙いもある。みんなの党の渡辺喜美代表は党役員会で「『0増5減』などという弥縫(びほう)策に頼るのではなく、抜本改革した上で、できるだけ早期に衆院を解散すべきだ」と表明。同党の江田憲司幹事長は区割り法案に「反対せざるを得ない」と明言した。
 これに対し、与党は区割り法案を早期に成立させ、比例定数30削減を柱とする選挙制度改革案を提示して「身を削る」姿勢をアピールしたい考え。自民党の石破茂幹事長は26日の記者会見で「憲法上の要請は少なくとも1人が2票持ってはならないということだ」と区割り法案成立を急ぐ考えを強調した。
 政府の衆院選挙区画定審議会は26日、内閣府で第20回会合を開催。0増5減の区割り改定案に関し、28日の安倍晋三首相への勧告を前に詰めの協議を行った。だが、村松岐夫会長(京都大名誉教授)は終了後、記者団に姿を見せないまま退出。連日の無効判決に神経質になっていることをうかがわせた。【笈田直樹、中島和哉】

 ◇無効判断、最高裁が「予告」
 26日の広島高裁岡山支部判決は、判決が確定次第、岡山2区の選挙を無効とするという「即時無効」の考えを採った点で、「11月26日までの猶予期間」を与えた前日の広島高裁判決以上に踏み込んだ。議員側からは「国会への配慮がない」との不満も漏れるが、無効判断は唐突に登場したわけではない。最高裁は過去に示した違憲判断の中で、選挙無効判断もあり得ると「予告」してきた。
 今回と同様、違憲状態の区割りのまま実施された83年衆院選(当時は中選挙区制)を巡る85年の最高裁判決は、違憲とした上で、選挙無効を回避する可能性を検討。(1)無効としないことの弊害(2)対象選挙区の議員が失職した状態で区割り見直しをせざるを得ないなど憲法が予定しない事態が現れる不都合(3)その他諸般の事情−−を総合考慮するとした。
 85年判決は、72年衆院選に対する違憲判決に続き選挙自体は有効とした。そのため政界では「違憲判断は出ても選挙は無効にならない」との希望的観測が普及。だが、85年判決は裁判官4人が補足意見で無効の可能性を強調し、違憲状態のまま実施された選挙は「効力を否定せざるを得ないこともあり得る」と指摘。「直ちに無効とすることが相当でないとみられる時は一定期間経過後に無効とすることもできなくはない」と、「将来無効」の可能性に言及した。
 今回の広島高裁と同岡山支部も85年判決を踏襲している。
 広島高裁判決は(1)〜(3)を総合的に検討。「民主的政治過程のゆがみは重大で、最高裁の違憲審査権も軽視されているといわざるを得ず、憲法上許されるべきではない事態に至っている」と国会を指弾した。一方で、「直ちに無効とすると、一時的にせよ、憲法の予定しない事態が現れることになる」とも述べた。
 これに対し、岡山支部判決は「無効判断による政治的混乱が大きいとはいえない」と指摘した。【石川淳一】

 ◇最高裁確定で失職 「比例復活」は対象外
 高裁が衆院選を無効と判断しても、対象議員がすぐに失職するわけではない。今回提訴された16件の訴訟は27日に全ての判決が出そろうが、いずれも原告か被告の選管が上告する。失職するか否かは、最高裁が年内にも示すとみられる統一判断の行方次第だ。
 最高裁が無効判断を支持すると初めて選挙無効が確定する。26日の広島高裁岡山支部の「即時無効」ならその場で、25日広島高裁の「将来無効」なら判決が定めた期間経過後に対象議員は失職する。
 無効確定の影響は議論が分かれる。訴訟対象の全小選挙区(今回は31小選挙区)が無効になるのか、格差が大きい選挙区に限られるのかは専門家の意見も分かれる。
 選挙が無効になった場合は、区割りの見直しが終わらない限り再選挙を行うことができないため、残された議員で法改正し違憲の区割りを見直す必要が生じる。一方、対象の小選挙区で落選し比例代表で復活した議員については「小選挙区と比例代表は制度が別なので、訴訟は(その身分に)影響しない」(総務省選挙課)という。【石川淳一、中島和哉】


 1票の格差 14件で憲法違反の判断
3月27日 NHKニュース

去年の衆議院選挙の1票の格差について、全国の高等裁判所で審理された16の裁判は、27日、仙台高裁秋田支部が憲法違反の判決を言い渡し、すべての高裁判決が出そろいました。
選挙を無効とした2件を含め、去年の選挙を憲法違反とした判決は14件に上り、国会は非常に厳しい司法判断を突きつけられる結果となりました。
去年12月の衆議院選挙は、選挙区ごとの1票の格差が最大で2.43倍と前回4年前の選挙よりも広がったうえ、最高裁が憲法違反の状態と判断した前回と同じ区割りのまま行われました。
これについて弁護士などの2つのグループが「国民の意思を反映した正当な選挙と言えない」と主張して全国の高等裁判所に選挙の無効を求める裁判を16件起こしていました。
一連の裁判で最後となる高裁判決が27日、仙台高裁秋田支部で言い渡され、久我泰博裁判長は「選挙までに格差の是正をできなかった合理的理由は見当たらない」として、投票価値の平等を求めた憲法に違反していると判断しました。
選挙を無効とすることまでは認めませんでした。
これですべての高裁判決が出そろいましたが、戦後、一度もなかった国政選挙を無効とする判決に広島高裁と岡山支部が踏み切るなど、16件のうち14件が去年の選挙を憲法違反と判断していて、国会は非常に厳しい司法判断を突きつけられる結果となりました。 


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3月26日(火)のつぶやき

2013-03-27 01:28:22 | 花/美しいもの

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1票の格差選挙:広島高裁と同岡山支部で「無効」判決/初の決断を評価する/政治は是正論議深まらず

2013-03-26 22:39:17 | ほん/新聞/ニュース
一泊二日の旅を終えて帰ってきたら、一票の格差裁判で「広島高裁岡山支部も選挙無効の判決」のニュースが飛び込んできました。
昨日は岡山高裁で「選挙無効の判決」が出たことを、わたしは毎日webのニュース速報で知りました。

で、忘れないうちにきょうのブログで紹介しようとブログの下書きにいれておいのですが、
そのニュースにさらに「(衆議院議員)選挙無効」「猶予期間は設けず」という厳しい判決が飛び込んできたというわけです。

帰って読んだ今日の朝刊でも、この「無効」判決のことを一面で大きくとりあげていました。

  社説:衆院選無効判決 警告を超えた重い判断 
毎日新聞 2013年03月26日 

 わが国の議会政治史上、異例の事態といっても過言ではあるまい。
 「違憲状態」だった小選挙区の1票の格差是正がないまま実施された昨年12月の衆院選広島1、2区について、広島高裁が「違憲・選挙無効」の判決を言い渡したのだ。
 選挙無効の判断は、過去の国政選挙の1票の格差をめぐる裁判で高裁・最高裁を通じて初めてだ。
 憲法が要請する投票価値の平等に基づいて実施されなかった選挙で選ばれた衆院議員に正当性はない。判決はそう言っているのに等しい。
 裁判所はこれまで「違憲」の判断をした場合でも、混乱を回避するため「事情判決の法理」を適用し、選挙を有効としてきた。
 広島高裁が過去の例にならわなかったのはなぜか。最高裁は11年3月の大法廷判決で「選挙区間の人口の最大格差は2倍未満が基本」とした法律の区割り基準について合理的との見解を示し、1票の格差が最大2・30倍だった09年選挙は「違憲状態」との結論を導いた。だが、昨年12月の選挙時点で格差は2・43倍に拡大。格差2倍以上の選挙区も09年選挙の45選挙区から昨年は72選挙区に激増していた。
 高裁判決は、こうした状態を招いた国会の対応はもはや許されないと判断したのだ。最高裁判決から1年半が経過した昨年9月が是正のタイムリミットだったと結論づけ、「民主的政治過程のゆがみの程度は重大で、最高裁の違憲立法審査権も軽視されている」と強く警告した。国会は率直に批判を受け止めるべきだ。
 最高裁で無効判決が確定すれば、訴訟対象の衆院議員は失職する。失職議員が関与して成立した法律は有効なのか。そんな疑問も湧く。
 さらに根本的な問いかけもある。他の議員も「違憲状態」で選出された点は同じだ。ならば再投票は失職議員の欠員補充だけで足りるのか。解散して全議員を選び直すのが筋だとの意見も出てこよう。
 広島高裁判決は、混乱を避けるため、無効の効果は今年11月26日を経過して発生するとした。最高裁が85年に「違憲」判断をした際、当時の寺田治郎裁判長らが補足意見で示した見解を援用したもので、定数是正に一定の猶予期間を与えたものだ。
 「0増5減」を前提に第三者機関の審議会が近く、区割り案を安倍晋三首相に勧告する。最低限、その是正を今国会で済まさねばならない。
 ただし、「0増5減」の定数是正は不十分だと札幌高裁が指摘したように、小手先改正への批判もある。投票価値の平等を実現するような定数是正と削減、さらには衆参両院一体の選挙制度改革に本気で取り組む時がきた。 


 【社説】衆院選は「無効」 初の決断を評価する
2013年3月26日 中日新聞

 昨年の衆院選をめぐる「一票の格差」訴訟で、広島高裁は「違憲・無効」と断じた。選挙無効の判決が出るのは戦後初だ。明白な不平等を放置した国会に突きつけた、司法の決断を大いに評価する。
 「憲法が要求する投票価値の平等に反する状態が悪化している」「基本的権利である選挙権や、民主的政治のゆがみは重大」と、広島高裁は違憲理由を述べた。
 ただし、無効は「今年十一月二十六日の経過後に発生する」という“未来の無効”だ。国会に是正の猶予期間を与えたわけだ。
 昨年末の総選挙は、一票の価値に最大二・四三倍もの格差があった。言い換えれば、ある人は「一票」なのに、ある人は「〇・四一票」しか持たない状態だ。明らかに不平等といえる。
 しかも、二〇一一年に「違憲状態」とした最高裁判決で、「一人別枠方式」を廃止するよう促されていた。あらかじめ四十七都道府県に一議席ずつ配分する、地方配慮の方法である。だが、国会は事実上、同方式を温存したまま、「〇増五減」の是正策を行った。同時に従来の区割りで行われた総選挙は、最高裁判決から一年九カ月もたっていた。制度の抜本改革には十分な時間があったと考えられよう。つまり、国会は最高裁の指摘を無視したに等しいのだ。
 この状況を踏まえ、既に東京、札幌、仙台、金沢、高松の五つの高裁と高裁支部は「違憲」と判断しており、広島高裁も同じ論理で「違憲」と導いたといえる。
 異なるのは、各高裁がためらった「選挙無効」まで踏み込んだことに尽きる。そもそも違憲なのに無効を認めない判断は、一九七六年の最高裁の「事情判決の法理」と呼ばれる理論による。行政処分が違法でも、取り消すと、公の利益に著しい障害が生じる場合は請求を棄却できる-。行政事件訴訟法の規定を援用したのだ。
 ただし、選挙無効訴訟で事情判決を行うことは、そもそも条文に定めがない。公職選挙法は、選挙無効訴訟には行政事件訴訟法の規定を準用しないと明記しているほどだ。裁判所は政治的混乱を回避するため、これまで無理に無理を重ねてきた。司法は国民の方を向いてこなかったわけだ。
 どんな有権者も等しく一票を持つ「一人一票」の考え方を尊重してほしい。国会は十一月まで八カ月間の猶予をもらった。判決に異を唱えるよりも、根本的な選挙改革に踏み出すべきだ。



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 広島高裁岡山支部も選挙無効の判決 
2013.3.26 NHKニュース

去年の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があったことについて、広島高等裁判所岡山支部は、「選挙までに格差を是正しなかったのは国会の怠慢であり、司法判断に対する甚だしい軽視というほかない」と指摘し、25日の広島高裁に続いて、選挙を無効とする判決を言い渡しました。

去年12月の衆議院選挙は、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があり、弁護士などのグループが全国の裁判所に選挙の無効を求める訴えを起こしています。
このうち、岡山2区を対象にした裁判で、広島高等裁判所岡山支部は26日、岡山2区の選挙を無効とする判決を言い渡しました。
国政選挙を無効とする判決は、25日の広島高裁に続き、2件目です。
判決で、片野悟好裁判長は「おととし最高裁が『憲法違反の状態』と指摘してから選挙までのおよそ1年9か月は、衆議院議員の任期のおよそ半分に当たるので、区割りなどを改定するのに不十分だったとは到底言えない」と述べ、去年の選挙は憲法に違反していると判断しました。
そして、国会が去年、衆議院の解散当日に「0増5減」の法律を成立させたことについて、「最高裁が憲法違反と判断したすべての都道府県にまず1議席を割りふる『1人別枠方式』を基礎にしたものにすぎず、格差を是正する立法措置を行ったとは言い難い」と述べ、不十分な取り組みだと指摘しました。
そのうえで、「選挙までに格差を是正しなかったことは国会の怠慢であり、司法判断に対する甚だしい軽視というほかない」と厳しく批判しました。
さらに、「選挙を無効にすれば、対象となった選挙区から議員が選出されないままの状態になるが、長期にわたって投票価値の平等に反する状態を容認することの弊害に比べ、政治的混乱が大きいということはできない」と指摘して、選挙を無効とする効力が、判決が確定ししだい生じるようにしました。
岡山支部の判決は、選挙を無効とするまでに一定の期間を置いた25日の広島高裁よりも、国会に対し厳しい姿勢を示すものとなりました。
一連の裁判で26日は、ほかにも東京や大阪、それに沖縄など6か所の裁判所で判決があり、いずれも去年の選挙を憲法違反とする判断が示されました。
岡山2区選出の山下議員「厳粛に受け止める」
判決で選挙が無効とされた岡山2区選出の自民党の山下貴司衆議院議員は、党本部で記者団に対し、「司法判断なので厳粛に受け止めたい。一方で、きょうの東京高等裁判所や広島高等裁判所松江支部の判決は『憲法違反』であり、判断が分かれている。最終的には最高裁で決着をつけてもらうことが必要だ。ただ、政治としては最高裁の判断を待つのではなく、一連の判決を踏まえて選挙制度改革などを加速しなければならない」と述べました。
判決15件合憲の判断なし
去年の衆議院選挙で、選挙区ごとの1票の価値に最大で2.43倍の格差があったことについて、弁護士などの2つのグループが、選挙を無効とするよう求めて全国14の高等裁判所や高裁支部に合わせて16の裁判を起こしています。
26日までに15件で判決が言い渡され、このうち13件で、「去年の衆議院選挙は憲法に違反している」と判断されました。
さらに、この中の広島高裁と広島高裁岡山支部の2件の判決は、戦後一度も言い渡されたことのなかった、国政選挙を無効とする判断に踏み切りました。
一方、憲法違反としなかったほかの2件の判決も、投票価値の格差自体は憲法違反の状態だと指摘していて、合憲の判断が1件もない異例の事態になっています。
一連の裁判では27日、仙台高裁秋田支部で最後の判決が言い渡されることになっていて、その後、審理の場は最高裁判所に移ります。 


以下は、画期的な「違憲・無効判決」を出した広島高裁の記事です。

広島高裁・筏津順子裁判長は、岐阜地裁でわたしたちの「カラ渡船」住民訴訟の勝訴判決を書いてくれた裁判官です。
その裁判の経過については「てらまち・ねっと」のきょうのブログに詳しく書かれています。

 ◆「1票の格差」・史上初の無効判決/筏津裁判長のこと
/政治の放置、限界/今日は全国7つの裁判所で (2013.3.26 てらまち・ねっと)
 


  1票の格差:選挙「無効」 広島高裁の判決要旨  
毎日新聞 2013年03月25日 21時41分

 昨年12月の衆院選広島1区と2区の選挙を無効とした25日の広島高裁判決の要旨は次の通り。

 ◆主文
 12年12月施行の衆院選広島1区・2区の選挙を無効とする。その効果は、13年11月26日の経過後に発生する。


 ◆区割り規定の合憲性
 11年3月の最高裁大法廷判決は、前回選挙(09年8月施行衆院選)の区割り基準中の1人別枠方式や1人別枠方式を前提とする区割りについて、憲法の投票価値の平等の要求に反する状態に至っていたとの判断を示した。12年12月の本件選挙までの間に、1人別枠方式は廃止されたが、1人別枠方式を前提とする区割り規定は是正されなかった。
 選挙制度の仕組みについては、国会に広範な裁量が認められており、是正は一般的に複雑かつ困難で、国会での十分な検討が必要で相応の期間を要する。11年3月11日以降、国会が国難というべき東日本大震災の対応に追われており、通常の場合と比較して、ある程度長い期間を要するのはやむを得ない。
 しかし、衆院は議員の任期や解散制度の存在などに鑑み、常に的確に国民の意思を反映することが求められている。11年大法廷判決は、できるだけ速やかに1人別枠方式を廃止し、区割り規定を改正するなどの措置を講ずる必要があると示した。憲法は、国民主権を宣言した上で、三権分立制度を採用し、最高裁に違憲審査権を与えている。民主的政治過程のゆがみを是正する必要性は高く、国会の広範な裁量権は制約を受けるべきだ。国会は区割り規定の改正などを優先的に実行する憲法上の義務を国民に対して負ったと解釈するのが相当だ。
 11年大法廷判決でこの義務を国会が負っていることが明らかにされている以上、国会の審議や議決で紛糾することは憲法上予定されていない事態だ。選挙区間の人口格差の「緊急是正法」の施行で審議を再開した衆院選挙区画定審議会は6カ月以内に勧告を行うとされており、国会が国難というべき東日本大震災の対応に追われていたことを最大限考慮しても、11年大法廷判決の言い渡しから1年半の12年9月23日までに区割り規定の是正がされなければ、憲法上要求される合理的期間内に投票価値の平等に反する状態が是正されなかったと言わざるを得ない。区割り規定は本件選挙当時、憲法に違反すると言わざるをえない。

 ◆本件選挙の効力
 選挙を無効とする判決でもたらされる不都合などを勘案し、(選挙無効を回避する)事情判決をすることもあり得る。
 しかし、選挙区間の議員1人あたりの選挙人数の最大格差が、前回選挙時の1対2・304から本件選挙で1対2・425に拡大し、選挙人数の格差が2倍以上になっている選挙区も前回選挙の45選挙区から本件選挙で72選挙区に激増している。11年大法廷判決以降、憲法の投票価値の平等の要求に反する状態が悪化の一途をたどっていると評価せざるを得ない状況で本件選挙が行われた。選挙権の制約や民主的政治過程のゆがみの程度は重大で、最高裁の違憲審査権も軽視され、もはや憲法上許されるべきではない事態に至っている。選挙を無効とした場合の不都合などを勘案しても、事情判決をするのは相当でなく、本件選挙を無効とせざるをえない。

 ◆将来効判決
 ただし本件選挙を直ちに無効とすると、区割り規定の是正が当該選挙区から選出された議員が存在しない状態で行われることになり、相当でない。
 区画審が緊急是正法に基づき、12年11月26日以降、区割りの改定作業を開始している▽国会での区割り規定の改正作業自体に長期間を要するとまでは考えがたい▽改正によって投票価値の平等の要請にかなう区割りとなることが期待できないわけではない▽無効を1年以上の長期にわたり放置することは政治的混乱を招くもので適切ではない−−などから、無効の効果は13年11月26日の経過後に発生するとするのが相当だ。



  1票の格差:選挙「無効」判決 政治は是正論議深まらず
毎日新聞 2013年03月25日

 昨年12月の衆院選(広島1区、同2区)を「無効」と断じた25日の広島高裁判決は、国会に期限を切って「1票の格差」是正を迫った。政府・与党は「0増5減」の区割り法案を今国会中に成立させ、最高裁での「無効」確定を回避したい考え。格差是正は最低限にとどまり、抜本的な是正論議は深まっていない。
 広島1区選出の岸田文雄外相は25日、外務省内で記者団に対し、選挙無効判決について「厳粛に受け止める。まだ判決を見ていないので具体的な対応はこれからだ」と言葉少なに語った。実際に無効になるかは今後の最高裁の判決次第だが、同2区の自民党の平口洋衆院議員も「両選挙区が突出して人口が多いわけではない」と戸惑いを隠さなかった。
 広島高裁判決は「この期に及んで、なお紛糾が生じて区割り規定の改正が遅れるということは、憲法上予定されていない事態」と国会の対応の遅れを批判。無効の効果について「今年11月26日の経過をもって発生する」とし、8カ月の猶予期間を認めたとはいえ、司法が国会の審議にまで関与したともとれる厳しい内容となった。
 11年の最高裁判決を踏まえ、47都道府県にまず1議席ずつ割り振る「1人別枠方式」は法的には廃止された。しかし、人口比に忠実な「21増21減」の抜本改正を見送り、「0増5減」にとどめたことで、1人別枠方式の考え方は事実上残っている。広島高裁判決は「0増5減」の評価には踏み込まなかったが、先の札幌高裁は「最高裁判決に沿った改正ではない」と断じた。
 安倍晋三首相は25日、首相官邸で記者団に「判決をよく精査していきたい。適切に対処していく」と表明。自民党の細田博之幹事長代行は「区割りを改正する法案を一日も早く審理し、成立させるべきだ」と述べ、最高裁で審理が始まる前に「格差2倍未満」を実現する必要があるとの認識を示した。
 しかし、民主党の細野豪志幹事長は25日の記者会見で「(0増5減では)また同じような話になる可能性がある。一刻も早くそういう状態を脱することが必要だ」と述べ、区割りの抜本見直しを主張。これに対し、公明党幹部は「できることからやらないと、民主党も苦しくなる」とけん制し、与野党の綱引きが続いている。

 ◇「中小政党枠」改革にも「憲法違反」の壁
 与野党が取り組む衆院選挙制度改革の方向性も、司法とかみ合っていない。自民、公明、民主各党は昨年11月の衆院解散の際、比例定数の削減などで合意した。
 自民党は比例代表の定数を30減らし150とした上で、うち60を「中小政党枠」として得票数2位以下の政党に割り振る改革案をまとめた。
 中小政党枠の導入は、公明党などに配慮することで理解を得るのが狙い。しかし、制度の分かりにくさに加え、得票数第1党と第2党との「1票の価値」が異なりかねず、「憲法違反の恐れがある」(民主党幹部)との批判が出ている。
 自民党案の取りまとめにあたった細田氏は25日、「1票の格差と定数削減の問題は切り離して考えないといけない」と述べ、さらなる格差是正に慎重な考えを示した。司法に最後通告を突きつけられた立法府は格差是正に向けた抜本改革を先送りし、明確な答えを示せないでいる。【中島和哉、福岡静哉】 



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