みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

晩夏の庭の花/「ジェンダー本撤去に苦情申し出」の新聞報道/福井発・焚書坑儒のその後

2006-08-31 09:13:19 | 「ジェンダー図書排除」事件

夜はむしの声が聞かれる、今日このごろ、
酷暑を生き延びた庭の花たちも、
ほっと一息、咲きはじめた。

  
ニオイバンマツリ

  
サザンクロス

  
カクトラノオ

  
アメリカンブルー

  
花アロエ

  
アサガオ     ブリエッタ

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とりあえず
一期一会のクリックを


昨日、福井県の提出した「苦情申し出書」と『要望書」の記事が、
地元の新聞に載り、FAXを送ってもらった。
もう出かけないといけないので、
とりあえず、記事だけアップしときます。

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ジェンダー本撤去問題
県の施策に苦情
著者・上野さんら 申し出書を提出

 県生活学習館(福井市)から、ジェンダーや性教育に関する図書153冊が書架から一時撤去された問題で、著者の上野千鶴子さんらで作る「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」は29日、県の施策に対する苦情申し出書を提出した。
 申し出書では、県による図書の一時撤去▽図書の内容の検査▽図書を書架から移動させ、戻すまでの一連の行為を公務としてしたこと▽リストを挙げて撤去を求めた県の男女共同参画推進員の行為は条例の趣旨に反するにもかかわらず放置している、など4点を挙げ再発防止を求めている。
 有識者による県男女共同参画審議会で調査することを求める要望書も、同審議会の高田洋子会長あてに提出した。
(朝日新聞 2006.8.30)
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ジェンダー図書撤去苦情申し出
県内外80人、県に

 県生活学習館で男女共同参画関連の本約150冊が一時撤去された問題で、著者の一人の上野千鶴子・東大教授らが県内外の80人が29日、県に対し、行政対応の是正を申し立てるとともに、県男女共同参画審議会への諮問を要求した。
 県男女共同参画推進条例に基づいた申し出で▽昨年11月に図書の排除を公式に拒否しながら、3月に153冊を撤去した▽県が5月、撤去した本の内容を検閲した▽図書の選定、撤去、復帰を県の公務として行った▽撤去を求めた男女共同参画推進員の行為は推進員にあるまじき行為であり、それを放置している-などと主張。事実調査と回答を求めている。
 県とは別に、同審議会に対しても、公開の場で一連の問題を公正に審議するよう直接、要望した。              (宇井章人)
(日刊県民福井新聞 2006.8.30)
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上野氏ら県に苦情
ジェンダー本 
撤去求めた推進員留任で

 県生活学習館がフェミニズム関係の書籍約150冊を一時撤去した問題で、撤去リストの公開を求めて提訴を準備していたメンバーら80人が29日、県に対し、撤去や書籍の内容を検査したこと、撤去を求めた県男女共同参画推進員留任していることなどについての苦情を申し出を行った。
 撤去された本の著者の上野千鶴子・東京大教授や、今大地晴美・敦賀市議と、26日に福井市で開いた抗議集会で苦情申し出の趣旨に賛同した人たちで、うち県民は42人。また、県男女共同参画審議会に対して、県への苦情申し出を公開で調査するように要望した。
(読売新聞 2006.8.30)
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今日は月に一度のおたのしみの、
『生き延びるための思想』(上野千鶴子/岩波書店)の読書会。

ではまた。


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金太郎いわしに出会って、食わず嫌いの「いわしに開眼」。

2006-08-30 17:58:31 | おいしいもの/食について

とりあえず
一期一会のクリックを

敦賀の日本海サカナ街の中ほどに、
いつも試食のひとでいっぱいのひもの塾 辻物産がある。

店頭で焼いてる干物は食べ放題。
こうばしい匂いに惹かれてイかの干物をつまんでみた。
おなかも空いてるし、とてもおいしい。
「イワシもおいしいよ。食べてみて」と手渡され、
イワシはあんまり食べないんだけどぉ・・・・
と思いながら、一口食べるとイワシじゃないみたい。
ウルメイワシ、セグロイワシ、カタクチイワシetc
み~んな味が違うという。うん、どれもおいしい。
「どれがいちばんおいしいの?」とたずねると
「そりゃ、やっぱり金太郎だね」とお兄さん。
「金太郎って?」と見ると、うわっデカイ!
背黒ならともかく、こんなでかいのは苦手と思ってると、
さっそく焼けたのを鋏で半分に切って渡してくれた。
えーっほんと、おいしいじゃん。
親父さんにも「どれがおススメ?」と聞くと、
「金太郎!マイワシだし油がのってて最高だよ」。
特大12匹で1500円。食べ放題だけど値引きはなしという。
骨粗しょう症にもよいし、買うことにした。
イワシの干物をおみやげに買ったのは初めて。

マイワシで20センチ以上のものを「大羽いわし」という。
家に帰ってはかったら、22~24センチもあった。
一つずつ、ラップにくるんで冷凍した。


マイワシ(大羽いわし)と白レイシ

大羽イワシをじっとみてたら、
金子みすずの「大漁」を思い出した。

大漁

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰯の大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰯のとむらい
するのだろう。


金太郎鰯(キンタロウイワシ)
金太郎のように頭が大きく丸々と太ったものが、その外観より呼名されたと思われる。 本種は、幼魚期を内湾や沿岸近くで生活し、成長につれて通常は外洋へ出て北上、南下し、 再び産卵域にもどる生活史を送る。ところが若狭湾西部にある京都府の与謝内海にはこのように呼ばれる内海性のマイワシが生息している。この一群は5~6月ごろに若狭湾から 進入して来て、一生をこの富栄養化した小さな入江で過ごす。これらは進入してから 1~2ヶ月を経過すると体が変化し、湾外のものと区別出来るようになる。つまり頭が 大きく体高が高くて、一見してマアジのような体形を呈するようになる。



ひもの塾 こだわりの焼き方


教えてもらった、こだわりの焼き方で食べることにした。

 ⇒ 
フライパンにクッキングシートをしき、ごく弱火にかける。
 ⇒ 
弱火で待つこと10分。ジンワリ油が出始めた。
 ⇒ 
イワシの油が流れ出て、ジュウジュウと焼けていく。
 ⇒ 
時々裏返し、両面がこんがりきつね色になったら出来上がり。

家で焼いても、やっぱりおいしかったです。

お魚

海の魚はかわいそう。

お米は人につくられる、
牛は牧場で飼われてる、
鯉もお池で麩を貰う。

けれども海のお魚は、
なんにも世話にならないし、
いたずら一つしないのに、
こうして私に食べられる。

ほんとうに魚はかわいそう。

(『金子みすず童謡集』より)

1.七度洗えば鯛の味の話

▼イワシってこんな魚
 イワシという名は、獲るとすぐに死んでしまう弱い魚だから「弱し」が転訛
 したとか、上等な魚ではないので「卑し」が転じたものといわれています。
 漢字名もそのまま、魚へんに弱と書きます。イワシはこの大昔からのイメー
 ジが現代まで続いていて、残念ながら評価は低いですね。でも一方では「イ
 ワシ七度洗えば鯛の味」とも言われるほど、その美味さも認められていまし
 た。そんなイワシは、生態系にとっても、人間の暮らしにとっても、欠かせ
 ない重要な存在なのです。

▽入梅イワシ
 普通イワシというと、マイワシを指します。ニシン目・ニシン科の魚で日本
 の沿岸を春から夏にかけて北上し、秋から冬には南下する回遊魚です。この
 他にも大規模な回遊を行わない地付きの群れもいますので産卵期は11月から
 6月と長く、おおむね北に行くほど遅れる傾向があるようです。一般的に旬
 は産卵期前の秋といわれていますが、関東地方での旬は、産卵前で脂がよく
 のった、ちょうど今頃の梅雨時です。これを入梅イワシと呼びます。ハマの
 魚河岸には、三浦半島の長井港や佐島から連日鮮度の良い、丸々としたマイ
 ワシが入荷しています。

▽名前がたくさんある!?
 マイワシの見た目の特徴は、体側に瞳よりやや小さな黒点が一列に数個から
 十数個並んでいることです。このことからナナツボシの別名があります。た
 だ、この黒点は6cm位まで成長しないと現れません。また、成長の段階に
 よって呼び名が変わります。3cm以下の稚魚をシラス、4cm前後のものを
 ヒラゴあるいはカエリ、12cm以下を小羽、15cm前後を中羽、18cm以上
 を大羽と呼びます。でも、これは皆さんはあまり耳にしたことはないかも知
 れませんネ。ちなみに、大羽になるには3年以上かかり、寿命は7~8年と
 言われています。
 
▼イワシパワー全開!
 血液をサラサラにしたり、血栓や梗塞を防いだり、動体視力を養うのにも有
 効なEPA、DHAという不飽和脂肪酸が脂肪に含まれています。たんぱく
 質、脂肪とも良質ですし、皮膚、爪、髪の成長と細胞の再生を助けるビタミ
 ンB2が多く含まれ、さらにカルシウムも多く、おまけにその吸収を助ける
 ビタミンDも含まれるという万能選手です!是非丸ごと食べて下さい!

▼マイワシの目利き
 鱗がしっかりついていて、目が澄み、体側の黒点が鮮明なもの。但し、イワ
 シのウロコは非常にはがれやすいので、小売店の店頭でウロコのびっしり付
 いているイワシに出会うことは少ないかもしれません。そんな時には、目と
 黒点が決め手です。イワシはことのほか鮮度が低下しやすく、脂質も酸化さ
 れやすいので、目利きが肝心です。また、体が丸々としていて、頭が小さく
 見えるものは脂がのっています。ちなみに、このようなイワシを魚河岸では
 金太郎イワシと呼びます。




体が丸々としていて、頭が小さく見えるものは味がのっています。
ということで、

えっと、これは「金太郎スイカ」です(笑)。


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「苦情申出書」(福井県男女共同参画推進条例第20条2)と男女共同参画審議会へ「要望書」提出。

2006-08-30 09:15:57 | 「ジェンダー図書排除」事件
福井の集会もおわり、久しぶりに畑に行ったら、
山芋のむかごがいっぱい。
  

  
カボチャもごろごろ、です。
  
そうめんカボチャ    プッチーニ    伯爵


とりあえず
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福井県知事が昨日、定例記者会見で、
生活学習館のジェンダー図書撤去について、
「職員の配慮が欠けていた」と遺憾の意を表した。
きっと8/26集会の熱気が伝わったのだろう。

また一歩前進、といったところだ。



  8/28 福井県知事定例記者会見


-----------------------------------------------------------
ジェンダー図書撤去
「職員の配慮欠けた」
知事、説明不足認める
 
 西川一誠知事は、28日の定例会見で、ユー・アイふくい(県生活学習館)のジェンダー関連図書を一時的に書架から撤去した問題に関連して、「職員の配慮が欠けていた」との認識を示した。また、来春に知事選を控えて、二期目に向けた意欲については言及を避けた。
 ジェンダー関連図書の一時撤去について「いろいろな考えの人がいる。担当者は事柄に配慮して仕事を進めなければいけない。ある申し出にどういう意味があるのか、自覚する必要があった」などと述べ、職員の配慮や説明が不足していた点を認めた。
 さらに、訴訟を検討していた著者らのグループが、県条例に基づいて苦情の申し出を検討していることについては、「申し出があった場合は、常識の線に沿って対応したい」とした。
 ・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・      (永井寛郎)
(2006.8.29 日刊県民福井)
-------------------------------------------------------------------------

「誤解招く行為だった」
ジェンダー本撤去 定例会見で知事

 県生活学習館(福井市)でジェンダーや性教育に関する本153冊が書架から一時撤去された問題について、西川一誠知事は28日、県が取った一時撤去の対応について「分かりにくい、誤解を与えるような行為だった」と話した。
 この日の記者会見で、西川知事は「いろいろな考えの人がおられるから、ある要請について、あることをした場合に、職員はどういう意味であるかを自覚し、説明もできなくてはいけない」と述べた。同席した杉本達治総務部長は「『内容を確認するためだった』と説明できていれば誤解は招かなかった」などと話した。
(2006.8.29 朝日新聞)
--------------------------------------------------------------------------
新聞報道によると、総務部長は、
「『内容を確認するためだった』と説明できていれば誤解は招かなかった」
と話したそうで、あきれた。
この部長、リストの公表の記者会見のときも、
『本人が公開してもよいと言ったから」とコメントしてたけど、
問題がよく分かっていないみたい。

わたしたちの「苦情の申し出」に対する知事発言も、
「申し出があった場合は、常識の線に沿って対応したい」ではなくて、
「申し出があった場合は、法的ルールに沿って対応したい」でしょ!
事件は、福井県の「常識の線」が法に外れる「非常識」だったから起きた。

ということもあり、
福井県男女共同推進条例20条2に基づいて「苦情申出書」を提出した。
この苦情申込書の提出は、8月26日の集会で提案したもの。
ジョンダー関連図書撤去という「行為」の違法/不当を問うものだ。

提出できるのは「県民等」という規定があり、
個人の連名だと県外の人は排除されてしまうので、
「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」として、
申し出は福井県民の今大地晴美さんを筆頭にした。
80名の署名簿つき。うち42人は福井県民である。 




------------------------------------------------------------                   
                           2006年8月29日
福井県知事 西川一誠 様

                 福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
                         今大地晴美  ほか別紙 79名

               男女共同参画施策に関する苦情申出書

 福井県男女共同参画推進条例(福井県条例第59号)(以下、「本件条例」という)(相談及び苦情の処理)第21条2項「知事は・・男女共同参画の推進に影響を及ぼすと認められる施策について、県民等から苦情、意見その他の申出があったときは、当該申出に対し適切な処理をするよう努めるものとする。」との規定に基づき、本申出書を提出する。
 下記記載の事項は、本件条例の制定趣旨に反し、具体的には前文、(第1条/目的)、(第3条/基本理念)、(第4条/県の責務)、(第5条/県民の責務)、(第9条/県民等の理解を深めるための措置)、(第10条/制度および慣行の改善を促進するための措置)、(第14条/政策等の決定過程における男女共同参画の推進)、(第17条/男女共同参画推進員の設置)に反して許されない行為あるいは行政対応であるので、本件条例第21条1項及び2項に則って、速やかに是正・改善し、二度と同旨のことのなきよう要望する。
 また、申出人は、第21条3項を適用して(第24条/福井県男女共同参画審議会)に諮問されたく強く希望するものである。
 以上、事実関係を調査検討し、結果について、標記まで、回答を求めます。

                     記

(1)昨年11月、福井県生活学習館の図書について、男女共同参画推進員からの「男女
   共同参画の推進に不適切と思われる図書がたくさんある。すべての図書について内
   容を確認し、不適切なものは排除するよう」にとの苦情の申し出に、「情報の提供
   は学習する上で必要である」と公式に回答しながら、今年1~2月に同人に持ち込
   また153冊のリストの図書を、3月になって開架から撤去したこと。
 
(2)今年5月になって、撤去した153冊のジェンダー関連図書の内容を、福井県が、
   「委員の意見に真摯に対応し、個人への誹謗や中傷や人権侵害、暴力的表現などの
   公益を著しく阻害するものがないかどうか」を職務として検査(検閲)したこと。

(3)図書の選定、撤去、開架図書への復帰という一連の行為を福井県の公務として行っ
   たこと。

(4)本件条例の定める男女共同参画推進委員が、上記の原因者であるところ、今回の行
   為は推進員にあるまじき条例の趣旨に反する行為であるにもかかわらず放置してい
   ること。
                                     以 上
------------------------------------------------------------

とはいえ、
福井県だけと話していても平行線なので、
同時に『男女共同参画審議会』に要望書を提出した。
男女共同参画審議会は、条例24条に規定された第三者機関であり、
県民等の苦情申出に対して意見を述べることができる。

意思決定も不透明、密室で行われたジェンダー図書排除という行為を、
「男女共同参画審議会」という透明性の高いまな板の上に乗せて、
法に照らし合わせてどうだったのかを、
市民の見えるところで、公平公正に話し合ってほしい。

「要望書」は「男女共同参画審議会」あてにして、
事件の経過がわかる分厚い資料を10部じゅんびして、
10人の審議会委員一人ひとりに届けてもらうように
事務局(男女参画・県民活動課)にお願いした。

それやこれやで、全部できあがって、
福井県政記者クラブにFAXしたのは3時過ぎ。
記者の関心も高く、夜まで取材の電話がつづいた。



------------------------------------------------------------
                             2006年8月29日
                   要望書
男女共同参画審議会 
会長 高田洋子 様
                 福井「ジェンダー図書排除」究明原告団および有志
               今大地晴美 上野千鶴子 寺町緑 寺町知正 外76名

             男女共同参画施策に関する苦情申出について

 わたしたちは、「福井県男女共同参画推進条例」(以下、「本件条例」という)(相談及び苦情の処理)第21条2項「知事は・・男女共同参画の推進に影響を及ぼすと認められる施策について、県民等から苦情、意見その他の申出があったときは、当該申出に対し適切な処理をするよう努めるものとする」との規定に基づき、下記の趣旨で、福井県知事に申出書を提出しました。
 申出は、下記記載の事項は、本件条例の制定趣旨の前文、(第1条/目的)、(第3条/基本理念)、(第4条/県の責務)、(第5条/県民の責務)、(第9条/県民等の理解を深めるための措置)、(第10条/制度および慣行の改善を促進するための措置)、(第14条/政策等の決定過程における男女共同参画の推進)、(第17条/男女共同参画推進員の設置)に反して許されない行為あるいは行政対応であるので、本件条例第21条1項及び2項に則って、速やかに是正・改善し、二度と同旨のことのなきよう要望するものです。同時に、わたしたちは知事に対して、この申出について、第21条3項を適用して「福井県男女共同参画審議会」(第24条)に諮問されることを希望しました。
 条例に定められた第三者機関である「福井県男女共同参画審議会」におかれましては、申出の事案について事実関係を調査検討され、意見していただくことを強く要望します。 同時に、この事案につきまして、審議の公正さと透明性を保つために、今まで通り、審議内容等を広く公開されることを要望します。

                      記
(1)昨年11月、福井県生活学習館の図書について、男女共同参画推進員からの「男女
   共同参画の推進に不適切と思われる図書がたくさんある。すべての図書について内
   容を確認し、不適切なものは排除するよう」にとの苦情の申出に対し、「情報の提
   供は学習する上で必要である」と公式に回答しながら、今年1~2月に同人に持ち
   込まれた153冊のリストの図書を、3月になって書架から撤去したこと。
 
(2)今年5月になって、撤去した153冊のジェンダー関連図書の内容を、福井県が、
   「委員の意見に真摯に対応し、個人への誹謗や中傷や人権侵害、暴力的表現などの
   公益を著しく阻害するものがないかどうか」を職務として検査(検閲)したこと。

(3)図書の選定、撤去、開架図書への復帰という一連の行為を福井県の公務として行っ
   たこと。

(4)本件条例の定める男女共同参画推進委員が、上記の原因者であるところ、今回の行
   為は推進員にあるまじき条例の趣旨に反する行為であるにもかかわらず放置してい
   ること。
                                  以 上
------------------------------------------------------------


行政の「執行者」であり「意思決定権者」である知事は、
「誤解を招く行為だった」「職員の配慮が欠けた」というだけでなく、
みずから「やってはいけないことをした。二度としない」
と福井県の非を認め、著者をはじめリスト本関係者と、
生活学習館の利用者や市民に、きちんと謝罪すべきだと思う。

「苦情申出書」と「要望書」の正本は、添付資料とともに
今日午前中に、福井県に届く。
受け取った福井県および男女共同参画審議会が
どのような判断をするか、提出者として推移をみまもりたい。


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ウラ金を隠した岐阜県に「申し入れ書」提出/くらし・しぜん・いのち岐阜県民ネットワーク

2006-08-29 20:02:33 | 岐阜県裏金問題
「ウラ金を隠した岐阜県に『申し入れ書』提出」の記事をアップしよう思ったら、
申し入れ書だけで5000字を超えた。

お花もずっとご無沙汰してるのでアップしたかったんだけど、
まずは、北陸のお土産を紹介します。

越前名物のおいしい「おろし蕎麦」が
北陸自動車道でも食べられると聞いて立ち寄った。
ふつうのお蕎麦より高めの400円。
待つこと5分。おろし蕎麦が出来上がった。
上品な白じょうゆで腰のある麺。

  
北陸自動車道・北鯖江PAの越前おろし蕎麦

帰りに敦賀の日本海さかな街の「魚問屋 つり屋」で
特大の活真イカを見つけた。
4月にタグつき越前カニを買ったお店。
魚は苦手だけど、イカには目がない。
鮮魚や蟹は安くしてくれるんだけど、
真イカはシーズン終わりで水揚げ自体が少ないとのこと。
交渉して特大をイッパイ2500円也。

氷詰めにして家に帰っても鮮度抜群で、
触ると体の色を変える。
  

輸送中に怒って墨を吐き、
下ろそうとしたら目が合ってしまった。
とはいえ、食い気には勝てず、
抵抗もむなしく、イカ刺しに。



シコシコしてるのに、噛むと口の中で甘みが広がり
やっぱり、真イカは絶品である。

こちらは、たくさんのピーマンを使った、、
甘長とジャコの炊いたの と 黒豚とピーマンの炒め物。
  

お茶うけは、信州小布施で200年、
桜井甘精堂の「栗ようかん」と「栗かのこ」。
栗ようかんの材料は、栗・砂糖・寒天だけ。
栗かのこは、純栗あんに蜜栗を練り合わせたもの。



甘すぎるものは苦手だけど、
栗に目がないわたしとしてはホクホク。

気が付けば、今年も中津川から
「栗きんとん」の便りが聞かれる季節になりました。



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ここからは、「岐阜県・裏金事件に関する申入書&質問書」です。
長文ですが、興味のある方はご覧下さい。


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                            2006年8月28日
岐阜県知事 古田肇様
               くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク
                            事務局 寺町知正
                            ほか県民有志

                岐阜県・裏金事件に関する申入書&質問書

第1 私たちの認識の説明
1.  岐阜県の情報公開における不正隠し
今般発覚した岐阜県庁ぐるみの裏金事件に関して、県はプール資金問題と述べているが、県民の認識は厳しい。今回8月3日の調査報告において、岐阜県は1995年(4月)以降は、情報公開条例が施行されたので裏金はない、との立脚点を明らかにした。
 しかし、岐阜県の情報公開の実態は、以下のように裏金隠しに徹していたから、この立脚点は誤っている。

 (1)1994年10月14日制定1995年4月施行の情報公開条例1995年3月以前に作成した文書は、情報公開条例の対象としなかった。

 (2)1998年3月末までは、県の公務員の職氏名はすべて墨塗りであったから、カラ出張の解析など不可能であり、飲食店や料理屋なども墨塗り(当然に参加者も)だったから、飲食関係の調査も不可能だった。

 (3)1998年4月以降の情報公開請求に対しても、1998年3月末以前に作成された文書に関しては、なお、公務員氏名も店名等を非公開とする運用を続けた(2004年1月16日の最高裁判決で敗訴の確定するまで)。

 (4)「請求外情報・合算情報という理由での非公開」という条例にない理由をこじつけて、文書の墨塗りを続け、できるだけ情報を隠そうとした(1999年8月提訴、2005年6月14日の最高裁判決で敗訴の確定するまで)。

 (5)イベント実行委員会などの請求書領収書、実行委員会の臨時職員手当てや勤務状況などの基礎的文書について、県職員が職務中に作成・取得し保有しているにもかかわらず条例の対象ではないとして「不存在扱い」を続けた(2005年9月13日の最高裁判決で敗訴の確定するまで) (1997年異議申し立て、20005年5月22日提訴)。

2. 裏金発見のチャンスはあった
 岐阜県は過去に、県庁全体の裏金を認識する機会が公式に何度もあった。
 (A) 1997年2月のイベント実行委員会の裏金づくり
 (B) 2000年6月の衛生専門学校での裏金づくり
 (C) 2001年3月の中山間地農業試験場の裏金づくり
 しかし、これらの発覚時、全庁調査を実施しなかった。「見ないようにする」という悪意に満ちた思惑に基づくものであるのは明白である。

 (A)関連:情報公開訴訟 名古屋高等裁判所に保管して争点文書の写真を提出しながら、判決確定後になって初めて「一部を紛失」したことを明らかにした。
 (B)関連:住民訴訟「岐阜地裁平成12年(行ウ)21号」の2002年6月17日の和解書で「(3)被告岐阜県知事は、今後二度とこのようなことのないよう適正執行に努めるべきことを確認する」とされていたにも拘わらず、である。裁判所も騙した。
 (C)関連:1994年以前の1105万円を含めて95年から99年の不正金約3000万円の半分を退職者返還させたが、世論の反撥にあい、結局、全額を返還させ、知事を含めて38人を処分した。

3. 意図的な「調査せず」という方針
全国的に裏金が社会問題になったときになされた全国市民オンブズマン連絡会議の全国調査のデータ( 1997年12月の調査) によれば、「福岡県は約2900人を処分し63億円を返還させ」、「北海道は約1万人を処分し26億5千万円を返還させ」「青森県は32億円を返還させ」「秋田県は28億9900万円返還させ」福島県25億余円、埼玉県25億余円、山梨県23億余円などとなっている。
しかし、この時の調査に、岐阜県は「自主調査を行わない」旨を回答した>

4. 短日時の中途半端な調査は許されない
 先に例示した10年ほど前の全国の裏金事件に対する措置は決して十分とはいえず、加えて岐阜県職員らの場合は全国的な改革・清算の流れに反して裏金を継続・温存させ、職員組合など周辺に分散・費消し又は各課などで費消・流用し続けたという著しく悪意に満ちた前代未聞の事件である。安易な措置で収束させることは、県民の不信感をさらに募らせるだけであって、決して許されることではない。
 第三者検討委員会の結論が近く出され、それを受けて知事が対応を示すと伝えられている。が、このように組織的・継続的な事案において拙速に結論を出し幕引きを急ぐことは、現知事のへの批判をかわそうとする姿勢としか受け取れとれない。
今、必要なことは、県民・国民の納得の行く「結論」である。

第2 対象年度と返還額の確定
1. 求める範囲
 梶原拓前知事は、知事時代は、「岐阜県には裏金は無い」と表明し続けていたが、2006年8月8日の会見で、「1989年(平成元年)知事就任当時は、裏金づくりは半ば公然の秘密となっていた。十分承知していた」と認めた。
 その認識に加え、梶原氏が知事就任前の1977年から2年間県企画部長、1985年(昭和60年)からは副知事を務めたことからすれば、就任以前の岐阜県においても裏金作りがなされていたと考えることに不自然はない。
 今年8月3日に県が公表した調査データでは、1994(H6)年度一年間だけで4億6600万円の裏金が作られたとまとめられている。一般的に推測すれば、それまで、同様の額が毎年裏金として不正処理されていたとみて推論に飛躍は無い。
 1995年以降についても、前記第1の諸事情から判断すれば、裏金・不正金の「減少」はわずかと考えざるを得ない。
 つまり、「岐阜県」あるいは「県民・国民」が職員らによる裏金作りによって損害を被ったことを認識し得たのは2006年7月からであるから、民法第724条(不法行為による損害賠償請求権の期間の制限)の規定によって「20年」前の応答月が1986年7月であるところ、それ以降(会計年度でいうと昭和61年度以降)の裏金の全額を返還させるべきである。県民や国民の貴重な税金は可能最大限に取り戻されなければならないのは当然である。
 よって、私たち県民は現知事に対して、予算執行権を有する知事の政治的かつ道義的責任として、「1986年から現在までの裏金全額の調査・確定とその返還措置」を求める。
 また、職員や組合関係者等の不当利得についても厳しく対応すべきである。
 もし、現古田知事がその期間を短縮あるいは額を減じた場合、当該部分については、古田知事の財産の管理を怠る違法な行為に起因する岐阜県の損害として古田知事が賠償すべきである。

2. 調査方法の提案
 県は、1986年以降2006年までの裏金作りの実態について、全庁調査を早急に実施するべきであるところ、調査方法に関して一つの提案をする。

ア. 各課、各事務所など県の全ての所属の「各年度の裏金の概算額」(旅費、賃金、消耗品費などの費目ごとの金額がわかるように)を、当時の所属長(当時の所属長によることが困難な場合は代替の者)から1ヶ月以内に申告させる。

イ. 知事は、アの申告額を集計し、年度ごとの裏金概算額を確定し、当時の所属長を通じて全額返済計画書を1ヶ月以内に提出させる。

ウ. 県は、各所属からの返済計画で、返済の目途が立たない裏金の額を確定し、これを当時の知事、副知事、部長級の幹部で全額返済させることとする。

エ. イにおける返済計画と、ウにおける額の確定については、弁護士、市民団体などで構成する「第三者機関」がその妥当性を検討する。
また、後記の外部監査とも整合させる。

第3 個別外部監査の実施の求め
 いずれにしても、加害者が調査した被害(損害)のデータに信頼あるいは正当性を見出すことは困難であるから、害を被った県民・国民が納得するためには客観的な第三者の評価を受けることが不可欠である。
 岐阜県監査委員及び同事務局は、現在、随時監査の規定(地方自治法199条第5項)に基づき、12の機関(本庁7、現地5)につき、平成13年度から17年度までを対象として行っているという(書類の保管期間が5年間であるから、として)。
 しかし、監査委員事務局にも裏金の存在が認定されたことの問題はもちろん、監査委員や同事務局が従前の監査で「今回の裏金」を見抜けなかったこと、部分的に調査しても不十分であることなどから、知事が要求する監査(地方自治法第199条第6項の要求・同法252条の41)の規定を発動して、外部監査人による個別外部監査を実施することを求める。
 なお、外部監査制度は、1990年代半ばに地方自治体の官官接待、カラ出張など公金の不正支出が各地で発覚し監査の重要性が認識されたことで、第三者が地方自治体の行財政をチェックする外部監査制度を導入する改正自治法が1997年5に成立し、1998年10月1日に施行された。本県も同年12月25日に 「岐阜県外部監査契約に基づく監査に関する条例」 を制定、1999年4月1日から施行した。同条例第3条(個別外部監査契約に基づく監査)の第3項において知事の求めによる個別外部監査が制度化されている。
今回のような事態のときに、この発動なくして、なんの制度といえよう。

第4 責任の明確化と処分
 裏金、不正金は、返還したからといって済むものではない。
1. 関係した現職職員及び退職職員を特定し、責任を明確にすること
   特に前知事をはじめとする県執行部の責任を明らかにすること
2. 現執行部の責任を明確にすること
3. 組合等職員組織の関係した者を特定し、責任を明確にすること
4. 主たる関与を認定した関係職員(含む元職、組合関係者等)を告訴告発すること
その他の職員(含む元職、組合関係者等)も厳しく処分もしくは相当する処置をすること

第5 再発防止策の提案
 裏金作りや不正行為の再発防止として以下を提案する。
1. 告発者保護を徹底した第三者機関に対する内部告発制度を実施すること
2. 不正金関与者に対する厳罰主義の表明と基準化
3. 日常的に徹底した情報公開の実施
4. 不正事件に関する諸記録の全面公開の実施と文書保存期間の永年化

第6 国との協議等
 この事件について県は、国(総務省地方行政局等)その他機関等と協議をし、あるいは助言を受けているのか否か。ある場合、その時期と内容はどのようか。

 以上の第1に関する貴職の見解及び第2から第6に関しての方針や状況等について、2週間以内の回答を求める。

 送付・連絡先
    岐阜県山県市西深瀬208 寺町知正方  tel/fax 0581-22-4989
                               以上
------------------------------------------------------------------


昨夜11時45分からのNHK「持論公論」では、
女性の解説委員”岐阜県の裏金隠し”と題して話していた。
いまや、ともちゃん「時の人」(笑)。

わたしも連日10000字に迫る記事。
さいきん遊ぶヒマ、ないはずだよなぁ。

裏金問題解決に
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「解説がほしいケース」「女性問題への敏感さを問う」/福井新聞を読んで~藤原房子

2006-08-28 08:56:02 | 「ジェンダー図書排除」事件
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8月26日の午前中、ジェンダー関連図書排除事件の舞台となった
「福井県生活学習館」に行ってきた。
福井インターから近いので、車で福井入りの上野さんと、
ともまささんとわたしと今大地さんが待ち合わせ。
他の原告も駆けつけ、情報コーナーを見てから、
定池りゆ子館長と少しお話した。

  

くだんの「情報コーナー」は正面玄関を入った右側にあり、
前館長は撤去をまったく知らなかったというけれど、
ここで、秘密裏に本を撤去したとは考えにくい。
職員のだれかひとりでも移動に疑問を持てば、
なんとか食い止められたのではないか?
本庁にものを言うのはむずかしい知れないが、
まさに、現場が水際で違法を止める、
毅然とした、「勇気」が必要だ。

153冊の本の排除成功に味をしめたのか、
男女共同参画推進員の男性は撤去中の4月になって、
さらに37冊の排除本のリストを持ち込んで、
排除を迫ったというのだから、開いた口がふさがらない。

いくら公募の市民とはいえ、
男女共同参画推進条例により委嘱された男女共同参画推進員が、
同じ条例で拠点施設と定められた生活学習館の書架から、
本を撤去せよというのは異常なこと、と誰か言わなかったのだろうか?
公文書が公開され、事実関係が明らかになった今も、
行政がどのような意思決定を経て、だれが何をしたのか、
の記録は何もない。「不存在」の3文字からは、
本来為すべきことをしなかった、「行政不作為」の罪が浮かんでくる。

とはいえ、お忙しいところ、突然の訪問に
こころよく対応してくださった定池館長さん、
ありがとうございます。

ところで、
地元紙の福井新聞には、なぜか今回の事件の報道が少ないと聞いていたので
昨日買った新聞を興味深く読んでいたら、こんな記事を見つけた。


あなたとつくる風の森
新聞を読んで~解説がほしいケース
       ジャーナリスト 藤原房子



==========================================================
・・・・・・(前半略)・・・・・・・・・・・・・
 8月12日付第2社会面に3段の見出しで報じられた県生活学習館の撤去図書リストの公開問題は、県の担当者の記者会見を簡潔に報じたが、読む側には、よほど記憶力のいい人を除いては、全容は分かりにくかったかもしれない。
 男女共同参画推進員を県から委嘱された男性が、図書室にある本の内容に疑義を呈し、館に153冊の撤去リストを提出。館は内容を検討するとして3月に書棚から図書を撤去。その後個人へのひぼう中傷などはなかったとの理由で、5月末一括書棚に戻した。県の審議会でも、公開された議事録ではこの対応にも質疑が出た。
 他方、権利を侵害されたとする著者や団体は、書籍リストの公表を求め、いったんは墨塗りリストを示されたが、さらなる抗議で全面公表に至る。底流には全国的にこうした女性学関連の啓発活動に対する批判が強まっている背景があり、他の自治体にも波及しないかと周囲では懸念された。
 6月の本欄で私は昨秋の発端とその後の経過をごく簡単に取り上げ、行政の対応など不透明な点を指摘したが、まるで拍子抜けするような結末だった。一体あの時の混乱は何だったのだろう。
 インターネットの普及で福井発のニュースが全国を一瞬にして駆けめぐる。私も東京にいて、それを知ることができ、思いがけない速度で重層的に伝わり、論じられるのを知った。本誌の記事では「リスト作成者の了解を得て、あらためて総合的に判断」と県担当者は述べたが、双方への均衡ある配慮、内容チェックの実態、手続きなどなお釈然としない。一件落着とはいえ読者には「片付かない気分」を残す。真夏の出来事で終わらせず客観的解説がほしいケースだ。
                         (2006.8.27 福井新聞)
========================================================================


記事を読んで、いそいで6月の「新聞を読んで」を探した。
探し物は、福井県に請求した公開文書のなかから見つかった!
そういえば、前に読んでいい記事だと思っていた。
あらためて、紹介したい。

新聞を読んで~女性問題への敏感さを問う
       ジャーナリスト 藤原房子

 女性問題は新聞ではどうも扱いにくい対象らしい。建前と本音のズレが大きいせいか。確かに国の政策を受けて、男女共同参画が着実に進む様子は紙面で散見する。4月以降でも県の審議会委員で女性議員が3割達成、なお4割を目指すとか、女性で初の認定農業者が選ばれたとか、進出を示す記事によって変化の片りんに気付く。
 だがぎくしゃくする話もある。5月に入って紙面に登場した県生活学習館の図書問題報道の経緯がそれだった。現在はニュースを新聞やテレビなどマスメディアだけでなく、友人らのメールやブログなどで、情報が即時・重層的に幅広く得られるから、読者が一足先に知る機会が増えた。それにつれて報道の時差や表現ニュアンスの違いが目立ち、関心を持つ読者に気をもませることにもなる。
 図書問題を私は女性学の研究者や学者らの交信ネットで最初に知った。県の男女共同参画推進員を委嘱された一男性が、昨年11月に生活学習館の図書室に学習に不適切なと情報公開があるとして、県条例に基づき、その排除を求めて知事あてに要望、扱いが注目されていた件である。
 活字になったのは4月28日だった。まず某宗教団体の機関紙に問題図書が同館の開架になっている図書室から排除されたと一部書籍のリストとともに伝えられた。本紙には5月12日付に敦賀市議の抗議をきっかけに、近くの事務室に移されたとの第一報が出た。共同参画の本旨にそぐわない、内容が過激などの点で、約150冊が指摘され、一般利用者に見えない場所に置いたという。
 その後、内容確認を終えたとして17日付に、書籍をすべて一ヶ月半ぶりに元に戻し、閲覧を再開したと、写真入2段見出しの記事が出た。館長談話として「決して撤去したわけではない。著しい人権侵害などがないかも含めて再確認した。いずれも全国で流通している一般的な本で内容に別に問題はなかった」とある。
 排除、撤去、移動、いずれも書籍が動いたことを表す言葉だが、受ける印象はかなり違う。また憲法では思想、言論の自由が保障された国で、内容点検とは気になる。個人のひぼう中傷の有無などを見ただけとはいえ、公的機関は選定・購入する際、見ているはずだ。同じ記事で「市民オンブズマン福井」が撤去を判断した人物や理由について、公開質問状を出したと報じた。これが脇見出しになっていて「オンブズ福井」と表記された。単なる短縮なのか、それとも本紙側に別の配慮があってのことだろうか。「マン」という言葉に敏感に反応したうえでの判断だとすれば経緯を表したい。
 23日付には県男女共同参画審議会の本年度初会合で、書籍問題につき委員が説明を求めたとの記事を見たが、具体的な意見交換などは書いてなかった。日をおいて出る小さな記事では流れを追いにくい。本は書棚に戻ったが、奇妙な出来事だった。男女共同参画推進員の役割は、同運営要領第2条に4項目並んでいる。解釈は多義的だが、個人の主義主張が行政の実績を左右できるものなのか、市民への真摯な対応とはいえ、組織的に動く仕組みとは、などと考えるべきことは多い。
                        (2006.6.4 福井新聞)
---------------------------------------------------------------------------

最後に、昨日書かなかった
「参加者アンケート」を紹介します。

「今までジェンダーフリーに反対する人は絵の中の餅で
じっさいにいるとは思っていなかったので、おどろきました。
そんな中でも
集会に参加した皆さんの一人ひとりの力強い意見や言葉を聞き、
もっと目を光らせていかなければと感じました」

「近くにいた男が大声をだして怖かった(途中から入ってきた)
妨害しに来たとしか思えない。
⇒上野さんとみどりさんの冷静で毅然とした対応がよかった。」

「一個人(県の推進員だからあるイミ権力あり?)の意見で、
公共の図書が撤去されるなんてことが、
この国で起こるんだという事実にビックリしました。
リストを出した側の人の発言・ヤジを聞いて怒りに体が震えました。
あの人たちの考えはヨコにおいといても、
民主主義の基本さえ知らない(「人権侵害なんてナンセンス」その他の発言)、
それで県の推進委員をしていなんて、信じられません。
(男女平等も憲法に保障されてますが、「人権」について中3のレベルです)
日本国憲法など勉強しなおしてからおいで!と言いたい!!」

女性の参加者が多い会場で、おとこを組織的に配置して、
いっせいに大声で罵声や野次を飛ばす野蛮で暴力的な行為は、
主催者として、けっして許せません。

議論をしたいと口では言いながら、応援団を連れてきて
恫喝するとは! 問答無用の本の排除とやり口は同じです。

関連で、昨日帰ってきたら、変なTBが40件ほども。
すべて土曜日の夕方から夜にかけて届いたものです。
嫌がらせとしか思えません。

かれらの正体を見た思いです。

今後は、この種のTBやコメントを「保留」にして証拠保全し、
卑劣な行動にはしかるべきときに対抗手段をとるつもりです。


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全面開示は勝利の証し「ジェンダー図書排除事件を問う抗議集会」の報告/福井発・焚書控除事件

2006-08-27 18:48:30 | 「ジェンダー図書排除」事件
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「このような集会に初めて参加しました。
バックラッシュをいろんなことで感じ、
地元「ユーアイふくい」での出来事にじっとしておれませんでした。」

「久しぶりに福井での元気の出る素晴らしい集会でした」

「自分の立場を守るために戦う、という言葉が心にひびきました」

「福井の良心を目撃して感動しました」

「事件の背景が詳しく分かってよかったです。
いろいろな方々の力強いメッセージを伺って勇気づけられました」

「久しぶりの“女の集会”。
この空気を持って帰りたいです」

ひとりでも多くの人にメッセージを表明してほしいとの思いで、
タイマー片手に分刻みの嵐のような3時間20分の集会が終わり、
休む間もなく、アンケートに目を通した。
福井の女性たちの感想を読みながら、集会をやってよかったと
しみじみと感動がわきあがってきた。

ジェンダー図書排除を問う抗議集会

温泉で心地よい疲れを癒し、福井駅で朝刊各紙を買った。
どの新聞もカラー写真入りの大きな記事が、ひときわ目立つ。



2006.8.27 中日新聞 
男女共同参画本撤去 「福井だけの問題でない」
抗議集会で上野教授強調
全国的拡大を懸念

「福井単独の問題ではない」「離婚やシングルマザーを危険ととらえる勢力がある」-。 県生活学習館の男女共同参画関連の蔵書153冊が撤去された問題について、26日に福井市の県民会館で開かれた抗議集会では、全国的に目立つバックラッシュ(揺り戻し)を懸念する発言が相次いだ。(北村剛史)

 県内外から約180人(主催者発表)が参加。著書が一時撤去の対象となり、問題を「福井発『焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)』」として批判している上野千鶴子・東大教授は、「言論人にとっては著書を届けられず口を封じられるのは、生き埋めになったのと同じ」と説明。「福井県は一度入れた本を撤去するという目につくことをやりすぎただけ。全国的に、ジェンダーやジェンダーフリーに対するバックラッシュが広がっている」と述べ、今回の“事件”が、福井県に限定した問題でないことを強調した。
 その上で、「潮目が変わると、一気に取り返しのつかない状況になる。どんなサインも見逃さず、もぐらたたきのように一つ一つつぶしていかなくてはならない」と呼びかけた。
 当初から、この問題にかかわってきた今大地晴美・敦賀市議も「県は、しっかりと説明責任を果たすべきだ。批判がネットワークでつながりここまで来た。一人一人が事件について考え、今、何をするべきかを考える必要がある」と話した。
 一時撤去のきっかけとなったリストを提出した男性も出席。マイクを握り「リストの本は、理解不能で生活学習館に置くことにふさわしくない。本の内容を議論するべきだ」と発言すると、一部から発言に同調する大声のやじが飛び、騒然とする一幕もあった。
 集会は、図書リストの公開を求めて県を相手に提訴する準備を進めていたグループなどが主催。リストを事実上非公開とする決定をした県は、提訴予定日を前に方針を一転、今月11日に公開した。
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福井で抗議集会「県の姿勢危険」
図書撤去問題
 福井県生活学習館(福井市)から男女共同参画関連本約150冊が撤去された問題で、著書の一人の上野千鶴子・東大教授らによる抗議集会が26日、福井市の県民会館で開かれた。
 上野教授は、男女共同参画やジェンダーフリーへの攻撃が全国的に広がっている現状を報告した。推進員の排除要請を受け、県が書架から図書を一時撤去したことなどを「県男女共同参画推進条例に反した行為」と指摘。
 近く県に、同条例に基づき是正改善と、県男女共同参画審議会への諮問を求める苦情の申立を行う方針を示した。
 集会後、上野教授は「(批判を含め)いろいろな考えはあってもいいが、一個人の要求に県が無節操に動いたことは問題で非常に危険」と厳しく批判した。
(2006.8.27 中日新聞)
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日刊県民福井新聞2006.8.27
共同参画本撤去 福井で抗議集会
県の迷走強く非難 問題追及の構え

 ユーアイ・ふくい(県生活学習館)のジェンダー関連図書約150冊を県が一時撤去した問題で、著者で社会学者の上野千鶴子・東京大学教授ら関係者が26日、福井市内で抗議集会を開いた。非公開としていた撤去図書を県が突然公開したことから、会場はさながら主催者側の“勝利集会”の様相を呈した。
 福井市の県民会館で開かれたこの集会には、県内外から180人が参加。県を相手取り、撤去図書名の公開を求めて福井地裁に提訴する方針を決めていた原告団が主催した。県が11日に図書名を公開したことから提訴は見送ったが、原告団メンバーは県男女共同参画審議会を通して一連の問題をさらに追及する構えを見せている。
 集会ではまず、原告団メンバーだった今大地晴美敦賀市議らが一連の経過を説明。引き続き、上野教授は「私たちの勝利だ。不当なのは県と、撤去を求めた男女共同参画推進員だが、今回のことは人ごとではない」とし、全国に広がりつつある男女共同参画への不当に批判や圧力に抵抗するよう呼び掛けた。
 この後行われた上野教授と信田さよ子氏の対談に引き続き、撤去図書の著者や関係者らによるメッセージか次々と紹介された。この中では、一時的にせよ図書を撤去し、図書名の公開をめぐって迷走した県の一連の対応を強く非難する意見が目立った。
 一方、集会には図書撤去を申し入れた男女共同参画推進員の男性も参加。上野教授の著書の記述の一部を批判し、賛同者がヤジを飛ばして騒然となる場面もあった。
 上野教授は「突然の方針変更に対する市民オンブズマンの質問に県はきっちり答えてほしい。撤去という意思決定を行った県はおかしい。私たちが問題にしているのは行政権力だ」と述べた。
                 (永井寛郎)
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(朝日新聞2006.8.27)
ジェンダー図書排除で抗議
「県の無節操さ問題」
福井で集会 上野さん「戦おう」

 県生活学習館(福井市)でジェンダーや性教育に関する本約150冊が書架から一時撤去されていた問題で、撤去された本の著者上野千鶴子らでつくる「ジェンダー図書排除」究明原告団は26日、福井市大手3丁目の県民会館で抗議集会を開いた。集会には原告団のメンバーや市民180人が参加した。
 
 会は「福井発・焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)、ジェンダー図書排除問題を問う」をテーマに開かれた。原告団のメンバーが、図書が撤去された経緯や県の対応の問題点などを説明。その後、上野さんらが講演し「言論人が書いた物を葬られるというのは口を封じられるのと同じだ。どんなに小さな動きでも、静観するのではなく戦っていかなくてはいけない」と訴えた。
 最後に原告団のメンバーらが、順番に意見を述べ「県の対応は行政としての一貫性がまったく感じられない。不当な本の撤去がひろがらないようにしたい」などの意見が出された。
 この問題は、05年11月、県の男女共同参画推進員の男性が、県生活学習館の3冊の本について「内容が過激で不適切である」として県に撤去を要請。県は同月下旬に「男女共同参画に関しては、さまざまな意見があり必要だ」として、申し出を拒否した。
 しかし、その後も男性からの申し出は続き、06年2月に、ジェンダーや性教育に関する図書153冊のリストを提出し撤去を求めた。県は3月末に図書を書架から移動、5月中旬に戻した。
 原告団は6月、リストの開示を求めて情報公開請求。県は7月に書名や著者名などを黒く塗りつぶして公開した。原告団が、非公開は不当だとして提訴する構えを見せると、県は態度を一転させ今月11日にリストを全面公開した。
 上野さんは一連の県の対応に対し「撤去を求めたことは思想信条の自由。それに対し県が無節操に動いたことが問題で、とても危険な行為だ。こうした事態が前例になっては困る」と話した。
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ジェンダー本撤去問題 上野東大教授ら抗議集会
福井「全面開示は勝利の証し」

読売新聞2006.8.27

 
 県生活学習館が、フェミニズム関係の書籍約150冊を一時撤去した問題で、対象となった本の著者の上野千鶴子・東京大教授らが26日、福井市の県民会館で抗議集会を開き、「対抗勢力に負けず、(男女共同参画の)声を上げていくことが大切だ」と訴えた。
 約180人が参加。今大地晴美・敦賀市議らが一時撤去した書籍名の公表を情報公開制度を使って県に迫り、実現した経緯などを説明。撤去を繰り返さないよう県に求める苦情申出書への署名を呼びかけた。
 上野教授は「福井は本の撤去で目立ったが、(フェミニズムに対する)バックラッシュ(揺り戻し)の動きは根が深い。特に東京都は教育現場が委縮しており、今後どこに広がるか分からない。今日は(書籍名などの全面公開を引き出し)勝利した証しの集会が出来てうれしい」と述べた。
 参加者が意見を述べるリレートークでは、本の撤去を申し入れた県男女共同参画推進員の男性も発言。「理解不能な言葉や写真が使われており、男女共同参画にふさわしいのか」とした。
 これに抗議する側から「バッシングを身近に感じる」「この問題をきっかけに、対抗するネットワークを広げたい」などの声が上がり、同教授も「獲得したものは闘わないと失う。女はおとなしく台所に引っ込んでいろという声から守り抜いて」と話した。
(2006年8月27日 読売新聞)
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県生活学習館の書籍撤去
 著者らが抗議集会/福井
2006年8月27日 福井新聞

 県生活学習館の書架からジェンダー関連本が一時外された問題で、著者の一人で社会学者の上野千鶴子東大教授らが26日、福井市の県民会館で抗議集会を開いた。
 上野教授は県が当初、書名や著者名などを非公開にしたのに対し公開を求めて提訴を表明。その後、県が公表に転じたため提訴は見送っていた。
 集会には県内のほか、東京都、岐阜県などから約180人が参加。上野教授は「提訴に踏み切るとしたから県は公表した。問題は福井県のことだけではない。東京都ではジェンダーの名のつく本は図書館に入れない動きがある。身の回りでそういう動きがないか監視してほしい」と訴えた。
 会場には、外された本のリストを作成した県男女共同参画推進員の男性も出席し「リストの本は男女共同参画にふさわしくない」と発言。上野教授は「あなたは私の権利を侵害したのであり、謝罪してほしい」と求めた。
 当初、上野教授とともに訴訟を予定していたメンバーらは、県男女共同参画推進条例に基づき、県に苦情申出書を提出することにしている。申出書では書籍を撤去したことなどが条例の趣旨に反するなどとして、再発防止と県男女共同参画審議会への諮問を求める。

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「社会を後退させないために」
ジェンダー本撤去 上野さんら集会

 福井県生活学習館(福井市下六条町)が県民からの指摘でジェンダー(性差)関係の書籍約150冊を一時撤去し、そのリストを非公開にしていた問題で、社会学者の東大教授、上野千鶴子さんらのグループが26日、福井市内で、「ジェンダー図書排除問題を問う」と題した抗議集会を開いた。
 もともと26日に、県を相手取り撤去した本の書名公開を求める訴訟を福井地裁に起こし、その後に「提訴集会」を開く予定だった。今月11日に県が一転して、書名の全面公開を決めたため、集会のテーマを変更した。
 上野さんをはじめ、グループのメンバー4人が一般参加者約100人(注・180人の間違い)に、経緯や今後の対応、問題の背景について説明し、意見を述べ合った。
 上野さんは「きょうの集会は私たちの勝利の証し。県は、言論を制限するというナチス・ドイツと同じ過ちを犯した。社会を後退させないためにも、みんなで頑張っていきたい」と話した。同グループは、今後「男女共同参画施策に関する苦情申出書」を県に提出する。
(松井聡)
(2006.8.27 毎日新聞)

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報告を書こうと思っていたけれど、
新聞の記事だけでもうじゅうぶん。

参加できなかった「まぼろしの原告」9人から届いたメッセージのうち、
心にのこる著者・編集者のメッセージを紹介したい。

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図書館で、私は収めた税金を取り戻してきました。
毎回、家族のカードも総動員して借り出しまくり、
買った金額を想定して、にんまり。
ここは知識の天国なのだと感じてました。
そのだいじな本たちを、密かに選別してしまうおうという動き、
許せません。
それも、女が人間らしく考えるのがケシカランという指針で。

検閲された本リスト、今は、そのまま私の推薦図書リストになりました。
「あなたの人間性を目覚めさせる、自由に生きるための推薦図書」です。

モノを書き、人に届けるための仕事をしている者として、
人間として、図書館が大好きな者として、
強く抗議します。
図書の選別は、人の心を虐げる動きです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「図書の排除にもびっくりしましたが、
あの黒塗りの図書リストを見てもっとびっくりしました。
どうあっても「危険図書」のイメージにしたいようですね。
でも、どちらが真に「危険」な行為かは歴史が審判してくれると思います。

どれほど過激にみえる議論も、
『行政が強権的に議論を封殺する』という以上に危険なことはありません。
百年後の人に、『こんなに誰が見ても「危険」な行政の行為を、
どうしてこの時点で食い止められなかった の?』
と言われないようにしたいです。

 藤本由香里 編集者

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回の件に関し、私は、これまでの県の対応に関して、
著者として『一貫してひどい扱いを受け続けている』
という実感を拭えないでいます。
一部の方からの非難によって、
一時的にせよ公的機関によって著作を撤去されたこと、
またその情報が外部のメディアに流され、
そのメディア上で『危険書』扱いされていたこと、
しかも外部に既にそのよ うな情報が流れ出しているにもかかわらず、
それに対抗するために著者たちが情報公 開請求をすると、
県は、『人権擁護』を理由として情報公開を拒否したこと、
また今回私たちの情報公開請求提訴直前において、
書物の撤去を主張した当の方の合意が得られた
ということを主な理由として、情報の公表がなされたこと。
これら一連の出来事の中に、私は少なくとも
私の「人権」が尊重されているということを感じとれません。
県がおっしゃる「人権尊重」とは、 一体誰の人権なのでしょうか。
公表によって問題を終わりとせずに、こうした実感の根拠を、
きちんとつめて検討して行くことも重要だと、感じています。

江原由美子
神奈川人権センター 理事長・社会学者

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来週には、
集会に参加したたくさんの福井県のみなさんとともに、
福井県に「男女共同参画施策に関する苦情申出書」を提出します。

本番はこれからです。

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シーキューブ「ティンタフルッタ」とツユクサで元気百倍。

2006-08-26 06:51:14 | 花/美しいもの

とってもおいしいケーキをいただいた。

シーキューブ「ティンタフルッタ」

  

「ティンタフルッタ」は、宝石のようなミニケーキ。
一つずつ全部、味がちがう。


で、全部はんぶんこに切って、二人で食べた。


おいしいものを食べながら仕事をすると
なんだか、はかどるような気がする(笑)。

途中で一息。
一期一会のクリックを


今年も露草が咲きはじめたのだけど、
なかなかアップしている暇がない。

ツユクサの二段花と一段花のふしぎは、
去年調べて書いたので、見ていただけるとうれしい。


ふしぎ発見!ツユクサの花と受粉(2006.9.20)

  

  

今日はこれから、ジェンダー図書排除を問う集会のために
福井市に出かけます。
わたしは、集会の進行役。
たくさんの人が集ってくれるといいな
とドキドキワクワクする。

では、行ってまいります。


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37冊の排除リストもあった!~福井・焚書坑儒事件/「県お粗末対応、混乱増」8/25読売新聞

2006-08-25 23:01:19 | 「ジェンダー図書排除」事件
  

  

まずは
一期一会のクリックを

今日は朝から、明日の集会の資料作り。
朝日新聞と福井新聞に案内記事が掲載されたらしく、
参加したいとの問い合わせがちらほら。
会場から人があふれるくらいだったらうれしいけど、
入りきれなかったらどうしようという不安もよぎる。

お昼過ぎ、福井県から電話があり、
公開質問状の回答と、30数冊のあらたな排除リストと
図書選定基準をFAXで送ってくださるとのこと。

30数冊のあらたな排除リスト、って何?って思うでしょ。
このリストは、153冊の本が排除されていた4月に、
近藤推進員が、さらに排除せよと、持ち込んだリスト。
排除に味をしめたのでしょうか?
さすが、その手はくわなの焼きハマグリ、
撤去は拒否したそうです。

今回、そのリストについて、福井県に存在を問い合わせたところ、
「たしかに存在することを確認」。
必要なら任意公開(資料提供)しますということなので、
併せてファックスしていただきました。
 その回答と追加の排除本リスト(3枚)を紹介します。

   回答とリストの印刷用 PDF版 

公開質問状の知事回答の鏡の写真


4月に追加の37冊の排除本リスト。
本邦初公開です。



近藤推進員が、排除本として作成した図書リストは190冊。
そのうちの実際に排除されたのは153冊。
これで話のつじつまが合いました。
ごていねいに、その1からその5まで番号がふってあります。
排除されたのは、その1とその2。
今回出てきたのは、その3とその4とその5。

それにしても、ひどい話です。
どうしてこういう人が、いまだに
「男女共同参画」推進員でいられるのでしょう??

一日資料作りでぐったりなので、
ここらで、読売新聞の検証記事と、
朝日新聞を紹介して終わります。


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ジェンダー関連図書一時撤去 県お粗末対応、混乱増幅=福井

 ◆一貫した幅広い視点必要
 県生活学習館がフェミニズムやジェンダーフリーに関連する書籍約150冊を一時撤去した問題は、対象となった本の著者の上野千鶴子・東京大教授らが抗議活動を展開するなど波紋を広げている。
フェミニズム論者と、それに対抗するバックラッシュ(揺り戻し)派が各地で対立していることが背景にあり、その後の県の“お粗末”な対応などが混乱を増幅させた形となっている。(井ノ口麻子)

 昨年11月、県男女共同参画推進員の男性が、「家族を否定し、過激な性教育を進め、伝統思想を否定する思想は排除すべきだ」として、3冊の本の撤去を求めた。この 際には、県は「男女共同参画に関する様々な考え方に対する情報の提供は必要」として拒否した。
 しかし、その後も同推進員が同館に蔵書のフェミニズムやジェンダー関連書籍約150冊についてリストを作成し、再び撤去を要請。今年3月末、このリストに基づいて上野教授の「スカートの下の劇場」、福島瑞穂・社民党主の「結婚はバクチである」などが書架から外された。
 リストを作成した男女共同参画推進員は「私が排除を依頼した書籍には結婚や家族を否定するものがあり、国や県が進める男女共同参画とは相容れないはず」と言う。
 当時の担当者は「昨年末に内閣府が示した男女共同参画基本計画に合わないとの指摘内容だったため、検討するべきだと考えた」と釈明。同館は5月、「個人のひぼう中傷などの内容ではなかった」として、すべての本を書架に戻したが、市民団体などからの相次いだ抗議が影響しているとみられる。
 その後も、女性団体などから撤去本リストの情報公開請求が相次ぎ、県は当初、リストの資料の大半を黒く塗りつぶして開示した。これを受け、請求者らは異議申し立てや行政訴訟を準備。ところが、県は今月11日、「リスト作成者や著者の一部が公開を望んでいることが確認でき、県民の関心も高い」として突然、一転して全面開示した。
 この問題に対し「いったん購入した書籍の内容をチェックして『撤去』するのは表現の自由や知る権利を阻むのではないか」との指摘や、情報公開のあり方を問う議論が行われてきた。
 全国でも、こうした攻防は目立つ。2004年に大阪府豊中市が、女性問題研究家で旧武生市男女共同参画センター館長も務めた三井マリ子さんを豊中市男女参画センターの館長職の契約更新を取り消し、三井さんが不当として豊中市を相手取り、慰謝料を請求する訴訟が大阪地裁で係争中。千葉県では女性センターを拡充する条例案が否決され閉鎖となった。
 このほかにも、多くの地方自治体で両派のせめぎ合いが起きている。
 26日に福井市で抗議集会を開く上野教授は「経済的な低迷や社会不安のなかで社会が右傾化しているが、『国家と家族の秩序を壊し、危機を招いた自分勝手な女たち』をやり玉にあげるのは見当違い。どのような家族が、守るに値するかは議論すべきで、排除は姑息(こそく)な手段」と批判する。
 県生活学習館では、蔵書の収集方針について、詳細な選定基準を設けていなかった。「これまでの対応は間違っていない」としながらも、今後、選定委員会をつくるとしており、不備を認めたといえる。
 県は対面をとりつくろうことに固執せず、特定の意見に振り回されないよう、女性の抱える幅広い問題について資料を集め、県民の学習意欲に応えてもらいたい。

 ◆「全面開示根拠を」オンブズが質問状
 撤去リストの情報公開を請求した市民オンブズマン福井(吉川健司代表幹事)は21日、開示された資料のうち、黒塗りされたリストが全面開示となった経緯や根拠、請求者への開示前に報道発表した理由などをただす西川知事あての公開質問状を提出した。
 メンバー5人が県男女参画・県民活動課を訪れ、応対した田島和子課長と定池りゆ子・同館長に渡した。メンバーは「撤去を要請したリスト作成者に意見を聞いて公文書を公開するのはおかしい」「なぜ開示より先に報道発表したのか説明してほしい」などと話し、30日までに文書による回答を求めた。
(読売新聞社 2006.08.22)

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「ジェンダー本撤去問題 上野さんら抗議集会」

 県生活学習館(福井市)でジェンダーや性教育に関する本約150冊が一時撤去された問題で、撤去された本の著者上野千鶴子さんらでつくる「ジェンダー図書排除」究明原告団は、26日午後1時半から、福井市大手3丁目の県民会館で抗議集会を開く。
 集会では、同原告団事務局がこれまでの経過を説明。「ジェンダー図書排除事件を問う~福井でいまなにが起きているのか」をテーマに、敦賀市議の今大地晴美さんらが講演する。上野さんと臨床心理士の信田さよ子さんの対談なども企画している。
 原告団は6月に、撤去された書籍約150冊のリストの公開を求めて県に情報公開請求した。これに対し県は7月に書名や著者名などを塗りつぶしたリストを公開。しかし、今月11日に一転して、「リストの作成者の了承が得られた」などとして、リストを全面公開している。
 集会は参加無料。問い合わせは同原告団事務局の寺町さん(0581・22・4989)。
(朝日新聞福井版 2006年08月25日)
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明日は早いので、今日はもう寝ることにします。
あっ、ごはんまだだった!


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8/26抗議集会まであと二日/「福井発・現代版焚書坑儒=ジェンダーバッシングと闘う」今大地はるみ

2006-08-24 21:02:38 | 「ジェンダー図書排除」事件
まずは
一期一会のクリックを

8/26抗議集会まであと二日というのに、
携帯電話の充電が5分ほどしか持たなくなってきて、
ここ数日、充電器につなぎながら話す「不携帯電話」状態。

26日は福井だし、auショップを見つけて買い換えた。
ポイントがたくさんたまっていたので、
最新型でもより取りみどりだったんだけど、
PCのメールが山ほど届くので携帯メールはやらないし、
写真はデジカメで撮るのでいらないし、
できるだけ軽くてシンプルなのを選んだ。
  
とはいえ、カメラ付きは標準装備。
これで、残り時間を気にしないで携帯で電話ができる(笑)。

ここ数日、集会へのメッセージが届き始め、
準備の打ち合わせもフル回転でメールが飛び交っている。

今朝の中日新聞の生活欄の「情報ボード」に、
『ジェンダー図書排除の抗議集会』の記事が載った。


26日後1・30~4・30、福井市大手の福井県民会館。
県生活学習館が3月に、ジェンダー(社会・文化的性差)
関連の本150冊を一時撤去。著者や女性団体が、
「福井発・焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)事件と呼んで
強く抗議している。この問題について、上野千鶴子
東大教授や今大地はるみ・福井県敦賀市議、寺町知正・
岐阜県山県市議らが話し合う。参加費無料。
(問)寺町みどりさん=℡0581・22・4989


けっこう目立つ記事だけど、事前申し込みなしの集会は、
参加者の人数が読めないので
臨機応変に対応できるように、と気を使う。

当日資料がめちゃ多くなりそうなので減らすことに。
今大地さんから届いた『女性情報』7月号の記事は、
先にブログにアップすることでOKをもらった。

これなら、参加できない人にも読んでもらえるし、
ということで、紹介します。
===========================================================
       「福井発・現代版焚書坑儒=ジェンダーバッシングと闘う」
                 福井県敦賀市議・今大地はるみ

 わたしは現在、敦賀市議2期目。「いつも市民派・ずっと無党派」がキャッチフレーズである。ジェンダーの視点を基本に行動し、政党とは一線を画する無党派・市民派の女性を政策決定の場におくるために、「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」で活動を続けている。しかし福井県は、女性県議が未だにゼロ地帯だ。
 その福井県で、男女共同参画センターの役割を担う生活学習館から上野千鶴子さんらの著書150冊が排除されたというニュースが飛び込んできた。昨年、男女共同参画推進員の男性が、「過激なジェンダー本のリスト」なるものをつくり、知事に対し、申立書を提出。一度は「情報の提供は必要である」と断ったにもかかわらず、今年3月に書架から150冊の書籍を排除したというのだ。ジェンダーバッシングの嵐が、福井県にまで吹き荒れるとは予想だにしなかったが、ここで抗議し、食い止めなければ全国に蔓延してしまう恐れがある。「む・しネット」の仲間と抗議行動の相談をするとともに、生活学習館に問い合わせの電話を入れた。5月2日、次の日からは連休という直前のことである。
 「決して排除したのではない、検討するために移動しただけ」「150冊のリストは出せません」「お答えできません、お教えできません」 電話の向こうから返ってくる言葉は、事なかれ主義と隠蔽体質のオンパレードだ。
 その日の午後には、仲間たちと150冊の図書のリストや排除に至った経緯がわかる文書など9項目を情報公開請求し、福井県に対する抗議行動の賛同を呼びかけた。
5月11日、2団体と44人の賛同者による福井県知事宛の抗議文と、150冊の図書の隠蔽に関する住民監査請求を提出、同時に記者会見も実施。わたしたちの抗議行動はマスコミに大きく取り上げられるところとなった。
 16日、生活学習館が150冊の図書を元の書架に戻した。 「個人に対する誹謗中傷や他人の人権の侵害等公益を著しく阻害するような内容がないかといった観点から再認識を行った」作業が全て終了したので、戻したというのだ。その行為自体が検閲に当たることすら自覚していない福井県行政の無知には、あいた口がふさがらない。
 18日付の知事からの抗議文に対する回答も、事なかれ主義と隠蔽体質を絵に描いたような、思わずツッコミを入れたくなる代物だった。29日には、監査委員から却下の通知、何も監査せず門前払いの通知内容に、監査委員!おまえもか!と、怒りが湧き起こる。納得がいかない旨をしたためた声明文を発表。ここまでの一連の動きは全てマスコミが報道したことで、おおきなうねりを作り出したといえる。
 わたしたち無党派・市民派議員は、運動を起こすことや直接民主主義の手法を使うことで、行政や議会において、たった一人でも闘っていけることを学んできた。マスコミもわたしたちにとっては、強い味方だ。今回の抗議行動も、抗議文だけではあれほど大きな記事にはならなかったと思う。やはり監査請求という直接民主主義が功を奏したのではないだろうか。
 6月16日、わたしたちが公開請求していた文書の開示が福井県庁の情報公開室で行われた。2時間もかけてすったもんだの挙句、やっと出てきたのは書籍名・著者名・出版社といった項目以外は全て真っ黒の書籍リスト。「上野さんら著者に迷惑がかかるから非公開」なのだそうだ。加えて排除に至る経緯がわかる文書は不存在である。書籍が戻ったから終わったわけではない。まだまだ目が離せない福井県発・現代版焚書坑儒事件、ジェンダーバッシングに対するわたしたちの闘いはこれからが本番だ。
(『女性情報』2006年7月号/パド・ウィメンズ・オフィス発行
がんばれ女性議員!政治を変える女たちに掲載)============================================================


福井県から今日までに届くはずの、「公開質問状の回答」は
けっきょく届かなかった。

と思っていたら、先ほど田島課長から電話で、
「明日、なんとか早い時間にFAXしたい」とのこと。
期待して「お待ちしています。」

福井のオンブズも、21日「公開質問状」を提出したとのこと。
請求者に書籍リストを公開する前に、公表したことの抗議である。


------------------------------------------------------------
「県生活学習館の性差書籍撤去:
マスコミ先行公開で、県にオンブズが 質問状/福井」

◇「マスコミ先行公開、請求者の権利軽視」
 市民オンブズマン福井(吉川健司代表幹事)は21日、福井県生活学 習館から一時撤去されたジェンダー(性差)関連本のリストが非公開か ら一転公開されたことに対し、公開請求者に先んじてマスコミに公表さ れ、権利が軽視されたとする公開質問状を県に出した。
 リストを巡っては、オンブズが、撤去本の著者で社会学者の上野千鶴子さんらのグループとは別に県に情報公開請求し、書籍名や著者名など 全面黒塗りのリストを「一部公開」として受け取っており、先月12日に全面公開を求め、異議を申し立てていた。
 オンブズ側は質問状で、▽一転して公開に至った経緯と理由▽マスコミ公表の経緯と判断▽「権利としての情報公開」と「行政の判断による情報公開」の解釈▽県民から図書排除の申し出があった場合の今後--などに説明を求めている。
 この日、県男女参画・県民活動課を訪れたオンブズのメンバーは、「公表と公開は違う。どこまで情報公開請求権を理解されているのか」「こんなことでは今後、情報公開請求できない」などと抗議。公開質問状を提出した。【兵頭和行】
(2006.8.22 毎日新聞)
------------------------------------------------------------

わたしたちも、公開の前に公表する、ことに対して
「情報公開制度自体を愚弄し、情報公開請求権を侵害するものだ」と、
強く抗議したら、記者発表の前に、リストをFAXしてきた。
そういう対応をしてほしい訳じゃないでしょ、
と言っても、話は通じなかったけれど、
オンブズの人たちが、きっちりと対応してくださるようだ。

福井県の情報公開制度の解釈と運用は問題だらけ。
情報公開については、オンブズ のみなさんの活動に期待したい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、

畑には黒皮スイカの2番果が実っています。


7月に収穫して保存していた特大の一番果を切ってみました。
  
収穫して一月以上も経つのに、包丁を入れたとたんに
さわやかなスイカの香りがたちのぼり、
皮が薄くて、甘くて独特のシャリ感があり、
今年食べたスイカのうちでも、最高級のおいしさ。

暑さで他のスイカは次々に腐っていくなかで、
この保存性の良さが、黒皮スイカの特徴なのだと実感。

来年も、ぜったい作ろう黒皮スイカ!


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仙人草とニラの花が咲きました。/夏に咲く白い花

2006-08-23 14:07:43 | 花/美しいもの
まずは
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今年も仙人草(センニンソウ)が咲き始めました。

仙人草は、パイプハウスに巻きついて、
ドンドンはびこっていたのですが、
白い花がみたくて刈らずに残しておきました。



全草に毒があり、素手でふれるとかぶれるそうですし、
クマ蜂がブンブン飛んでいるので危ない、危ない。
  

美しい真っ白な清楚な花をとりたくて、
コンテナに登っていんちきクローズアップレンズで接写しました。



咲きはじめノ若い花なので、
シベもまだピンと伸びてないようです。


昨年の仙人草の記事はこちら(2005.8.20)


こちらは、
畑の通路に自生するニラの花。


石垣の間から花を咲かせています。
 



きれいだなぁ、とニラの花を接写していたら、
カマキリが、「何かようか」と振り向いた(笑)。
  

  

大好きな秋明菊(バド・スワン)のつぼみにも、、、
カマキリが・・・・・いた

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