みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

疎外された人の声聞け 英のEU離脱と世界/舛添氏後の宿題 市民感覚を取り戻せ

2016-06-30 18:34:08 | ほん/新聞/ニュース
昨年の秋につくって倉庫の冷蔵庫で保管していた
「金時生姜の甘酢漬け」を使おうと、もってきてもらいました。

そしたら、瓶が傾いて汁がこぼれていたので、
残りの生姜は新しい酢を足しました。
甘酢に浸かっていない上の部分の生姜も、
品質には問題ないのですが、もどさずに
お皿にわけていそいで料理に使うことにしました。


ちょうど羅臼昆布があったので、2センチくらいの角切りにして、
ショウガは細い短冊に切って、減塩醤油とみりんで薄味の
「しょうが昆布」の佃煮をつくりました。

冷蔵庫で保管して、ごはんのお供にするつもり。

昆布をもどした出汁は、目黒豆の煮汁に使いました。

豆は、サラダなどにも使えるように、
シンプルに昆布だしと薄い醤油味だけです。


余った生姜は千切りにして、冷やし中華にもたっぷり入れました。

サンマのかば焼きの薬味にしてもおいしいです。


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後半は、世界と日本の政治のこと。

イギリスのEU離脱で世界中が大揺れですが、
離脱をきっかけに顕在化した排外主義や右傾化が心配です。

日本も参院選、都知事選と選挙が続き、
「政治とカネ」の問題は、置き去りにされています。

だれを選ぶのか、で日本の今後の方向性が決まります。

公示中の参院選や次期都知事選を機に、有権者もまた問題意識を磨きたい。

一昨日と今日の、中日新聞の社説に共感します。

  社説:疎外された人の声聞け 英のEU離脱と世界
2016年6月28日 中日新聞

 世界に衝撃を与えた英国民投票の結果は、欧米を席巻するポピュリズムの爆発を意味する。それは民主政治への手厳しい警告でもある。

 「ここで起きたことと、われわれの選挙キャンペーンは、実によく似ている」

 英国の欧州連合(EU)離脱が決まった二十四日、米大統領選で共和党指名候補が確実になったドナルド・トランプ氏は、訪問先の英北部スコットランドで記者会見し、離脱派に祝意を表したうえで、こう語った。

広がるトランプ現象
 その指摘通り、類似点は多い。

 離脱派からは「英国を再び偉大な国に」という叫びが聞こえた。トランプ氏のスローガンは「米国を再び偉大な国に」。国名を除けば同じだ。

 離脱派の右派・英国独立党のファラージ党首は「移民増加によってテロの危険が高じる」と主張した。これもトランプ氏の移民排斥論と変わらない。

 外の世界に背を向け、自国の利益を第一に掲げる内向きの姿勢や、既成政治への強い不満、反感も共通する。

 グローバル経済の恩恵を受けられず、暮らし向きはいっこうに良くならないのに、格差は広がるばかり。ひと握りのエリートたちが政治を牛耳り、民意は反映されず、自分はのけ者扱いだ-。

 欧米社会にはこうした人々の不満が鬱積(うっせき)し、重苦しい閉塞(へいそく)感が立ち込める。民主社会としては不健全な状況だ。

 そうしたなか、極端な発言で人々の不満や恐怖をあおり、民心をつかむのにたけているのが、トランプ氏のような扇動政治家だ。世界中でエリートへの反感と不満を吸収して支持を勝ち取っている。

 トランプ現象は両国だけにとどまらない。

 欧州では、反EU、反難民を唱える右翼政党の台頭が著しい。

 フランスではルペン党首率いる国民戦線(FN)が第三極を占め、来年の大統領選でも台風の目になりそうだ。

 総選挙を来年に控えるドイツでも、民族主義政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が支持を広げる。

 右翼政党は英国の国民投票の結果に勢いづく。こうしたEU懐疑派勢力が同様の国民投票の実施を求めることが予想される。

 債務危機に続いて難民危機に見舞われる欧州全域で、反EU感情が高まっているさなかだけに、離脱ドミノが起きる可能性は否定できない。

政治は柔軟性取り戻せ
 それでなくても、域内でドイツに次ぐ経済大国の英国の離脱によって、EUの弱体化は避けられない。テロや難民、気候変動などのグローバルな課題への対処能力を低下させるだろう。

 米国主導による戦後の国際秩序は、中国やロシアの挑戦にさらされると同時に、新たな不安要因を内包することになった。

 「トランプ、ルペン、ジョンソン(離脱派の前ロンドン市長)が、来年の主要国首脳会議に顔をそろえるとしたら、それは恐ろしいシナリオだ。だからこそ、ポピュリズムと戦う価値がある」

 ユンケル欧州委員長の側近が五月の伊勢志摩サミット出席中に、こんな書き込みをツイッターにして話題になった。

 サミットでの議論でも、各国首脳からは「中間層が将来に期待をもてず、格差がポピュリズムにつながっている」といった意見が出たという。

 各国とも民主社会を支える中間層は先細り、格差問題でも有効な手だてを打ち出せずにいる。

 しかも、そのポピュリズムをつくり出しているのは、既得権益の上にあぐらをかく政治家たちでもある。

 ポピュリズムの台頭は民主政治の危機を知らせる警告だ。その危機を克服するには、「自分はのけ者だ」と疎外感を感じている人々の民意をすくい取る柔軟さを、政治が取り戻す必要がある。

 英国の国民投票で、エリート主導による欧州統合の在り方は否定された。EUも聞く耳を持って、改革を進めてほしい。

 硬直した政治が続けば、排外主義がはびこる不寛容な社会が生まれるだろう。

 その先には、民族や宗派の対立激化が待っている。

「開かれた欧州」の理念
 共通通貨「ユーロ」の紙幣には、表側に窓や門、裏側に橋が描かれている。

 窓と門は「開かれた欧州」、橋は「人のつながり」という統合の理念を表している。

 英国の離脱によって、非戦を誓った戦後の欧州が掲げるこの理念が、色あせたわけではない。理念は試練によってより高められるはずだ。 


 舛添氏後の宿題 市民感覚を取り戻せ
2016年6月30日 中日新聞

 公金の不適切な使い方をとがめられ、舛添要一氏が東京都知事職を辞して一週間余。すでに関心は、次期知事選候補の顔触れに移りつつある。手つかずのまま残された宿題をお蔵にしてはなるまい。

 一連の騒動は、豪華な海外出張を発端にして、公用車での別荘通いや、政治資金の野放図な使い方が明るみに出て広がった。ところが、どの問題も決着を見ることなく、棚ざらしの状態である。

 舛添流の海外出張では、大勢の随行職員に加え、航空機のファーストクラス、高級ホテルのスイートルームの利用がほぼ定番だった。強い非難を浴びて、経費節減策が検討されたが、結論は封印されてしまった。

 国内外の出張のあり方も、公用車の使い方も、新知事の理性に託される。金銭感覚が欠如したような舛添流を排し、市民の常識に寄り添った手だてが求められる。

 もちろん、都議会も試される。

 今夏のリオデジャネイロ五輪・パラリンピックへの視察団の派遣を取りやめた。三十人近くが行く計画だったが、ホテル代などが高騰して、六千二百万円の予算を大幅に上回る見通しとなったからだ。世論の反発を恐れたようだ。

 舛添氏を責めた手前、一つの見識には違いない。もっとも、中止しても支障の出ないような意義のない視察なら、初めから必要はない。税金の無駄遣いになる。

 東京五輪に生かすべく、リオ閉幕後に課題を絞り込み、少数精鋭で赴く。成果は広く公開し、還元する。建設的かつ効率的な視察なら、理解は得られただろう。そうした常識がなぜ働かないのか。

 家族旅行での宿泊や、大量の美術品の購入といった支出に政治資金を充てていた舛添氏の公私混同問題。その真相究明も、都議会は中途で投げ出した。やはり、市民の憤怒や不信への感度が鈍い。

 都政トップとしての資質を欠いたのだから、舛添氏は退場させられて当然だった。ならば、追い詰めた都議会には、誠実に向き合うべき問いが残されたはずだ。

 一連の騒動からどのような教訓をくみ取ったのか。政治とカネの不祥事を防ぐには、どのような手を打つべきなのか。いまだに有益な答えが発信されないのは、責任放棄と言うほかない。

 問われているのは、政治家の自らを律する覚悟である。市民感覚に根ざした具体策として、それは掲げられねばなるまい。公示中の参院選や次期都知事選を機に、有権者もまた問題意識を磨きたい。 


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6月29日(水)のつぶやき

2016-06-30 01:10:21 | 花/美しいもの
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白い葉がすすしげなハンゲショウ(半化粧)/キンリョウヘンも半日陰の樹の下で夏越し

2016-06-29 16:08:08 | 花/美しいもの
ドクダミ茶を作るために、ドクダミを根っこから全部抜いた庭に、
ペンキを塗ったようなまっ白な葉が目立つようになりました。
ハンゲショウ(半化粧)です。

 ハンゲショウ

夏至から11日目、7月2日頃より5日間を半夏生と呼ぶので、
この頃花を付けるのが由来という説と、
花に近い葉が白くなるので半化粧という説があります。
いつもはぴったり半夏生のころに白くなるのですが、
今年は少し早いようです。
  
葉が全部白いものもありますが、
半分だけ白い葉も混じっているので、
別名、片白草(かたしろぐさ)ともよびます。
緑色のころには目ただない葉が、徐々に白くなっていき、
花穂が伸びるころには、まっ白になります。

ドクダミ科のハンゲショウは、半日陰のところが好きなので、
ドクダミと競合する樹の下に生えています。
  
元々は、鉢植えを一株だけここに置いておいたら、
自然に増えていきました。

よほどここがよかったのでしょうね。

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半日陰の樹の下は、ランの夏越しにも最適な環境。

植え替えたキンリョウヘンやシンビジウムの鉢を並べてあります。

今年はこの場所で、自然の雨と風に当てて夏越しします。
乾燥気味が好きなカトレアは、梅雨の長雨にあてないように
外に出したり軒下に入れたり。

つれあいが「父の日」のプレゼントにもらった胡蝶蘭の鉢は、
一週間ほど食卓でながめて楽しんだ後、
カラス越しの光が当たる玄関に置いてあります。

水やりは乾き気味にして、ときどき花と葉に、
霧吹きで湿り気を与えているので、
堅かったつぼみもほころびてきました。

おとなりには、アジサイ「アナベル」も活けてあるので、
玄関に入ると、優美な白い花たちがすすしげであかるいです。

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6月28日(火)のつぶやき

2016-06-29 01:13:13 | 花/美しいもの
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コレステロールを下げるラッキョウの甘酢漬け/らっきょうの蜂蜜入り柿酢漬けもつくりました

2016-06-28 16:08:09 | 梅仕事/手作りしょくひん
イオンで、鳥取砂丘ふくべ産の「洗いらっきょう」を購入しました。

ラッキョウがコレステロールを下げるということを知ってから、、
市販の「ピリ辛らっきょう」を買っていたのですが、
久しぶりに自家製の「ラッキョウの甘酢漬け」を作ることにしましょう。

  鳥取砂丘らっきょう(ふくべ) 

洗いらっきょうは、薄い塩がしてあるので、
ていねいに50℃洗いして、浮いた皮と実を外します。
  
 砂丘らっきょう 

鳥取砂丘らっきょうのページには、洗いラッキョウの
かんたん漬けの手順が載っているので、
その通りに、沸騰したお湯に10秒ほど浸けました。

水をかけてはいけないということなので、
ザルにあげて、うちわで粗熱を取ります。

きれいに洗ったビンにラッキョウを入れて、
甘酢をひたひたになるくらいれます。

甘さは控えめ、。
左の一本は村山千酢(京酢)とグラニュー糖。
真ん中は、柿酢とハチミツ。
右は、両方の合わせ酢のブレンドです。

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 健康にもいい、らっきょうの効果!大病から守ってくれる5つの効果!  

  らっきょう| 成分情報 | わかさの秘密
らっきょうの健康効果
◎ガンを予防および抑制する効果
◎疲労回復効果
◎腸内環境を整える効果
◎生活習慣病の予防・改善効果
◎血流を改善する効果
◎糖尿病を予防する効果
◎コレステロール値を下げる効果
◎風邪の症状を緩和する効果
◎食欲増進効果
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  

梅干は重しを軽くして、
ラッキョウ漬けは、ときどきビンを傾けて、
ラッキョウに甘酢が浸かるようにしています。

一週間ほどで食べられるようになるはずです。

お昼ごはんは、ラッキョウの皮を玉ねぎ代わりに使って、
トマトパスタをつくりましたよ。




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6月27日(月)のつぶやき

2016-06-28 01:09:33 | 花/美しいもの
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参政権70年の節目に★女性と政治/『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉/インドハマユウとヘメロカリス

2016-06-27 15:59:01 | ほん/新聞/ニュース
ひっそりとインドハマユウが白い花を咲かせています。

周りの木に絡みついたヤブカラシを抜いたら、
優雅なすがたを現しました。
  

  
インドハマユウの後ろには、真っ赤なヘメロカリスが咲いています。


  
白いインドハマユウの花と、ヘメロカリスの赤のコントラストがきれいです。

オレンジ色の八重の花は、ヤブカンゾウ。
一重の花はノカンゾウと言います。
  
どちらもヘメロカリスの仲間で、ユリ科の一日花です。

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後半は、女性と政治の記事。
参政権70年というのに、今回の参院選でも女性候補は増えていないですね。

ザンネンながら、選挙区選挙には女性候補者はいませんが、
比例代表選挙では、「政党名」もしくは「個人名」を記入して投票することができるので、
「女性」に投票したいと思っています。

 選挙について:参議院 

 参政権70年の節目に★女性と政治
2016.6.26 信濃毎日新聞

 女性が戦後初めて国政選挙で参政権を行使してから、今年で70年になる。節目の年の参院選だ。
 有権者の2人に1人は女性である。女性票は政治の行方を左右する。
 衆参の議場を見渡すと、女性は少ない。前回参院選の女性の当選者は22人で全体の18・2%、衆院選は45人で9・5%だった。
 議会の国際組織「列国議会同盟」によると、下院(衆院)の女性議員比率は日本は世界193カ国のうち157位。欧州主要国の多くが30〜40%に達しているのに対し大きく見劣りする。アジア諸国と比べても少ない。
 女性が初めて一票を投じた選挙は、憲法が公布されるより前、1946(昭和21)年4月に行われた衆院選だった。連合国軍最高司令部(GHQ)の指令に基づく選挙である。当選者に占める女性の比率は8・4%。前回の衆院選とあまり変わらない。

   <立ち遅れた日本>
 大選挙区連記制の仕組みが女性候補に有利に働いたと考えられている。女性有権者は、何人かの名前を書くうちの1人は女性にしたケースが多かったようだ。
 連記制の選挙はこの時だけで終わり、戦後第2回目からは中選挙区制に移行した。投票用紙に書く名前は1人だけ。女性の当選者は大きく減った。
 女性議員はその後、89年参院選の「マドンナブーム」で増えたものの、一進一退を続けて今に至っている。今回の参院選の女性立候補者は96人で、前回より少ない。女性議員が大きく増える情勢ではなさそうだ。
 世界の国々で女性比率が伸び始めたのは80年代に入るあたり。立候補者や当選者の一定割合を女性に割り当てるクオータ制を北欧諸国が採用し始めてからだ。この仕組みを導入済みの国はいま、100カ国を超している。
 日本の立ち遅れは、クオータ制を導入する世界の流れに取り残された結果とも言える。

   strong><議会でセクハラも>
 各党の取り組みは参院選でも腰が引けている。候補者名簿を見ても本気で女性議員を増やそうとしているとは思えない。
 クオータ制を前面に出している政党は見当たらない。自民党は公約に「指導的地位に占める女性の割合を3割程度にすることを目指す」、民進党は「政治家が男女同数になることを目指す」と掲げるものの、具体策に乏しい。
 女性議員を全体の3割、あるいは半数にしようと思うなら、比例代表名簿の上位を女性で固めるくらいの思い切りが必要だ。
 日本社会で女性差別意識が根強い分野。政治の世界はその一つと言っていいだろう。
 2年前には東京都議会で女性議員が質問中、男性議員から「早く結婚した方がいい」「産めないのか」といったやじを浴びた。共同通信が都道府県議会の女性議員に行ったアンケートでも、6割が女性蔑視の言動で不快な思いをしたことがあると答えている。
 「クリティカル・マス」という言葉がある。もともとは物理学の用語で、ある反応が連鎖的に起きるのに必要な量を指す。
 女性議員比率にもクリティカル・マスがある―。上智大の三浦まり教授が論文に書いている。
 政治の世界を変えるには一定比率以上の女性議員が必要。その比率は3割程度。それ以下では女性議員が“男性化”してしまい、体質は改まらない―と。
 議場の3分の1を女性が占めれば、議会の雰囲気は変わるだろう。少子高齢化、保育、教育といった問題に対する議会の対応力も高まるに違いない。

   <クオータ制を>
 先の通常国会では超党派の議員が、男女同数の候補擁立を政党に促す法案と、比例名簿を男女同数にする法案の提出を目指した。一種のクオータ制である。残念ながら与野党の足並みがそろわず、実現のめどは付いていない。
 有権者は今度の選挙で、各党、候補者に質問する機会があったらクオータ制をどう考えるか聞いてみるのもいいだろう。
 女性の権利に関わる政策では、民進、共産、社民が公約に選択的夫婦別姓制の導入を掲げるものの地味な扱いだ。
 自民は女性の旧姓使用を広く認める取り組みを掲げている。これは権利拡大とは言えない。
 どの政党、政治家が女性の地位向上を本気で考えているか。選挙戦を通じて見極めたい。
(6月26日)


  (書評)『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉
2016年6月26日 朝日新聞
 
 ■低レベルの比率、政治風土映す
 現在、衆議院の女性議員比率は9・5%で191カ国中156位、台湾を加えると192カ国・地域中157位という最低レベルにある。地方議会はもっと深刻で、全体の2割を超える市町村議会ではいまだに女性議員が一人もいないありさまである。

 20世紀後半から21世紀にかけて、諸外国では女性議員を増やすためのさまざまな試みがなされてきた。もちろん日本もまた例外ではなかったが、増えてもこの程度だったことになる。サブタイトルとは裏腹に、本書は女性議員を増やすことのできないこの国の政治風土の根強さを、見事に浮き彫りにしている。

 特に興味深かったのは、東アジアのなかですら、日本は下院女性議員の比率がいまや最低になっているという事実である。具体的にいえば台湾38・1%、中国23・6%、北朝鮮および韓国16・3%と、いずれも日本よりはるかに高い。韓国の女性大統領に続き、台湾でも女性総統が誕生したのはまだ記憶に新しい。

 本書では、女性議員の増加を阻む要因として、「男が主、女が従」という役割意識や、「夫を差し置いて、嫁の立場」の女性が公職に就くことを阻む伝統的家族イデオロギーなどが挙げられている。こうした分析から即座に思い浮かべるのは儒教である。儒教では「夫婦の別」を強調しているように、男女の役割の違いが説かれ、妻は夫に忠誠を尽くすことが称(たた)えられたからだ。けれども、日本より儒教が長きにわたって根付いたはずの中国や韓国、北朝鮮の方が、いまや女性議員の比率で日本を完全に逆転している。

 その背景には、通俗的な儒教理解だけではとらえきれない歴史的要因があるはずだ。日本でも、8世紀までさかのぼれば女性天皇が相次ぎ、官職の多くを女性が占めた時代があった。本書を読むと、単純に民主化したとはいえない日本政治の「後進性」に思いを致さずにはいられなくなる。
 評・原武史(放送大学教授・政治思想史)
     *
 『日本の女性議員 どうすれば増えるのか』 三浦まり〈編著〉 朝日選書 1728円
     *
 みうら・まり 67年生まれ。上智大学教授(現代日本政治論、ジェンダーと政治)。『私たちの声を議会へ』など。


  <参院選かすむ政治>「女性活躍」私たちも
2016年6月26日  河北新報

◎生活の現場から/物言う主婦 候補者招き対話の場
 参院選公示前の今月上旬、仙台市内の会議室に20~60代の主婦ら約30人が集まった。視線の先に、宮城選挙区(改選数1)の立候補予定者1人がいた。
 政治関係者との対話の場「お話カフェ」だ。
 「原発はない方がいいですが、すぐには無理です」
 エネルギー政策、消費税増税、憲法改正…。主婦たちが次々と率直な質問をぶつける。立候補予定者もざっくばらんに応じた。
 企画したのは今年3月まで泉区に住み、夫の転勤で東京都に引っ越した主婦砂子啓子さん(42)。子育て世代の主婦が参加しやすいよう平日の昼に開く。他の立候補予定者はスケジュールの都合で欠席した。
 もともと政治と距離を置いていた。
 主婦の仲間内で政治の話を持ち出すのはタブーだった。主張のぶつけ合いは場の雰囲気を悪くするため敬遠される。「ニュースを見れば政党のいがみ合いばかり。政治は物々しく、怖いものだと感じていた」
 物言わぬ主婦の1人だった自分を、東日本大震災が変えた。
 震災発生から3日後、当時2歳と4歳の息子を連れ、故郷の佐賀県に避難した。直後に主婦仲間と連携し、被災地が必要なものと支援したい人たちをつなぐウェブサイトを開設した。仙台から逃げた後ろめたさが気持ちを後押しした。
 半年後に仙台に戻ってからも活動を続け、東京電力福島第1原発事故を受けて節電を呼び掛けた。だが、被災地支援やエネルギー問題は自分たちの努力だけでは容易に解決できない。そもそも、主婦の声はなかなか聞いてもらえない。
 それなら-。
 昨年秋の宮城県議選の直前、「お話カフェ」を初めて企画した。全く縁のなかった選挙事務所にアポなしで飛び込み、参加を呼び掛けた。最初はけげんな顔をされたが、趣旨を説明すると理解してくれた。
 2回開いたカフェには大半の候補者が出席した。つながりができ、今でもフェイスブックで世間話を交わす。政治家の「顔」を初めて見た気がした。
 参院選では「女性活躍」のフレーズが躍る。公約や演説を見聞きすると、外で働く女性を指しているように思える。
 子どもを預けて働き、納税して社会を支える女性だけが輝くのか。主婦だって、家族の日々の暮らしを支える大黒柱だ。自分たちの声が届いていない。
 「お話カフェ」はこれからも仙台の主婦仲間が引き継いでほしい。何も知らないところからでもできることは、自分が証明した。
(報道部・相沢みづき) 


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6月26日(日)のつぶやき

2016-06-27 01:11:07 | 花/美しいもの
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完熟小梅の減塩梅干、漬けこみました/傷梅はブランディ梅酒に。

2016-06-26 20:19:48 | 梅仕事/手作りしょくひん
完熟した梅の実が全部木から落ちたので、
梅干を漬けることにしました。
今年の実は、小梅だとは思えないほど大粒。

梅干に漬け込む材料の梅は、完熟して落果した実を
毎日冷凍して、フリーザーバックから出して50℃洗いしたもの。

梅干用の傷のない完熟梅は、全部で5キロ。
使う塩は10%なので0.5キロ(500g)です。
今年使う塩は、ドイツの岩塩。
表面が融けた実から、 
  

少しずつ塩をまぶして漬け込んでいきます。

ホーローの容器に、隙間のないようにていねいに並べていきます。
  
のこった塩は、いちばん上にまんべんなくふりかけます。

塩が梅干によくついたので、上にふりかけた塩も含めて、
使ったのは全部で450gくらい。

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梅の上に、コレールのお皿を置いて重しをします。

よく熟しているので、梅酢はよく上がると思うので、
重しは押し麦の袋、2個半(2.5キロ)。

 
さいごに、雑菌やカビが入らないように、
梅酒用ブランディをスプレーして、ふたをします。

梅酢が上がったら、重しを軽くして、
あとは、土用干しまでかびないように管理します。

梅干用に使ったホーロー容器は、一昨年、
ブランディ梅酒をつけた容器です。

梅酒と梅の実は、ビンに引っ越ししました。


こちらは、一回り小さいホーロー容器に傷梅を漬けた、
今年のブランディ梅酒です。


収穫が終わった梅の木は、つれあいがはしごを外す時、
高く伸びすぎた枝を剪定してもらいました。

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6月25日(土)のつぶやき

2016-06-26 01:10:38 | 花/美しいもの
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