みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

裁判員裁判で性犯罪を裁くことができるのか/さまざまな課題が山積したまま・・・

2009-09-30 17:34:22 | ほん/新聞/ニュース
「市民と政治をつなぐP-WAN」サイトがだいぶ充実してきた。
キャッチコピーは「パーソナル イズ ポリティカル」。
個人的なことは政治的なこと。

まだ公開できる段階ではないけれど、このところ、セレクトニュースをピックアップしたり
データをインプットしたり、と、この仕事にどっぷり漬かっている毎日。

けっこう凝り性なので、興味があることには入れ込む、
が、すぐに飽きるのが悪いクセ。
とりあえずブログは毎日続いているので、このペースにあわせて、
習慣になってしまえばよいのだけど・・・先はまだ長そう。

午後からは、県議選のポスター費水増し請求の住民訴訟で、
印刷業者の方たちが帳簿を持って裁判所にくるというので、
原告として、その場に立ち合わせてもらった。
非公開なので詳細はかけないが、業者の違いがわかっておもしろかった。

そんなこんなでわたしたちは裁判所に行くことが多いけれど、
「三権分立」のなかで、やっぱり一般市民にはいちばん馴染みが薄いのが裁判所だろう。

裁判員制度が始まって、もうすぐ二か月。
岐阜県の2件目の裁判員裁判は、12月8日から強制わいせつ致傷事件になるとの記事が出ていた。

 裁判員裁判:強制わいせつ致傷事件が県内2例目/岐阜
毎日新聞 2009年9月30日 地方版

 女性に暴行を加えてけがをさせ、わいせつな行為をしたとして強制わいせつ致傷罪などで起訴された岐阜市六条江東、とび職、徐康次被告(27)の第9回公判前整理手続きが29日、岐阜地裁(田辺三保子裁判長)であり、裁判員裁判の日程が12月8~10日の3日間と決まった。裁判員裁判の公判期日が決まったのは県内2例目。
 8日午後1時半から裁判員の選任手続きが行われ、初公判は9日午前9時半から。判決言い渡しは10日。
 起訴状によると、徐被告は08年8月27日、岐阜市内の路上で、女子学生(当時15歳)に暴行を加え、カッターナイフを突きつけて胸を触るなどし、頭部打撲のけがを負わせたとされる。【鈴木敬子】
毎日新聞 2009年9月30日 地方版


青森地裁の性犯罪の裁判員裁判は、判決を「量刑不当」(重すぎる)として、
被告が控訴する方針だそうです。

 青森・強盗強姦懲役15年判決 量刑不当、被告控訴へ
2009年09月16日水曜日 河北新報

 性犯罪を初めて審理した全国3件目、東北初の裁判員裁判で、強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた本籍千葉県四街道市、無職田嶋靖広被告(22)は15日、求刑通り懲役15年とした青森地裁判決を不服として、控訴する方針を弁護人を通じて明らかにした。
 主任弁護人の竹本真紀弁護士は、控訴理由を「量刑不当」と説明した。
 9月2~4日に開かれた裁判員裁判で、田嶋被告は起訴内容を認め、検察側は懲役15年を求刑。弁護側は最終弁論で「被告は若く、立ち直りの兆しを見せている」として、懲役5年が適当との意見を述べた。
 竹本弁護士は判決後の記者会見で「被告が若いことなど、弁護側の主張は酌んでもらえた」と話していた。
 二審に裁判員は参加できず、市民感覚を反映したとされる一審判決を高裁がどう判断するか注目される。最高裁司法研修所は「控訴審はできる限り一審を尊重するべきだ」との研究報告書を公表している。
 判決によると、田嶋被告は十和田市で2006年7月と09年1月、女性に性的暴行を加え、現金を奪うなどした。


控訴審以降は、裁判員裁判ではないそうだから、高裁がどのような判断をするのか、
に関心はそちらにうつっていくだろう。
一審の裁判員の参加した判決を尊重するというけれど、
プロの裁判官たちが、どのような判決を下すのだろうか。
性犯罪が今後どのように裁かれていくのか、じっくり注視していきたい。


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以下は、P-WANにアップするために、セレクトとした関連のニュースです。

 【社説】さまざまな課題が現実に/青森・裁判員裁判  
2009年9月6日(日) 東奥日報

 青森地裁で行われた性犯罪を裁く全国初の裁判員裁判は、検察の求刑通り懲役15年の実刑を言い渡した。
 強盗強姦(ごうかん)罪など複数の併合審理となったが、3日間の裁判を通じ、さまざまな課題や問題点が、現実として出てきた。
 被害女性の一人は意見陳述で、「つらいが、この苦しみを被告や裁判員にどうしても伝えたかった」と述べた。裁判員の一人は「裁判員裁判で(性犯罪を)扱っていいのかという不安は今もある」と語ったが、識者の一部からは、性犯罪は裁判員裁判になじまない―との指摘も出てきた。
 裁判所が被害女性のプライバシーを守るため、別室から意見陳述するビデオリンク方式を使った。が、傍聴したNPO法人ウィメンズネット青森の関係者は「必ずしも顔が見える必要はない」と述べた。声だけにすべき、その声も、本人と分からぬように工夫すべきだとの主張もあった。
 もっともな指摘であり、地裁の判断や法曹三者の同意、裁判官の訴訟指揮で実施に移したい。最高裁判断が必要なら、提言を伝え、意見に答えるべきだ。
 検察が公にした犯行の詳細は生々しかった。二次的被害を避けるために、内容により書面で対応してはどうかの意見は理解できる。
 審理を分かりやすくしたことは、正確で精密な立証や反証を行うために、難しい司法用語や独特で古典的といえる表現を用いたこれまでの状況を変えた。
 その点は評価したいが、立証と被害者の精神的負担の緩和、プライバシーの保護の面で、調書読み上げと書面対応に分けるなど、裁判員の負担も勘案しつつ、より工夫する余地がある。
 今回の裁判は3日間の審理で、被告に15年の重罰を言い渡したが、審理は尽くされたのか。本紙夕刊(5日付)での県民の見方はさまざまだ。「市民感覚が反映された裁判」との評価や「(判決に)市民の感情が入り過ぎるのは怖い」など多くの意見が交錯した。
 裁判員の一人は「もう少し評議の時間がほしかった」「議論をかわす時間が少なかった」と語っている。率直な感想と受け止めなければならない。
 事例を通じ、誠実に検証を重ねることが重要になる。
 通常、職業裁判官は事件への世間の感情などに影響されることなく、理性的に判断できる。ただ、その陰で、全国で国民感情からずれていると批判される判決が出てきた。
 こうした中、裁判員制度は国民の声を裁判に反映させようと導入されたが、裁判員は眼前の裁判に短期間で結論を出すことが求められる。余裕のない中で、刑事訴訟法のいう、真相の解明に近づけたか。人を裁くことへの不安とともに、精神的重圧は否定できない。
 重大事件を扱う裁判員制度は青森地裁で3例目。重罰化が進む場合、国民、社会がそれをどう判断するかも、制度が定着するかどうかの重要な要素になろう。
 性犯罪を扱った今回の裁判は、被害者や裁判員に過酷なものになった。一般的に、裁判官同様に、評議に加わる裁判員に課される守秘義務も負担だ。憲法が保障する思想信条の自由に基づき、裁判員を辞退できる道を担保する必要がある。



【社説】裁判員と評議の秘密 週のはじめに考える
中日新聞 2009年9月20日

 裁判員裁判が各地で始まり、市民裁判員の熱意が伝わってきます。その分、課題も浮かんできました。裁判員の知恵をどう共有するかもその一つです。
 全国三件目となった青森地裁の裁判員裁判の判決要旨を読んでいて、少し変わってきたぞ、と思わせる個所がありました。
 連続強姦(ごうかん)を含む事件に有罪を言い渡した判決は、卑劣、身勝手というこれまでの言い回しとともに「女性の人格を無視した」と述べていました。検察の冒頭陳述にもあった言葉ですが、市民裁判員のまず言いたかったことではないでしょうか。

 読み取れる市民感覚
 さらに「被害者が被告に『できれば一生刑務所に入ってほしい』『だめならできるだけ長く…』などと厳しい処罰を望むのも当然であり、重く受け止めなければならない」と述べていました。
 同情型の厳罰というのでなく、被害女性の声を聞き、心の傷が肉体の傷よりも深く、癒やしがたいという市民感覚の判断と読み取れました。犯行の悪質さや危険性の指摘はそのあとです。
 それらの結果として求刑通りの懲役十五年という重い刑が言い渡されたのですが、量刑は重い意見の順に票を足していき、過半数となったところで決まります。ただし裁判官一人以上を含まねばならないので、裁判官の中にも求刑通りの意見があったわけです。素人だから厳罰化傾向というわけでもないようです。
 こうやって見てくると、密室で行われた評議が、どの辺りに重点を置いていたか見当の付く気もします。最初の裁判員裁判の東京地裁、二件目のさいたま地裁の判決では読み取れなかったことです。
 外国のケースを紹介します。まず陪審制のお手本の米国。

 評議内容共有の考え
 陪審員は評決を出すまでは守秘義務がありますが、そのあとは自由に話せます。大きな事件では陪審員にマスコミのマイクが向けられます。市民の代表として裁いたのだから、評議内容は市民で共有すべきだという考え方です。
 有名でない事件でも検察官や弁護士は話してくれる陪審員には個別に聞きに行くのだそうです。そうやって陪審員たちの考え方、社会常識が検察や弁護士に伝わると考えることもできます。
 ヨーロッパでは、ドイツやフランスなど任期制の市民参審員が裁判官とともに裁く参審制が主流です。参審員には守秘義務が課せられます。北欧のスウェーデンは陪審、参審併用で、陪審は出版や表現の自由に関する時に用いられます。時代認識や社会的バランスを必要とするからでしょう。
 さて、日本の裁判員制度は、裁判ごとに裁判員を選ぶ陪審制と、裁判官とともに裁く参審制の中間といわれますが、実態は参審制でしょう。裁判員には裁判官同様の守秘義務が課せられ、裁判員には刑罰も伴います。
 守秘義務の対象は二つです。一つはプライバシーや個人情報で、むろん守られるべきでしょう。
 もう一つは評議の秘密です。裁判員法には「評議の経過、それぞれの裁判官及び裁判員の意見とその多少の数」と書いてあります。多少の数とは評決の票数。秘密にするのは、裁判員や裁判官の自由な意見を萎縮(いしゅく)させないためなどと説明されます。
 それに対し、裁判員はほかの裁判員に迷惑のかからない範囲で自分の意見を公表すべきだという考えもあります。裁判を検証し、経験を後の裁判に生かすためです。
 どちらも理由はありますが、必要なのは、市民の常識を司法に反映させる裁判員制の理念を国民が具体的に理解するにはどうしたらいいのかということです。何がどう反映されたかがある程度は分からねば、国民は負担ばかりを強いられ、不信すらもつでしょう。
 青森地裁の判決は多くの人を納得させたと思います。津地裁では、裁判長が被告への説諭で「裁判官と裁判員全員からあなたに伝えたいことがあります」と切り出しました。評議の秘密とは直接は結びつきませんが、裁判員の思いをあらわす、工夫だと思います。

 守秘義務は限定的に
 目を引くのは裁判員たちの熱心さです。法廷では鋭く質問し、判決後の記者会見では苦悩した胸の内を語ってくれます。それだけに感想にとどまらず、もう少し話せないか、また判決には市民感覚の生かされた部分をある程度は示せないかとも思うのです。
 否認事件や死刑相当事件の裁判になれば、それこそ市民の常識が必要とされ、それがどう生かされたかは国民の正当な関心事です。秘密のベールで覆うばかりでは制度のための議論の材料すら得られず、結局国民の支持を失いかねません。




裁判員裁判:量刑の振れ幅大きく…開始から1カ月半
毎日新聞 2009年9月24日

 裁判員裁判は、8月の「第1号」から今月24日までに11地裁で計13件が行われた。罪の適用を争った1件を除き争点は量刑だったが、判決は「求刑の8がけ」と指摘されてきた裁判官だけによる裁判に比べ、事件の背景や当事者の事情で重めか、軽めに振れる傾向が見られた。法廷でも一般の人ならではの発言が目立ち、市民感覚が刑事裁判に変化をもたらしている状況が浮き彫りになった。【まとめ・銭場裕司、北村和巳】

 ◇「予想より重い」
 和歌山の強盗殺人事件や青森の強盗強姦(ごうかん)事件の判決は、求刑通りだった。和歌山判決は裁判員の質問を踏まえ「現場に遺体があるのに被告は隣の自宅で生活していた」と悪質性を指摘し、青森判決は厳罰を求めた被害者の意見陳述を基に「女性の人格を無視した」と批判した。
 裁判官や検察からは「予想より重い」との声が漏れる。これまでの判決は求刑の7~8割となる例が一般的。裁判員は過去の同種事件の量刑を示されたが、青森の裁判員は「従来の性犯罪の判決は低すぎる」と語った。
 これに対し、父を殺害しようとした神戸の事件、介護疲れから妻を殺害しようとした山口の事件は執行猶予が付いた。長男を殺害した福岡の事件も、判決は求刑の6割。判決理由は、親族の境遇に苦悩する被告に同情的な言及をし、被害感情が強くないことにも配慮した。福岡の裁判員は「家族の思いを重視した」と話した。
 最高裁は量刑のポイントとして、「動機・計画性」「行為態様」「結果」を議論した上で、被告の反省や被害感情など当事者の事情を検討する考え方を示したが、実際には当事者の事情を重視する傾向が目立った。ただし、津の裁判員は「全国で判決にばらつきが出るのでは」と懸念。判決が求刑の半分だった大阪の事件では、裁判員から「覚せい剤は我々の日常から遠すぎる」との声が出た。弁護側はこれまで「寛大な判決を」など抽象的な主張をしてきたが、量刑を具体的に求めるケースが相次いだ。

 ◇裁判員の姿勢
 法廷の裁判員の発言には市民感覚がにじんだ。東京の裁判員は被告に「娘の遺品のナイフをなぜ殺人に使ったのか」と尋ね、弁護側が「法律家では出ない質問」と評価した。
 被告人質問では、「家族に迷惑をかけるのだから、やったことは自分で責任とればいいではだめ」(大阪)、「人の手を借りて社会復帰して」(山口)、「一生懸命生きて」(高松)など、自省を促す語りかけも目立った。
 ほとんどで裁判員が積極的に発言したが、福岡の殺人事件は1回だけ。「頭の中で質問を整理できなかった」と振り返っていた。
 裁判員の記者会見からは短期審理の難しさが浮かび上がった。「被告の心情を理解するには短い」(津)、「日程ありきでスケジュールに追われた」(神戸)。

 ◇候補者の参加率
 裁判員選任手続きで、参加義務がある候補者が地裁に出向いた「参加率」は98~78%(平均90%)。最高の千葉は51人中50人、最も低い高松は37人中29人が参加。千葉や福岡(98%)、東京(96%)では候補者100人を抽選したが、事前に重要な仕事や重い病気などで44~48人の辞退を認めた。
毎日新聞 2009年9月24日



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美味い!利平栗の栗きんとん/マズイっ!「エコナ」出荷停止 発がん物質に変わる恐れ

2009-09-29 18:04:03 | おいしいもの/食について
今年も、しんせきから利平栗をいただきました。
夏の間、雨が少なかったからか、ちょっと小ぶりだけど甘みは十分とのこと。

 
さっそく栗きんとんをつくることにしました。

栗は1時間ほどかけて 蒸篭(セイロ)で蒸します。

茹でるより蒸した方が水っぽくならないし、甘みが強いのですが、
スプーンですくえるほどやわらかくするには時間がかかります。

蒸した栗を半分に切って、実を取り出します。
熱いうちにしないと、実が硬くなってしまうので急ぎましょう。
それを、先日買ってきた波紋すり鉢にいれて、讃岐の和三盆糖を入れて、
少し粒が残るくらいにつぶしていきます。
 
実はこのすり鉢が使ってみたかったので、「栗きんとん」にしたのです。
 
冷めてくるとちょっと硬いので、「ソヨゴ」の蜂蜜を少しいれてみました。
思ったとおり、「ソヨゴ」は癖がないので、栗の香りと競合しないようです。
ほのかに蜂蜜の香りがして、しっとりとしてよい感じです。

ラップできゅっと絞って、栗きんとんのできあがり。

美味いっ! さすが利平栗の栗きんとんです。
今年の初物。少し寿命が延びたような気がしました。

すぐに食べる分だけ栗きんとんにして、あとは型に入れて、
凍っても切り分けやすいように切り目を入れて、冷凍庫へ。

  

これで食べたいときに、いつでも、おいしい栗きんとんが食べられます。


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素材も甘みも選りすぐりの手作り栗きんとんは、安全ですが、
今月になって、世間を騒がしているのは、花王の食用油「エコナ クッキングオイル」。


トクホ(特定保健用食品)にもなっているのですが、食べると体内で分解されて、
発がん性物質のグリシドールになる可能性があるという。
発がん性の恐れのあるトクホなんて、聞いたことがない。
健康ブームで、健康になりたい人たちの間で人気の「エコナ」だけど、
高い油を使ってがんになったら、笑い話ではすまないよ。

「エコナ」出荷停止 発がん物質に変わる恐れある成分
朝日新聞 2009年9月16日

 花王は16日、「体に脂肪がつきにくい」とうたった特定保健用食品の食用油「エコナ クッキングオイル」について、体内で発がん性物質になる恐れがある成分が含まれていることがわかったとして、エコナ関連商品(12種類59品目)の出荷を停止すると発表した。スーパーなどには販売自粛を要請。返品を求める消費者には代金を返す。
 花王によると、問題の成分はグリシドール脂肪酸エステル。体内で分解されると、発がん性物質のグリシドールになる可能性があるという。同社の分析によると、エコナにはグリシドール脂肪酸エステルが一般的な食用油の10~182倍含まれていた。
 同成分は意図して製品に配合されたものではなく、油のにおいを除くために加熱する工程で、副産物としてできたという。エコナ事業担当の安川拓次グループ長は「商品の安全性に問題はないが、不安を感じる方がいるため、安心して食べてもらえるようにするまで出荷を止めることにした」と説明。同成分の含有量を大幅に減らし、来年2月にも再び販売するとしている。
 問い合わせ先は、エコナ消費者相談室(電話0120・501・243、9月末まで毎日午前9時~午後7時、10月以降は平日の午前9時~午後5時)。
 花王によると、ドイツの研究機関が今年3月、加工した植物油を原料に使った粉ミルクに、MCPDエステルと呼ばれる発がん性物質が含まれていると報告。花王もエコナの原料に加工した植物油を使っていることから、6月に成分を分析した。その結果、MCPDエステルは検出されなかったが、グリシドール脂肪酸エステルが見つかったという。厚生労働省も同じころに調査を求めていた。
 ただ、同省によると、グリシドール脂肪酸エステルが分解されてグリシドールになるかどうか、分解されたとしても体内に吸収されるかどうかは分かっていないという。
 また、厚労省によると、エコナには、ジアシルグリセロールという別の成分も、一般的な食用油に比べて高濃度に含まれている。エコナシリーズのマヨネーズが特保に申請された際、一部の実験で感度を高めた特殊なラットにがんが発生。同省は05年、食品安全委員会にジアシルグリセロールを含む食品の安全性を評価するよう要請し、食品安全委が安全性を調べている。このジアシルグリセロールについて、花王は16日、「安全性に問題がないことを確認している」とコメントした。
     ◇
 〈エコナ クッキングオイル〉 大豆と菜種から取った油脂のジアシルグリセロールを主成分にした食用油。この油脂が他の食用油に比べて脂肪をつきにくくする効果があり、98年5月に厚生省(現厚生労働省)から特定保健用食品に認められ、99年2月に発売した。ドレッシングソースやマヨネーズ、ドッグフードなど計12種類59品目に使われ、花王のエコナシリーズの08年度の売上高は約200億円


 これまで寄せられたお客様のお問い合わせについて(2)
(エコナ関連製品の一時販売自粛について 第6報)
2009年09月20日 花王株式会社


メーカーの「花王」は、「大丈夫、安全性に問題ない」と消費者にお決まりの文句で、説明している。
「花王」ってもともとは合成洗剤のメーカーで、わたしは若い頃「せっけん運動」してたのだけど、
消費者の安全性の心配をよそに、根拠なく「合成洗剤は安全です」と繰り返していたっけ。

今回もおなじパターンか、と見ていたら、さっそく消費者行政担当大臣になったばかりの
福島瑞穂さんが乗り出してきて、対応プロジェクト発足させた。

社民党は、長年、食の安全性の問題に取り組んできた日本消費者連盟とも縁が深いのだから、
現場の人たちも、メンバーに入れて、きっちりと調査してほしい。

発がん性物質には、「閾値(いきち)はない」 のだから。

発がん性の評価の仕方、閾値
 他の症状(エンドポイント)とは違い、発がん物質が遺伝子を攻撃してがん細胞を作る場合は、“物質の量がこれより少なければ発がんの可能性なし”ということがなく、どんなに少量でも発がんの可能性を持っていると考えられています。
“これより少なければ可能性なし”という化学物質の摂取量または暴露量を「閾値[いきち]」といい、
暴露量がゼロにならない限り有害影響を生ずる可能性がある場合、「閾値がない」、
これ以下では有害影響を生じないとされている暴露量がある場合、「閾値がある」といいます。・・・・
 

 エコナで対応プロジェクト発足 消費者庁、発がん性懸念 
2009/09/29 12:47 【共同通信】

 福島瑞穂消費者行政担当相は29日の閣議後の記者会見で、発がん性が懸念されている花王の食用油「エコナ クッキングオイル」について、「食品SOS対応プロジェクト」を消費者庁に発足させたと発表した。
 泉健太政務官をリーダーとし、消費者庁次長ら職員6人も加え、消費者庁としての対応指針を1週間以内につくる。
 エコナをめぐっては、商品に含まれる「グリシドール脂肪酸エステル」が分解されると発がん性を持つとの懸念が欧州を中心にあり、内閣府の食品安全委員会が安全性を調査。花王も16日から関連商品の販売を自粛している。
 食品安全委員会の結論は11月までかかる見通し。福島氏は「結論が出ていないので科学的知見を飛び越えてはいけないが、消費者の不安を解消するため客観的な事情を説明し啓発するなどといった対応ができるかもしれない」と説明した。
2009/09/29【共同通信】


都内では、「エコナ」の安全性を問う集会も開かれたようです。
以下、毎日新聞と日本経済新聞の記事です。

エコナ:都内で安全性問う集会 発がん性疑い不純物検出で 
(毎日新聞 2009年9月25日)

 花王の特定保健用食品「エコナ」シリーズから発がん性物質に変化する疑いのある不純物が検出され、販売・出荷が停止されている問題で、全国消費者団体連絡会などが25日、東京都内で緊急集会「エコナの安全性を問う会」を開いた。
 この中で、食品安全委員会事務局の北條泰輔評価課長は「(発がん性物質への変化が指摘される)グリシドール脂肪酸エステルの安全性評価のため、追加の試験などを厚生労働省に指示した。11月末には最初の情報が入るので、できるだけ早く評価を出したい」と述べ、安全性の確認を急ぐ考えを示した。
 参加者からは、特保の認定が消費者庁、リスク評価が食品安全委、販売禁止措置は厚労省と「縦割り行政」になっている現状への批判が相次いだ。
(毎日新聞 2009年9月25日) 



花王「エコナ」安全と説明 消費者側、不安の声も 
2009.9.25 日本経済新聞

 食用油など「エコナ」シリーズの特定保健用食品(特保)に発がん性物質に変換する可能性のある成分が高い値で含まれているとの指摘を受け、花王が販売自粛に踏み切った問題で、全国消費者団体連絡会などは25日、東京都内で集会を開き、花王や消費者庁などから説明を求めた。花王が製品の安全性を強調したのに対し、消費者側からは不安の声も上がった。
 花王の担当者は「国際基準の試験結果などから、安全を確信している」とし、販売自粛は「不安に思われる方々がたくさんいることから、成分を低減したものに置き換えるため」と説明した。
 消費者庁は食品安全委員会のリスク評価を待って対応する姿勢を示したが、消費者側からは「食品安全行政に不安が出る」などの意見が出た。(25日 22:31)



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売れてる!『しがみつかない生き方 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール 』香山リカ著

2009-09-28 15:31:43 | ほん/新聞/ニュース
香山リカさんの『しがみつかない生き方 ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール 』が売れているそうだ。

Amazon.co.jp ランキングで現在51位。
本は8月の早い時期に刊行されてすぐに買って読んだ。
あっという間に読める、さほどインパクトもありそうもない本だったけど、
さいしょに見たときは、なんと13位でおどろいた。

いまどき、こういう本が人気らしいので紹介しようと思っていたら、
忙しくて時期を失してしまった。

     

『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール 』
(香山リカ著/幻冬舎新書/2009/07)


HMV レビュー
平凡で穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福だと、今、人々はやっと気がついた。雇用、医療、介護など社会のセーフティネットは重要だけれど、自分の外に求めるだけでは、人生はいつまでも満たされない。「ふつうの幸せ」を手に入れるには、「私が私が」という自慢競争をやめること。お金、恋愛、子どもにしがみつかないこと。物事の曖昧さ、ムダ、非効率を楽しむこと。そして他人の弱さを受け入れること—脱ひとり勝ち時代の生き方のルールを精神科医が提案。
目次
序章  ほしいのは「ふつうの幸せ」
第1章 恋愛に全てを捧げない
第2章 自慢・自己PRをしない
第3章 すぐに白黒つけない
第4章 老・病・死で落ち込まない
第5章 すぐに水に流さない
第6章 仕事に夢をもとめない
第7章 子どもにしがみつかない
第8章 お金にしがみつかない
第9章 生まれた意味を問わない
第10章 <勝間和代>を目指さない

この本の最後。
「人生には最高もなければ、どうしようもない最悪もなく、ただそこそこで、いろいろな人生があるだけなのではないか。だとしたら、目指すモデルや生き方がどれくらい多様か、というのが、その社会が生きやすいかどうか、健全であるかどうかの目安になると言えるはずである」。


9月にはいって、つぎつぎに書評が出ている。

10か条はいずれも、「・・・したい(する)」ではなくて、
「・・・しない」というメッセージ。

高望みしない「ふつうの幸せ」というところが受けてるらしいが、
「ふつう」って、なにかよくわからない。「ふつう」の幸せってあるのだろうか。
「ふつう」とか「標準」とかがあるから、「ふつうじゃない」存在を作ってきたのではなかったのか。

わたしは昔から、「がんばらなくてもいい」と思って生きてきたけれど、
人より頭ひとつ飛び抜けたいとがんばってきた人たちは、
「ほどほどでいい」というメッセージを、香山さんの本から受け取って、
がんばる生き方から、安心して降りたいのだろう(笑)。

とはいえ、
他人との競争をやめて、「そこそこ」「ほどほど」の脱力系が増えるのはよいことだ。

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本文中の写真をクリックすると拡大します。


『しがみつかない生き方』
香山リカ

出版社:幻冬舎
発行:2009年7月
ISBN:9784344981324
価格:¥777 (本体¥740+税)
 帯には「勝間和代を目指さない」とある。精神科医でもある著者が説くのは、今や非常に困難になってしまった“そこそこの幸せ”を手に入れるためのノウハウ。恋愛や収入、自己実現にとらわれないこと。幸福のキーワードに振り回されない生き方は、肩にかかった重しを取り除いてくれるかもしれない。世知辛い世の中を生き抜く万人にやさしい指南書。(幻冬舎新書、740円)
評・田中敏恵(フリーライター)
(2009年8月27日 読売新聞)



 しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール [著]香山リカ
[掲載]2009年9月6日 朝日新聞
[評者]佐々木俊尚(ジャーナリスト)■アンチ「勝間」もまた幻想か

 本書に書かれていることの大半は「小泉改革が日本をダメにした」「勝ち負けを重視しすぎ」といった、ワイドショーのようにわかりやすく、かつ古くさい現代社会批判である。だがこの本の唯一新しい点は「アンチ勝間」だ。表紙の帯には大きく「〈勝間和代〉を目指さない。」と銘打たれ、本文中でも最終章をまるまる割いて、経済評論家・勝間和代氏の自己啓発本への批判が展開されている。
 現代の日本は過酷だ。終身雇用制と年功序列に守られなくなった若者たちは、自分でキャリアパスを組み立て、コミュニケーション能力を高め、専門知識も身につけなければならない。そうしなければ脱落してしまうという不安感が彼らを覆っているからだ。自己啓発クイーンこと勝間氏の本が読まれるのも、そういう背景がある。
 著者は「競争に参加できない、あるいは脱落した人たちの存在を、勝間氏のような『努力、競争、成功』を掲げている人はどう考えているのだろう」と指弾し、「ふつうにがんばって、しがみつかずにこだわらずに自分のペースで生きていけば」いいと説く。
 普通の人には不可能とも思われる自己啓発メソッドを提案する勝間氏の本は、たしかに若者たちに対して「頑張れば自分も成功者になれる」という幻想をまき散らしているだけかもしれない。
 しかしだからといって、著者のいうように「しがみつかずにこだわらずに自分のペースで生きていく」ことがこの時代において可能なのかどうかといえば、それも結局はそういうことができる基盤を持っている人だけに可能であって、勝間氏の本と同じように幻想にすぎないのではないかと思う。
 どちらの振り幅にしても、幻想にすがりつきたくなる人が世の中にはたくさんいる。そういう事実を、この本もやはり勝間本と同じようにベストセラーになっていることが指し示している。
    ◇
 8刷26万2千部
(2009.9.6 朝日新聞)


 勝間和代も香山リカも、助けちゃくれない~『しがみつかない生き方』
香山 リカ著(評:朝山 実)幻冬舎新書、740円(税別)
(2009,9,18 日経BP)




【話題の本】『しがみつかない生き方』香山リカ著
2009.9.19 07:39 産経ニュース

「しがみつかない生き方」 ■心を軽くした「普通の幸せ」へ10の提案
 精神科医の著者は診察室や大学での講義などを通じて、「いったいいつから、生きることがこんなに大変なことになってしまったのだろうか」という疑問が頭をよぎるようになった。
 普通にさえ生きられず、普通の幸せさえ手に入らなくなった人たち。それを経済や社会の問題で済ませるのは簡単だが、解決策を心に求めたのが本書だ。サブタイトルは「『ふつうの幸せ』を手に入れる10のルール」。
 「恋愛にすべてを捧げない」「自慢・自己PRをしない」など10の提案をする。たとえば10章ではベストセラー連発の経済評論家、勝間和代さんを例に、「本当にマスコミに登場している成功者のような人生を、すべての人が歩む必要があるだろうか」と結ぶ。必死になって人の生き方を学ぶよりも自分なりの生き方を勧める。読んでいるとなんとなく肩の荷が軽くなる。
 7月末に発売し、すでに10刷31万部に到達。読者は30代から40代で6、7割は女性だという。編集を担当した幻冬舎第一編集部の小木田順子さんは「第一線で働くキャリアウーマンでさえ疲れ、自分の生活に悩んでいる人は多い。この本を読むことによって自分のペースで生きればいいことに気が付き、安心するのでは」と分析する。
 自殺者が10年連続3万人を超え社会問題となっている。著者は、過度の成果主義を進める会社では人間関係や雰囲気も悪化し、うつによる休職者が増えていると指摘。「“自慢競争”の結果、何が待っているのか、については、このあたりでもう一度、考えてみる必要がある」と説く。
 つまりは、何かにしがみつかず、心を軽くした生き方が必要なのかもしれない。(幻冬舎新書・777円)
渋沢和彦


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唐草波紋すり鉢(加藤智也作・美濃高田焼)/たじみ創造館/骨董市も。

2009-09-27 16:07:43 | たび/紀行/温泉
連休もあと最後の数日、とあせって、
「じゃらん」で空いているホテルを捜しました。

奥飛騨や三重県の温泉の観光地などはキャンセルを待ってても空きがない、
ということで、目的地をシティホテルに変更。

名古屋市内はたくさん空いていたのですが、前に泊まったし・・・
ということで、多治見市内の「ひろびろツイン」を見つけました。

ほんとは、立山・黒部アルペンルートの紅葉を見に行く予定をしていたのですが、
うろうろしてるうちに宿を取り損なって、山歩きはあきらめ、まちあるきに変更。

で、前日は、立ち寄り温泉に入り、
懸案の「議員と市民の勉強会」のお仕事をさくさく済ませ、
夕食は、小樽市場で北海道直送のお魚を食べてホテルで一泊して、。
  

翌朝、いちばんでやってきたのは、「たじみ創造館」。

織部焼の発祥地で、いまでも焼き物のまちとして有名な多治見の
オリベストリートの中にあります。
県の補助金で作った建物ですが、赤字という記事をどこかで読みました。

とはいえ、さすが焼き物のまち、素敵な建物です。
中に入ると、ちょうど骨董市の開催の準備をしていたところ。
連休中は、まちなかにある骨董屋さんも割引になるそうです。

並べる前の、古いお皿を見せてもらって、まずは気に入ったものをキープ。

つぎに、「美濃焼の店 井筒」に行きました。
有名な陶芸作家のウン十万円の器の店と、実用食器のお店が向かい合わせにあって、
ため息がでるような高価な器のお店のほうには、
織部や黄瀬戸、鼠志野などが並んでいて、見るだけの目の保養。
  
向いの店は移転が予定されているとかで「すべて半額」という言葉にひかれて、
このお店ならではの、おすすめ食器をいくつか買いました。

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じつは今回、多治見に来た本命は、自然薯をするためのすり鉢探しです。

お隣の岐阜県土岐市の駄知(ダチ)のすり鉢は、
出荷量、目の強度において日本一のシェアを誇るすり鉢の産地。

土岐のすり鉢館で、大きなすり鉢を探すのも楽しそうですが、
普通のすり鉢はいくつもあって、ほしいのは、特別な波目のすり鉢。

このすり鉢を作っている作家はたしか多治見にいるはず、
との記憶を頼りに、インターネットで窯元の連絡先を調べて
たずねていこうと電話をしたら、
「連休中は仕事は休み」で、しかも「小売はしていない」とのこと。
ご本人の加藤智也さんに代わられて、唯一「たじみ創造館」に卸しているとのこと。

1階のエレベーターの横、と教えてくださったので、捜したら、ありました。
売っていたのは、多治見市PRセンターのお店です。

7号の唐草波紋すり鉢と、お店にあった中では最大の8号のシンプルな波紋すり鉢を買いました。
もっと大きいのもほしかったのですが、取り寄せで1週間ほどかかる
ということで、あきらめました。

この「唐草波紋すり鉢」は通販でも評判のようです。

唐草波紋すり鉢
 波紋の櫛目」が食材を美味しく仕上げます。伝統的な直線の櫛目は食材が上に逃げやすくて擂りにくい。しかし 「波紋の櫛目」のすり鉢は食材が、上に逃げにくく手早く擂れて、擂り上がりのキメが細かいのでゴマの風味が違います。その他にも…

平たい浅鉢なので、擂り面が大きく擂りやすい。
注ぎ口が片口になっているので、トロロなどを移しやすい。
入れ子になっているので収納に便利。
沢胡桃製の大・小2本のすりこ木付き。
そのまま食卓に出し、食器としても使えるおしゃれなデザイン。

加藤智也のプロフィール
美濃・高田焼きの郷で創業200年を誇るすり鉢専門の老舗「藤兵衛」の七代目。国際的な陶芸コンテス「長三賞展」大賞 朝日陶芸展、陶芸財団展、陶芸ビエンナーレなど、数々の展覧会で受賞する気鋭アーティストとしても活躍している。波紋節目にたどりつくまで、研究と鍛錬を重ね、8年ごしで本品を完成させた。


火曜だよ、通販生活

新開発の、軽量磁器も軽くてデザインがよかったので、大中小とゲット。
  
東濃の山に自生する珍しい「ソヨゴ」の蜂蜜も買いました。

お昼ごはんは、オリベストリートの「そば処 井ざわ」。

とても有名なお蕎麦屋さん、とのことで、骨董屋さんで
「早くならばないと食べられないよ」と聞いて、あわててお店へ。

さすがお蕎麦もおいしかったのですが、 

おどろいたのは、トイレにオリベの手洗いが!


 多治見の加藤さんグランプリ 伊の国際陶芸展 
2009/05/13 08:31 【岐阜新聞】

 イタリア・ファエンツァで審査が行われた第56回国際陶芸展で、陶芸家の加藤智也さん(36)=多治見市高田町=の作品がグランプリに選ばれたことが12日、分かった。  同陶芸展は1938年に始まった世界的な大会。県内のグランプリ受賞は4年前の前々回の川上智子さん=同市=以来2人目。・・・・


帰ってきて調べてみたら、すり鉢を創った加藤智也さんは、
今年も国際陶芸展でグランプリを受賞された世界的にも有名な陶芸家でした。
 
  



この波紋すり鉢であたった、自然薯のとろろ汁を食べるのが、楽しみです。


おまけは、わが家で愛用している、陶芸家・岩国英子のやきものの紹介です。

   ベロ亭賽窯   ベロ亭HP


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新型インフルエンザ流行状況をネットで公開/「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」岐阜県医師会

2009-09-26 10:10:26 | 健康/くらし/薪ストーブetc
新型インフルエンザの流行が広がって、学校閉鎖や学級閉鎖が相次ぎ、
各地で秋の運動会や文化祭が中止になっていると聞く。

わたしのまちでも、有線放送で「新型インフルエンザの流行が広がっています」
というアナウンスが、一日に何回も流れるようになった。

そんな中、岐阜県医師会が、新型インフルエンザの流行状況がすぐに分かるように、
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」というシステムを本格稼動させた。
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランスシステム」にアクセスすれば、
家にいても、ネットでかんたんに県内の流行状況が分かるという。
県レベルでは、「全国初」とのこと。
裏金事件で有名になった岐阜県だけど、こういう全国初はうれしい。

昨日から、本格的に運用されたということで、新聞各紙に報道されていた。

【岐阜】新型インフルの流行素早く把握 ネット上で状況公開 
2009年9月25日 中日新聞

新型インフルエンザの感染拡大を防ごうと、県や県医師会などは25日、インフルエンザ全般の流行状況を素早く把握できる「県リアルタイム感染症サーベイランス」システムを本格運用させる。県によると、こうしたシステムの全県規模での運用は全国初。インターネット上で公開し、県民の感染予防にも役立ててもらう。(河原広明)

県医師会、県など全県規模では全国初
 同システムには県内医療機関の約18%にあたる291機関と、国公立・私立の全小中高校682校が参加。
 新型に限らずインフル症状のある患者数や、学校の欠席率・休業情報などをインターネット上で毎日入力してもらう。
 集計範囲は▽全県▽5圏域別▽県内を27に分割した地域別-の3段階。入力された情報を「インフルの型別、年齢別の患者数の推移」「学校別の欠席・休業情報」などとしてグラフや表にまとめ、毎日午後8時20分に更新する。
 県はこれまでインフルを診療する87医療機関から1週間ごとに患者数の報告を受け、全県レベルで流行状況を把握するしか手だてがなかった。
 同システムのホームページ(HP)は25日午前10時から、県か県医師会のHPから閲覧できる。
 今後、参加医療機関の数を増やすなど情報の充実を目指すほか、はしかや水ぼうそうなど他の感染症にも対象を広げる予定。
 県保健医療課は「住んでいる地域の流行状況を確認してもらい、外出するかどうかなど感染防止の判断に役立ててほしい」としている。
2009年9月25日 中日新聞


さっそく、ホームページにアクセスしてみた。

  岐阜県リアルタイム感染症サーベイランスシステム
 <本サーベイランス情報について>
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」システムは、新型インフルエンザの流行を踏まえ、岐阜県、岐阜県教育委員会、岐阜県医師会が協力し、県内での感染症の流行状況を、県民の皆様に、いち早く、そして分かりやすくお伝えし、感染予防に役立てていただくことを目的に構築しました。
「サーベイランス」とは監視、見張りという意味で、このシステムでは、医療機関からの情報とともに県内のすべての小・中・高等学校からの欠席・休業の情報を、①全県レベル、②5圏域レベル、③27ブロックレベルに分けて地図上に表示し、毎日1回(*1)20時20分に最新の情報に更新します。
当面は、インフルエンザの流行状況についてのみの表示としますが、今後、麻疹や水痘(みずぼうそう)など他の感染症にも対象を拡大していく予定です。
<ご利用方法の例>・・・・・・


トップ画面の、岐阜県インフルエンザ流行状況をクリックすると、
県内の流行状況が分かるしくみ。

ホームページ画面(中日記事webより)

岐阜市内では、長良西小学校と鷺山小学校が休校。
岐阜市北部から山県市方面に流行が広がっていることが分かる。
岐阜市北部のこのあたりには、昨日の夕方、買い物に行ったばかりだ・・・。

岐阜県に住んでない方には関係ないけれど、県民にとってはありがたいシステムだ。
県外の方も、紅葉などで岐阜県に旅行にくる場合など役立つかもしれないし、
大都市で本格的流行が始まったそうだから、岐阜県の状況をみて他の地域も参考にできる、と思う。

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以下、関連の新聞記事です。

新型インフルエンザ:大都市で本格的流行 施設当たり患者報告数、東京初「10」突破
毎日新聞 2009年9月26日

 厚生労働省は25日、全国約5000カ所の医療機関からのインフルエンザ患者報告数が、14~20日の1週間で1施設当たり4・95になったと発表した。流行水準とされる「1」を超えてから6週連続の増加で、大半が新型インフルエンザとみられる。特に、東京都では初めて10を突破し、厚労省は「大都市を中心に、本格的な流行にさしかかりつつある」と分析している。
 1施設当たりの報告が1週間で1以上増えたのは、今回の流行で初めて。都道府県別では▽東京10・24▽大阪9・21▽北海道8・21▽千葉7・31--など大都市で高く、愛知は前週の3倍以上の5・81に急増。ただし、最も多い沖縄は12・52で前週から微減した。
 一方、この期間に都道府県から報告があった集団感染の発生件数は4082件で前週より796件増えた。学校(保育園、幼稚園、小・中・高校)の休校と学年・学級閉鎖も前週より682校増えて2840校(休校166校、学年閉鎖500校、学級閉鎖2174校)に達した。いずれも首都圏、近畿圏などの大都市が多い。16~22日に新たに入院した患者は152人。【清水健二】
==============
 ◇定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数◇
 (9月14~20日、カッコ内は前週)
北海道  8.21 (4.88)
青森   0.75 (0.65)
岩手   3.55 (2.41)
宮城   7.07 (5.90)
秋田   1.98 (1.27)
山形   1.17 (1.60)
福島   1.65 (1.79)
茨城   2.49 (1.56)
栃木   2.58 (1.38)
群馬   2.58 (1.96)
埼玉   6.83 (3.95)
千葉   7.31 (4.51)
東京  10.24 (5.90)
神奈川  7.09 (3.92)
新潟   1.18 (1.18)
富山   0.56 (1.06)
石川   0.79 (0.85)
福井   2.13 (1.63)
山梨   2.90 (3.18)
長野   1.58 (1.32)
岐阜   2.20 (1.49)
静岡   1.15 (0.96)
愛知   5.81 (1.87)
三重   1.92 (1.60)
滋賀   4.79 (3.08)
京都   4.65 (3.15)
大阪   9.21 (5.20)
兵庫   7.15 (3.61)
奈良   3.56 (2.07)
和歌山  3.84 (1.82)
鳥取   0.97 (1.69)
島根   0.92 (1.47)
岡山   0.93 (0.61)
広島   1.73 (1.23)
山口   1.73 (0.87)
徳島   0.73 (0.84)
香川   2.64 (2.02)
愛媛   0.72 (0.56)
高知   4.25 (3.75)
福岡   6.99 (5.50)
佐賀   1.59 (2.36)
長崎   5.99 (4.16)
熊本   2.08 (2.03)
大分   2.97 (2.55)
宮崎   1.95 (3.54)
鹿児島  2.16 (1.45)
沖縄  12.52(13.38)
全国   4.95 (3.21)
(毎日新聞 2009年9月26日)



ネットで新型インフル流行状況
朝日新聞 2009年09月25日

 県は24日、新型インフルエンザの感染拡大を監視するシステム「県リアルタイム感染症サーベイランス」を25日午前10時から公開すると発表した。県内を27地域に分割した地図に、患者の発生状況などを反映させる。地域ごとの感染拡大の様子が確認しやすく、重症化しやすいハイリスク患者が外出を控えるといった判断に使えるという。
 岐阜市医師会が10年前から使ってきた季節性インフルエンザ用のシステムを県全域に拡張し、国立感染症研究所などが開発した学校向けシステムと統合。一般の人たちにも分かりやすいよう、県独自に地図情報を組み合わせた。
 県内の小中高校約700カ所と、医療機関約300カ所からインターネットを使って流行情報が報告され、毎日午後8時20分に更新される。将来は、提供する情報をはしかや水ぼうそうなどにも広げる。
 地図上には、学校の場所のほかに道路や鉄道などが書き加えられ、地域の流行状況が色分けして表示される。学校の閉鎖状況の表や、医療機関でインフルエンザと診断された患者数などのグラフもあり、データを過去にさかのぼることもできる。
 URLは、http://infect.gifu.med.or.jp/influ/influcondition
 24日にあった新型インフルエンザ対策本部(本部長・古田肇知事)の第10回本部員会議では、ワクチン接種の具体的方法について議論。10月1日に「新型インフルエンザワクチン接種相談窓口」(058・272・8860、平日午前8時半~午後6時)を開設し、県民の問い合わせに応じることを決めた。
 すでに厚労省は接種者の優先順位などを示し、10月下旬ごろから接種が始まる見込みだ。古田知事は「接種の要望よりも、供給数は少ない。県民が納得できる形で、医療機関へワクチンを配布できるか、早急に検討してもらいたい」と指示した。
 また、新型インフルエンザが流行しても企業活動が滞らないようにするための「事業継続計画セミナー」を11月上旬にも岐阜、飛騨、東濃の3地域で中小企業向けに開催することも明らかにされた。
(2009.9.25 朝日新聞)



県内の新型インフル流行状況をネット公開
岐阜新聞 2009年09月25日
 
 県医師会と県は25日午前10時、新型インフルエンザの流行状況を監視する「県リアルタイム感染症サーベイランス」の情報をインターネットで公開する。
 全県レベルで毎日、医療機関の患者情報と児童・生徒の欠席情報を集約し、流行情報としてネットの地図に反映させる全国初のシステム。
 システムには、協力を得た291の県内医療機関と約700の県内すべての学校がインターネットを使って情報を送信。毎日午後8時20分にその日の状況が自動更新される。
 システムには県医師会か県のホームページからアクセスするか、アドレスを直接入力する。アドレスはhttp://infect.gifu.med.or.jp/influ/influcondition
(2009.9.25 岐阜新聞)



新型インフル感染症情報 即日公表きょうから
県がネット配信 全国初

(2009年9月25日 読売新聞)

感染症サーベイランスを説明する担当者  県は24日、県庁で新型インフルエンザ対策本部本部員会議を開き、新型インフルエンザの患者発生状況や学校欠席者数などをインターネットで知らせる「リアルタイム感染症サーベイランス」を25日から稼働させることを了承した。医療機関と学校からの感染症情報をインターネットで即日公表するのは全国で初の試みとなる。
(中村和男)

 県が全国に先駆けて実施するリアルタイム感染症サーベイランスは、県内の291医療機関と全小中高校682校からのデータを毎日、集約してインフルエンザの発生状況を調査監視するシステム。県医師会が運営、同医師会や県のホームページで毎日更新される最新情報を見ることができる。
 県内5圏域や27ブロック別の患者数や学校欠席者情報、9月1日以降の過去のデータ検索も可能で、県保健医療課は「どの地域に流行しているかなどが分かるので、日々の行動に役立てて欲しい」としている。
 また、会議ではワクチンの接種事業についても報告された。ワクチンは国が一元的に確保し、接種者の優先順位を定める。国内産ワクチンは10月下旬から出荷される見通しだが、国が10月中旬に今年度分(約1800万人分)の都道府県ごとの配分量を示す。県はその後に県内の医療機関ごとの配分量や具体的な接種スケジュールを決定するとした。
 このほか、10月1日に県保健医療課内にワクチン接種相談窓口を設置し、県民の問い合わせに応じることも決めた。
 今月7日から13日までの1週間で、新型インフルエンザの定点あたりの患者数は全国平均3・21に対し、本県の患者数は1・49と少なかったが、古田肇知事は、「流行期に入ったという前提で、対策を進めていく必要がある。取り決めた事項と現場の状況にギャップがないか注意深く見ていただきたい」などと述べた。
(2009年9月25日 読売新聞)


オマケ・けさの庭の花たちです。
 



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おひさまに酔うスイフヨウ/障害者自立支援法訴訟・国が方針転換表明

2009-09-25 13:47:21 | 花/美しいもの
抜けるような青空にむかって、大輪のスイフヨウの花が咲いている。
ひとつの花の大きさは、わたしの手を広げたくらい。


  

9月の上旬から咲き始めて、ここ数日、つぼみが一気に開花して壮観。

少し下に目をやると、秋明菊やチロリアンランプも咲き乱れていて、
まさに春爛漫、じゃなくて、秋爛漫(って言葉あったっけ?)。
   

  
 

じょじょに、ピンクに色づくはなびら
  

  

  
一日おひさまの光に当たっていると、夕方には真っ赤になって、
お酒によっぱらったようになるから「酔芙蓉(スイフヨウ)」と呼ばれている。


    
白からピンク、薄紅、濃紅、どの色も透き通るようにうつくしい花です。


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話しは変わりますが、今朝の毎日新聞と朝日新聞に、
広島地裁での障害者自立支援法訴訟で国が、方針転換を表明したと載っていた。

障害者自立支援法訴訟:応益負担を撤廃へ 国が方針転換表明--広島地裁弁論 
毎日新聞 2009年9月25日 

 障害者自立支援法で定める福祉サービス費の原則1割負担(応益負担)は、「障害者の生存権を侵害し違憲」として国などに負担撤廃を求めている集団訴訟の弁論が24日、広島地裁(橋本良成裁判長)であった。国側は応益負担撤廃を表明、全面的に争ってきた従来の姿勢を一転させた。集団訴訟では全国63人の障害児者が13地裁で係争中だが、国が一連の訴訟で方針転換を表明したのは初めて。
 集団訴訟で原告側は、「障害が重く支援が必要な人ほど負担が増す応益負担は、障害者の生きる権利を侵害している」と主張している。これに対し、国側は「障害者差別に当たらず合憲」と全面的に争ってきた。
 しかし広島地裁で開かれた弁論で、国側は「自立支援法は廃止し、応能負担の方針で制度を見直すことになった」と陳述。違憲性への言及は避けたが、「訴訟の遂行を検討する必要があり時間が欲しい」と、原告側との和解を模索する可能性も示唆した。今後、他の地裁の訴訟でも、同様の方針で臨む。
 原告側弁護団によると、国側から届いた17日付の準備書面には、応益負担を妥当とする従来通りの主張が展開されていた。しかし直後の19日、長妻昭厚生労働相が同法を廃止し、応能負担などを柱とする新法を制定すると明言した。このため、国側はこの日、17日付準備書面の留保を申請したうえで、口頭で応益負担廃止を陳述した。事前に出した準備書面を、法廷で事実上撤回するという異例の対応となった。
 原告側は10月1日に全国約20人が新たに訴えを起こす準備を進めてきたが、追加提訴に踏み切るかどうかは流動的だ。全国原告弁護団長の竹下義樹弁護士は、「新政権の下で自立支援法廃止を明言した以上、障害者たちの訴えに国が理解を示したと考えている」とコメントした。【夫彰子】
(毎日新聞 2009年9月25日)


障害者自立支援法訴訟、国が争う姿勢転換 廃止方針受け
朝日新聞 2009年9月25日0時55分

 障害者のサービス利用に原則1割の自己負担を課す障害者自立支援法をめぐる違憲訴訟で24日、広島地裁で政権交代後初めての口頭弁論があった。長妻昭厚生労働相が同法の廃止方針を明言したことを受け、被告の国側は全面的に争う姿勢を転換。制度見直しや訴訟のあり方の検討のため、約3カ月間の猶予を求めた。
 長妻厚労相は同日、記者団に「今までの政権の主張は違和感がある。この機会に意思表明することが重要だと考えた。当事者の意見をよく聞いて、よりよい制度を作っていく」と説明。廃止の前提となる新しい枠組みづくりに、福祉サービスを受ける立場の障害者も加える考えを示した。
 この日の口頭弁論では、国側はあらかじめ用意していた準備書面の陳述を留保。そのうえで「自立支援法は廃止し、利用者の(支払い能力に応じた)応能負担を基本とする総合的な制度をつくる」と明記した与党3党の連立合意に言及し、「制度を見直すとともに、この方針を前提として、訴訟遂行のあり方を検討する必要がある」と述べた。
 同法をめぐる違憲訴訟は、08年10月の8地裁での一斉提訴を皮切りに、全国13地裁で障害者らから起こされている。国側が方針転換の姿勢を示したのは初めて。ただ、長妻氏は和解など解決の道筋について「(障害者と)思いは一緒だが、いろいろ金銭的な要求などもある」と明言を避けた。
 原告側の中には、利用者負担を課すこと自体に反対し、これまでに払ったサービス費用の全額返還を求める主張もある。しかし、同法導入前にも利用者負担はあり、厚労省は負担できる人のサービス利用も無料にすることには否定的だ。
(朝日新聞 2009年9月25日)


先日、長妻大臣が「障害者自立支援法の廃止」を明言したが、
それを訴訟の場でも反映させたものだろう。
こういう迅速な判断は評価できる。
具体的にはいろんな困難もあると思うが、がんばってもらいたい。


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彼岸花が満開に。ギンモクセイも咲きました。/秋の味覚、二十世紀梨も。

2009-09-24 18:02:42 | 花/美しいもの
庭の彼岸花(ヒガカバナ)が咲きました。

彼岸花は、別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)とも呼ばれ、
花言葉は「情熱」「悲しい思い出」「思うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」。
何もないところに突然、真っ赤な花が咲き、
花が終わった冬に葉を出すので、花と葉を同時に見ることはできないのです。

   ヒガンバナ(彼岸花)

田んぼの畦で見つけた彼岸花は、少し早く咲いていました。
  

  

  

わが家の庭に植えたヒガンバナは、数日前から咲き始め、
  
お彼岸に合わせるように満開になりました。


お彼岸に咲くから彼岸花というのですが、彼岸に咲くのがなんとも不思議。
   

例年、この時期になると、愛知県・半田市や岐阜県・海津町から彼岸花の便りが届きます。
まだ、名所には行ったことがないのですが、
昨日立ち寄った、「日本ライン花木センター」にも、彼岸花が咲いていました。
 
群生していると、まるで、真っ赤な花火のようです。


とはいえ、やっぱりわが家の花がいちばんきれいです(笑)。


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仕事をしながらまどをあけていると、とてもよい香りが漂ってきて、
「あっギンモクセイの花が咲いた」と気づいて、デジカメを持って庭に出ました。



  
今年はびっしり花が咲いているのですが、高いところに咲く小さな花なので、
なかなかきれいに撮れません。



  
先ほど、望遠で写したギンモクセイの花。
夕陽を浴びて、銀色に輝いています。

このところ、パソコンの接続の調子が悪かったので、
画像をアップするのに手間取って、撮りためた花たちはお蔵入り。
ITに詳しい友人のすすめもあって、山田電気で1万円くらいのNECの高いルーターに買い換えました。
調子の悪いときに、画面上に出る「コレガ」がメーカー名だと初めて気付きました(笑)。
今日の午後に、接続してもらったら、なんと、ウソのように調子がよくなり、
サクサクと仕事がはかどります。たぶん、今まででいちばん快調です。

ということで、
今日のブログも、鳥取から届いた二十世紀梨の記事をオマケ。


梨《二十世紀梨の歴史》

二十世紀梨記念館

【梨のおはなし】秋になったら梨を食べよう!
滋養、食療 -- 一石二鳥


2.梨の効能
●効能その1 :高血圧の改善
梨には多くのカリウムが含まれます。カリウムは体内からのナトリウムの排出を促し、むくみをとったり、血圧を下げます。
●効能その2 :風邪の諸症状に効果
梨には解熱作用があり、咳やたんを鎮め、のどの渇きを解消します。
●効能その3 :便秘の解消
梨の果肉のザラザワした舌触りは石細胞によるもので、腸を刺激して便秘解消に効果があります。
●効能その4 :二日酔いに効く
梨に含まれているタンニンはアルコール排出を促進し、二日酔いに効果があります。
●効能その5 :タンパク質の吸収を助ける
梨にはタンパク質の分解を促進する消化酵素が含まれます。
●効能その6 :疲労回復
梨は約90%が水分で、リンゴ酸、クエン酸の酸味、アスパラギン酸による体内の代謝を整える作用があり、水分補給や疲労回復に役立ちます。

=================================================================
おいしい梨の選び方
【主な梨の効用と成分】
1.熱を下げる・咳止め(カテキンや糖アルコールによる効果)
2.血圧を下げる・利尿作用(カリウムにより塩分を体外に排出する効果)
3.便秘解消(食物繊維により腸を刺激する効果)
4.二日酔いに効く(タンニンによりアルコールを排出する効果)
5.疲労回復(アスパラギン酸、リンゴ酸、クエン酸による効果)
6.肉料理の消化を助ける(プロテアーゼによる効果)
7.美肌効果・記憶力や反射能力の向上(ミネラルによる効果)


子どもの頃、大垣の梨の産地の近くに住んでいたので、梨は大好き。
梨はからだにいいのです。

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[民主政権]女性にかかわる政策進展へ/女性差別撤廃条約「選択議定書」の早期批准を。

2009-09-23 17:30:22 | ジェンダー/上野千鶴子
今日は、「秋分の日」で祝日。
秋の大型連休の前半は、もっぱら「市民と政治をつなぐp-wan」の仕事をしていた。

もうすぐ開設するp-wanサイトを充実させるべく、セレクトニュースをアップしたり、
法律の条文を調べたり、市民派議員にリンクをお願いしたり・・・。

やっとホテルの予約が取れたので、後半は、11月の「議員と市民の勉強会」の打ち合わせを兼ねて、「安・近・短」の旅に出た。

とはいえ、泊りの宿賃と旅費が安い分、おいしいものを食べてお買い物もして、
けっこうのんびり楽しめて充実した旅だった。

帰ってきて、ブログで報告しようとしたら、またコレガばかりでつながらない。
仕方ないので、au携帯につないで、記事を書いている。

帰ってから、使い慣れたPCで記事をアップしようと思ったのに、
こんなことなら、ホテルにいるうちに記事を書いておけばよかった・・・。

複雑な記事は無理なので、気持ちを切り替えて、
出かける前に、下書きに入れておいた記事を紹介します。


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20日の朝日新聞の「八ツ場ダム(やんばだむ)」特集に、民主党参院議員の大河原雅子さんの
「公共事業見直すモデルに」という記事が載った。

22日の読売新聞には、先日の女性差別撤廃条約に基づく「選択議定書」の早期批准と、
男女共同参画政策の一層の推進を求める要望書を提出したことも含めての
[民主政権]女性にかかわる政策進展へ、の記事。
写真は、樋口恵子さんが福島瑞穂さんに、要望書を手渡しているところ。

民主党政権に代わって、女性議員たちが、それぞれの専門分野で
水を得た魚のように活躍をはじめた。

ねがわくば、政権交代をきっかけに、
自民党政権で停滞していたジェンダー関連の政策が一気に進んでほしい。、


[民主政権]女性にかかわる政策進展へ
(2009年9月22日 読売新聞)

働きかけ強める各団体
 暮らしにかかわる女性政策の進展を図っていこうと、市民団体や女性団体が新政権への働きかけを強めている。
 市民団体「mネット・民法改正情報ネットワーク」は、政権交代が決まった総選挙の直後から、民主党議員のもとを訪れ、選択的夫婦別姓の実現など民法改正を進めるよう求めている。「改正に向けた動きは10年以上も止まったまま。民主党は政策集に民法改正を掲げており、政権交代でようやく光が見えてきた」と期待する。
 また、今年3月末で廃止された一人親の生活保護世帯に対する母子加算について、NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」は東京都内で集会を開くなどして復活するようアピール。新政権の長妻昭厚生労働相は近く復活させる方針を明らかにしたが、同法人は「母子加算だけでなく、社会保障費の抑制を進めた前政権の流れを変えてほしい」と訴える。
 女性の労働問題や人権を扱う市民グループのメンバーが今月中旬、要望書を手に東京・永田町の議員会館を訪れ、与党議員の事務所を訪ね歩いた。要望書は、国連の女性差別撤廃条約に基づく「選択議定書」の早期批准と、男女共同参画政策の一層の推進を求めたもの。複数の団体の連名で、民主・社民・国民新の与党3党に提出した。
 要望活動に加わる評論家の樋口恵子さんは「選挙では子育て支援策が注目されたが、最も効果的な少子化対策は男女共同参画。この10年で停滞してしまったが、新政権には強力に推し進めてもらいたい」と話している。
(2009年9月22日 読売新聞)



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「官僚会見禁止」は情報公開に逆行と批判相次ぐ/外相記者会見はネット・フリーランスにも開放

2009-09-22 12:58:08 | ほん/新聞/ニュース
鳩山新政権がスタートして、記者会見の問題で議論が沸騰している。

まずは、首相記者会見に、インターネットメディアを入れなかったことに対し、
J-CASTニュースが報じたことをきっかけに、ネット上のブログなどで批判が続出。

首相記者会見「オープンにする」鳩山政権「公約」破り、
ネット「締め出し」(2009/9/16 J-CASTニュース )


これを受けて、岡田外相が、いち早く「記者会見開放を宣言」しました。

岡田外相、記者会見開放を宣言 ネット・フリーランスにも
(2009/9/19 J-CASTニュース)


また、鳩山新政権が、省庁の官僚の記者会見の廃止をしたことについて、
こちらは、いち早く「日本新聞労働組合連合」が声明を出し、
マスコミ各紙が相次いで、批判記事を掲載しました。


新たなメディア規制である省庁会見の廃止に抗議する
(2009年9月17日 日本新聞労働組合連合)


どちらの「取材・表現の自由」の制限も、国民から見ると「知る権利の制限」だと思うけれど、
インターネットメディアの取材制限には、マスメディアの反応は鈍かったそうだ。

以下は、「事務次官による定例会見の廃止」と「公務員の記者会見の禁止」に対する記事。
いずれも、ネットメディアの取材の問題については触れられていない。
どちらも市民にとって大きな問題なので、マスコミは「取材・表現の自由」を守る当事者として、
鳩山新政権に対して、「情報公開による透明性の確保」の公約実現を迫ってほしいものだ。

次官定例会見廃止:揺らぐ「知る権利」 記者側反発「撤回を」
毎日新聞 2009年9月21日

 鳩山新政権が発足に当たって打ち出した事務次官による定例会見の廃止と、公務員の記者会見の禁止問題。国民の知る権利を損ないかねないとして、新たな民主党のメディア政策に対し、記者側は撤回を求めている。しかし、鳩山由紀夫首相は定例会見の復活にはなお否定的だ。【臺宏士】

 ■「政治主導」を強調
 「私ども政権は、公務員の記者会見を原則として禁止する。事務次官等の定例記者会見は行わない」。平野博文官房長官は初閣議後の16日夜に開いた記者会見でそう表明した。
 鳩山政権は、この日の閣僚懇談会で申し合わせた「政・官の在り方」の中で、「府省の見解を表明する記者会見は、大臣等の『政』が行い、事務次官等の定例記者会見は行わない」と明記した。平野氏は、理由について「新政権の目指す政治主導という考え方に立っている」と説明し、事務次官にとどまらず「公務員の会見禁止」にまで言及した。
 新政権の会見禁止方針に対して、記者からは「(会見廃止は)報道統制と受け取られかねない」と懸念する質問が出たが、平野氏は「政治主導での責任ある会見であり、言論統制という考え方には立っていない。前向きにご理解いただきたい」と一蹴(いっしゅう)した。
 民主党と連立政権を組む他の2党も理解を示す。
 国民新党代表の亀井静香金融・郵政改革担当相は16日の会見で「言論統制につながるとは思わない」と語り、社民党党首の福島瑞穂・消費者担当相も「一つの実験だと考えている。もし、問題が起きればその時に考えていきたい」と述べるにとどまった。
 閣僚の反応も微妙に温度差があるようだ。蔵相を経験した藤井裕久財務相が「ある最高幹部が省を代表して言うのはおかしい」と支持する一方で、仙谷由人・行政刷新会議担当相は「官僚のブリーフが無制限に政治と関係なく行われることがいかがなものかという点について、改めて言論・取材の自由とのかかわりで考えないといけない。深い議論が必要だ」と語る。
 公務員の会見禁止方針を受け、通常であれば、17日に行われるはずの事務次官による定例会見は実際に行われなかった。
 ただし、申し合わせは「専門性その他の状況」に応じて大臣の了承を得た上での会見は可能だとの例外規定がある。このため、翌18日、鳩山首相は各省の事務次官を前に「必要に応じて記者に思いを述べることも当たり前だ」と述べ、必要に応じた会見は認める考えを示したが「定例の記者会見をやめてほしい」と重ねて要請した。

 ■バラバラな対応
 公務員による会見禁止方針を受けた各省庁の対応が分かれている。
 海上保安庁は、昨年10月にスタートしたばかりの長官の定例会見(月1回)のほか、17日には地方の11管区にも本部長会見を見合わせることを決め、通知した。
 海保長官会見は、海自イージス艦と漁船の衝突事故に対する捜査などへの関心の高まりから、記者側の要望を受け入れたものだが、海保は「会見の意義はあったが、政権が交代し白紙に戻した」と話す。一方、防衛省は自衛隊の統合幕僚長や陸海空各幕僚長の定例会見については引き続き行う。しかし、沖縄防衛局は17日、局長の定例記者懇談会を中止した。
 また、消費者庁、気象庁は17日の長官会見を中止。ともに記者クラブ側が抗議文を出した。
 各省での対応がまちまちな背景には、16日の政権発足に伴って内閣広報室が各省の広報担当者を集めて開いた申し合わせに関する説明が1度だけしか行われていないことがある。
 出席者によると、担当者は▽各省庁の見解は大臣等の政治家が行う。事務次官、指揮命令系統下にある外局長官等の「記者会見」は行わない▽局長、課長によるブリーフィング、記者懇、少人数の記者への勉強会など見解の発表となるものも同様である▽新聞・雑誌の取材対応、テレビ等へのインタビュー対応など公に省庁の政策の見解を述べるものは対象になる--などと申し合わせの趣旨について解説したという。
 内閣広報室によると、この説明会は新政権の方針の伝達のために設けられたという。その後、平野氏は会見で「ブリーフは会見ではない」「海保など特殊なケースは、他省庁と同一に扱うのは困難」--などと会見禁止方針に関して補足しているが、各担当者に対して16日の説明に対する修正方針は伝えられていないという。
 同室担当者は「各省から相談や問い合わせはあるが、政権側から新たな説明の指示はない。あとは各省の大臣の判断だ」と話す。なお、混乱は続きそうだ。

 ◇情報隠しの口実にも 緊張関係損ねる恐れ--鈴木秀美・大阪大法科大学院教授
 会見問題について、取材・表現の自由に詳しい鈴木秀美・大阪大法科大学院教授(憲法、メディア法)に聞いた。

 --事務次官の定例会見廃止は、新たなメディア規制だとの批判があります。

 ◆定例会見は、記者や国民に対して、説明しなければならないという心理的なプレッシャーを官僚に対して常に与えて緊張関係をもたらしてきた。閣僚が指示した時には会見できるという新たな枠組みは、そうしたプレッシャーから官僚を解放させる効果を生んだだけではないか。国民の知る権利の観点から見て、問題がある申し合わせだと批判されてもやむを得ない。

 --新政権は、事務次官会見の廃止は「脱官僚」なのだと言います。

 ◆「政治主導」という理念はいいとしても、その目的に対する手段としての妥当性が問題になる。事務次官が勝手な発言をしないよう口封じする狙いがあるのかもしれないが、今、各省内で起きている混乱は、各閣僚がこの申し合わせの内容を十分把握しておらず、手段として不適切だからだろう。政治主導を報道機関に示すための単なるパフォーマンスではないか。

 --閣僚ら政治家の目を通じた情報ばかりが出てくることになりませんか。

 ◆議院内閣制の仕組みを考えると政治家が代表かもしれない。だがこれまでは、必ずしも閣僚が省内の細かな仕事を把握していたわけではなかったと思う。新政権の閣僚の力量が変わらないとすれば、きちんと説明できなくなり、かえってマイナスになる。
 次官会見に匹敵する回数の確保はもちろん、取材に応じる閣僚の義務はこれまで以上に重くなる。官僚の意見を聞く機会が減少したことによる問題が生じれば、見直すべきだ。

 --内閣広報室が指示した内容はかなり詳細で、取材規制とも受け取られかねません。

 ◆各省の見解は、政治家が行うというが、そもそも事実と見解、意見はそう簡単に切り分けることができない。
 役人からすれば、区別がつかないので、個別の取材について情報提供をためらったり、逆に好都合だとして、情報をきちんと出さない口実になりやすい。報道機関を通じての社会への行政情報の流れを細くさせかねない。申し合わせは法的拘束力はないかもしれないが、情報提供をやめようという空気を省内につくると思う。
==============
 ■申し合わせ
 鳩山内閣が今月16日の閣僚懇談会で、記者会見に関して申し合わせた内容は次の通り。
 府省の見解を表明する記者会見は、大臣等の「政」が行い、事務次官等の定例記者会見は行わない。ただし、専門性その他の状況に応じ、大臣等が適切と判断した場合は、「官」が行うことがある。
毎日新聞 2009年9月21日 東京朝刊



閣僚許可条件に官僚会見禁止緩和 政権1週間で軌道修正
2009/09/21 17:40 【共同通信】

 鳩山政権は政権発足直後に打ち出した「官僚の記者会見原則禁止」が「国民の知る権利」の制限につながると批判されたことを受け、「政治的発言」になりがちな各府省事務方トップの定例会見以外は、閣僚の許可を条件に基本的に認める方針を21日までに決めた。政府関係の各種会見が中止になり混乱を招いたことで発足1週間を待たず、軌道修正を余儀なくされた格好だ。
 これに伴い、専門知識を持つ官僚による事件・事故、外交交渉などの事実関係に関する緊急会見、ブリーフィングも、官僚に対する報道陣による個別取材と併せ認める。
 次官など官僚の会見原則禁止は16日の初閣議後の閣僚懇談会で「府省の見解を表明する記者会見は大臣などの『政』が行う」として申し合わせた。これを受け平野博文官房長官は直後の記者会見で「公務員の記者会見を禁止する」と表明した。
 この方針は、同日中に各府省の広報担当者に周知徹底され、17日に予定されていた9府省の事務次官会見のほか警察庁、気象庁の長官会見が軒並み中止となった。さらには、各管区海上保安本部や駐米大使など出先機関の記者会見まで見送られ、有識者やメディア側からは「国民の知る権利を規制しかねない」との懸念の声が噴出した。
 これを受け鳩山由紀夫首相は18日、各府省事務次官に対し「定例会見はやめてほしいが、国民の生命や財産を守るための意思表示は大いに行って結構」と事務次官定例会見以外は認めることを表明。平野官房長官も「大臣の許可、指示を受けて会見することは了とする」と柔軟姿勢に転じた。
2009/09/21 17:40 【共同通信】



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「官僚会見禁止」関連の社説です。

官僚会見禁止 政治主導をはき違えてないか(9月18日付・読売社説)
2009年9月18日01時31分 読売新聞

 鳩山新内閣が、閣僚懇談会で「府省の見解を表明する記者会見は、大臣等の『政』が行い、事務次官等の定例記者会見は行わない」ことを申し合わせ、各府省に通達した。
 官僚トップの事務次官など、府省幹部の公式記者会見は、担当行政にかかわる専門的なテーマについて、見解をただす貴重な機会になっている。
 鳩山内閣が「官僚依存」の政治を「政治主導」へと転換させていくことに異論はない。
 しかし、その名のもと、報道機関の取材の機会を制限し、国民の「知る権利」を奪うのであれば、容認できない。官僚会見の禁止に再考を求めたい。
 新内閣が官僚の記者会見禁止を打ち出したのは、各府省の幹部が会見を通じて、政策を方向付けたりすることは許さない、という意思表示と言えよう。
 申し合わせでは、政策の立案・調整・決定は、「政」が責任を持って行い、「官」はこれを補佐すると強調している。この政官関係は、当然のことである。
 だが、そこで「事務次官等」の会見まで禁止するのは、明らかに行き過ぎだ。「等」がどこまでを指すのかも判然としない。
 「専門性その他の状況に応じ」、大臣の判断で官僚会見も行うとしているが、基準があいまいで、各府省で混乱を生じている。
 各府省には、国民に知らせるべきことが数多くある。インフルエンザや災害の発生状況など緊急を要する問題もある。こうした記者会見を「政」が一手に引き受けるのは、非現実的だろう。
 肝心な政策問題も、大臣、副大臣、政務官らが詳細を掌握し、説明を尽くせればよいが、実際に可能なのかどうか疑問は残る。
 今回の通達で懸念されるのは、官僚が萎(い)縮(しゅく)し、国民に必要な情報の開示に消極的になることだ。通達を盾に会見を拒み、不祥事などを隠蔽(いんぺい)する恐れもある。
 そもそも、行政機関は、常に国民からよく見える存在でなければならない。報道機関は、国民に代わって行政機関を監視する役割を担っている。
 記者会見を制限し、政策決定過程の透明性が低下することになれば、新政権の掲げる「官僚支配打破」にも反することになろう。
 申し合わせでは、「政」と「官」は、役割分担に基づいて、国家国民のために職務を遂行する、としている。それならば記者会見も、それぞれ役割を分担して実施すればよいはずである。
(2009年9月18日01時31分 読売新聞)



【社説】官僚会見禁止/情報公開担う自覚足りない
2009.9.20 河北新報

 「3カ月予報の方は、どういたしましょうか」。気象庁は長官会見をいったん中止した後、国土交通省にそうお伺いを立てたという。宮内庁も幹部会見を続けていいものかと内閣官房に相談した、と伝わる。
 どちらも結局はOKになったのだが、新政権が打ち出した官僚記者会見の禁止方針の余波は、このほか地方の出先機関も含めてまだ収まりそうにない。
 まさか本気で古くさい情報統制国家をつくろうとしているわけではないだろうから、慣れない政権移行に伴うドタバタと見ればいいのかもしれないが、笑ってばかりもいられない。
 野党としてさんざん言い募ってきた情報公開の重要性。代わって自分たちがそれを担う側に回った時への備えが、しっかりできていなかったのだ。
 前政権までの「旧悪」を暴く意欲はあるが、自らの不都合はできるだけ目立たないようにしたがっている。そう思われたくなければ、情報公開を進めるべき責務を深く自覚する必要がある。「官」の情報を抑え込んでの「政」主導など、誰も望んではいない。
 「事務次官ら」の記者会見禁止を打ち出した翌日、9府省が予定していた会見を中止し、第2管区海上保安本部(塩釜)など地方でも中止が相次いだ。「次官ら」の範囲がはっきりしないため、今後の対応を決めかねている出先も多いようだ。
 おおもとの原則は明らかだ。政であれ官であれ、仕事ぶりを国民が知る機会は多ければ多いほどいい。会見を減らそうとするもくろみは基本的に疑ってかかる視点が大切だ。
 事務次官がもし、政権の方向付けに反した意見を表明したら、それこそ政治主導の腕の見せどころではないか。意見は抑え付けていいが、表明の機会は抑えるべきではない。次官以外の人の、データ報告、経緯説明にとどまるような会見に至っては、何ら抑える理由がない。
 これまでの政治が隠してきたかもしれないことを明らかにする。外交上の密約の問題も含めて、そう主張して政権奪取に成功した。「過去」に向かうその意欲と、同じようなことは繰り返さないという自分たちの「現在」への不断の自戒は、一体でなければならないはずだ。
 地方も含めた官僚側の困惑ぶりは、少し冷めた目で見ていこう。行政組織は、取材される機会や住民のチェックは少なければ少ないほどいいと半ば本能的に考えるものだという、やや意地の悪い目線も必要だ。禁止方針が内輪では歓迎されている可能性だってある。
 情報公開を本来的に嫌がる官僚の生態を、野党として十分見てきたのではなかったか。だからこそ民主党は、脱官僚支配の手だてとしてマニフェスト(政権公約)に「情報公開による透明性の確保」を掲げたのではなかったか。
 就任会見で鳩山由紀夫首相が語った通り、歴史的な転換点で「試行錯誤で失敗することもある」。事前の吟味不足を認めて、会見禁止にまつわるこの混乱を早く収束させた方がいい。
2009年09月20日日曜日



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「野の声よ、廟堂で叫べ」 民社国政権発足(早野透)/辻元清美さん国交副大臣に就任。

2009-09-21 17:24:38 | ほん/新聞/ニュース
新聞のコラムで好きなのが、朝日新聞の早野透さんの「ポリティカにっぽん」。
『市民派議員になるための本』を書いたときに、お電話で取材を受けて、
「ポリティカにっぽん」で紹介していただいたことがある。

9月17日の「ポリティカにっぽん」では、社民党の福島瑞穂さんも辻元清美さんのことを紹介している。

おりしも、福島さんは「消費者行政、少子化対策、男女共同参画、食品安全担当」大臣に、
辻元さんは国土交通省の副大臣になったところ。

タイトルの「野の声よ、廟堂で叫べ」ということばば、
早野さんからお二人に贈られたエールのようだ。

 ザ・コラム ポリティカにっぽん 早野透(朝日新聞コラムニスト)
「野の声よ、廟堂で叫べ」民社国政権発足

(2009.9.17 朝日新聞)
 
 あれは、2000年の夏の初めだった。
先進国首脳が集まった沖縄サミットのときのこと、嘉手納基地のフェンスをぐるり「人間の鎖」が囲んだ。2万7千人が手をつなぐ鎖の中に社民党の福島瑞穂さんも辻元清美さんもいた。
 ジュゴンの擾む美しい海、辺野古海岸ではニライカナイの祭りを催した。
ここに普天間の代替基地をつくるなんて! 歌手喜納昌吉は「すべての武器を楽器に」と叫び、世界の少数民族が歌と踊りを披露した。ニライカナイとは、神々の理想郷のこと。喜納氏は後に民主党参院議員になる。
 2009年の夏の終わりの総選挙で、歴史的な政権交代が実現した。福島さんも辻元さんも喜納氏も野党から与党に変わった。あのとき、炎天下の野外で叫んでいた人たちが、これからは政府を動かし、国家を担う。人々の一票が「選手交代」を命じた。民主主義ってなんておもしろいんだ!
  -------
 「新しい政治」の指針は、民主党、社民党、国民新党の3党の「連立政権合意」である。交渉は1週間かかった。社民党が粘って、意外と難産だった。
 なにぶん、福島さんは選挙戦でこう主張していた。「民主党の一人勝ちは危ない。社民党は、ハムサンドのハムになる。パンじゃありません」。辻元さんは「社民党は新政権の品質保証をする」という言い方をしていた。参院では、社民5議席を加えて与党過半数になるのだから、それをテコに言うべきは言わなくてはならない。焦点は、社民党の「平和主義」をどのように盛り込めるかである。
 社民党は、普天間基地の辺野古移転には絶対反対である。インド洋での給油もソマリアの海賊対策も、自衛隊の海外派遣には反対である。非核三原則も法制化したい。憲法改正発議につながる憲法審査会も動かしたくない。テーマはいっぱいある。
 民主党はといえば、鳩山由紀夫代表がオバマ米大統領と「まず信頼関係づくり」の会談をしなければならないのに、その前に社民党とややこしい合意はしたくなかった。連立の交渉相手の岡田克也幹事長は、どれもこれもほとんどゼロ回答でにべもなかった。
 結論をいえば、連立合意は社民党の粘り勝ちとなる。それをもたらしたのは「福島瑞穂の逆噴射」と「忍者辻元の裏交渉」である。実は、福島さんはもともと社民党の独自路線派で、必ずしも連立志向ではなかった。かつて「自社さ」の与党経験のある辻元さんら、連立の中で政策実現を図るべきだという連立積極派との間で、長く論じ合ってきた。だが、いざ連立が決まると、福島さんは社民党の主張を盛り込むべく、鳩山代表や岡田幹事長にがんがん携帯電話をかけまくり、最後は沖縄問題に絞って譲歩を求めた。「逆噴射」のゆえんである。
 民主党の提案は、「沖縄の心情を踏まえ、沖縄基地のあり方をはじめとする2国間の課題について解決を図る」というもので、無色透明で方向性もわからない。辻元さんは、沖縄選出の社民党の照屋寛徳衆院議員や民主党の喜納昌吉参院議員と連絡、現地から声をあげてもらうよう頼んだ。
沖縄県議会の超党派の議員が上京、各党を回った。連合沖縄も動いた。
 辻元さんは、民主党のマニフェストには「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と書いてあるのに目をつけた。ひそかに岡田幹事長に連絡、「マニフェストに書いてあることも書けないの」と迫った。民主党のある斡部は「連立協議の表向きの交渉の裏で、社民党の忍者のように辻元清美がぎりぎり詰めてきた」と述懐する。これで辺野古基地建設も「見直し」の対象となるはずである。
    -------
 テレビを見ていると、民主党は308議席、社民党はたった7議席で「ごねるな」とコメンテーターがしゃべっている。しかし比例区の得票は、民主党2984万に対し、社民党300万である。得票比例なら、社民覚は30議席あってもいい。閣僚2ポストあってもいい。2大政党の間で、あえて投じられた300万票は「平和」の信念票である。社民党は「ハムサンドのハム」たるべし、「品質保証」を果たすべし。これから民主党は対米配慮の現実主義にぐんと傾くおそれがある。党首クラスの「閣僚委員会」で大声をあげるべし。9年前の「野の声」が廟堂に入るのだから。
連立のゆたかさとはそういうものである。
 連立合意の中では、当初、前文の中にまぎれていた「憲法」が独立項目に立てられた。
 そこには「唯一の被爆国として、日本国憲法の平和主義をはじめ国民主権、基本的人権の三原則の順守を確認するとともに、憲法の保障する諸権利の実現を第一とし、国民の生活再建に全力を挙げる」と書きこんだ。
 いまや憲法にある「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」も「ひとしく教育を受ける権利」も「勤労の権利」も「勤労者の団結する権利」も侵されている。であれば、憲法9条をうんぬんするのは、その先のことですよ。
(2009.9.17 朝日新聞)



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以下は、辻元清美さんが国交副大臣になった関連の新聞記事。

馬淵澄夫氏と辻元清美氏、国交副大臣に
2009年9月18日12時23分 朝日新聞 

 鳩山内閣は18日午前、副大臣の人事を決めた。国土交通副大臣には、道路行政に詳しい馬淵澄夫民主党政調副会長と社民党の辻元清美国会対策委員長が、ともに前原誠司国交相の希望で起用された。他の省の副大臣にも、政策通や国会の予算委で活躍してきた論客を配置している。
 各大臣が指名し、内閣官房で調整して決定した。財務副大臣に野田佳彦幹事長代理、内閣府の国家戦略局(室)担当に旧大蔵省出身の古川元久衆院議員と日銀出身の大塚耕平政調副会長を充てる。
 外務副大臣には、岡田克也外相と党の地球温暖化対策にあたってきた福山哲郎政調会長代理を起用。農水副大臣は農政通の山田正彦衆院議員、文科副大臣は元大学助教授の鈴木寛政調副会長になった。
     ◇
 18日に決定した副大臣は次の通り。(敬称略)
 内閣府=大島敦、古川元久、大塚耕平(参)▽総務=渡辺周、内藤正光(参)▽法務=加藤公一▽外務=武正公一、福山哲郎(参)▽財務=野田佳彦、峰崎直樹(参)▽文部科学=中川正春、鈴木寛(参)▽厚生労働=細川律夫、長浜博行(参)▽農林水産=山田正彦、郡司彰(参)▽経済産業=松下忠洋(国民新)、増子輝彦(参)▽国土交通=辻元清美(社民)、馬淵澄夫▽環境=田島一成▽防衛=榛葉賀津也(参)
(2009年9月18日12時23分 朝日新聞)


辻元清美のつじもとWEB

ドキュメント・政権交代:「人材バッティング」 副大臣人事ずさん調整
 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>


 実務派をそろえた18日の副大臣人事。だが、決定に至る経過は混乱を極め、人事調整のずさんさが露呈した。
 「社民党の辻元清美衆院議員と馬淵澄夫衆院議員(民主)に副大臣をお願いすることで内定した」
 午前11時15分ごろ、記者会見した前原誠司国土交通相は国交省の副大臣人事を発表。首相官邸から辻元氏の副大臣起用の打診があり、「共にやらせてほしい」と受け入れた経緯まで明かした。前原氏は、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相も閣議で署名した副大臣人事を発表しただけだが、福島氏は記者会見で辻元氏について「調整中で確定ではない」との認識を示し、食い違いを見せた。
 慌てたのは党国対委員長に就任したばかりの辻元氏。「副大臣は受けない」と民主党幹部に通告し、社民党も重野安正幹事長らが差し替えを協議したが、党首の閣議での署名を覆すのは困難と判断、辻元氏を説得した。
 重野氏は副大臣候補に辻元氏ではない人物を首相官邸に推薦していたが、これが聞き入れられず、国対委員長も「空席」に。平野博文官房長官は夕方の会見で「副大臣は閣議了解をいただいている」とにべもなく語った。
 民主党では小沢一郎幹事長から国会人事を任された山岡賢次国対委員長と、平野氏が綱引きを演じた。先手を打ったのは山岡氏。閣僚が認証式など多忙を極めた16日夜、国対役員を国会に集め副大臣や政務官の打診を受けていない議員を次々に委員長や理事に起用、17日午前には記者発表して既成事実化した。平野氏らは山岡氏に一部委員長内定者らの副大臣への差し替えを求めて直談判したが「すでに発表した」と門前払いされ、政府人事の選択肢は狭められた。
 政府内では人の奪い合いもあった。関係者によると、安保政策通の民主党の長島昭久衆院議員は16日に副防衛相の打診を受けたが、すでに外務政務官の要請を受けていたためやむなく断った。
 その後「防衛政務官でどうか」との声があがり、18日未明に最終的に防衛政務官を官邸から言い渡されたという。同僚議員は「官邸が最初から総合調整していれば副大臣になれる人が(格下の)政務官になることはなかった」とため息をついた。
 平野氏は18日夕の会見で「人材がバッティングしたため調整があったが、良い調整だ」と釈明したが、ある中堅議員は「自民党が築き上げてきたシステムから学ぶべきでは」と苦笑まじりに語った。
(毎日新聞 2009年9月19日 東京朝刊)


産経新聞は、辻元さんの副大臣就任までの経緯をこんな風に揶揄しています。

 副大臣就任に「やだ、やだ、やだ!」 社民ドタバタ劇に民主が溜息
(2009.9.20 17:59 産経ニュース)


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