みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

「女性の力なしに未来ない」上野千鶴子さん朝日賞受賞スピーチ

2012-01-31 17:22:43 | ジェンダー/上野千鶴子
1月28日のウイルあいちでの「議員と市民の勉強会」
「予算議会に向けて~議会活動・議員活動のスキルアップのために」の様子です。

   

【セッションA】の《財政/予算編~基本は予算の構造の理解から始まる。情報公開で上級へ》
はおもにともまささんの分担なので、わたしは総論だけ話して記録係。

   
このあと、【セッションB】の一般質問編から
29日の最後の【まとめ】までは、わたしの分担でした。

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勉強会の前日の27日の夜、上野千鶴子さんが受賞された朝日賞など4賞の
贈呈式がありました。
朝日新聞のwebには夜のうちにアップされ、記事は翌日の紙面に載りました。

  朝日賞など4賞合同贈呈式 横尾忠則さんらスピーチ 
2012年1月27日 朝日新聞

 学術や芸術などで傑出した業績をあげた個人や団体に贈る2011年度朝日賞、優れた散文作品をたたえる第38回大佛(おさらぎ)次郎賞、政治・経済・社会などについての秀でた論考への第11回大佛次郎論壇賞、スポーツ分野で優れた成果をあげた個人や団体を表彰する11年度朝日スポーツ賞の合同贈呈式が27日、東京・日比谷の帝国ホテルで開かれた。
 朝日賞を受けた5人に正賞のブロンズ像と副賞500万円、大佛次郎賞と大佛次郎論壇賞の2人に賞牌(しょうはい)と200万円、朝日スポーツ賞の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で優勝した日本代表チームにはレリーフと200万円がそれぞれ贈られた。
 朝日賞の美術家、横尾忠則さんは「シュールリアリズムの世界に放り込まれたみたい」と贈呈式に臨んでの心境を表現。「朝日賞はぼくにとっての運命の女神。この女神に導かれながら、残された時間を精いっぱいの創作人生にしていきたい」と話した。
 社会学者の上野千鶴子さんは「女性学は男を敵に回す嫌われ者だったので、(受賞は)青天のへきれき」と笑いを誘った。その上野さんが「『やまとなでしこ』の意味を、従順で耐える女から、挑戦する女の別名に変えた」とたたえたのが、朝日スポーツ賞の「なでしこジャパン」。佐々木則夫監督は「これを機にもっともっと精進して、ロンドン五輪でもみなさんに元気をお伝えしたい」とさらなる活躍を誓った。


受賞の翌日の1月28日の朝日新聞に上野千鶴子さんの受賞スピーチが載ったので、
紹介させていただきます。

 「女性の力なしに未来ない」 社会学者 上野千鶴子
2012年1月28日 朝日新聞

 学問の世界にもベンチャーがあります。
 私の世代が大学に行った頃には女性学という学問はありませんでした。私たちの世
代は皆、パイオニアです。独学で学び、いまは教える立場になっています。
 今回の受賞は私だけでなく私とともに女性学、フェミニズムを担ってきたすべての
女たちの活動を評価していただいたものと感謝しています。
 日本では、女性の力はいかされていません。震災後の復興構想会議では、15人の
委員のうち女性は1人でした。非常にショックを受けました。震災からの復興も、日
本の未来も女性の力なしでは、できないことはご存知のことだと思います。
 女性の声が政治に届いていれば、もしかしたら原発を造らずにすんだかもしれない
と痛恨の思いです。
 女性の力をきちんといかす社会になることを願って、期待とともに与えられた賞だ
と思っています。 


上野さんが理事長をされているWANウィメンズアクションネットワークにも
朝日賞を受賞!の記事が載りました。

 上野千鶴子さん(WAN理事長)が朝日賞を受賞!!
(2012年01月29日 WANウィメンズアクションネットワーク)
 


きょう1月31日の中日新聞夕刊の瀬戸内寂聴さんの「この道」にも、
上野さんのスピーチが引用されています。
内容は明日に続くようなのでまた紹介します。

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1月30日(月)のつぶやき

2012-01-31 01:20:31 | 花/美しいもの
00:06 RT from web
高村薫さんと対談。2005年の「新リア王」では六ヶ所村核燃施設が扱われている。土地を売り、海を売りわたし、目の前の補助金を求めて走る人々。開沼くんが買いたことがすべて書かれている。それ以外に生きる道のなかった、近代から取り残された過疎地の鬱屈。これが五万部しか読まれていないとは。
上野千鶴子さんのツイート

09:26 from web
勉強会がやっと終わってほっとしています。緊張感が抜けだので、朝は血圧が低めでぶらぶらしてます(笑)。

09:40 from web (Re: @SachieTeramachi
お大事に。RE @SachieTeramachi きのう熱が38.8度まであがり…喉がとても痛いです(>_<)今日病院に行ってきます(><*)ノ~~~

17:37 from gooBlog production
「脱原発世界会議」被災者と語り合う 命が喜ぶ暮らし方を/沖縄と九州の郷土料理「いもんちゅ 母屋」 blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

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「脱原発世界会議」被災者と語り合う 命が喜ぶ暮らし方を/沖縄と九州の郷土料理「いもんちゅ 母屋」

2012-01-30 17:14:18 | 地震・原発・災害
名古屋で開催した「議員と市民の勉強会」さいごの夜、
タクシー数台を連ねて食事にでかけました。

着いたところは、東桜。
古民家風のなんかすてきな雰囲気の沖縄料理店。
足湯のある渡り廊下を通って個室に通され、まずは、
紅イモのサラダのお通し   
頼んであったお料理4品が運ばれているうちに、
それぞれ飲み物を注文。私は迷った末にウーロン茶。
ミミンガー   ジーマーミ豆腐    ラフテー温泉卵添え
  
沖縄そば


あとはおいしそうなものを適宜注文。
「海ぶどうの美ら海サラダ」
 

からしレンコン  紅イモコロッケ   だしまき卵
  

チヂミ


ゴーヤチャンプルー 島豆腐のチャンプルー
  

チャンジャ   レンコンチップ    芋カリ
  

馬刺しの三色盛り


自家製さつま揚げと門外不出の手羽唐揚げ
  

めずらしい沖縄と九州の郷土料理のお店の名前は、
 九州・沖縄郷土料理と旨い酒 いもんちゅ 母屋

わたしはウーロン茶一杯で、もっぱらお料理の撮影係り。
食べられないものも多かったのですが、
食べたものはどれもおいしかったです。


トイレも素敵でした。

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話しは変わりますが、
1月14、15日にパシフィコ横浜で開催された「脱原発世界会議」の記事が
毎日新聞にアップされたので紹介します。

  水と緑の地球環境:「脱原発世界会議」被災者と語り合う 命が喜ぶ暮らし方を 

 「原発のない世界を目指して人々とつながろう」と市民有志による「脱原発世界会議」が今月14、15日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。エネルギーや放射線の専門家ら約50人が海外から参集。福島の被災者と語り合う場もあり、2日間で延べ約1万1500人が集まった。【明珍美紀】

 ◇「人間は放射線を操作できない」「安価な電力供給できるが命は安くない」
 開会イベントでは、広島の原爆で被爆した医師で長年、被爆者を診察してきた肥田舜太郎さん(95)が、「人間は放射線を操作することはできない。原発も核兵器もなくして安全な地球に住むしかない」と発言した。
 原発輸出に必要な原子力協定を日本と結んだヨルダンからは国会議員で医師のモオタシム・アワームレさんが参加し、「政府は署名を交わしたが首都アンマンでは反対のデモがあった。原発でより安価な電力供給ができるかもしれないが、命は安くない」と強調した。
 子どもからの訴えでは、福島県郡山市から横浜市に避難し、福島の応援ブログを開いた富塚悠吏君(10)が「原発より安全なエネルギーはある。国の偉い人に言いたいです。大切なのは僕たちの命ですか、お金ですか」とスピーチした。
 続いて、東京電力福島第1原発の事故をめぐる討議が行われた。
 ドイツの原子力安全委員会のメンバー、ミヒャエル・ザイラーさんは「原発は冷却が不十分だと炉心溶融は避けられず、福島で起きたような事故が発生する。安全性を100%確保するのは不可能だ」と指摘した。原子力事故を研究する米国の科学者、エドウィン・ライマンさんは「災害のあまりの大きさに度肝を抜かれ、炉心の溶融を防ぐ手立てを講じる余裕がなかったと私は見ている」と言い、「放射線のモニタリングも避難誘導も後手後手になった。福島で起きたことは米国でも起こりうる」と警鐘を鳴らした。
 2日目は、「脱原発・首長会議」があった。福島県南相馬市の桜井勝延市長や双葉町の井戸川克隆町長をはじめ、東京都世田谷区の保坂展人区長、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃炉を求める同県湖西市の三上元市長らが出席。原発に頼らない社会をつくるための自治体ネットワークとして「脱原発市区町村長会議」(仮称)を設立することが提案された。来月末をめどに準備会を開く予定だ。
 「福島の人々の声に耳を傾けよう」と会議場には「ふくしまの部屋」が設けられた。被災者を囲んでのグループ討論の形式で、福島県伊達市の画家、あとりえとおのさん(37)=本名・渡辺智教=は「私たちは内部被ばくの恐怖にさらされている」と心情を語った。
 震災後、「絵描きとして何ができるか」と悩んだが、「安心して子どもを育てられる暮らしが何より大切」と、昨秋から「母と子」をテーマに絵筆を握っている。「この会議で出会った何人もの人から『現状を知りたい』と声をかけられた。絵の巡回展示をして福島の声を伝えていきたい」
 今回の世界会議は、市民団体「ピースボート」や環境エネルギー政策研究所など6団体による実行委員会が企画した。NPOや市民グループなど約100団体が自主講座やブースを展開。締めくくりには、原発を廃炉にする工程表の作成などを掲げた「横浜宣言」が発表された。
 開会イベントの司会を務めたジャーナリストの野中ともよさんは「この会議は始まりでしかない。原発の推進派も反対派も力を合わせて、経済成長がなければ人類は幸せにはなれないという幻想から目覚め、命が喜ぶ暮らし方をしていくときです」と言葉に力を込めた。

 ◇独「第4の革命」上映 映画監督来日「市民が決断を」
 会場ではドイツのドキュメンタリー映画「第4の革命-エネルギー・デモクラシー」(10年)のダイジェスト版が特別上映された。
 作品は「原発問題の解決策を示そう」と製作され、風力、水力、太陽光など再生可能エネルギーへの転換を図る地域の実例などを追った。
 来日したカール・A・フェヒナー監督(58)は、「ドイツでは福島での事故後、国が脱原発に向かった。市民が決断すれば持続可能な社会をつくる新しい道を歩むことができる」と説いた。

==============
 マイECOの「マイ」は、「MY(私)」と「毎日新聞」の「毎」をかけたものです。「身近なエコを分かりやすく伝える」をコンセプトにしたフリーぺーパーとウェブサイト(http://mainichi.jp/life/ecology/)もこの紙面と同じロゴを使っています。
毎日新聞 2012年1月29日 


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1月29日(日)のつぶやき

2012-01-30 01:20:16 | 花/美しいもの
07:04 from Tweet Button
上野千鶴子さん(WAN理事長)が朝日賞を受賞!! | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=5966

18:30 from Tweet Button
「慰安婦」問題解決に向け外務省や国会議員に意見を! | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/emergency/?p=6…

22:29 from gooBlog production
ハーグ条約加盟に向け要綱案/ハーグ条約 「子どもの利益」を第一に goo.gl/CdFVt

22:40 from Tweet Button
「イエロー・ケーキ」公開記念トークイベント 連続・脱原発スピークアウト  中野理恵 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=5981

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ハーグ条約加盟に向け要綱案/ハーグ条約 「子どもの利益」を第一に

2012-01-29 21:55:05 | ほん/新聞/ニュース
今年度最後の「議員と市民の勉強会」終了しました。
夕食は東桜の沖縄料理店にくりだし、ウイルあいちで一泊し、
きょうも朝から3時半までオプション講座をこなしました。
参加者はもちろん、講師にとってもけっこうハードな勉強会でしたが、
ぶじ終わってほっとしています。

テレビではNHKで「ハーグ条約加盟に向け要綱案」のニュースが流れていました。

ハーグ条約加盟に向け要綱案  
1月29日 NHK

国際結婚が破綻した際の子どもの扱いを定めた「ハーグ条約」への加盟に向けて、法制審議会がまとめた要綱案では、日本に子どもを連れて戻った親が、子どもの返還を拒否できるケースが示されましたが、どのように実効性を確保するかが課題になりそうです。
国際結婚が破綻した際に、相手の承認を得ずに国外に連れ出された子どもを、これまでいた国に戻す手続きを定めた「ハーグ条約」への加盟に向けて、法制審議会は、さきに、子どもの返還を巡る裁判の手続きに関する要綱案をまとめました。この中では、日本に子どもを連れて戻った親が、裁判で子どもの返還を拒否できるケースとして、▽子どもが、もう一方の親から暴力を受けるおそれがある場合や、▽子どもに「心理的外傷」を与えるような家庭内暴力を、子どもと一緒に戻った親が、もう一方の親から受けるおそれがある場合などが示されました。こうしたケースについて、弁護士など専門家からは、▽暴力をふるっていた親が、「二度としない」という誓約書を提出すれば、裁判で、今後、暴力を受けるおそれはないと判断されるのではないか、といった意見が出ています。一方で、▽「子どもに『心理的外傷』を与えるような家庭内暴力」とは、どの程度の暴力か明確ではなく、相当ひどい暴力に限定される可能性があるという指摘もあります。法制審議会は、来月上旬にも、この要綱案を小川法務大臣に答申する方針ですが、どのように実効性を確保するかが課題になりそうです。 


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この問題二は注目して、経緯をずっと追っていたのですが、
23日に国の法制審議会の要綱案がやっとまとまったので
関連記事を紹介します。

ハーグ条約:加盟要綱案 DV被害元妻ら「まだ不安」 

◇「返還拒否の基準、あいまい」「裁判費用高額、邦人支援を」
 「ハーグ条約」の国内手続きについて法制審議会の要綱案が23日まとまり、返還を拒否できるケースなどが示された。だが、配偶者による暴力(DV)から逃れて帰国した女性からは「これで本当に解決するのか」と不安視する声も上がった。【反橋希美、伊藤一郎】

 欧州から数年前に2人の子を連れて帰国した首都圏の50代女性は「返還を拒否できる場合の基準があいまいでDV被害者などが本当に守られるのか不安」と訴える。元夫はささいなことで怒り出し暴れる性格で、離婚を切り出すと「お前を殺してやる」と子供の前で脅され、首を絞められたりしたという。
 現地の裁判所で元夫の接近禁止を求め、怒鳴り声や暴力をふるっている音が入ったテープ、恐怖感を訴える子供の日記などを提出したが、DVと認められなかった。親の病気を機に一時帰国が許されて日本に戻り、そのまま帰っていない。
 女性は「虐待やDVの証拠を集めるのは難しい。(返還拒否の事情として考慮される)『子供に影響を及ぼすほどのDV』と認める基準は国によって違うと思うが、外国の顔色をうかがってその判断が狭くなると怖い」と話す。
 外国での邦人保護を強化すべきだとの声もある。
 07年に英国で夫と離婚した東京都内の女性(48)は「条約加盟と同時に在外大使館などで海外に住む日本人をサポートする仕組みが必要ではないか」と指摘する。女性は英国での裁判で2人の息子と日本に住む許可を得る「正規ルート」で帰国したが、裁判費用は4000万円以上。「独身時代にためた全財産をはたいた」という。
 条約加盟を「日本に連れ去られた子にアクセスする手段ができることで海外の裁判所も日本人の親に帰国許可を出しやすくなる」と歓迎する一方、「経済的に恵まれていたり、現地の言語や法律に詳しくなければ、正式裁判で許可を得て帰国するのは難しいだろう」と懸念した。
 条約の適用は日本人同士の夫婦でもあり得る。日本人の夫と結婚しカナダに移住していた明尾雅子さん(53)は06年、関係が悪化した夫に長男を日本に連れ帰られた。日本が条約加盟国でなかったことから長男をカナダに連れ戻せず、自らも帰国。離婚した夫との裁判は長引き、長男との面会はまだ2回しか実現していない。
 配偶者に子供を連れ去られた親のグループの代表を務める明尾さんは「約100人のメンバーのうち40人程度はハーグ条約に加盟していれば子をいったん取り戻せたはずのケース。(条約加盟後は)加盟前の事案にもさかのぼって適用してほしい」と話している。
毎日新聞 2012年1月24日 


 社説:ハーグ条約 「子どもの利益」を第一に  

 国際結婚が破綻した場合の子どもの扱いを定めた「ハーグ条約」に加盟するために必要な国内の法手続き要綱案を、法制審議会の部会がまとめた。政府は法制審の答申を受けて法案作成を急ぎ、今国会に関連法案を提出する。
 条約は、国際結婚した夫婦が離婚や不和などで、一方の親が無断で子どもを国外に連れ帰り、奪い合うことになった場合、原則として子どもを元の居住国に戻して、どちらが養育するかを決めるという「国際ルール」を定めたものだ。
 1983年に発効し、加盟国は現在、欧米を中心に87カ国あるが、日本は欧米との親権制度や家族観、文化の違いもあって、条約に加盟していない。
 しかし近年、国際結婚の増加で外国人男性との結婚生活が破綻した日本人女性が、子どもを日本に連れ帰ってトラブルになる事例が後を絶たず、米欧諸国から条約への早期加盟を迫られていた。
 外務省によると、「日本人に子を連れ去られた」との申し立ては、米国を中心にカナダ、フランス、英国などで計200件を超えているという。
 そうした状況を考えれば、条約加盟は時代の要請でもあろう。菅直人前首相が昨年の主要国(G8)首脳会議で加盟方針を表明したのも、外交的に妥当な判断といえる。日本が加盟に向けて踏み出したこと自体は、基本的に歓迎したい。
 しかし、条約に加盟すれば、例えば日本人女性が外国人の夫または元夫に無断で子どもを連れて帰国した場合、不法な連れ去りとみなされる。夫らの申し立てがあれば、原則として子どもは元の居住国に返還しなければならない。
 加盟国は、そのための手続きや返還拒否条件を国内法で定めておくことが、トラブル防止のために不可欠となる。
 要綱案では、外国人の親から子どもの返還申し立てがあった場合、東京か大阪の家裁で審理を行い、元居住国に戻すかどうかを決定する。返還決定に応じなければ、家裁が強制的に元居住国に戻すよう命じることができるとしている。
 条約は「子の心身に重大な危険がある場合」は返還を拒否できると規定しているが、要綱案では「子が返還を拒んでいる」「子や配偶者が暴力を振るわれる恐れがある」場合など、返還拒否条件を具体的に列挙している。
 日本人女性が子どもを連れ帰る理由の多くが、夫や元夫の暴力(DV)が背景にあることを考えれば、日本特有の事情として妥当な拒否条件だろう。
 条約加盟にあたっては、条約の趣旨や要件を損なわない範囲内で、日本の親権制度や家族観に応じて対処できる法整備が必要だ。政府には、そのために国際ルール順守と自国民保護を両立させる努力と工夫を求めたい。
 その際、第一に優先すべきは「子どもの利益と安全」であることは言うまでもないが、日本独自の事情や日本人の権利を考慮することも忘れてはなるまい。
=2012/01/29付 西日本新聞朝刊=


 ハーグ条約 子どもの利益守る運用を
2012.1.27 信濃毎日新聞

 「ハーグ条約」の加盟に向け、政府は通常国会に関連法案を提出する考えだ。法制審議会の部会が、要綱案をまとめた。
 ハーグ条約は、国際結婚が破綻した夫婦間の子どもの法的扱いを定めたもの。一方が相手に無断で子どもを国外へ連れ出し、もう一方が子どもの返還を求めたとき、条約加盟国は子どもの居所を探し、元の居住国に戻す義務を負う。
 部会の要綱案では、子どもの返還を求められた場合、家裁が子どもの意見を考慮したうえで可否を決める。親が返還命令に応じなければ、元の居住国へ子どもを強制的に返すこともできる仕組みだ。三審制を採っている。
 日本は主要国(G8)のなかで唯一、条約に未加盟だった。日本人の母親が子どもを連れて帰国するケースが圧倒的に多いため、加盟には根強い反対意見がある。
 ただ、現状のままではよくない。日本人の親が子どもを連れ帰る行為が、元の居住国で誘拐や拉致と取られ、裁判になる事例が相次いでいる。
 逆のケースもある。外国人の元配偶者が子どもを母国に連れ帰った場合、日本がハーグ条約に加盟していないため、引き渡しを求める国際的な手続きが取れない。
 昨年春、米在住ニカラグア人男性と離婚した日本人女性が、無断で長女を連れ帰ったとして親権妨害の疑いで米国で逮捕された。裁判で女性は司法取引に応じ、長女は元夫のもとへ戻された。
 国際離婚は増える傾向にあり、2009年の厚生労働省の統計でおよそ1万9千件に上る。国境を越えて親権を争うケースが今後も増えると予想される。混乱を長引かせないためにも一定のルールが必要な時期にきている。
 運用では、子どもの利益を最優先とすることを徹底したい。
 夫婦が別れても、子どもにとって両親であることには変わりがない。離れて暮らす親ともふれあいつつ育つことは、子どもの権利でもある。
 ただし、夫婦の破局の背景に、暴力や虐待が潜んでいる場合がある。要綱案では、子どもや配偶者に危害が及ぶおそれがあるときは返還を拒めるとしている。子ども自身が元の国へ戻るのを望まない場合も、返還を拒否できる。この見極めがカギになる。
 子どもは親の感情に敏感だ。親をおもんばかり本心を隠すこともある。家裁が、子どもの本音を引き出し、最善の選択を探れるよう環境を整えてもらいたい。


ちょっと疲れたので、数日ゆっくり休養することにしましょう。

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1月28日(土)のつぶやき

2012-01-29 01:20:40 | 花/美しいもの
00:19 RT from web
更新しました。この時間じゃベースできない(´A`。)グスン 「01/25/2012 原子力自主講座」 genshiryokujishukoza.blog.fc2.com/blog-entry-33.…
寺町歩さんのツイート

07:28 from gooBlog production
第4回「議員と市民の勉強会」予算議会に向けて~議会活動・議員活動のスキルアップのために goo.gl/Pg72E

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第4回「議員と市民の勉強会」予算議会に向けて~議会活動・議員活動のスキルアップのために

2012-01-28 07:27:29 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
今朝はいつもより早く起きてました。
これから、今年度最後となる、
第4回「議員と市民の勉強会」のレジメのプリントアウトをします。

勉強会は参加者一人一人にあわせた実践的かつオーダーメイドの構成。
毎回、参加者は調査したり、考えたりした課題をたくさん提出して当日を迎えます。
一泊二日の勉強会で何をしているのか、出来たてのホヤホヤの内容をお知らせします。

  第4回「議員と市民の勉強会」
「予算議会に向けて~議会活動・議員活動のスキルアップのために」

2012年1月28日(土)13時から29日(日)12時まで 
             29日午後に【オプション講座】
会場:ウイルあいち 
講師:寺町みどり&ともまさ

【セッションA】
《財政/予算編~基本は予算の構造の理解から始まる。情報公開で上級へ》

1.総論《自治体における「予算」とはなにか-予算の基本》
 (1)政策的な観点から「予算は政策の事前評価」          
 (2)予算の法令での位置づけと「予算案」のできるまで         
    法律的な観点から
     自治体予算は法令でどう位置づけられるか~地方自治法
    自治体財務・予算のしくみと編成の時系列
2.3月の予算議会での審議の流れ                     
 (1)予算案上程→ 予算案説明→ 本会議質疑→ 委員会付託→ 
    委員会審査(委員会質疑 討論 採決)→ 委員長報告→ 質疑→ 討論→ 採決
 (2)いつ、どこで、発言するかのタイミング 質疑・一般質問でなにを発言するのか 
    予算案審議のじっさい~ 議員の力をフルに発揮しよう
3.「予算書」を読む~決算を予算につなぐ                 
   予算案を実地に即して検討する/「大枠でみる」「個別でみる」
4.深まった議論をしよう/ 今後は「予算編成過程」の情報公開     
 (1)基本的な資料の集め方 情報公開をつかいこなす
    政策実現のために/議員として働くテクニック
 (2)「予算編成過程」の情報公開
 (3)データを具体的に使う取り組みの事例 
 (4)テクニカルにやる議員に & とことんやる議員に

【セッションB】
一般質問編 《一般質問で望む答えを獲得する~現状と対策》

1.「一般質問の事後評価」~反省を次の議会に生かすために    
  「事後評価」はなぜ必要なのか/12月議会の一般質問をどう評価するか  
2.予算議会に向けて「一般質問」を組み立てる        
   取り組みたいテーマ、事業に関する論点と手法          
   ☆「一般質問の組み立て方」

【セッションC】
《発言の手法とスキルアップのために~ 1年を振り返って》

1.「議案質疑」と「一般質問」の課題と解決方法        
2.「議案質疑」と「一般質問」をつかいこなす                
3.問題提起「なぜ質疑・質問がうまくできないのか」
  ディスカッション 「どうすれば質疑・質問ができるようになるのか」

【第4回のまとめ】【議員と市民の勉強会を終えて】 
◇現在の課題/今後の展望

【オプション講座】
市民派議員として働くために「議会で抱えている問題」の解決方法をアドバイスします。


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ところで,
先週の日曜日、滋賀県の県都・大津市の市長選挙で、
36歳の越直美さんが当選されました。
越直美さんの公約は「子育てと教育の最優先」「介護と医療の充実」。
きっと滋賀県知事の嘉田由紀子さんと“共闘”して
政治を変えていかれるのでしょう。

【社説】女性首長 優しい目をもつ政治へ
 2012年1月25日 中日新聞

 大津市長選は、民主、社民推薦の越直美氏が、自民、公明の推す現職を破って初当選した。三十六歳女性市長。人に優しい政治は始まるのだろうか。どんな仕事を見せてくれるのか、楽しみだ。
 県と県都の長をいずれも女性が占めるのは、初めてだ。当選を決めた越氏は、選挙事務所に駆けつけた滋賀県の嘉田由紀子知事と握手を交わし、「娘の立場で母を支えたい」と、女性首長同士の連帯を強調した。
 越氏を推薦した地域政党の「対話でつなごう滋賀の会」と民主は、嘉田知事の与党でもある。だが、知事は表向き「中立」を堅持した。現職を推す自民が昨年春の県議選で過半数を獲得し、副知事を一人に減らされるなど、難しい県政運営を迫られているからだ。しかし、嘉田知事の次男が応援のマイクを握るなど、“共闘”は明らかだった。一昨年の知事選で史上最多の約四十二万票を獲得した嘉田人気は健在で、無名の新人を背後から支えていた。
 明確な争点があったわけではない。それでも、昨年十一月の大阪府知事・大阪市長ダブル選で、橋下徹氏の地域政党「大阪維新の会」が巻き起こした変化の旋風は、琵琶湖畔にも吹いてきた。
 橋下氏と同じ弁護士の越氏には、格好の追い風だった。
 この閉塞(へいそく)感を破ってほしい。何かを変えたい、変えてほしいと願う風である。長年続いた男性主導の土建中心政治から、女性による福祉型政治へ。老練から若さへ。勇ましさから気配りへ。変革を求める嵐は、しばらくは収まるまい。
 京都、大阪通勤圏の大津では、市街地に相次いでマンションが建設され、子育て世代の流入が増えている。それに伴い、保育所の待機児童増加は深刻化、JR湖西線沿線に多い、団塊の世代の高齢化はこれから進む。
 「子育てと教育の最優先」「介護と医療の充実」。越氏が掲げた働く女性目線の公約は、全国の自治体が財政難の中で解決すべき共通の課題である。女性首長はまだ、全体の2%にすぎないが、人に優しい政治を望み、身近な暮らしの問題に答えを出してほしいと切望する、有権者の期待は強い。
 米国のオバマ大統領や、日本の民主党の例を引き合いに出すまでもなく、風はやがて吹きすぎる。国際派弁護士の越氏も行政手腕は未知数だ。身近な課題に、まず、どのような答えを出すか。ひと味違う“母娘タッグ”の次なる戦いぶりを、見せてもらおう。


  


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1月27日(金)のつぶやき

2012-01-28 01:20:33 | 花/美しいもの
07:27 from Tweet Button
もう読みました。二冊も持ってます。 ☆現代思想十二月臨時増刊号 総特集 上野千鶴子   ~ALWAYS 上野千鶴子 総特集~ | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/ueno/?p=1185

07:32 from web
WAN上野研究室「イチオシ」、上野千鶴子さんの本がいっぱい! wan.or.jp/ueno/?cat=9

16:05 from web (Re: @ueno_wan [ 1 RT ]
おめでとうございます。授賞式きょうだったんですね。女装して行ったの?@ueno_wan 朝日賞なう。連絡を受けた時は、それって何?て、ききかえした。知らない人はググってみよう。

16:09 from web  [ 1 RT ]
明日「議員と市民の勉強会」なので、このところ起きてる間はずっと仕事してる気がする。仕事人間になるのいやじゃ~~。遊びにいきたいよー。

17:02 from web (Re: @tera_naa
梅林公園の梅、きれいですよ。2月になったら見に行く?あしたの記念日も忘れないようにしないと。RE @tera_naa もうすぐ梅の季節ですね(o^^o)

20:46 from gooBlog production
「生命と生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名」に関連する質問要望書を提出(美浜の会HP) blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

23:04 RT from web
朝日賞の上野千鶴子さん、受賞スピーチで、歴代女性受賞者の鶴見和子さん、石牟礼道子さんの名をあげ、そこに名を連ねることの感謝を述べる。鶴見さんからは「チンピラ」と言われ、上野さんは「オジョバ」と呼んでいたと。笑いの中にしみじみしたものがあり、画家の松井冬子さんは3回泣いたと。
白石正明さんのツイート

23:35 from Tweet Button
さっそくasahi.comで配信。上野さんも。○朝日賞など4賞合同贈呈式 横尾忠則さんらスピーチ t.asahi.com/5dle

by midorinet002 on Twitter
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「生命と生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名」に関連する質問要望書を提出(美浜の会HP)

2012-01-27 20:27:44 | 地震・原発・災害
1月26日、最終的に集約した原発さよなら署名を国に提出とのニュースがMLで流れてきました。
この署名、わたしもしました。
同時に、「『生命と生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名』に関連する質問要望書」を
野田首相に提出したとのこと。
MLの情報を、以下に転載させていただきます。

  美浜の会HPより
--------------------------------------
●原発さよなら署名に関連する質問要望書(1月26日) 
  1月26日、最終的に集約した原発さよなら署名を国に提出。野田首相宛の「『生命と
  生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名』に関連する質問要望書」を出し、原発再
  稼働問題と六ヶ所再処理工場の試験再開問題について政府交渉を行いました。
--------------------------------------

 「生命と生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名」に関連する質問要望書  
内閣総理大臣 野田 佳彦 様

 深刻な福島第一原発事故にかんがみて、私たちは脱原発への多くの人たちの意思を、署名を通じて集約してきました。昨年7月29日の第一次提出を踏まえ、今回最終的に集約した署名を提出し、これら全体の署名に託された意思に基づいて、改めて以下の点を要望します。

   福島第一原発の大事故の責任をとり、政府は脱原発への転換を速やかに決定すること。原発の再稼働を停止するとともに、再処理工場と「もんじゅ」を永久停止すること。
自然エネルギーに転換すること。

 昨年7月29日の交渉において、福島第一原発事故の実態と原因はまだけっして明らかになっていないこと、ストレステストの判断基準は立てられていないことが明らかになりました。この状況は今もまったく変わっていません。福島事故の実態と原因の解明がストレステストの評価よりも、何にも優先して行われるべきです。このことこそ、福島事故で多大な被害を被り、今もなお被害に苦しむ多くの人たちの思いに応えるべき道ではないでしょうか。
 このようなとき、日本原燃は今年1月4日に、六ヶ所再処理工場のガラス固化試験に係るアクティブ試験の準備を開始しました。1月末までにガラス固化体の製造にかかるとしています。これでは、まるで福島事故などなかったかのような振る舞いではないでしょうか。原子力安全・保安院はストレステストの指示を昨年11月25日に日本原燃に対して出しておきながら、この試験開始に何も関与せず、黙って見過ごしています。福島事故を受けたいま、このよう姿勢が許されていいのでしょうか。
 このような状況を考慮して、以下の質問をします。

1.六ヶ所再処理工場のアクティブ試験の開始がいまどうして許されるのですか
(1)今回のガラス固化試験再開にあたって、日本原燃から保安院に対して許可または承認を求めるような文書は寄せられていないとのことですが、これは事実ですか。保安院から承認を求めるようにとの指示を、なぜ出していないのですか。
(2)保安院は昨年11月25日に日本原燃に対し、アクティブ試験に関するストレステストの報告を提出するよう指示を出していますが、その報告書の提出時期は今年の4月以降だということです。アクティブ試験の開始は、少なくともストレステストに合格して後になるのが当然の措置ではないですか。原発では、ストレステストの合格が運転再開の条件になっているのに、なぜ再処理工場ではそうしないのですか。
(3)今回のアクティブ試験の準備には、高レベル廃液濃縮缶の運転が含まれていると報道されていますが、これは事実ですか。その濃縮缶の温度計保護管には2010年に腐食孔が生じたが、原燃は孔を塞ぐ措置をとらず、単に圧縮空気を保護管内に送って漏れを抑える措置をとっただけです。地震によって、その圧縮空気を送る装置の停止または送る管の破損が起こった場合はどうするのですか。
(4)六ヶ所再処理工場では、昨年7月22日に安全蒸気ボイラ2台が同時故障を起こし、多重性が成り立っていないことが浮上しました。保安院は12月22日に日本原燃の原因判断を妥当と評価しましたが、1月5日の原子力安全委員会でその内容が厳しく問題にされています(速記録11~16頁)。安全確保の多重性が他でも成り立っていない可能性があり、安全委員会で指摘された欠陥的体質が日本原燃にあるのに、どうしてアクティブ試験を行うことができるのですか。
(5)高レベル濃縮廃液貯槽における崩壊熱除去(冷却)機能や圧縮空気による水素の掃気機能は、アクティブ試験中でも緊急安全対策やストレステストの対象になっています。冷却用の配管や圧縮空気を送る配管が地震で破損した場合でもそれらの機能は維持されるのですか。そのことは日本原燃のどの報告書に記載されていますか。
(6)福島事故を受けて、六ヶ所再処理工場をこのまま続けることに対する疑問が広く起こっています。少なくとも今は再処理工場の試験運転を凍結すべきではありませんか。

2.福島第一原発事故の実態と原因は未解明なのではありませんか
(1)これまでに得た保安院の見解では、福島事故の実態と原因が未だ解明されたとは言えず、解明のためには現地調査が必要だということでした。この考えは変わっていませんか。
(2)昨年12月16日付で保安院が東電に対して出した指示の中には、たとえば、3号機の格納容器圧力の挙動が説明できていないので再解析せよとの内容が含まれています。ところが12月22日付東電の回答では、やはりその説明はできないという結果になり、そのことは12月27日の技術的知見意見聴取会でも確認されています。つまり、事故の実態は未だ解明されていないということですか。

3.ストレステストの判断基準について
(1)大飯3・4号に対して適用したストレステストの判断基準はどのようなものですか。
(2)安全委員会はどの段階で保安院の見解を審査するのですか。その場合の判断基準はどのようなものですか。

4.地元了解について
 原発の運転再開にあたっては、地元の了解が必要だとのことでした。また地元の範囲は福島事故を受けて広がっているとの見解が示されていました。
(1)大飯3・4号に関する地元への説明・了解の場合、福井県だけでなく滋賀県、京都府も対象に含めていますか。含めていないとすれば、それはなぜですか。
 また、伊方3号、泊1・2号など他の原発の運転再開に当たっても、少なくとも30~50㎞圏内の地元市町村は説明・了解の対象に含めていますか。含めないとすれば、それはなぜですか。
(2)了解を求める内容としては、福島事故が二度と起こらないことを説明するとのことでしたが、福島事故の実態と原因が解明されるまでは地元了解を求めることはないということですか。
(3)これまで4閣僚の判断は最終段階だということでしたが、地元には、その最終判断について了解を求めるということですか。

5.大飯原発に関する暴力団の関与について
 関西電力は福井県の「暴力団排除条例」に違反して、暴力団と関係している会社と契約を結び、その会社は工事偽装請負をしていたことが明らかになりました。そのため福井県警と福岡県警が大飯原発の構内に捜査に入っています。
(1)このような事態を引き起こした関電の社会的責任についてどう考えていますか。どのような指導をするのですか。
(2)このような関電が大飯原発を動かすことはできないのではありませんか。

6.1月18日のストレステスト意見聴取会について
 保安院は1月18日のいわゆるストレステスト意見聴取会で傍聴者を閉め出し、別室に少数の委員を集めて保安院見解を示し、それが了承されたことになったとのことです。また、聴取会の会議室周辺には多数の警官が配置されていました。
(1)傍聴者を別室に閉め出した理由は何ですか。声があがる程度で閉め出すのは、公開をうたった原則に反するのではありませんか。
(2)「利益相反」委員がいると指摘されていますが、その問題について調査したのですか。調査の具体的な結果と判断基準を明らかにしてください。
(3)警官を呼んだのは誰の判断ですか。どのような理由で行ったのですか。
(4)最終的な聴取会に参加した委員は何名ですか。その氏名を明らかにしてください。少数であれば、その聴取会は無効として、やり直すべきではありませんか。

2012年1月26日
     「生命と生活、環境・自然を守る-原発さよなら署名」呼びかけ団体(95団体)

  連絡先:美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
       (530-0047)大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL:06-6367-6580
(12/01/26 UP )
--------------------------------------
転載元:美浜の会HP
http://www.jca.apc.org/mihama


●美浜の会ニュース№115号(12月25日)目次 
・全国の力で大飯原発3・4号の2~3月運転再開を阻止しよう



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 大飯原発3・4号の運転再開を止めよう!
2月4日 関西びわこ集会&デモ



  
(以下転載、転載・転送歓迎)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

2.11全国一斉! さようなら原発1000万人アクション
    http://sayonara-nukes.org/
太陽と風、大地、自然の恵みをエネルギーに!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★ 1000万人署名にご協力を!           ★
★ ――1000万人が動けば変えられる――    ★
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
■日時:2月11日(土)
  13:00 オープニングコンサート……the JUMPS
  13:30 開会
■場所:代々木公園B地区、イベント広場&ケヤキ並木(JR原宿駅
     徒歩10分、地下鉄代々木公園駅徒歩8分)
     地図http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access039.html
■発言:大江健三郎さん(呼びかけ人)、落合恵子さん(呼びかけ人)、
     永山信義さん(福島県から)、東京の避難者、福島の生産者、
     藤波心さん(タレント)、山本太郎さん(俳優)、他
※手話通訳あり
■パレード出発 14:30~/送り出し音楽:TEX&SUN Fower Seed/
                           日音協
コース(予定):①ケヤキ並木→渋谷勤福→宮下公園→明治通り→
           原宿→千駄ヶ谷小学校→明治公園
②イベント広場→代々木公園駅→参宮橋→新宿中央公園

 昨年9月19日明治公園、12月10日日比谷野音に続いての1000万人
アクション実行委員会の取り組みです。子どもたちの未来のために、
エネルギー政策の転換と既存の原子力発電所の廃止を求めてのアク
ションです。お誘い合わせご参加ください。
 そしてこのアクションを、来る震災発生1年目となる3月11日の全国
の大きなうねりに繋げていきたいと思います。

■主催:さようなら原発1000万人アクション実行委員会
■問い合わせ先:TEL03-5289-8224/原水禁
※プラカード、横断幕、鳴り物等アピールグッズをお持ち寄りください。
-------------------------


 東海村議選 原発推進派が過半数失う 会派再編へ動き、「脱原発」寄りに変化も/茨城 

 任期満了に伴う東海村議選(定数20)が22日、投開票された。「東海第2原発廃炉」を訴えた現職が大きく票を伸ばしたほか、新人の1人は、脱原発を訴える村上達也村長支持の会派入りを表明。さらには「脱原発」を軸に会派再編を模索する動きも出ており、これまで原発推進派が過半数を占めてきた村議会が、脱原発寄りに変化する可能性が出てきた。
 原発問題を正面から掲げる候補者が少ない中、「東海第2原発廃炉」を訴えた現職の相沢一正氏(70)は1040票を獲得し、4位当選。前々回は落選、前回は16位当選で、今回は広く「脱原発」を支持する層の票の取り込みに成功した。当選が決まった相沢氏は「大きな手応えを感じていた。東海第2の廃炉と脱原発を本格的に推進できる状況になった」と語った。
 また、改選前は原発に前向きな姿勢を取る2会派が過半数の11人を占めていたが、今回初当選を果たした元村部長、照沼昇氏(59)は毎日新聞の取材に、村上村長支持の会派入りについて「入る方向でいきたい」との考えを表明した。
 脱原発を軸にした新たな会派の設立に向けた動きも水面下で始まっている。相沢氏は、毎日新聞の取材に「同じ考えを持つ人と話し合っていきたい」と述べ、新会派の設立に意欲を示した。また、照沼氏の当選に伴い、原発推進の2会派は改選前の過半数を失った。毎日新聞が実施した候補者アンケートでは、村長の脱原発、廃炉発言を支持するとした当選者は6人おり、今後、どのような広がりを見せるか注目される。
 ただ、村上村長が「私が『脱原発』というアドバルーンをあげたのだから、候補者にも声をあげてほしい」と期待したのとは裏腹に、選挙の争点としてはかすみ、低投票率につながったのも事実。村長は22日夜、照沼氏の事務所で報道陣に「候補者数が少なく、信任投票的な選挙になってしまった。もっと活発な選挙戦を期待していたのだが」と総括した。【大久保陽一】=一部地域既報
毎日新聞 2012年1月24日  


明日とあさっては、「む・しネット」主催の「議員と市民の勉強会」で、名古屋へ行きます。
今夜は遅くまで、資料の準備に追われそうです。

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1月26日(木)のつぶやき

2012-01-27 01:21:18 | 花/美しいもの
21:22 from gooBlog production
エコカイロ「プチホカ おやすみ羊」/おいしい六厘舎のつけめんと五郎八のとん汁うどん blog.goo.ne.jp/midorinet002/e…

21:37 from Tweet Button
パソコン事始・・・60の手習い(11)~レジストリの話とちょっとだけSNSの話   パソ子 | WAN:Women's Action Network wan.or.jp/reading/?p=5894

23:38 from Tweet Button
中日新聞:高額解約手数料は不当 冠婚葬祭互助会に地裁が判決:暮らし(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/article/living…

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