みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

めちゃ美味!深山石豆富/シングル女性の新バイブル『おひとりさまの老後』大ヒットの理由

2007-10-31 09:06:03 | ジェンダー/上野千鶴子
前に通ったときに気になっていた、
白川郷の深山豆富店で、深山豆富を買ってきました。



工場に隣接してお店があり、製造販売しています。
  

  


この地方の豆腐の特徴は、石のようにかたいと言うことで、
このお店でもいちばん有名なのは「石とうふ」。


豆腐は大好物なので、おいしそうな豆腐を見繕って買ってきました。
  

石豆腐をゴマ油をひいて、こんがり焼いてみました。


みそやらゴマやらをつけて食べてみると、
これが、めちゃ美味!でした。

大豆のうまみがぎゅっと濃縮されていて、
まさに深山のお肉です。


深山おあげは、ささげとニンジンと炒め煮に。

こちらも美味でした。


話は変わりますが「ダイヤモンドオンライン」に、
「『おひとりさまの老後』大ヒットの理由』が載っていましたので紹介します。

シングル女性の新バイブル
『おひとりさまの老後』大ヒットの理由


 闘う社会学者、上野千鶴子・東京大学大学院教授の書き下ろし『おひとりさまの老後』(法研)が売れ続けている。今年7月に発売後、現在は14刷15万部(9月末現在)を記録。シングル女性がひとりで老後を生き抜く知恵を語った同書は、酒井順子氏の『負け犬の遠吠え』以降形成されたシングル女性本マーケットの中では、異例のヒットといえるだろう。

 私の周辺のシングル女性の間でも、「バイブルになっている」と同書の信奉者は多い。かく言う私もおひとりさまだが、仕事の打合せ時やプライベートで顔を合わせた時など、同世代女性(30代後半~40代前半)が寄れば、同書が話題になるシーンが多くなった。紀伊國屋の週間ベストセラー集計(9月24~30日)では、全店総合の実に5位にランクされている同書だが、多くの女性が思わず手にとる理由はどこにあるのか? 
 上野氏本人が「下ネタ社会学者として売り出したわたし」というように、女性学やジェンダー学の最前線で物議を醸すこともあった上野氏だが、本書でも彼女らしく舌鋒鋭い見解が満載だ。人間付き合いや住まい、お金に関する心得を丁寧に、そしてユーモアたっぷりに説き、実用性も高い。さらには、来年還暦を迎えようとする上野氏は、最近は高齢者の介護問題に深く関わっており、豊富な取材と学術的見地に裏打ちされた介護や看取り、そして死に対する指南は読み応えがある。
 先月、NHKの論説番組『視点・論点』に出演し、同書について語った上野氏は次のように述べている。
「シングルで通した人も、死別や離別でシングルアゲインになった人も、女性も男性も、長生きすれば最後は1人に変わりありません」。同書でも「介護される側の心得10カ条」や「おひとりさまの死に方5カ条」を挙げるが、「死ぬ時は誰もがひとり」と高らかに謳う彼女の潔さやハラの括り方に、救われるような思いになった女性は多いだろう。現代の日本で、少なからず肩身の狭さや生きづらさを感じ続けている多くのシングル女性たちが、上野氏の生き様に共感したのではないか。
 さらに印象的だったのが、同書には、有名無名問わず「おひとりさま」の数多くの女性たちが登場すること。上野氏が先達と慕うのは、俵萌子氏や樋口恵子氏といった大御所だ。「おひとりさま」の歴史は、今も昔も連綿と続く……。その事実だけでも、現代の働くおひとりさま女性たちを勇気づけるのではないだろうか。
(田島 薫)
2007年10月18日 ダイヤモンドオンライン


11月6日には、こんなトーク&サイン会もあるようです。

『おひとりさまの老後』刊行記念トーク&サイン会
日本の社会学者であり、東京大学大学院教授でもある上野千鶴子先生が、
そごう千葉店にやってきます!
【日時】2007年11月6日(火)18:00~19:00
【会場】三省堂書店 そごう千葉店
当店にて、本書をお買い上げの方先着70名様にサイン会整理券を配布しております。
【お問合せ】三省堂書店 そごう千葉店 043-245-8331


千葉は遠いのでちょっと入れませんが、
お近くの方はのぞいて見てください(とPR)。

自称『おひとりさまの老後』応援団のみどりでした。


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北アルプスの山々を眺望しながら天生峠から宇津江48滝へ/紅葉と温泉と新蕎麦の旅-5

2007-10-30 00:24:54 | たび/紀行/温泉
朝9時半くらいに出発、目指すは天生(あもう)峠。

雲ひとつない秋晴れの日曜日、紅葉狩りに行こう、
と考えることはみんな同じらしく、東海北陸自動車道は早くも渋滞。
渋滞を抜けるために、2区間ほどR156を走りました。

ひるがの高原から清見インターまでの紅葉はイキを飲むような美しさ、
運転しているので写せないのが残念。

清見インターからは、旧河合村に入り、

赤黄緑の紅葉が湖に映る下小鳥ダムを通り抜けて、


飛騨市(旧河合村)天生へ。

天生峠までの紅葉がサイコーだったのはもちろんですが、



今回は、東側の旧河合村から登ったので、
登るにつれて冠雪した北アルプスが見えはじめ感動!





天生峠に上りきる前のカーブからは、

3000m級の槍ヶ岳や穂高連峰もよく見えました。
左奥が槍ヶ岳、右が穂高連峰です。




天生峠付近のカラマツ林もオレンジ色に紅葉。




天生峠駐車場付近の紅葉は最盛期を過ぎていました。
  

絢爛豪華!天生峠(湿原)の紅葉に息を飲む!/紅葉と温泉と新蕎麦の旅3

天生高層湿原の植物と目の覚めるような木々の紅葉!/紅葉と温泉と新蕎麦の旅-4
 
1000メートル付近で山全体が黄色く紅葉して最高潮。




天生峠をおり飛騨古川をとおって宇津江48滝へ。
  

古川に入ると、乗鞍岳が目の前に見えます。


午後2時半ころ、宇津江48滝に到着。
紅葉には少し早く、着いたのが遅くて陽はかげってましたが、
上のほうはまだ間に合いそうで、急いで登り始めました。


さまざまな滝が音を立てる沢沿いの道は約1時間のコース。
足元がけっこう悪かったのですが森林浴には最高で、
滝を写しながら歩いたので、往復2時間弱の行程。


途中の展望台からは、北アルプス連峰が目の前に見えました。


  

午後4時半ころ、色づき始めた穂高連峰です。


「宇津江48滝」ハイキングは、また紹介します。


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男「おひとりさま」へのメッセージ 「金持ち」より「人持ち」が大事[ 上野千鶴子 ]

2007-10-29 12:57:43 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日、天生(あもう)峠への登り降りの紅葉は
「たぶん今日ごろがサイコーです」と書いて外を見ると絶好の快晴、
こんな日に家にいるのはもったいなくて、きゅうきょ、
行ってきました天生(あもう)峠と宇津江48滝(飛騨古川)。

空気も澄んでいて、北アルプスの山々がよく見えました。


毎年、稲刈り後は一週間~10日ほど遠出をするのですが、
今年の「紅葉と温泉と蕎麦」の旅は、1~2泊ほどで飛騨・長野の
「安(安い)・近(近い)・短(短い)」の旅を繰り返す方針。
12月2日に上野さんの講演会、11月10~11日に勉強会があり、
その広報や対応や準備があって長くあけられないという事情もあるのですが、
赤を基調とする飛騨の紅葉がすばらしいので、遠くへ行く必要がないのです。

北アルプスや紅葉の画像や記事は、つぎに紹介するとして、
昨日でかける前に、「日経トレンディネット」に、
上野さんの記事がアップされてたので(上野さんの了解を得て)紹介します。

 男「おひとりさま」へのメッセージ 「金持ち」より「人持ち」が大事
2007年10月27日[ 上野千鶴子 ]
日経トレンディネット

 ひとりでも入りやすい飲食店を特集する女性誌、あちこちの旅館やホテルが始めた一人客向けプランなど、「おひとりさま」現象は世の中に定着した感がある。今夏出版された『おひとりさまの老後』(法研)も、あっという間にベストセラーとなった。この本、実は団塊世代男性にも売れているという。そこで、著者の上野千鶴子さんに、当サイト読者諸氏に向けて、男「おひとりさま」へのメッセージを寄せてもらった。

 ちまたでは女の「負け犬」が話題を呼んでいますが、同じ世代の男性のあいだには、女性「負け犬」と同数か、それ以上の数の男性「負け犬」がいるはずなのに、だれもそれを問題にしません。酒井順子さんの「負け犬」が、ほんきで「負け」ているわけではないように、自分で選んだ「夫なし・子なし」の「負け犬」ライフなら、すこしもみじめではありません。同じように、同世代の男性「負け犬」のなかにも、自分で選びとったシングル・ライフがあるはず。

 首都圏では40代前半の男性非婚率は3割を越えました。これに死別・離別のシングル・アゲイン組も加えると、男「おひとりさま」はこれからますます増えることでしょう。女性と同じように、男性にとっても、結婚だけがゴールではないし、ゴールインしてもキャンセルの可能性が待っています。「シングル・ライフ」は男性のライフスタイルの選択肢のひとつとなりつつあります。

 ひとむかし前は、「男やもめに蛆がわく」と揶揄され、男性シングルは「ご不自由でしょうに」と同情されたものです。「妻は生活の便利のためにいるのかっ」とつっこみを入れたくなりますが、きょうびの男「おひとりさま」は、うすぎたなくも、不自由でもありません。子ども時代から個室を与えられて育ち、ワンルーム・マンションから学校へ通った息子たちは、部屋のそうじや片付け、かんたんな家事などお手のもの。家電製品は使いこなせるし、単身赴任でもあわてません。

 わたしはこの背後にふたつの要因があると見ています。ひとつは「男・子ども」でもできる、家事の脱熟練化。今やだれでもできる「チンする」ということばが煮炊きにとってかわり、家事は省力化・省エネ化のみならず、高度なスキルのいらない生活技術となりました。もうひとつ、それ以上に男「おひとりさま」のつよーい味方は、コンビニという都市インフラの普及です。お弁当やお総菜パッケージなど「中食」という選択肢が登場したおかげで、どれだけのシングルが---男性に限らず、女性や高齢者、若者も---そこそこのクォリティの食生活ができるか、その効果ははかりしれません。
それどころか、男「おひとりさま」は女「おひとりさま」より、ずっとリッチです。男女の所得格差は大きく、年齢とともに格差は開いていきます。したがって中高年に達した男「おひとりさま」なら---失業やリストラ、ワーキング・プアでないかぎり---子どもの教育費や住宅の取得に重い負担をかかえている同世代の男性にくらべて、可処分所得が高く、ゆとりのある暮らしをしています。都市部のデザイナーズ・マンションの顧客はこの層ですし、オーディオやクルマなどの趣味にも出費を惜しみません。

 こういうふうに書くといいことだらけのようですが、男「おひとりさま」の最大のネックは、相互扶助のネットワークが弱いこと。強者の男「おひとりさま」たちは、見栄をはるライバル関係は持っているようですが、困ったときの助けとなる友人が少なく、他方弱者の男「おひとりさま」も、社会的に孤立する傾向があるようです。その点、同じ世代の女「おひとりさま」は、不安と弱気から、「助けて」と言える人間関係をつくり、メンテナンスすることに余念がありません。

 吉田太一さんの『遺品整理屋は見た!』(2006年、扶桑社)がレポートする「孤独死」の多くは、50代から60代の男性に集中しています。「孤独死」は老人のものではなく、「孤立した生」の結果が「孤立した死」だということがわかります。福岡で生活保護を打ち切られ、「おにぎりが食べたい」とノートに書いて餓死した男性の事件が報道されていましたが、そこに至るまでに、かれには「おにぎりを食べさせて」と言える関係はなかったのでしょうか、と残念です。

 熱を出して寝込んだときに、おかゆを作って持ってきてくれる友人はいますか?...この問いに、女「おひとりさま」なら、多くが「イエス」と答えるでしょう。男「おひとりさま」はどうでしょうか?「男同士の友情」は、こんなとき、意外と役に立たないものです。わたしの見る限り、男「おひとりさま」でも、豊かな人間関係に恵まれて、気持ちにゆとりのある暮らしぶりをしている男性には、女友だちが多い、という傾向があるようです。もてる必要はありません。人畜無害と思われてもかまわない。腰の低い、こまやかに気のつく、まめでかさばらない男性には、かならず気持ちのいい女友だちがついています。男女共学を経験してきた世代ですもの、愛やセックスばかりが男女をむすびつけるわけではありません。男「おひとりさま」ライフをエンジョイしようと思ったら、「おんなの領分」に入れてもらうのも一計かもしれませんね。

 最後に人生のクォリティを決めるのは、金持ちであるより、人持ちであること。この「真理」にジェンダー差はなさそうです。


著 者 上野千鶴子(うえの ちづこ)

社会学者。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授、シカゴ大学人類学部客員研究員、京都精華大学助教授、国際日本文化研究センター客員助教授、ボン大学客員教授、コロンビア大学客員教授、メキシコ大学大学院客員教授等を経る。1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、指導的な理論家のひとり。1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞を受賞。


この記事のことを知らせてくださったのは、
『おひとりさまの老後』の名編集者、弘由美子さん。

いっしょに送っていただいた日経BP社発行の
『リアルシンプル』12月号「リアルシンプルな人」には、
弘さんのインタビュー記事も載っています。

他の編集者もうらやむ書き下ろし本『おひとりさまの老後』の誕生秘話、
上野さんと弘さんの信頼関係がつくられていくプロセス
「ただものではない」弘さんの魅力がいっぱい、のすがすがしい記事です。

  
写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

創刊2周年という「上質な暮らしを求める女性のための」
「リアルシンプル」をよんだのは初めてですが、お役立ち記事も満載。
(たぶん)書店にありますのでお買い求めください。

ということで、当分は
「二重人格のように」硬派と軟派の記事が続きますが、
懲りずに見に来ていただけると、うれしいです。

次は、飛騨の紅葉と北アルプスと温泉の記事です。
夜には、高山の中華そばの名店「つづみそば」も食べました。

おたのしみに。


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天生高層湿原の植物と目の覚めるような木々の紅葉!/紅葉と温泉と新蕎麦の旅-4

2007-10-28 08:48:49 | たび/紀行/温泉
久しぶりに会った友人とおいしいランチをたべてるとき、
「ブログを見てるとみどりさんたち、遊びにばっかり行ってな~い?」。
ピンポーン。
仕事の合間に遊ぶというよりは、
遊ぶために、働いているのです。
モットーは「はたらきすぎないこと」。

と、とつぜんですが、連れ合いが朝日新聞岐阜版に
11月から連載コラムを書きます(今日の紙面で紹介)。
テーマは、硬派の記事ではなくて、
「いきいきセカンドステージ」ということなのですが、
はじめて会ったその日から、わたしたちはこの暮らしが
「ファーストステージ」なんです(笑)。
詳細は、てらまち・ねっとをご覧ください。


冴え渡った夜空に十六夜。

「紅葉と温泉と新蕎麦の旅-4」。

天生高層湿原の植物たち。
紅葉も最高だけど、春は5月の新緑と、
6月のミズバショウの咲くころがよいそうです。





 

  



  




足元には紅葉の枯れ葉。
枯葉のふとんのなかにはもみじの赤ちゃん。
いっちょまえに紅葉しています。
  

頭上には、すっかり葉を落としたナナカマドの実。
  

目の覚めるような木々の紅葉!






天生峠に戻る途中の山々は、全山紅葉です。






ひときわ鮮やかなかえでの紅葉


  



  

天生峠から東へ、河合に向かう県道はまだ色づき始め。


錦おりなす、と言う言葉がぴったりの樹種なので、
またこようねと話しながら下りました。

紅葉は、たぶん今日ごろがサイコーです。


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男と女 同一価値労働同一賃金へILO「法律を」/中国人女性4人、労働審判申し立て

2007-10-27 12:05:35 | ほん/新聞/ニュース
昨日の朝日新聞に、竹信三恵子さんの
「男と女:賃金格差大国日本・同一価値労働同一賃金へILO『法律を』」
という以下の記事が大きく載っていました。


朝日新聞2007.10.26

依然としてなくならない、男女の賃金格差、
条例を批准したら国内法を整備しなければならないのに、
現状を放置している日本政府に、ILOは是正措置を求めています。

男と女 賃金格差大国 日本
同一価値労働同一賃金へILO「法律を」


 「同じ価値の労働なら性別に関係なく同じ賃金」を定めた国際条約をめぐり、国際労働機関(ILO)と日本政府の意見が合わない。この原則を定めた条約を日本は批准しているが、原則を規定した法律が日本にあるかどうかがあいまいで、男女の賃金格差も依然大きいからだ。ILOは日本政府に、来月までに原則実現のためのどんな措置をとるのかを報告するように求めている。
(編集委員・竹信三恵子)

政府「労基法で整備済み」

 「日本は男女の賃金格差ではあまり成績がよくないといえる」「日本はまだやらなければならないことがたくさんある」
 先月、スイスのILO本部を訪れた「ワーキンク・ウィメンズ・ネットワーク(WWN)」など日本の女性NGOを前に、平等担当コーディネーターのショーナ・オルネイさんは言い切った。
 日本政府は、男女の同一賃金=キーワード=を規定したILO100号条約を1967年に批准した。その際、労働基準法4条が「女性であることを理由に賃金において男性と差別的取り扱いをしてはならない」と定めており、新法がなくても条約を実施できるとした。
 しかし、ILOの条約勧告適用専門家委員会は今年、「労基法4条は条約の原則を完全には反映していない」「男女の同一価値労働同一賃金の原則を法令の形で表明することの検討を希望する」との見解を公表した。
 6月の総会では日本政府、連合、経済界代表が招かれ、「客観的な職務評価を促進する努力の強化」を求められた。職務評価とは、同一価値労働同一賃金かどうかを判断する手法だ。
 厚生労働省の安藤よし子雇用均等政策課長は「労基法4条は同一価値労働同一賃金の原則を含んでおり、新しい法令は必要ない」と話す。03年に男女間の賃金格差解消のガイドラインは作成したが、職務評価については特に具体策を出してはいない。ILO見解も強制力はない。だが、ILOは日本政府の報告を審査し、さらに見解を出す可能性もある。

コース別人事 隠れみの

 日本の女性正社員の賃金水準は男性正社員の66%で、欧米諸国よりはるかに低い=グラフ。パートの場合は半分以下だ。
 東京都の木村敦子さん(50)らは95年、総合商社を相手に訴訟を起こした。年内にも控訴審判決が予定されている。
 「コース別人事で『一般職』に仕分けされ、何年働いても27歳の男性総合職の賃金を超えない。残業も引きうけ、仕事もさして変わらないのに」と木村さん。一審ではコースの違いにすぎないとされ、敗訴した。
 98年には、労働事件などを担当する裁判官でつくる協議会が「実定法上、同一労働同一賃金の原則を定めた規定も見つからない」との見解でほぼ一致。賃金格差を判断する手がかりとして、男女別の賃金規定の有無などを挙げた。
 労働基準監督署でも、05年の約12万件の定期監督のうち、4条違反の指摘はわずか10件。ある監督官は「露骨な男女別賃金は激減し、コースの違いやパートを理由とするものがほとんどで摘発しにくい」と話す。

職務給転換に落とし穴

 内外の批判を受けて、経営側も、性別にかかわりなく「職務」で評価する賃金制度への切り替えを強調し始めた。
 日本経団連国際協力センターの鈴木俊男参与は、6月のILO総会で「かつては70%が(年功制度など)属人的な賃金で、30%が仕事に対する賃金だったが、最近は逆転した」。日本経団連も5月「今後の賃金制度における基本的な考え方」で「仕事、役割、貢献度」を軸にする賃金への転換を求めた。
 しかし、森ます美昭和女子大教授は「貢献度を評価基準に含む日本型職務給では、主観的な裁量が幅をきかせかねず、性差別の解消につながらない」と言う。
 名古屋銀行のパート、坂喜代子さん(55)は1年契約を更新して28年間働き、退職行員の仕事を引き継ぎ、転勤も命じられた。今年5月、パート労働法が改正されて「正社員と同じ仕事、転勤あり、無期雇用」のパートに正社員と同じ待遇が義務付けられ、この条件に合うとして銀行側と待遇改善の交渉を始めた。
 だが同行は「行員は指揮命令、パートはその実行で仕事が違う。転勤も別の職場で再契約しただけ」と主張。坂さんは「これでは会社の言いなりです」と警戒する。
 浅倉むつ子早大教授は「客観的な評価で賃金紛争を解決するために、専門的に職務評価を委託できる仕組みを作ってはどうか」と提案する。「同一価値労働同一賃金の立法化だけでなく、使いこなす手段を作らないと、絵に描いたモチになる」

キーワード 同一価値労働同一賃金
違う仕事でも「価値」が同じなら同じ賃金とする原則。「同一労働同一賃金」だと、「司書など女性の多い仕事の賃金が安く、消防士など男性が多い仕事の賃金が高い」といった性別役割分業による格差を正せないため、考え出された。知識・技能・肉体的負担、責任、労働環境の厳しさの4要素で職務を評価するのが一般的で、欧米で普及している。 
(朝日新聞2007.10.26)


竹信三恵子さんは8月に
「越境する女性労組の連載記事も書いていらっしゃいます。

  

  


昔々、銀行に勤めていたころオンライン化と職場の合理化がすすむとともに、
「結婚・出産退職」をした経験者のパート女性が増えてきて、
行員とほとんど同じ仕事をしていました。

女性行員は、連日深夜まで働いても時間外手当は足きり。
生理休暇もとれず、生理中の深夜労働で仕事中に意識を失い
気がついたら宿直室に寝かされていたことが二度あります。

大きな支店で手形小切手を扱う「当座預金」のチーフをしていたので、
そこらの男性行員より知識も経験も豊富、
仕事はずっとできるのに、同年齢はもちろん、
部下の男性行員よりずっと低い給与でした。

職員労働組合とは名ばかりの「御用組合」。
労働組合の幹部になると、経営陣の覚えがよくなる出世コースと
言われていたものです。

時間外労働手当ての足きりをしないようにと訴えたら、
「いやならやめろ」と言われた・・・・悔しい思いを抱えて働き、
人を使い捨てにする職場に嫌気がさし、出産前日まで働いてそのまま辞めました。

あれから30年、現状も法律もちっとも改善されていないようです。


昨日の夜は、岐阜市内で働いている中国人女性が、
岐阜地裁に労働審判を申し立てたというニュースをやっていました。

朝刊各紙にも大きく取り上げられています。
 
毎日新聞  ・  朝日新聞  ・    岐阜新聞2007.10.27


中国人実習生が労働審判 未払い賃金請求
 
 2007年10月27日 岐阜新聞web
 
 外国人研修・技能実習制度の受け入れ先で違法な低賃金で働かされたとして、岐阜市在住の中国人実習生らが26日、同市の縫製会社=9月末廃業=の経営者男性(33)を相手取り、未払い賃金など計約970万円の支払いを求める労働審判を岐阜地裁に申し立てた。労働審判は、労働者と事業主との間に生じたトラブル解決の迅速化などを目的に昨年4月から施行された制度で、中国人実習生の審判は全国的にも珍しいという。

 申し立てたのは、2005(平成17)年に入国した20―30代の中国籍の女性4人。4人とも先月まで同社で勤務していた。
 申立書によると、同社は実習期間中の基本給などを明示せず、社内貯金の名目で毎月約3万円を支給分から控除。さらに県で定められた最低賃金の半額程度の時間外労働賃金しか支払わず、労働基準法(労働条件明示義務など)や最低賃金法に違反するとしている。
 労働審判は、解雇や給料の不払いなど労働トラブルの実効的な解決を目的に創設された。会見した申立人の弁護士は「短期で解決する制度。一刻も早く帰国したい申立人の要望に合った制度なので申し立てに踏み切った」と話した。
 また申立人の女性らは同日、労働基準法違反などの疑いで、同社を岐阜労働基準監督署に告訴した。

違法な低賃金 残業は月200時間超え
厳しい生活実態訴え


 「納得いく回答をしてほしい」。勤務先の岐阜市の縫製会社の経営者に対し、未払い賃金請求の労働裁判を申し立てた中国人実習生らは26日、岐阜市内で会見し、厳しい生活実態などを訴えた。同席した指宿昭一弁護士は「パスポートを取り上げるなど人権のない状態で働かされている。同じようなケースは多いはず」と企業側にも労働条件の改善を求めた。
 会見には、労働審判を申し立てた4人に加え、今後申し立てを予定している助成二人も出席。同社で勤務していた女性(22)は「給与の明細も分からず、納得できる賃金を受け取っていない」と語る。一年目に支払われていた生活費は月五千円で、三年目でも月二万二千円。休みも少なく、残業代が月200時間以上の時期もあったという。
 外国人実習生・技能実習生制度は,外国の労働者を国内に受け入れ、技術・技能・知識の習得を支援するのが目的だが、指宿弁護士によると、中小企業が低賃金労働者として雇用するケースが多く、「研修制度は名ばかりだ」と実情を指摘する。受け入れ先の企業が名古屋入国管理局の登録先と違う場合もあり、申し立てた4人のうち3人は別の受け入れ先に登録されていた。
 経営者の男性(33)は時間外労働賃金について、「時給500円でもいいから残業したいと言われたので、最低賃金に満たないと分かりながら支払った。喜んでくれていると思っていた」と、今回の労働審判の申し立てに戸惑っている。
(岐阜新聞2007.10.27)


中国人実習生ら、労働審判申し立て 未払い賃金求める
2007年10月27日00時40分

「寝る時間以外は仕事」
4中国人実習生が労働審判申し立て 労基署勧告後も


 1日13時間以上の労働を強いられながら、毎月2万円前後の賃金しか支払われなかったとして、岐阜市の縫製会社「ABA(アバ)」で働いていた中国人実習生の女性4人が26日、同社を相手に、未払い賃金約1000万円の支払いを求める労働審判を岐阜地裁に申し立てた。
 また労働基準法などに違反するとして、アバの経営者の男性(33)を岐阜労働基準監督署に刑事告訴した。男性は「低賃金で働かせた事実は認めるが、未払い額は異なる」としている。
 申立書などによると、4人は23~35歳で、05年3、7月に研修生として来日。受け入れ企業のアバで時給300円で残業させられ、毎月3万円が社内貯金名目で天引きされ、5000円の生活費しか支払われなかった。
 1年後、労働関係法が適用される実習生となった後も手取りは月2万円前後。午前8時半から翌日午前3時まで働かされることもあった。盆と正月以外は、休日はほとんどなかったという。
(朝日新聞2007.10.27)
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「賃金1000万円支払って」
残業代と強制貯金 中国研修生4人告訴 岐阜の会社


 外国人研修・技能実習制度で岐阜市内の縫製会社で働いていた20~30代の中国人女性4人が26日、正規の残業代が支払われなかったうえ「社内貯金」として強制的に天引きされたとして、同社の男性経営者(33)に計役1000万円を支払うように求めて岐阜地裁に労働審判を申し立てた。
 申立書などによると、4人は同社に派遣された05年から今年9月までの間、1年目の研修期間は1時間300円、2年目からの実習期間には1時間500円の低賃金で、ほぼ毎日4~9時間の残業を強いられた。賃金は岐阜県の最低賃金を大幅に下回る額だった。
 さらに強制的に月3万円が社内貯金として天引きされるなどし、毎月の手取りは1万~2万2000円だったという。4人は正規の残業代と26~30ヶ月分の強制貯金の返還を求めている。
 同社は現在休業状態とい、申し立てについて経営者は「未払い分は支払う意思がる。9月中旬から4人と支払金額など協議してきたが、この請求額は納得いかない」などと話している。 
 財団法人国際研修協力機構によると、岐阜県内の外国人研修生・技能実習生は05年度現在で全国最多の3620人。主に縫製業に従事しており、年々増加傾向にあるという。   【稲垣衆史】
(毎日新聞2007.10.27)


岐阜は縫製のさかんな町、
中国の女性たちを実習と称して連れてきて安く働かせていることは、
以前から問題になっていました。

声をあげた当事者の女性たちの力になりたい、
わたしにできることはないだろうか、と考えています。


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絢爛豪華!天生峠(湿原)の紅葉に息を飲む!/紅葉と温泉と新蕎麦の旅3

2007-10-26 17:32:08 | たび/紀行/温泉
天生峠だけで300枚ほどの写真を撮ったので、
天生湿原の植物といろとりどりの紅葉は
続きの記事と、二回に分けて書きます。

平湯温泉「ふじや」で泊まった翌日は、
晴れていたら「白山スーパー林道」へ行くつもりだったのだけど、
あいにくの曇り空なので、白川郷から天生峠へ直行。

天生峠までの県道の紅葉はすこし早くて、
たぶんこの週末くらいが最高。

それでも登るにつれて、赤や黄色の紅葉が目に飛び込んでくる。
自然の山が深く標高差があるので、どこかで当たる。


天生峠(標高1290m)の駐車場付近は、紅葉まっ盛り。
天生湿原は1日か二日前が最高だったとのこと。

湿原は峠より高いところにあるので、
紅葉はおりてきているはずと、長靴に履き替え、
入山料500円を払って、「探勝マップ」を受け取り
いざ、天生湿原(あもうしつげん)へ。


天生峠は紅葉の名所と聞いてはいたが、赤が多くて鮮やか。


天生峠から天生湿原へ向かう山道。

あいにくの曇り空だが、日が照るとすばらしい紅葉。
  



天生湿原(標高1400m)に到着。


ナナカマドの赤。
  


天生の高層湿原植物群




湿原を囲む木々の紅葉。数日遅れと言うが、十分美しい。
岐阜県にこれほどの規模の湿原と美しい紅葉があったとは、と感嘆、






湿原を西回りで回って半分ほどきて少し休憩、
時間もずいぶん過ぎていたので、東へ回って帰ろうとしたら、
籾糠山のほうから戻ってきた自然観察員の人に
「南に5~6分下ったところにぶなの原生林があるので、
ここまで来て見ていかないのはもったいない。
途中の谷に甘い香りのするカツラの巨木もある」とすすめられた。

では、ということで「カラ谷分岐」を目指す。
休んでいたカメラマンも、わたしたちにつられて同行。
5~6分とはいえ、いきなり急なくだり。

谷に下りると、綿菓子のような、カラメルのような
甘いよい香りがあたり一面に漂っている。
香りの主は、カツラの巨木。

巨木に抱きついてみると、苔むした幹と葉がよい香り。
この時期だけ、特に甘い香りを放つと言う。

カツラの巨木は、この谷に数本生えている。。
  

「カラ谷分岐」を右へ折れるて進むと、
景色がガラッと変わって、すばらしいぶなの巨木の原生林。

東北の白神山地のブナ原生林より、明るい感じがする。

「分岐から少し行ったところに一番大きいぶなの巨木がある」、
と聞いていたので、ミズバショウ群生地へ降りずに籾糠山のほうへ行くと、
人の気配もなくシンとして巨木に囲まれて荘厳な感じがする。
  
どのブナも天をつくほどの巨大さで、かなり歩いても見つからず、
奥へ進むほどにうっそうとしたブナ林がつづき、
熊が出そうだと怖くなって引き返し、ミズバショウ群生地へ。

天生の高層湿原植物群と、赤や黄色の紅葉は
次の記事でアップします。また見に来てくださいね。

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天生峠一帯、紅葉の彩り鮮やか 飛騨市河合と白川村境
【岐阜】中日新聞 2007年10月25日

 飛騨市河合町と白川村境にある天生峠(標高約一、三〇〇メートル)一帯の天生県立自然公園や、白川村の白山連峰の登山道などでは紅葉が最盛期を迎え、カメラを手にした登山客でにぎわっている。
 同公園は、ブナの原生林やカエデ類が豊富。今年は例年より五日ほど遅れてピークを迎え、峠のふもとまで紅葉が広がっている。二十四日は東に北アルプスもはっきりと姿を現し、絶好の登山日和。富山県砺波市から夫婦で来た熊野政雄さん(71)は「葉の色づきも天気もよく、最高の気分」と笑顔で汗をぬぐった。
 白川村平瀬の平瀬道登山口付近にも多くの観光客が訪れ、近くの白水湖を眺めたり、登山道を散策したりした。平瀬道の大白川ではブナの原生林が黄色く染まり、モミジの赤やミズナラの黄などとともに登山道を華やかに彩っていた。
(古池康司、南拡大朗)
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つ・づ・く・・・・


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「議会だより」はだれのもの??「一般質問」見出しを無断で変更~毎日新聞記事より

2007-10-25 10:38:46 | 市民運動/市民自治/政治
土曜日(20日)に毎日新聞から、
愛知県吉良町議会が発行している「議会だより」に掲載する記事について、
編集委員と執筆者で対立しているので、コメントがほしいと電話があった。

かんたんな経緯の説明を聞いてから、わたしの意見を言ったが、
詳細な経過は以下のようだ(10.20毎日新聞夕刊 社会面トップ記事)。

この問題は、「議会だより」とは何か、
「議会だより」は誰のために何のために発行するのか、
を考える素材として興味深いので、紹介したい。


花火大会飲食費 「税金投入」見出しダメ
議会だよりで対立


 愛知県吉良町議会(定員12)が年4回発行し、全世帯に配布している「議会だより」第94号(11月1日発行)の記事をめぐり、執筆者の一人である女性町議と、編集委員会(颯田栄作委員長ら町議6人で構成)との間で対立が起きている。記事は、今年7月に行われた吉良花火大会に飲食費など工費53万円が投入されたことを指摘したもので、「公費で賄う」とした当初の見出し案が換骨奪胎されていた。【山田尚弘】

執筆町議と編集委員会
吉良町・計53万円


 問題となっているのは、9月町議会での答弁が記載される「一般質問」のコーナー。黒部啓子町議(53)=無所属、1期=は同6日の一般質問で明らかになった吉良花火大会の収支について見出し案や記事を書いた。
 同町によると、花火大会は88年から地元企業で作る「大会実行委員会」が町の補助金300万円を受けて運営し、毎年約2万人の観光客でにぎわう。町は、町議や民生委員ら80~100人を特設テントの桟敷席の招き、参加者の飲食費やテント設営費などを町費と会費で賄っている。
 一般質問で黒部町議が山本一義町長に飲食費など収支報告を質問すると、産業課長が「費用は職員の時間外手当など4万97円、飲食費が37万1788円、会場設営費など20万1533円、入金は会費8万3000円、差し引き53万418円が町費」と答弁した。
 これを受け、黒部町議は議会だよりに「飲食等に税金53万円を投入」と見出しを付けて記事を執筆した。
 しかし編集委員会から「『税金投入』という言葉は印象が悪いので削除して」と要望され、9月25日の編集委員会で「飲食費および会場設営費等53万円を公費で賄う」との見出し案で合意した。
 だが、10月16日に印刷業者から刷り上った原稿では「運営は『吉良花火大会』町の招待者等費用53万円」と書き換えられたことが判明。19日の編集委員会で、黒部町議と共産党町議が「了承できない」と反対したが、受け入れられなかったという。
 黒部町議は「町費を飲食費に使っていることに疑問を感じ、見出しを付けたが、意図と違う形に変更された」と訴えている。これに対して、颯田委員長は「見出しに関しては、不適切な表現などを変えたり、委員6人で決めている。黒部町議の主張は本文を読めば伝わる」と話している。
 東海地方の女性議員らで作る「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク』事務局の寺町みどりさん(55)=岐阜県山県市=は「議会報とは何かということを考え直す事案だ。著作権は執筆者にあり、無断で主張をねじ曲げることは許されない。公費を使う以上、町民にも正しい情報を伝える必要がある」と指摘している。
(2007.10.20 毎日新聞)  
 

吉良町HP「議会だより」

議事録を読んでいないので、どのような質問と答弁だったのか、
どちらの言い分がより事実に近いのかは判断できないが、
すくなくとも、「議会だより」に載せる「一般質問」の原稿を依頼して、
出てきたものを執筆者本人の同意なしに変更するのは、まずいだろう。

その上、執筆者は、編集委員会の話し合いで、
「飲食費および会場設営費等53万円を公費で賄う」との変更に合意している訳で、
会議終了後に、無断で変更するのは許されない。

質問者の趣旨は、「税金のつかいみち」を問うものなら、
さいしょの「飲食等に税金53万円を投入」でもなんら不都合はない。

編集委員会側の「『税金投入』という言葉は印象が悪いので削除して」とか、
「見出しに関しては、不適切な表現などを変えたり」というのは、
誰にとって「不適切か」といえば、「執行部」や「編集委員」にとって、
町民に知られて困ると言うことだろう。

たんに、生意気な一期目の女性議員に対する、
他の古参議員の嫌がらせなのかもしれない。

いずれにしても、
「実行委員会形式」の花火大会の補助金ということだけど、
「補助金」なら、実施主体は「実行委員会」側にあるのだけれど、
どうも町お抱えの実行委員会のようだ。
記事を読むと、「議会だより」だけでなく、
「実行委員会」形式の花火大会の問題点も浮かび上がってくる。

まさか社会面のトップ記事になると思っていなかったので、
一般論でコメントしたけれど、この問題の根は深そうだ。

「議会だより」については、愛知県日進市や、長野県安曇野市でも、
ケースは違うけれど、問題になったことがある。

そもそも、「議会だより」は、
「議会を市民に知らせる」「議会をひらく」ためにあることを思えば、
議員(編集委員)が恣意的に狭めることはあってはならないことだ、と思う。




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秘境・大白川露天風呂とエメラルド色の白水湖。新蕎麦のはしごも/紅葉と温泉と新蕎麦の旅-2

2007-10-24 17:55:44 | たび/紀行/温泉
東海北陸自動車道荘川インターを降りると
おいしい蕎麦が食べられる「蕎麦の里・荘川」。

朝ごはん抜きなので、まずは、インターから車で5分ほどの、
大きな5連水車がひときわ目に付く「そば処 心打亭」に。
  
荘川で蕎麦のはしごをする予定なので、ざる蕎麦の並二つ注文。
新そばなので、蕎麦の香りが高くておいしい。
細めの上品な二八蕎麦ですが、
岐阜近辺の10割蕎麦より腰が強い感じ。


「手打ち蕎麦専門店」の看板に引かれて、
次に目指したのは「飛騨匠味蕎麦処 蕎麦正」

お店の構えも、地味だけどいい感じ。
  
おすすめの「源流蕎麦」は、透明感のある極細の二八蕎麦。
「挽き立て・打ちたて・ゆでたて」の三たてにこだわる姿勢は、
極細のお箸やおつゆや、汐蕎麦(塩で食べる)にも現れています。

どちらのお店の蕎麦もおいしくて、量はさほど多くなかったのですが、
お腹がいっぱいになりました。

次に目ざすは、平瀬から県道145号白山公園線で西へ約14kmの、
白山国立公園内の大白川露天風呂。

温泉めぐり「大白川露天風呂・平瀬温泉」

県道とはいえ狭くて、落石注意の看板がいたるところにあり、
すわ川のなかと思う石橋もわたり、スリル満点の山道を走ります。

山をのぼるにつれて、紅葉も鮮やかになってきました。


  

大白川は、十数年前の秋
子どもたちと来たことがあるのですが↑、
ぶな原生林の紅葉がすばらしく感動しました。
また来たいと思っていたのですが、落石で通行止めになったりして、
やっと、念願がかないました。

   

あまり知られていませんが、車でいける道では、
白山スーパー林道よりも、白山に近いところなのです。


途中、車を止めて、白川公園線から白山を望む

望遠の威力か、手の届きそうなところに白山が・・・・。


それもそのはず、大白川は白山登山口(平瀬道)があり、
秘境の天然温泉(大白川露天風呂)も、
手付かずの原生自然(ブナ・ミズナラ他の巨木林)もあります。

  

白水湖畔ロッジは、山小屋だけでなく温泉宿としても
多くの登山客に親しまれています。

ロッジの管理人に300円払って、
白水湖畔、秘境の「大白川露天風呂」へ 。


露天風呂は、含硫黄・ナトリウム・塩化物泉(アルカリ高張性高温泉)の
源泉が、惜しげもなくかけ流れています。
といっても、92度と高温なので、伏流水を入れて温度調節しているそうです。

手の届きそうなところに湖があり、
女湯からは下の男湯がよく見えます。

誰も入ってなくて貸しきり状態ですが、ちょっと熱めなので、
広い露天風呂でぬるそうなところに入り慣れたら移動します。
シンプルな温泉のみ、上がり湯もないので、
泉質が濃そうなので、水で温泉を薄めてかけ湯にしました(笑)。

体の芯まであたたまり、お風呂上りにロッジでラムネを一本。





エメラルド色の白水湖が神秘的なうつくしさ。

近くには、白水の滝や、ぶな原生林もあり、絶景の紅葉がたのしめます。
今年は紅葉が遅れていて、ピークは一気にやってきそうなので、
ぜひ、めぼしをつけてお出かけください。

ところで、昨日は十三夜、
今日は、24節季の「霜降(そうこう)」

露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」

寒くなりますので、ご自愛ください。

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上野千鶴子さん講演会・公開フォーラムのお誘い

2007-10-24 07:57:46 | ジェンダー/上野千鶴子
友人・知人のみなさま

「女性を議会に無党派・市民派ネットワーク」(む・しネット)は、
市民自治の実現を目指して、市民派女性の政治参加をすすめる活動を
している市民グループです。
昨年5月には、浅野史郎さんを招いて、
シンポジウム「政治を市民の手に~ひとりからはじまる」を開催しました。

わたしたちは、12月2日(日)ウイルあいち(名古屋市)にて、
社会学者・上野千鶴子さんの講演会・フォーラム
《さまざまなマイノリティが生き延びるために》を開催します。

格差社会がますます広がる今、女性、高齢者、障がい者、子ども、外国人・・・
弱者が弱者のままで尊重される市民社会をどのように作っていくのか、
できるだけ多くの方と考え、話し合いたいと思っています。
詳細は下記のようになっております。
お忙しいとは存じますが、ぜひお誘いあわせてご参加ください。

また、ホームページやブログへの転載、お知り合いへの転送など
していただけば、うれしいです。よろしくお願いいたします。      

(以下、転送・転載歓迎) 
 「む・しネット」公開フォーラム
~さまざまなマイノリティが生き延びるために~


  女性、高齢者、障がい者、患者、子ども、外国人・・
  弱者が弱者のままで尊重される
       多様な市民社会をどのようにつくるのか
  上野千鶴子さんを招いての市民派フォーラム、待望の第2弾!!

■と き: 12月2日(日)午後1時から4時(開場12時)
■ところ: ウィルあいち(愛知県女性総合センター)大会議室
   名古屋市東区上竪杉町1番地 tel:052-962-2511

13:00~ 上野千鶴子さん 基調講演
テーマ 《市民セクターをつくる~
     さまざまなマイノリティが生き延びるために》
 
14:40~
《変えるのはわたしたち!》
 市民として…議員として…当事者として…
 市民自治の現場で、何を、どのように変えるのか
  コーディネーター:寺町みどり(『市民派議員になるための本』著者)
  コメンテーター:上野千鶴子(東京大学大学院教授)
◆(講師プロフィール)
うえの・ちづこ 東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学者。
専門は女性学、ジェンダー研究。近年は高齢者の介護問題に関わって
いる。『ナショナリズムとジェンダー』(青土社)、『差異の政治学』
『当事者主権』(中西正司との共著)『生き延びるための思想』(以上
岩波書店)、『老いる準備』(学陽書房)、『市民派政治を実現するため
の本』(寺町みどり、ごとう尚子共編著)など著書多数。
話題の最新刊は『おひとりさまの老後』(法研)。

■参加費:1500円(要申し込み・要事前振込み)
■申し込み方法:氏名、住所、連絡先(tel)を明記して、
       TEL/FAX 0581-22-4989 
       寺町みどりまで midori@ccy.ne.jp
 
「む・しネット」公開フォーラムに参加を希望される方は、
お早めに申し込んでください(定員・一般約200名)。
当日の混乱をさけるために、参加費は「事前振込制」で、
参加される方の「氏名、住所、連絡先(tel)」をメール、
FAXで受付け、こちらからお知らせした郵便振替口座に、
参加費が届いた時点で、手続き完了です。

《主催》女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)
チラシのPDFファイル(1.31MB)も「みどりのwebページ」 にリンクしました。
(画像が重いので、ご注意ください)
HPやブログへの転載、お知り合いへの転送も大歓迎です。

 

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白川郷には秋明菊がよく似合う/紅葉と温泉と新蕎麦の旅-1

2007-10-23 20:10:10 | たび/紀行/温泉

昨日朝、ブログを送信してから家を出て、
美濃インターから東海北陸自動車道を北へ。
荘川から大白川・平湯経由で、世界遺産の白川郷に行ってきました。


雪を抱く白山(ひるがのから)。


初日は大白川の露天風呂に入って、白川郷を1時間ほど散策、
平瀬温泉の秘湯を守る会の宿「ふじや」に泊まりました。

白川郷は紅葉には少し早かったのですが、
平日なのに、ひと、ひと、ひと・・・。
人を写さないようにするので一苦労。

抜けるような秋晴れ。村の入り口で撮った一枚です。


こちらは有名な和田家。


合掌造りの家ももちろん美しかったのですが、
どの家の庭にも群生して咲く秋明菊がほんとにきれいでした。












屋根のカヤの葺き替え中。





  

白川郷に咲く花たち
 

  

  

  


  

真っ赤な実をびっしりつけたイチイ
  

今日は、晴れていたら白山スーパー林道の紅葉を見てから、
天生(あもう)峠に戻ろうと思っていたのですが、
朝からうす曇りでガスがかかっていたので、
紅葉の名所、天生(あもう)峠に直行。
天生湿原を2時間半ほど歩きました。
紅葉の最高潮から一日遅れ、とのこと。
昨日、こちらに登ればよかった!(ちょっと残念)。

それでもすばらしい紅葉で、一泊二日の日程なのに、
700枚以上も写真を撮ってしまいました。

ということで、画像の整理が終わったら、順次アップします。


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