みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

映画「闇の子供たち」阪本順治監督、8月2日に封切。

2008-07-31 12:36:15 | ほん/新聞/ニュース
今朝の読売新聞で、『闇の子供たち』が映画化され、
8月2日に公開されると知った。

原作は、梁 石日(ヤンソギル)の衝撃の問題作『闇の子供たち』


『闇の子供たち』(梁石日/幻冬舎/2004)

この本を読んだときのショックはいまでも忘れられない。
しょうじき読みすすめるのがつらかった。

その本が、阪本順治が監督、宮崎あおいや江口洋介、
妻夫木聡などのキャストで映画になった。

映画「闇の子供たち」 阪本監督「現実を知って」
(2008.7.31 読売新聞)

 タイを舞台にした人身売買や幼児買春問題の真実に迫る映画「闇(やみ)の子供たち」が2日、名古屋・伏見ミリオン座で公開される。「監督生命をかけてもやるべきだと思った」と語る阪本順治監督=写真=に聞いた。
 中村桂子

■NGOにも取材
 日本人の子供がタイで心臓移植するらしい――東京本社からの依頼を受け、取材を始めた駐在記者の南部(江口洋介)は、臓器の闇取引ルートがあり、提供者のタイの子供たちが生きたまま心臓を奪われていく事実をつかんだ。一方、NGO団体で働く日本人の女性ボランティア(宮崎あおい)も、子供の性や命が売買されている現実に直面し、救出活動に奔走し始める。
 原作は梁石日の同名長編。だが、脚本化に先立つ現地調査で「フィクションではなく真実だと分かった」と阪本監督。そのうえで作者の了解のもとに設定を変え、結末にも手を加えた。
 「どうしたら他人事ではなく、我々自身が問い返さなくてはいけない問題だと感じてもらえるか。NGOや医師の取材の中にヒントを探しながら原作を掘り下げ、再構築したのです」

■タイで1か月ロケ
 撮影は昨年4月。ほぼ1か月間、タイでロケを行った。性的虐待シーンの撮影の前には現地スタッフや俳優にも参加してもらい、子役たちに説明を重ねたという。「ひとつ間違えば多くの人を傷つけてしまう。僕自身もなぜこの映画を撮るのか毎日自分に問い続けました。監督になって初めて品性を問われた気がします」
 「どついたるねん」でデビューして20年目。先ごろ公開された藤原竜也主演の「カメレオン」も含め、今まではアウトローを好んで取り上げてきた。「日陰にあるものに光を当てて浮かび上がらせるのが映画の仕事だと思ってきた。今回は『闇』ですからね。映画が最も取り上げなければいけない題材だと思う」

■これで終わってもいい
 だが、テーマがテーマだけに「覚悟が必要だった。これで終わってもいいというつもりで臨んだ」。淡々と語りつつ、「内容的にはドキュメンタリーの方がふさわしいのかも知れないと思ったりもした。でも劇映画だから出来ることがあるはず。ひとつひとつが挑戦でした」とも。
 江口、宮崎のほか、妻夫木聡、佐藤浩市ら日本映画を支える演じ手が集った。加えて主題歌は桑田佳祐が書き下ろしている。「大変なことも多かったけれど、人に関してはとても自然な形で集まってくれた」と監督。「僕自身がそうだったように、皆さんにもこの現実を知ってほしい、そしてたじろいでほしい。それが一番の願いです」
(2008年7月31日 読売新聞)


さいきん忙しくして、新聞をちゃんと読んでいなかったけど、
朝日新聞や他の新聞にも紹介されていたようだ。

タイでの幼児虐待・売買描く 阪本順治監督「闇の子供たち」
(2008.7.25 朝日新聞)

タイでの幼児虐待・売買を描く阪本順治監督「闇の子供たち」が8月2日から、東京・渋谷のシネマライズなどで公開される。タイ社会の闇をえぐるだけでなく、「買う」側の日本人の恥部も暴こうとした作品。「安全な場所に身を置いて世の中を撃つことはできない。子供たちの痛みを背負う覚悟だった」と話す阪本監督は、タイでの“越境”撮影を試みている。
 梁石日の同名小説が原作。タイで生体臓器移植を受ける日本人の子がいた。日本の新聞社のバンコク支局記者・南部浩行(江口洋介)は、臓器提供者のタイの少女が、貧困に苦しむ親に闇組織へ売られていたことを知る。日本で福祉を学んだ音羽恵子(宮崎あおい)らと幼児売買の調査を始めるが、闇組織と有力者との癒着、貧困問題などの壁に突き当たる。
 「どこまでが創作で、どこからが事実か」。阪本監督は幼児性愛や虐待の実態を資料で調べた。足かせをはめられた少女の写真を見て衝撃を受け、現地のジャーナリストやNGOにも話を聞いた。「虐待や売買は摘発で地下に潜った。子供たちを救わねばと思いつつ、映画で何ができるのかと、無力を感じ続けた」
 思わず目を覆いたくなるシーンがある。命からがら帰郷した少女が、身内らにバイ菌扱いされ、死後、炎を上げて焼かれる設定の場面。「表現を部分的にオフにするとか、『事後』だけ映すやり方は一切したくなかった」。一方で、少年が暴力的な性交を強要される場面は、「撮影そのものが虐待になってはならない」と犯す役の大人と別々に撮影して配慮した。「同情を買うためだけではなく、大人を見返す目の力を映したかった」からでもあった。
 金大中氏拉致事件を映した「KT」での韓国入りに続く“越境”。韓国人から「日本人に撮ってほしくない」「不愉快だ」と言われた。タイでも「買うヤツがいるから売るヤツがいる。セックスツアーに来る日本人はお断りだ」との悪名を耳にした。劇中、日本人男性がスーツケースの中に少女を隠して宿に運び、撮影した写真をネットに載せる姿が描かれる。
 悲惨な実態をドキュメンタリーで突きつける手もあったのでは?「現場に潜入して盗み撮りをする方法もあるだろう。だが、作り手として何をあからさまにするのかを明確にすることを選んだ」
 カメラは、人に対して向ける一種の武器。それを異国の人々に向ける。国境を越えると、撮る、撮られる側とも緊張する。そうして向きあいながら、困難な現実を置き去りにする形で帰国する。「どれだけ子供たちと痛みを共有できたのか。タイ人の心を通過しただけと言える自分たちに、他国の闇をさらけ出す資格があるのか。そう問い返される背負い方をしたかった」
 血なまぐさく、暴力に満ちた作品を撮ってきた。「怒りや逆恨み、一つ間違えれば殺意につながるような衝動……。今の時代を作家として表現するなら、内にため込んだ暴力というジャンルから迫ることになる」と話した。(宮崎陽介)


阪本監督「悩んだ映画」 
人身売買テーマ「闇の子供たち」(7/30 中日スポーツ)

  
「闇の子供たち」阪本順治監督 命を売買…衝撃の現実(7/24読売)

 阪本順治監督 闇の部分に光当てたい(7/10 中日新聞) 

「闇の子供たち」公式HP

「シネマトピックス」にも紹介されている。

東海地方では、伏見ミリオン座で、8月2日から公開。
みたい思い、と、みるのがつらい思い、が交錯する。

でも、やっぱり、「現実」から目をそらさないためにも、観に行きたい。


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 【即興政治論】
映画「闇の子供たち」原作者 梁 石日さん

Q 政治の不作為、感じますか?
  
2008年7月15日 東京新聞

 タイを舞台に人身売買や幼児売買春・ポルノ、臓器密売という衝撃的な題材を描いた映画「闇の子供たち」が来月公開されます。折しも臓器移植や児童ポルノ問題で政治の責任が指摘されています。原作者の梁石日さんと「政治の不作為」について考えてみました。記者・清水 孝幸

 清水 梁さんが原作の小説(同名)を発表したのは二〇〇二年。なぜ、当時、こんな目を背けたくなるような題材を取り上げたのですか。

 梁 私のテーマの一つに(抑圧、捨象された)「アジア的身体」があるわけで、その一つの問題意識です。当時、日本からアジアにどんどん買春旅行に行っていたこともあったでしょうね。

 清水 六年前の小説を映画化したのに、貧しい国の子供たちの悲惨な現実は「いま」の問題のように感じました。

 梁 むしろ、こういう問題はもっと深刻化しているというか、拡大していると思いますね。ですから、いま映画を見ても、時間的な差異は感じないのでしょうね。
 アジアだけでなく世界的に見ても、ストリートチルドレン(路上生活の子供)の数は増えていると思いますね。やっぱり世界的に格差社会が広がり、深まっているのではないですか。矛盾というものは一番きつい形で、弱者にくるんですよ。

 清水 作品の中に臓器移植でしか助からない日本人の子供が出てきますね。国内では制度的に子供の臓器は手に入らないし、米国などに渡ってドナーを待つ猶予もない。だから東南アジアで移植を受ける。そこでは貧しい子供が買われ、生きたまま心臓を取られ、ドナーにされる。
 悲劇の背景には貧困だけでなく、日本の臓器移植の法制度の不備もあります。先月、国内の患者団体が「国会の不作為」と批判しました。

 梁 政治の不作為を意識して小説を書いたわけではありませんが、くしくも、こういう問題が置き去りにされてきた。この先、どのくらい展望が開けているかというと、まだまだ疑問ですよね。
 日本は一歩遅れていると思いますが、世界的にみても、解決しなければいけない課題がたくさんある。僕は具体的な問題を書けるわけではないけど、本質的な問題として提起しているわけです。
 これを契機に、日本も子供の臓器提供とか、もう一歩踏み込んで議論していけばいいんじゃないかなあと思うね。

 清水 児童買春・ポルノの問題も作品の大きなテーマです。先の国会で児童ポルノの「単純所持」を処罰対象にする法改正が議論されました。これも一九九九年に販売などを罰する児童ポルノ禁止法が成立して以降、先送りされてきた課題です。

 梁 規制はやっぱり必要ですよ。東南アジアだけでなく、いまでは中国でもそういう問題が起こっています。格差社会が広がっていることを考え合わせれば、規制し、なくす方向の働き掛けが必要だと思いますよ。
 だからといって、なくなるかどうかは別の話ですよ。それでも「とんでもない問題だ」と絶えず発信していかないと。野放しはまずいですよ。やり放題になる。

 清水 遠い国の話のように感じますが、貧困や格差が原因だとすると、日本だって他人事(ひとごと)ではないってことですか。

 梁 小学校五、六年生が渋谷にあこがれて家出し、売春をやってるわけですからね。こういう子供がこれから増えてくるかも分からないよね。
 何も好奇心で渋谷に出てくるわけじゃなくてね。格差社会は一方では、お金というものに対して非常に強い欲望を持ちますから。子供だって、そういう欲望を持っているわけですよ。

 清水 こうした現実をなくすにはどうしたら。

 梁 まず買わないことです。十年くらい前、フィリピンを訪れた時、十五歳から十八歳までの女の子がいるという店を見に行ったんですよ。踊りが始まって、しまいには全裸になって、ふっと振り返ってみると、人がいっぱいよ。もう90%が日本人。日本の商社マンとか旅行に来てる人とか、一見、サラリーマン。今でもなくなっているわけではないですよ。

 清水 政治は何をすべきですか。

 梁 方法は一つとか二つとかいう話じゃないと思いますよ。いろんな方法を模索しながら(途上国と)お互い協力し合ってやらないと。
 例えば、東南アジアを支援する円借款とか無償資金供与とかあるでしょう。ああいうのは向こうにいったら、だいたい(役人が懐に)ぽっぽするからね。だから、ボランティアでもいいだろうし、やり方はいろいろあると思うんです。
 人間性の根本的な問題だから、とにかく問題意識を持つことです。

 ヤン・ソギル 在日コリアン作家。1936年大阪府生まれ。事業の失敗や放浪生活を経て、タクシードライバーとなる。そのときに書いた「タクシー狂躁曲」が映画「月はどっちに出ている」となり、話題を集める。「血と骨」で山本周五郎賞を受賞。「夜を賭けて」「修羅を生きる」「夏の炎」「冬の陽炎」など著書多数。



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「ダイナランドゆり園」は天上の別世界。/赤、白、黄色、ピンク、オレンジ、よりどりミドリ。

2008-07-30 09:11:33 | 花/美しいもの
一昨日の中日夕刊にも大きく出ていましたが、
東海北陸自動車道のひるがのSAのスマートITを出て、
車で15分ほど走ると「ダイナランドゆり園」があります。

ダイナランドゆり園は西日本最大級!
岐阜奥美濃に新名所、ダイナランドゆり園

園内マップ

見に行った人から聞いてはいたのですが、
ここの百合は、もう、すごい!の一言です。

「百聞は一見にしかず」

青い空に白い雲、
見渡す限りの、百合、ユリ、ゆりー・・・・


350万本のユリ、ごらんくださーい。



  

時間に余裕がなかったので、上りはリフトに、
下りは歩きで、百合を写してきました。







  




  



  





  




  



  



混合、単色など、カラフルな百合が工夫を凝らして植えてあります。

いまは、すかし百合が満開ですが、
香りのよいオリエンタルハイブリッド系も咲き始めています。

  

  

8月中旬までみられるとのこと。

高鷲インターが近いけれど、
ひるがのサービスエリアのスマートITからも出ることができます。




日差しは強いけれど、さわやかな風が吹いている
「ダイナランドゆり園」へ、ぜひお出かけください。


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気軽に借り合う「猫の手」~色川大吉さん(歴史家) /朝日「アスパラクラブ」

2008-07-29 08:40:14 | ほん/新聞/ニュース
朝起きてすぐ、朝日新聞を開き、
「アスパクラブ」のページを見てみたら、
載っていました。色川大吉さんの大きな記事。

色川さんからお知らせを受けて、心待ちにしていたのです。

八ヶ岳の森のなかで破顔一笑、
清々しい色川さんの写真もステキです。

気軽に借り合う「猫の手」
色川大吉さん(歴史家)
 

 「猫の手くらぶ」は猫好きの集まりではない。「猫の手でも借りたい。でも、謝礼などで気兼ねしたくない」と考える中高年たちが育てた互助組織である。メンバー29人は山梨県八ケ岳南麓に住む。今年で発足8年。代表は歴史家の色川大吉さん(83)だ。
 「近所のひとり暮らしの女性から『海外出張の間、犬の散歩をお願いできませんか』と頼まれたのがきっかけです。この地区は夫婦2人だけやひとり暮らしが多い。不便や不安は日常的ですが、役場は遠いし、頼りになる友だちがいない人もいる。気軽に助け合える会を作ろうと誕生しました」

 3人で始まり、翌年は10人、翌々年は20人に増えた。会員間だけで通用する通貨「ニャン券」を発行している。1ニャンは500円相当で、入会時に10ニャン券を買ってもらう。駅までの送り迎えは2ニャン、薪(まき)割りなど力仕事は4ニャン……。ニャン券は会員たちの間をぐるぐる回っている。
 当初は最寄りのJR駅までの送迎が多かったが、近年は留守中の家の見回りや庭仕事、病気のときの手伝い、花の水やりが中心だ。家のカギの場所を教え合っている仲間もいる。桃の花見、そうめん流し、映写会、紅葉狩り。様々なイベントの呼びかけや出欠は電子メールでやりとりしている。
 全国各地に似たような会はあるだろう。だが、なぜ長続きしているのか。色川さんの説明は明快だった。
 「過去や経歴は本人が言わない限り探り合わない。今の人柄を尊重しています。自慢話も嫌われます。会則も会費もなし。意思疎通を大切にしたいので会員も増やさない。つまり、仲間割れする余地がないのです」
 色川さんは八ケ岳を「終(つい)の棲家(すみ・か)」と決めている。10年前「肝硬変直前」と診断された。化学療法ではなく、免疫力を強めて肝炎ウイルスと闘うことにした。手がけている仕事を全うするため、東京の住まい、縁や義理などを捨てられるだけ捨てて、ひとりで移り住んだ。しかし、真冬はマイナス15度に冷え込むこともざらで、薪ストーブを5カ月間たいた。
 「孤独には慣れているつもりでした。でも、今度のひとり暮らしは死ぬまで続く。そう覚悟したとき、窓の外の景色が違って見えたのです。雪はいつかやみ、寒さもゆるみます。同じように春を待っている仲間が近所にいると気づいたのです」
 2年前、隣町に「犬の手くらぶ」が誕生した。「猫」と「犬」のメンバーの交流は盛んで、冬はスキー、初夏はホタル狩りなどを楽しんでいる。
文・写真 古舘謙二
(2008.7.29 朝日新聞)


前にブログでも書きましたが、ここで紹介されている、
「八ヶ岳南麓 猫の手くらぶ物語」は、とても美しい本です。


『八ヶ岳南麓 猫の手くらぶ物語』/色川大吉さんの最新刊(2008.6.13)
 
朝日新聞「アスパクラブ」のホームページから応募すれば、
色川さんのサイン本を「20人にプレゼント」だそうですから、
あなたも応募してみてください。

それより、買って読んだほうが早いと思うけど・・・・(笑)。

ご注文は、山梨日日新聞社出版部へ。


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「金沢・控訴審は結審。判決日は9月22日/福井・音声記録非公開処分取消訴訟(寺町みどり )」

2008-07-28 14:03:00 | 「ジェンダー図書排除」事件
『む・しの音通信』66号の編集・発行も終わって、ほっと一段落。

朝からひさしぶりのお湿りで、空気もしっとり、
気分もまったりしてます。

たまった郵便物と新聞を読んで、あっという間にもうお昼?!

午後からともちゃんが県庁と岐阜地裁に行くというので、
いっしょに行こうかと思ったのですが、
昨日一日出ていたので、おとなしくお留守番することに。

トマトが豊作で、加熱調理用のイタリアントマトがたくさんあるので、
「フレッシュトマトとナスのスパゲティ」を作りました。


先週は、シンプルに「トマトとニンニクのスパ」。

どちらも、量がハンパじゃないと思う方はスルドイ!
4人分くらいあるのですが、3人前はともちゃんが食べます(笑)。

ゴロゴロと雷の音を聞きながら、通信に書いた
「金沢・控訴審は結審。判決日は9月22日(寺町みどり )」
紹介します。

金沢・控訴審は結審。判決日は9月22日~福井・音声記録非公開処分取消訴訟
     「原告団」事務局・寺町みどり


■福井地裁の一審は「まさかの敗訴」
 1月30日午後、福井地裁で、「ジェンダー図書」排除事件の男女共同参画審議会を記録した音声テープの「審議会音声記録情報非公開処分取消訴訟」の判決があった。
 「主文、原告の請求をいずれも棄却する」 。   
まさかの原告敗訴。裁判長から異例の理由説明があったけれど、負けは負け。電磁的記録が「福井県情報公開条例」に、「公文書」と定義されている以上、「文書管理規程」に音声記録の保管期間や廃棄などの方法を規定するのは当然のこと。それがなされていない福井県のずさんな公文書の管理・運用の現状を、司法が追認しただけの不当判決だ。
 判決後、記者会見と判決後集会を開いた。まず今大地さんが経過説明、選定当事者の寺町知正さんが判決を解説した。「判決は、『備忘として、録音し保管していたものに過ぎず、県が管理していたものと言えない。議事録を作るためだけであって、県の文書の位置づけにはない』というが、香川県土庄町議会録音テープについてのH16年最高裁判決や実施機関による保存の実態を考慮すべき。今日の判決は、管理を狭くとらえている。今回の音声記録は職員が議事録作成中に公開請求をしたので、職員が管理していたもの。福井県の情報公開条例は決済・供覧を外しているので、当然、最高裁判決に照らしても公開すべき」。
 原告代表の上野千鶴子さんは、「勝訴を確信しておりました」との第一声。続けて判決の問題点を指摘した。「①情報公開の流れ、IT化に伴う記録の電子情報化の流れの両方の時代の流れに逆行する保守的な判決。②電子情報化の流れは急速。福井地裁は時代をリードする判決の絶好の機会を逃した。③福井県の判断が「適法」であったことを法廷が認めたのだから、メンツが立ったでしょ。福井県はこの際「非公開処分」を「変更」したら?過去に何度も「処分変更」したんだから。④福井県が今後対処する可能性は「情報公開請求されるような電磁記録」はこれからとらない。⑤指定管理者制度の導入に伴い、事業者の選定や査定評価、再契約などの過程が不透明になることが懸念されている折から、自治体行政の透明性・公開性を拡大する必要がある時期に、この後ろ向きの判決はきわめて残念だ」。最後に、「承服することはできない。原告団は控訴します。」と結んだ。
 控訴審の舞台は、名古屋高裁金沢支部。知正さんは本人訴訟を続け、上野さん他11人は、情報公開に詳しい東京の清水勉弁護士に代理人をお願いすることにした。 
 4月に控訴理由書を提出。控訴審の第一回口頭弁論は5月19日、名古屋高裁金沢支部で開かれた。その前日は原告団6人が清水さんからレクチャーを受けて交流。当日午前の傍聴者は、控訴人側が13人。控訴人、被控訴人の双方が提出した書面を確認した。裁判所は「反論したい」という福井県の求めと、控訴人の「証人申請したい」との求めを受け、次回の弁論期日を指定した。閉廷後、清水弁護士がマスコミと傍聴者に、控訴理由書の趣旨をていねいに説明。

■控訴審は結審。勝訴を確信しているが・・
 第二回弁論は、7月23日午後1時半から開廷。控訴人と被控訴人双方が準備書面と書証(証拠)を陳述して、あっけなく終わった。
 わたしたちは、福井県職員と情報公開に詳しい人の2人を証人申請していて、県も同じ職員を証人申請したいと言ったが、裁判長は「証人は採用しない」「弁論を終結します。判決言渡は9月22日午後1時20分から」。
清水弁護士からの「意見書を提出したい」という表明には、「出していただいてもよい」。
 ということで、判決言渡は9月22日に決定。思いがけなく、はやい展開となった。
 控訴審の論点は、「情報公開条例」と「文書管理規程」をどう位置づけるか。そもそも、職員が作っただけの「規程」が、議会の議決を経た「条例」の上位にはこない、というのが控訴人の主張だけど、福井県はルールを無視した運用をしていて、それを一審は認めた。
 裁判長は早い段階で心証を形成していたようで、法律解釈の問題なので証人は必要なし、ということなのだと思う。はたして控訴審の判決は、どちらの主張を採用するのだろう。
(『む・しの音通信』66号より転載)


そういえば・・・・
ホームページの更新、1月からしてないんだっけ。


  
アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)
  
ハナカンナ(花かんな) 
  
モントブレチア(姫檜扇水仙・ヒメヒオウギスイセン)

ものぐさな人間には目もくれず、
暑さをいとわず咲く夏の花たち。

 
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向老学学会「おひとりさまで生きる」/雷雨のあとに・・・ブログ通信簿(7/26)

2008-07-27 21:29:23 | ジェンダー/上野千鶴子
名城大学・天白キャンパスで向老学学会があったので行ってきました。
満席と聞いていたので、早めに家を出て、9時過ぎに会場に到着。


来賓席だけあけて、3列目の真ん中に着席。

午前の基調講演は上野さんの「おひとりさまで生きる」。
パワーポイントを駆使しての専門的な話だったのですが、
上野節のサクレツで、ダジャレも連発、会場は笑いの渦。
おもしろかったです。

午後のシンポジウムは、「おひとりさまの老後を支えるしくみ」


パネラーのなかでは、ふなきドクターの話がいちばんおもしろかったです。
石原美智子さんの話は、亡くなったつれあいの両親が「サンビレッジ新生苑」に
入っていたので、内情をよく知っているだけに複雑な思いで聴いていました。

上野さん、デジカメを向けたら気づかれたようです。

コメンテーターとしてもちゃんと働いて、
最後にみんなで、主催者の労をねぎらいました。


資料には、日経に連載中の【やさしい経済学「21世紀と文明」の
記事のコピーもありました。

 「エイジングとポストモダン社会」―
―[7] 「向老学」重要に 東京大学教授 上野千鶴子
 
(2008.07.25日本経済新聞)

 老年学と向老学は違う。老年学が「老い」を客体として扱う学際研究であるのに対し、向老学は、「老い」を主体として経験する当事者研究の一種である。
 医学に対して患者学、人間学に対して人類学、福祉学に対して障害学、教育学に対して不登校学…当事者学が発展したなかで、向老学も生まれた。
 老い、衰え、介護を受けるようになっていく長寿社会を、なぜわたしたちはこれほどうとましく思わなければならないのだろう? 向老学は、老いに抵抗し、立ち向かうための学問ではなく、老いを受容し肯定するための思想であり、学問である。
 向老学の創始者は、名古屋在住の高橋ますみさん。1999年には日本向老学学会も誕生した。思えば、これまで「老いる」という経験については、あまりわたしたちは語ってこなかったし、知ってこなかったのではないだろうか?
 なかでも「もしぼけたら……」の恐怖は強く。驚くのは、最近になって認知症当事者による発言が増えたことである。『私は誰になっていくの?――アルツハイマー病者からみた世界』(クリエイツかもがわ)の著者、オーストラリアのクリスティーン・ボーデンさんは、患者仲間で自助グループをつくって助け合い、医療の世界に発言を続けている。ついに専門家が彼女を呼んで、話を聴くようになった。「わたしのことはわたしに聞いて」という患者のことばに耳を傾けると、認知症患者が何にパニックを感じ、何にどう反応するかがわかる。数年してみたら、ボーデンさんがブライデンさんになっていた。どうしたのかと思ったら、認知症であることを明らかにして、恋愛して再婚したのだという。うーむ。生きてると希望はいくらでもある。
 要介護になってからの介護される側の経験もこれまで語られてこなかったことのひとつだ。要介護については障害者のひとたちがキャリアで大先輩。脳性麻痺(まひ)の小山内美智子さんは、自分は「介護されるプロ」だという。これまで何人も介護者の人たちを教育してきた。どんな介護がよい介護か、介護される人以上に、うまく伝えることができる人はいないのだから、介護福祉を育成する専門課程に、要介護者を教師として雇うべきだ、と彼女は主張する。
 当事者研究が始まってみると、知らないことだらけ。専門家が当事者に学ぶおもしろい時代がやってきた。(2008.07.25日本経済新聞)


おまけに、7月24日の「[6] 障害者に学べ」の記事。
内容は、今日の講演の内容にも通じる。

 エイジングとポストモダン社会」―
―[6] 障害者に学べ 東京大学教授 上野千鶴子

(2008.07.24 日本経済新聞)

 介護保険の自立の概念は他人の世話にならないことをさす。他方、障害者自立支援法にいう自立の概念は、他人の介助を受けて自分の生活を自己決定することを指す。介護保険は使わない方がよいとされるが、自立支援はあって当然、なのだ。両者の自立の理念にはこれほどの違いがあり、したがって法律の使い勝手にも違いがある。同じ障害の程度なら、介護保険を使うより、障害認定を受けて自立支援法の対象になった方がよい。
 それだから障害者支援を介護保険に統合しようとした時に、障害者団体が反対した理由ももっともである。統合すれば明らかにサービス低下になることがわかっていたからだ。
 うらがえしに言えば、これほど使い勝手の悪い、しかも改悪のつづく介護保険を、高齢者が黙って受けいれていることの方が理解にくるしむ。
 「要求なくして制度なし」…障害者団体がその歴史から学んだ教育だ。制度はタナからボタモチのように降っては来ない。要求してさえ値切られるのに、黙っていてほしいものをくれるところはない。高齢者は票田としては大きな規模をもっているのにもかかわらず、組織化されていないために、政治的な影響力の行使ができていないのだ。
 日本には障害者運動の歴史がある。労働運動も女性運動もあった。要求は闘い取らなければならないし、獲得したものすら闘って守らなければ奪われる時代である。日本にないのは高齢者運動である。当事者のいないところで、制度の改革ができるわけがない。
 アメリカには会員数3900万を擁する全米退職者連盟がある。どの政党も無視できない巨大な政治勢力として影響力を行使している。日本にも高齢者の当事者団体ができて、権利としての介護を獲得する必要がある。権利意識をもった団塊世代の高齢者が層として登場することで変化が期待できるが、それまで待っていられない。
 世代間対立をあおりたいわけではない。高齢者の生活の安全保障を確保することで、子世代は介護負担から解放され、親の長寿をうとむこともなく、自分の人生を自由に歩むことができる。自分自身の将来のリスクにも安心と安全を期待でき、社会への連帯と信頼を維持することができる。何より成長と発展へ向かって馬車馬のように尻を叩(たた)かれ続けてきた日本人にとって、今日を生きることが明日のための手段でない時代がようやく来た、と言えるだろう。
(2008.07.24 日本経済新聞)



上野さんを見送って地下鉄「塩釜口」駅近くのお店でひとやすみ。

頭もずいぶん働かせたので、糖分の補給に、
友人ふたりと、ソフトクリームサンデーを食べました。

「ブログに載せたい」と店員さんに言ったら、
PRしてくださいね、とのこと。
そういえば・・・ここ
「不二家」だった(笑)。
外は改装中のお店だったけど、おいしかったですわ~。


岐阜駅まで迎えに来てくれたともちゃんに聞いたら、
岐阜は午後に激しい雷雨があったそう。

雲が多めだけど、鳥羽川堤防から見たうつくしい空。

ここ数日の暑さでしおれかけてたカサブランカも、

イキイキと生き返っていました。


雷雨の影響か、画像がうまく送れないので、
今日は、これにて終了。

そうそう、昨日26日の 「ブログ通信簿 は、
点数は同じだけど、
庭の知識や経験を生かした「お庭番(警務官)?!」から、
ほんものの「庭師」に昇格(喜)。
でもっ、「57歳・男性」になってた。
わたし、「おとこ」はヤダッ。


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人生のピークを過ぎて/人生の下り坂と要介護/日経連載「エイジングとポストモダン社会」上野千鶴子

2008-07-26 22:09:00 | ジェンダー/上野千鶴子
『む・しの音通信』66号、やっと完成です。

昨日からかかりっきりで、途中リソグラフのトラブルもあり、
どうなることかと思いましたが、ぶじ刷り上りました。
半年振りに作ったのですが、へっとへとに疲れています。

もう文字を見るのもイヤ、と最後の力を振り絞って、記事を書いて送信したら、
ログイン画面が現れて、跡形もなく記事が消えてしまってガーン。
こういうときに限って、コピーを忘れてるんです。

気を取り直して、またブログ記事を書いてます。



66号の依頼原稿は、10日締め切りで順調に届いていたのですが、
わたしが書くはずの原稿に手がつかず、けっきょく
金沢の控訴審から帰ってから、1600字の記事と
表紙の1200字の2P分を一気に書きました。

月刊『創』5月号に掲載された「つくばみらい講演中止事件」の
上野さんの記事も、転載の許可を得て載せさせてもらいました。

「む・しネット」会員の方には、じきに届くのでお楽しみに。

明日は「向老学学会」で朝から名古屋へ出かけるので、
通信をwebにアップするのは、あさって以降になります。

明日の基調講演は、上野さんなので、暑い名古屋へ出かけていきます。
600席ということですが、ずい分前に満員御礼になったようです。

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超売れっ子の上野さん、
名古屋だけでなくて、西に東に講演にお仕事に飛び回って、
金沢での裁判の23日もすでに予定がはいってて来られなかったのですが、
宿泊先のロビーで、読みたかった日経を見つけたのでコピーしてもらいました。




「エイジングとポストモダン社会」
[5] 人生の下り坂と要介護――上野千鶴子さん


【 やさしい経済学「21世紀と文明」08.07.23日経新聞(朝刊)】  

 下り坂の最後には、ひとさまの助けがなければ生きていけない要介護の期間が待っている。データによれば、寝たきりの平均期間は8.3カ月。もちろんすべての高齢者が寝たきりになるわけではないが、高齢者の自己否定感は、寝たきりについてもっとも強い。認知症高齢者を見ても、「こんなになってまで生きなければならないのか」と忌避感を持つ人は多い。自立とセルフコントロールに絶対の価値を置いてきた人ほど、そうである。
 「ボクの理想の死に方は、ゴルフ場でぽっくり逝くこと」と言った新自由主義のエコノミストがいる。こういう人には、高齢社会の福祉政策の制度設計をしてもらいたくない。
 寝たきりになっても、認知症になっても死なないでいられる文明社会がようやく訪れた。そのことを歓迎するかわりに、どうして呪詛(じゅそ)しなければならないのだろうか。
 生まれたときには100%、他人の世話になってきた。生きる過程で他人に依存せずにすむことはない。それなら死ぬときも他人の世話になって何が悪いだろうか。家族の世話を受けたくても家族のいない人もいるし、超高齢社会では、子どもに先立たれる高齢逆縁だってある。ひとりやふたりの子ども数では、家族を老後の保険と考える時代はとうに終った。
 要介護になったときに他人の世話を受けることが、恩恵ではなく権利になったのが介護保険だった。老後の安心のためにできた制度だったはずなのに、3年ごとの改定のたびに、改悪に次ぐ改悪を経験している。しわ寄せを食らっているはずの高齢者は声をあげないし、有権者は座視している。社会保険費抑制が至上命題の政策決定者たちは、自分自身が要介護状態で他人の世話を受けることに想像力が働かないのだろうか。地位と権力を持った男性たちを見ていると、妻の介護を受けて「逃げ切れる」と思っているように見える。残された妻の「おひとりさまの老後」がどうなるかは、「知ったことではない」ばかりか、番狂わせで自分がその立場に立つ可能性は考えたこともないのだろうか。
 他人の世話になることが恥でも屈辱でもなく、生きることがそれ自体で尊重され、高齢者のニーズを満たすサービスが多様な選択肢とともにじゅうぶんに提供され、そのサービスを提供する人たちの生活が保障される…しくみができないと、安心して老いることも安心して死ぬこともできない。国の安全保障の前に、国民の生活の安全保障がまず必要だろう。
(日本経済新聞 2008.7.23)


22日の分も見つけました。
この「[4] 人生のピークを過ぎて」は、ネットでけっこう評判になっていました。

「エイジングとポストモダン社会」
[4] 人生のピークを過ぎて――上野千鶴子さん

【 やさしい経済学「21世紀と文明」08.07.22日経新聞(朝刊)】 

 「もしあなたがもう一度人生を生きなおせるとしたら、何歳にもどりたいですか?」という質問がある。これに対する答えには、ジェンダー差がある。女性は30代と答え、男性は50代と答える人がいちばん多いという。
 女の30代は出産・育児に夢中な年齢だ。子どもの手が離れてほっとする時期までに、人生のうちでもっとも充実感を感じるときかもしれない。他方、男の50代は、社会的地位と収入のピークだろう。
 人生のピーク(絶頂期)はいつか?いつがピークかは、過ぎてしまわなければわからないものだ。自分が下り坂にあって、振り返ったときにはじめて、あれが人生のピークだったのか、とわかる。そんなものだろう。生産性のカーブで見れば、体力、気力、経験のバランスのとれた40代がピーク。それからあとは、過去の遺産でめしを食っているようなものだ。若い世代から搾取と言われてもしかたがない。年功序列賃金体系が崩壊すれば、若いうちの低賃金を年とってからの高所得で補償することなど期待できなくなる。会社とも、その時・その場で貸し借りなしの決済をしたほうがよい。開業の医師や登録へルパーは、経験や年齢を問わず、報酬は同じ。わたしは教師をなりわいとしているが、毎年受けいれる学生の人数は同じ。基本的にはくりかえしだから、年齢にかかわらず給与が一定でもかまわないと思っている。
 職人仕事なら自分の生産性のピークはよくわかる。経験や技術で生産物の単価は上がるかもしれないが、若さにまかせての大量生産はできなくなる。年齢とともに衰えを受けいれ、能力に応じた戦線の縮小をはかり、収入に応じた生活規模を考えればよい。
 なのに、世の中にあふれているのは、成長、発展、拡大、進歩の思想とノウハウばかりである。これに対して後退と縮小の思想もノウハウも不足している。
 社会や個人だけではない。家も家族も、最大規模を前提に考えられている。子育てのピークも、じきに終わる。家族の縮小期をプランに入れた住宅設計が必要だと、かねてより建築家に提案しているのだが…。家族の数だけ個室を壁で仕切って、親業を卒業した後、物置と化した子ども部屋をもてあましている人は多い。もっとも家を一生もの、と考えずに、いさぎよく縮小撤退路線で住み替えを選択する人たちも増えてきた。
 ピークを過ぎても人生は続く。そして下り坂の景色も悪くない。
(日本経済新聞 2008.7.22)


「エイジングとポストモダン社会」[1][2][3]は、こちらで読めます(7/22)


先週の日曜日の岐阜新聞には、前に紹介した、
『ポスト消費社会のゆくえ』の書評ものっていました。


書くのも読むのもイヤ、だったはずですが、、、
今日もだらだらと長くなってしまいました(アーァ)。

集中力が途切れてるようです。


昨日は、ともちゃんの誕生日。
お互い忙しかったのでイベントは特になし。


お昼はともちゃんが特製冷やし中華を作ってくれて(笑)、

夜はテルテルさんが沖縄から送って下さったステキなグラスで、
  

かんぱーい 


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「ブログ通信簿をつくってみる」/「生活委員」タイプだって!?フフ・・・

2008-07-25 10:32:16 | Weblog
昨日は、能登に泊まって、
行きと同じ東海北陸自動車道で、
10710mの飛騨トンネルを通り
ひるがのSAのスマートITを出て、
「牧歌の里」と「ダイナランドゆり園」を見て周り、かえって来ました。
 
東海北陸自動車道の荘川からひるがのは、
標高1085mの日本一の高所にある自動車道で
去年この付近から見た、秋の紅葉は最高でした。
今年の秋も、遠出はやめて、ここへ来たいと思っています。

「牧歌の里」では、お目当てのジャージソフトを食べ、
夏のお花を40分ほど見て回りました。
日差しは強かったけど、さらっとしていてさわやかな風でした。

  
ジャージソフトとひるがのSAのソフト、
どちらもおいしいよ。


「ダイナランドゆり園」は、百合の好きな人にはおススメです。
絢爛豪華というか、スケールが大きくて、ロケーションもいいし大満足。
早咲きの百合が咲いていたのですが、オリエンタル系が咲いたら、
また見に行きたいところです。

帰ってから、メールをチェックして、
るなさんのブログ に遊びにいったら、
「ブログ通信簿」なるものを見つけました。

「なんだろうこれ? おもしろーい」と思って、
自分の編集画面に入ったら、gooスタッフブログから
コンナ記事が届いてました。
ふーん、「gooラボ」とやらが「ブログ通信簿」サービスをはじめたらしい。

------------------------------------------------------------
ブログ通信簿をつくろう!
[ お知らせ(PR等) ] / 2008年07月24日 17時27分20秒

いつもgooブログをご利用いただきありがとうございます。
「gooラボ」より「ブログ通信簿」サービスが公開されています。
あなたのブログのURLを入力して通信簿を作成してみましょう!
◆ブログ通信簿の詳しい説明は→ここをクリック! 
◆次世代オモシロ新技術は→ここをクリック! 

引き続きgooブログをお楽しみください。
--------------------------------------------------------

●あなたの「ブログ通信簿」は? 年齢や影響度など推定     
gooラボ ニュース   2008年07月23日 16時11分 更新 

 ブログ記事をもとにブロガーの年齢や性別、影響度などを推定し、“通信簿”として表示する「ブログ通信簿」が公開された。
 NTTレゾナントが運営する「goo」は7月23日、ブログ記事をもとにブロガーの年齢や性別、影響度などを推定し、“通信簿”として表示する「ブログ通信簿」の実験を「gooラボ」で始めた。
 ブログURLを入力してクリックすると、ブログを分析。推定した書き手の年齢・性別と、ブログの「主張度」「気楽度」「マメ度」「影響度」の4つの尺度を5段階評価する「ブログ通信簿」を表示する。「通信欄」には、記事の分析結果からうかがえる性格などを「生徒会長タイプ」などと評価。合いそうな職業なども表示する。
 分析は最新の記事(10件)を対象に行うため、記事を更新するたびに表示結果が楽しめ、自分のブログにどんな特徴があるのかを知ることができるとしている。
 NTT(持ち株会社)が開発した技術を分析に活用。男性・女性にそれぞれ特有の表現や、20代のブログで多い「就職活動」といった表現から性別や年代を推定する技術、ブログへのリンク数や記事掲載数などからブロガーの影響度を数値化する「EigenRumor」(※で解説)などを利用している。
-------------------------------------------------------------


ということで、さっそく、
 「ブログ通信簿をつくってみる」
に「みどりの一期一会」のURLを入れて、
さっそく採点してもらいました。



「あたらず、とも遠からず」か(笑)。

「主張がないから読みやすい」と言ってくれたプロの編集者もいるんだけどね。
「警務官」は、やだー。

毎日更新すれば、過去10日分の記事を採点してくれるそうだから、
これで「オール5」をめざす「優等生」タイプもいるんだろうか。

2日間あけていたので、『む・しの音通信』の編集が大詰め、
福井の訴訟が結審になって、判決日が決まったので、
記事を書き換えて、今日中にゲラを完成させないといけないし、
遊んでる場合じゃないんだけど・・・ネ


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判決は9月22日(月)!福井「音声記録情報公開訴訟」控訴審の第2回弁論・金沢/休暇村・能登千里浜

2008-07-24 08:19:51 | 「ジェンダー図書排除」事件
福井県の音声記録情報公開訴訟の控訴審の第2回弁論があったので、
石川県の「休暇村・能登千里浜」にいます。

昨日は、全線開通した東海北陸自動車道を通って、金沢にきました。
今回開通したのは、籾糠山を貫く、全国2位・全長約11キロの
飛騨トンネル部分。

金沢で弁護士の清水さんと支援者のTさんと合流して、
Tさんお勧めのお店でおいしい昼ご飯。

  

名古屋高等裁判所金沢支部で開かれた弁論は、
控訴人と被控訴人双方が準備書面と書証(証拠)を出し、
それを陳述して、あっけなく終わった。

こちら側は、福井県職員と情報公開に詳しい人の2人を証人申請していて、
県も同じ職員を証人申請する書面を提出したが、
裁判長は、合議します、と退廷した後、法廷に戻り、

「証人は採用しないと判断していた。検討したが、やはり採用しない」。

「弁論終結します。判決言い渡しは9月22日午後1時20分から。」

控訴人(清水さん)からの「意見書を提出したい」という表明には、
「出していただいてもよい」。

ということで、
判決言い渡しは  9月22日(月)午後1時20分から

準備書面など詳細は、今朝の「てらまち・ねっと」をごらんください。

◆名古屋高裁金沢支部で/福井県男女共同参画審議会の
音声記録不開示訴訟・控訴審第2回弁論



裁判の後、清水さんを小松空港に送ってから、
能登自動車道で、千里浜を左にみながら約30分走り、
家族連れでにぎわう「休暇村・能登千里浜」 に到着。

チェックインして、かけ流しの温泉で汗を流し、
夕食は、「初夏の絶品会席 能登のイカと加賀野菜」コース。

~お品書き~
先 附 休暇村特製烏賊塩辛 もずく酢
小 鉢 金時草甘酢漬け
造 り アオリイカ・アワビ・甘エビ・カンパチ・タコ・マグロ
焼 物 スルメイカ・五郎島金時 炙り焼き
揚 物 スルメイカげそ天麩羅
止 鉢 冷やし赤米うどん
蓋 物 加賀太胡瓜いこみ仕立て

イカ刺しを追加注文して、大好きなイカ尽くしです。
  

今回は、傍聴できる原告も少ないし、
金沢駅前のシティホテルに泊まるつもりだったんだけど、



明日は、ともちゃんのバースディなのと、
裁判の労をねぎらい勝利を願って、
ふたりで、加賀のお酒で前祝い(笑)。

ではまた。


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「議員としてのスキルアップ連続講座」開催のご案内

2008-07-23 07:27:44 | 市民運動/市民自治/政治
2008年度の市民派議員向け、勉強会のご案内です。

「議員と市民の勉強会」は1999年から続けていますが、
今回はじめて、プロデュースをつれあいが担当します。

昨年は「む・しネット」の主催事業でしたが、
今年度は、講師のわたしたちが企画し、広く呼びかけているので
「M&T企画(寺町みどり&ともまさ)」と「む・しネット」の共催です。

ということで、
参加を希望される方は、みどりではなく、
寺町知正までお問い合わせください。

以下は連れ合いの作った記事のコピペです。
元記事にリンクしておきますので、関心のある人への
転載・転送をお願いします。

「議員としてのスキルアップ連続講座」開催のご案内

議員の仕事の在り方が問われ続け、最近は、いろいろな集まりや勉強会が企画されています。
 集団で何かしようという以前に、議員の仕事の基本は、議員一人ずつのレベルアップにあるのは当然です。
 実践的かつ実戦的な議員活動、議会活動ができるようにと、連続の講座を企画しました。
 議員は4年がいのち。私たちの講座は、いつも、目からウロコの講座、といわれています。
 政党や組織などの議員はそちらで勉強できますから、この講座の対象者は、「無党派・市民派の議員および立候補予定者」とします。
 先着15名。
 もし、この案内をご覧いただいたら、知り合いの方に勧めていただけると嬉しいです。
 転載、転送歓迎です。 

2008年

 「議員としてのスキルアップの連続講座」開催のご案内

講座の案内文 3ページ 印刷や転送用のPDF版 189KB


    
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

                                    
 議員に当選したものの方針や見込みが立たない人、課題はあるものの停滞している人、議員を続けては来たけど行き詰まっていると感じる人、知らないうちの“マイペース”にはまっている人、悩みが多いのが現場とはいえ、転換するのは自分のちから。

 議会の基本を押さえつつ、成果のある議員活動をするためのスキルアップ講座を連続で開きます。
 連続で参加されることを前提に内容を組み立てています。
 3回の受講後は 「ひとがかわる」 はず。

 議会活動の基本と原則は、議員の数(人数)に頼るのでなく、各種の手法とテクニックを知り、かつ使いこなす実践に尽きます。
「無党派・市民派」議員として議会で働くために、勉強会でさらなる力をつけましょう。

 参加を希望される方は、寺町知正まで問い合わせください。
    (メールとFAXの両方で)
 M&T企画の勉強会にはじめて参加される方は、申し込み方法をお電話でお問い合わせください。 
 講座内容について、不明の点は寺町知正までお尋ねください。
    (先着順。定員15名)

【日時・場所】
  第1回 2008年8月22日(金)13時~23日(土)12時 
               「ウィルあいち」(名古屋市)
  第2回 2008年10月24日(金)13時~25日(土)12時
               「ウィルあいち」(同)
  第3回 2009年1月下旬か2月上旬の金・土曜 (近日中に確定) 
                    (ウィルあいちを予定)

【基本構成】
  第1回 「議会で働くために、まず各種の基本を身につける」
  第2回 「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」 
  第3回 「一般質問と議案質疑の組み立て、情報公開、不正支出、予算審議対策」
  ※ 各回とも、講座終了後、希望者の任意の相談があれば応じます。

●会場:「ウィルあいち」(名古屋市内)  
 講師・寺町みどり&ともまさ 

《講座対象者》 「無党派・市民派」の議員および立候補予定者
        (初めての参加者は、別途、誓約書の提出あり)
《参加費》 1万5千円 (2日間の通し)
        (宿泊&夕食あり=別途約5千円)

《締め切り》先着順。定員15名になり次第受付終了

《問い合わせ&申し込み先》 寺町知正 (岐阜県山県市議) 
    mail tera-t@ktroad.ne.jp  tel/fax 0581-22-4989  
   (原則として部分参加はお断り) まず、お問い合わせください。

《共催》 M&T企画(寺町みどり&ともまさ)
     「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」

-------------------------------------------------------------------
 第1回 「議員としてのスキルアップの連続講座」 
●日時:8月22日(金)13時~23日(土)12時
 ●会場:「ウィルあいち」(名古屋市内)  講師・寺町みどり&ともまさ 
「議会で働くために、まず各種の基本を身につける&決算審査対策」

スケジュールおよび内容
 8月22日(金)13時~20時 
《セッション1》「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」
 ・議会とはなにか-基本的な議会のルールと流れ
 ・議会における議案とは何か。本会議と委員会。審議・審査とは何か

《セッション2》「原則に基づく的確な発言、議論が効果を生む」
 ・質疑とは何か、一般質問とは何か、その違い 
 ・獲得目標の設定が不可欠。質疑・質問の組み立て方/答弁の引き出し方
 
《セッション3》「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」
 ・誰でも都合の悪いことは隠したい=情報公開で真の背景が見えてくる
 ・流れの転換やダメ押しには住民監査請求も=請求することで実力と実績倍増
 ・議会活動、情報公開、住民監査請求などの連係であなたのステージがアップする

23日(土)9時~12時
《セッション4》 「9月議会にむけて=決算審査のために」
 ・予算概論-自治体財務・予算のしくみと流れ、決算審査に向けて
 ・昨年成立の財政健全化法=07年度決算は指標公表、08年度決算から健全化計画

《セッション5》 「議会や行政との関係での具体的問題の解決」
 ・下記の課題に対応して、認識の整理をする

 (課題) あなたが議会や行政との関係などであなたが抱えている問題について、A4用紙1枚 (フォーマットあり)に具体的に書いて、8月10日までに送りください(この用紙に記入することで課題がある程度整理できるはずです)。

※ 参加確定後に、上記課題や講座の進め方の案内などをお知らせします。
    
※ 参加確定後に、宿泊や夕食、朝食など、講座周辺のことの詳細をお知らせします。 
  担当 島村きよみ(愛知県日進市議)  shimamoon@re.commufa.jp 

講座終了後、困りごとなどで任意の相談があれば応じます(希望者のみ)。



 第2回 「議員としてのスキルアップの連続講座」 
●日時:10月24日(金)13時~25日(土)12時
「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」

 10月24日(金)13時~20時
《セッション1》「議会改革を=自分の議会がすべてじゃない」
 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にする
 ・申し合わせの点検・見直し。「自分の議会がすべて」じゃない

《セッション2》 「じょうずに使おう! 直接民主主義の制度」
 ・請願・陳情、直接請求など
 ・民主主義は「ノー」から始まる=異議申立・審査請求など不服申立など

《セッション3》「私のまちの情報公開の問題点と改善」
 ・情報公開の制度と条例、請求のテクニック。
 ・課題の情報(非公開)文書の点検と問題点=改善点
 ・異議申立の仕方、構成、要点。(情報公開訴訟)

25日(土)9時~12時
《セッション4》「議会の議論を鍛える住民監査請求の立論」
 ・住民監査請求の制度とテクニック。
 ・不当支出や違法支出の実例の検討。住民監査請求するとどうなるか
 ・議会議論で決着がつかなければ住民監査請求、住民訴訟も視野に

《セッション5》「議会改革で抱えている具体的問題の解決」
----------------------------------------------------------------------

 第3回 「議員としてのスキルアップの連続講座」
●日時:2009年1月下旬か2月上旬の(金)13時~(土)12時
「一般質問と議案質疑の組み立て、情報公開、不正支出、予算審議対策」
    1月or2月  日(金)13時~20時  
《セッション1》「議案質疑を深める」
 ・議論の仕方。議案の争点、質疑の論点、獲得目標の設定の必要性
 ・あなたの具体的事例にあわせて質疑の手法の問題点を検討、他の事例の検討

《セッション2》 「一般質問を深める」
 ・議論の仕方。議案の争点、質疑の論点、獲得目標の設定の必要性
 ・あなたの具体的事例にあわせて一般質問の手法の問題点を検討、他の事例の検討

《セッション3》「まちの情報公開度を高め、支出を斬る」
 ・非公開情報への異議申し立てとその点検=立論・議論の実践でもある
 ・『こんな非公開!」の実例を持ち寄り検討。
 ・実際の住民監査請求の立論と展開の実習。

 1月or2月  日(土)9時~12時
《セッション4》 「3月議会にむけて=予算審議のために」
 ・予算の概論と予算書点検、着眼点や論点などの 《セッション5》「まとめ」


今日は、1時半から「福井・情報非公開処分取消訴訟」の
第2回口頭弁論が金沢高裁であるので、これから出かけます。

7月5日に全線開通した「東海北陸自動車道」経由です。

金沢からも記事を送る予定なので、また見に来てくださいね。
ではまた。

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「エイジングとポストモダン社会」上野千鶴子&【2008年上半期ヒット記事ランキング】(日経)

2008-07-22 23:34:32 | ジェンダー/上野千鶴子
昨日はすずしげな「海の日」、
今日は24節季の「大暑」(たいしょ)
梅雨も明けて、一年で一番暑いころで、
全国で猛暑日を記録している。

大暑(たいしょ)は、二十四節気の1つ。
7月23日ごろ。およびこの日から立秋までの期間。
太陽黄経が120度のときで、快晴が続き気温が上がり続けるころ。六月中。
暦便覧には「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」と記されている。
夏の土用が大暑の数日前から始まり、大暑の間じゅう続く。
小暑と大暑の一ヶ月間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送る。


梅雨が明けて、トマトが一段とおいしくなってきた。
今年は雨が少なかったので、乾燥を好むトマトは、豊作だ。
   

  

ここ数日、アクセスも急増していて、gooのランキングも100番台。
pvは2500くらいで、アクセスIPはなんと1100台。

一日にコンスタントに1000人以上の人が見に来てくださっている。

一番アクセスが多いのが、

手作り梅干し~いよいよ土用干し(2005-07-29)

三晩の土用干しの意味~祖母の梅干し・2 (2005.8.6) も多い。

どうやら「土用干し」で検索して訪問しているようだ。

その割には、「人気ブログランキング」があがらないのだけど(笑)、
見に来た人は、ぜひクリック↓をお願いしますね。

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ランキングでおもしろいのが、
「日経BP」の【2008年上半期ヒット記事ランキング】。

「総合」「コラムニスト別」「月別」でアクセス数の多かった記事を掲載。
愛読している遥洋子さんの記事も上位に入っています。
 
2008年上半期記事 総合ランキング ベスト30
【2008年上半期ヒット記事ランキング】
 

2008年1月1日から6月23日までに日経ビジネス オンラインに掲載された
すべての記事から、アクセス数の多かった記事のベスト30をお届けします・・・

2008年上半期 コラムニスト別アクセスランキング
【2008年上半期ヒット記事ランキング】
 
数多くのコラムをかかえる日経ビジネス オンラインで、
アクセス数の多かったコラムニストのベスト10と主な執筆コラムを紹介します。・・・

2008年上半期記事 月別ランキング
【2008年上半期ヒット記事ランキング】

1月から6月23日まで、それぞれの月でアクセス数の多かった記事を
3本づつ紹介します。・・・


日経といえば、上野千鶴子さんが日本経済新聞の
「やさしい経済学「21世紀と文明」」に、
「エイジングとポストモダン社会」というコラムを連載している。

関係ないけど、
明日は上野さんが原告代表の福井訴訟の第2回口頭弁論の日。
上野さんは忙しくて来られないのですが、記事でお会いすることにしましょう(笑)。

 「エイジングとポストモダン社会」――[1] 老いはスキャダル?
戦後の日本は、久しく続いた長老支配を破る民主化の時代でもあった――上野千鶴子さん
 
(やさしい経済学「21世紀と文明」08.07.17 日本経済新聞)

 「老いは文明のスキャンダルだ」と言ったのは、あのシモーヌ・ド・ボーヴォワールである。近代文明社会は、進歩、成長、発展を旗印にしてつきすすんできた。新しいことがよきことであり、古いことは弊履のごとく投げ捨てられる。「ふるーい」ということばを投げかけることが、それを全否定する表現であることが、「常識」になって久しい。
 こんな社会では老いることがそのまま悪となる。だから人々は老いに直面することを避けたがる。老いを否認し、若さの価値を称揚する。若作りをし、アンチエイジングに励み、「老いてもこんなに若々しい」人たちが、モデル高齢者になる。
 だがすべての社会がそうではなかったことを比較老年学は教えてくれる。片多順さんによれば、老人の地位は①近代化の程度と反比例の関係にある。②人口の高齢化が低いほど、③定住の程度が高いほど、④文字を持たない社会ほど、⑤大家族であるほど、⑥財産の種有権をもっているほど、高くなる。
 敗戦までの日本はそういう社会だった。戦争中の日本軍の捕虜に聞き取り調査をするだけで、日本に一歩も足を踏み入れないまま『菊と刀』を書いてしまった文化人類学者のルース・ベネディクトは、人生の自由度曲線が日米で対照的であることを述べている。アメリカでは成長するにしたがって責任とともに個人の自由度が高まるのに対し、日本では子どもと老人が自由度の極致にあって、成人期は義理としてがらみに拘束され責任ばかり重くて自由のもっとも少ない年齢なのだ、と。逆にアメリカでは子どもと老人は無力な存在として制約を受ける。これなら日本の子どもたちが「おとなになんか、なりたくない」ということにも理由があるし、アメリカの老人たちが老いを受け入れたくない気持ちもわかる。だが、この日米の違いは文化差などではなく、実は歴史の時差だったことが戦後に判明する。未曾有の近代化、アメリカ化、経済成長の過程で、日本の高齢者の地位は急速に低下していった。とはいえ、近代以前の停滞社会に戻ることがのぞましいわけでも、できるわけでもない。戦後の日本は、久しく続いた長老支配を破る民主化の時代でもあったのだから。
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上野千鶴子(うえの・ちづこ)
48年富山県生まれ。京大大学院博士課程修了。
専門はジェンダー研究。
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「エイジングとポストモダン社会」――[2] 老いはじめた日本
 だれも教えてくれなかった時代と世代の経験を、私たちは迎える――上野千鶴子さん
 
(やさしい経済学「21世紀と文明」 20008.07.18日本経済新聞)

 人間だけでなく社会も老いる。日本はとうとう人口減少期に入った。もっともかんたんなロストウの近代化理論によれば、近代化の指標は人口曲線で示すことができる。人口爆発期の開始が近代化のテイクオフ(離陸)、人口増加のプラトー(高原)期が近代化の成熟だ。近代化というものを文字通り変化の時代、過渡期だとすれば、私たちの社会はすでに「近代化」の過程を通過してしまったことになる。だとすれば近代化を推進してきたさまざまな価値や理念を転換しなければ、次の時代を生き抜けないのは自明だろう。
 日本のように後発近代化を経験した国は、短期間のあいだに近代化のサイクルをひととおり通過する圧縮近代を経験することになる。韓国の場合はその圧縮の程度はもっと高い。そのなかでも、私の世代、戦後ベビーブーマー(人口構成の特徴から堺屋太一さんによって「団塊の世代」と呼ばれた)は、特異な位置を占める。つまりベビーブーム世代にとっては、敗戦から復興の高度成長の時代が自分自身の成長期と重なり、日本社会の成熟期と停滞期が自分たちの向老期と重なるからだ。
 人間は生れてくる時代を選ぶことができない。もし戦時中に青春を迎えていればさんざんなめにあったことだろう。どの時期に青春期を過ごすかは、その後のものの見方に、身体化されたと言ってよいほどの影響を与えるように思える。
 わたしたちの世代は、成長に対する信頼を持っていて、時間が経てば事態は今よりよくなるだろうという根拠のない信念を持つ傾向があるのに対し、それから30年たった今の若い世代は、時間が経てば今より事態が悪くなるという、これも根拠のない身体化された不安の感覚を持っているように感じる。それというのも彼らがものごころついてこの方、日本はずっと不況とデフレスパイラルを抜け出せず、少子高齢化を経験してきたからだ。それがちょうど団塊ジュニア世代にあたることは、なにかの皮肉としか思えない。楽観的で革新的な親の世代のもとで、不安と守りの子ども世代が育ったからだ。「ボクらが若いころは…」と自分たちの価値観を押しつけることはやめた方がよい。彼らが置かれている環境は、30年前とはすっかり変化しているからだ。
 気がつけば自分が高齢期に近づいている。だれも教えてくれなかった時代と世代の経験を、私たちは迎えようとしている。
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「エイジングとポストモダン社会」――[3] 人生85年時代の到来
 年寄りはうざい、ださいと差別したら、かならずそのツケは返ってくる――上野千鶴子さん(東京大学教授)
 
(やさしい経済学「21世紀と文明」 日本経済新聞 2008.07.21)

 人生85年だという。平均寿命は男79歳、女86歳(2006年)だが、現在50代を過ぎている人は、もっと長生きすると覚悟した方がよい。80歳を超えて生きる確率は女性が4人に3人、男性が2人に1人強。死ぬに死ねない長寿社会が来た。
 昔から長寿は人間の切なるのぞみだったのに、それを実現した社会で、どうして老いを忌避し、嫌悪しなければならないのだろうか。PPK(ぴんぴんころり)と聞くたびに、私は老いを拒否する思想を感じとってしまう。
 サクセスフルエイジング(成功加齢と訳す)は、アメリカ生まれの概念。老いを拒絶する最たる思想だ。定義は「死の直前まで中年期を引き伸ばすこと」と、ジェロントロジスト(老年学研究者)の秋山弘子さんが教えてくれた。老いを見たくない、聞きたくない、避けたいと否認し、抵抗する人にとっては、ある朝ぽっくり、は理想だろう。
 だが老いのつらさは、他人から軽んじられ、厄介者扱いされる差別視だけではない。若さを至上の価値とする成長期の価値観をそのままもちつづけることで、他のだれに言われるまでもなく、自分自身によって自己評価が下がることが、もっともつらく、受けいれがたいのである。こんなはずはない、ふがいない、なさけない…この老人の「自己否定感」は、あらゆる社会的なマイノリティーに共通する感情である。差別されることの最大のつらさは、自分で自分を受け入れることのできない自己否定感のつらさである。
 男性が女性差別を、健常者が障害者を差別するのは、自分がそうはならないという安心感があるからだろう。だが、老人差別だけはそうではない。年寄りはうざい、ださいと差別したら、自分が高齢になったときに、かならずそのツケは返ってくる。だれもがいつかは障害をもち、無力になり、持っていたものを失っていく人生の下り坂。それをだれもが経験するようになったことを歓迎したい。
 人生85年時代には、人生の上り坂と下り坂が半々。上り坂のときには、昨日まで持っていなかった能力や資源を今日は身につけてどんどん成長・発展することができた。下り坂とは、昨日まで持っていた権力や資源を、しだいに失っていく過程である。
 問題はこれまで、人生の上り坂のノウハウはあったが、下り坂のノウハウは誰も教えてくれなかったことだ。そして上り坂よりは、下り坂の方がノウハウもスキルも要ることは、山登りを経験した人なら誰でも知っている。


いよいよ、夏本番。十六ささげと白レイシもとれはじめ、
  

  
 
初物の十六ささげのお浸しと、ゴーや入りマーボ茄子を食べました。
  


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