みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

シンポジウム「地方議員年金廃止への道」に参加しました。

2010-01-31 08:33:41 | 市民運動/市民自治/政治
新幹線の中で、2月の「議員と市民の勉強会」のうち合わせをしながら
地方議員年金廃止のシンポに参加するために上京しました。

会場は中野。
webで中野駅周辺のおいしいお店を探したら、
「青葉 中野本店」というラーメン店を見つけたので、
携帯ナビで探しながら青葉を目指しました。
途中で、旭川ラーメン「山頭火」も見つけました。

12時過ぎに着いたのですが、お店前にはすでに行列。
回転が速くて10分待ちくらいで、席に着けました。
注文したのは、「ラーメン」と「特製ラーメン」。
  
もっちりと腰のある太い麺が特徴で、おいしかったです。


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そのまま繁華街を抜けて、中野区勤労福祉会館に。
早く着いたのでまだ誰もいなくて、主催者らしき人と3階ホールに一番乗り。

午前中、デモ行進に参加した人たちがやってきました。
デモは警備の人が多くて、TBSも取材に来ていたとのこと(2月3日放映予定)。




 1/30「地方議員年金廃止」デモとシンポ/
1/31「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」


シンポジムウム「地方議員年金廃止への道」開会。



最初は、立正大学教授、渡部記安さんの「地方議会議員年金制度の世界的最新動向」のお話。

渡部さんは、議員年金制度研究をしていらしてISSA(社会保障担当官庁国際研究機構)準会員、
「国際年金比較研究所」の理事長もしているとのこと。

  

シンポジウム第2部は、東京の議員から、「総務省地方議会議員年金制度検討会報告書」の
説明の後、各地からの報告。


最初の15分は、議員年金廃止の意見書を議決した岐阜県山県市からの報告。

議会が「廃止の意見書」を全会一致で可決するのはまれなので、
議決できた背景も含めて、山県市の状況をつれあいが話しました。


神奈川ネットワーク運動の岩本かなえさんの報告。
神奈川ネットは、以前から議員年金廃止運動に取組んでいます。



最後に、議員年金廃止請願が不採択にされた茅ケ崎市議会議員の海老名さんの報告があり、
質疑応答になりました。

たまたま東京に来ていて参加したという、阿久根市長からの発言もありましたが
「まちを変えるのは市長だ。市民ではない」との発言にたまりかねて、思わず挙手して、
「市長も議員も市民に信託された公務員です。
まちを変えることができるのは市民。市民自治が基本です」と反論してしまいました。

「あなたゴウマンでしょッ」という言葉が、のど元まで出かかっていました(笑)。

シンポが終わった後は、交流会があったのですが、
体調も万全ではなかったので、少し出ただけで、
ひさしぶりに会ったはるみさんと3人でお茶を飲んでから、ホテルに帰ってきました。

今日は、秋葉原UDXギャラリー4階で1時半から開催される、
シンポジウム「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」に参加します。


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1月30日(土)のつぶやき

2010-01-31 00:31:33 | 花/美しいもの
13:02 from web
●疲れやすい人に「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」~ドッキリ!わたしの場合は・・・ http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/58f758a7506d79e38380ef404fa3a932
13:10 from web
いま東京に来ています。
午後1時半から中野区勤労福祉会館にて「地方議員年金廃止への道」のシンポです。http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/0864b8f3b54ef0bf13872ba9818e5c65
お近くの人はご参加を。
13:47 from web
シンポジムウム「地方議員年金廃止への道」開会。午前中はデモ行進、TBSが取材に来ていたとのこと。2月3日、放映予定とのこと(たぶん)。
最初は、立正大学、渡部記安教授の「世界から見た日本の地方議員年金制度の話」。
15:33 from web
シンポジウム第2部。各地の報告が始まっています。最初は、山県市議会が議員年金廃止の意見書を議決した報告を、寺町ともまささんがしているところです。つれ合いです。
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疲れやすい人に「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」~ドッキリ!わたしの場合は・・・

2010-01-30 06:39:20 | 健康/くらし/薪ストーブetc
一昨日、洞戸診療所で、漢方薬の

「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)エキス顆粒(ツムラ41番)」
を処方されて、さっそく、お昼に一袋、夕ご飯前に一袋のみました。

補中益気湯は、別名「医王湯」という有名な漢方薬で、
虚弱な人や、疲れがたまった人によい漢方薬で、効能は以下のとおり。

補中益気湯漢方中医処方解説
補中益気湯 (ホチュウエッキトウ・ほちゅうえっきとう)中医処方解説

処方名
  補中益気湯 (ホチュウエッキトウ・ほちゅうえっきとう)
   
補中益気湯 組成  処方生薬構成比
  黄耆4.0、当帰4.0、人参4.0、白朮4.0、柴胡5.0、升麻2.0、大棗2.0、陳皮2.0、甘草1.5、生姜1.0
   
日本漢方の効能
  元気がなく胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ

中医学効能
  補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱
補気健脾の人参・ 白朮・陳皮・甘草は気の生成を強め、固表の白朮は黄耆を補佐します。柴胡・升麻は陽気を昇発し、補血の当帰は、気の運行を助け、いずれも黄耆を補佐します。
   
適応症
  中気下陥・清陽不升:元気がない・疲れやすい・四肢がだるい・動作がおっくうである・立ちくらみ・頭の鈍痛・眠くなる(とくに食後)・頭がボーッとする・汗をかきやすい・息ぎれ・便秘あるいは泥状~水様便などの症候、あるいは胃アトニー・遊走腎・脱肛・子宮脱・ヘルニアなど。舌質は淡紅・脈は虚大。

脾不統血(気不摂血):脾胃気虚の症候とともに生じる少量かつ間歇的に持続する出血で、下半身や皮下の出血が多い。婦人では月経周期の短縮や過多月経が生じ、経血はうすいことが多い。 舌質は淡紅~淡白・脈は虚大。

気虚の発熱:慢性にくり返す微熱で精神的・肉体的疲労にともなって発生する。頭痛・悪寒・自汗などがみられることもある。脈は洪大で沈取すると無力。舌質はやや紅・苔は白。
   
臨床応用
  低血圧症・起立性失調症・慢性頭痛・自律神経失調症・慢性胃腸炎・慢性肝炎・筋無力症・胃アトニー・脱肛・子宮脱・遊走腎・ヘルニア・慢性の出血症・産後の子宮復古不全・月経過多・頻発月経・不正性器出血・アレルギー性紫斑病・血小板減少性紫斑病・慢性の微熱・病後あるいは手術の回復期・その他の慢性疾患などで、脾胃気虚・中気下陥の症候を呈するもの。
   
  この漢方薬は、補剤の王者として別名医王湯と呼ばれ、胃腸の働きを高め、体力を補い元気をつけます。即ち、虚弱体質、食欲不振、病後の衰弱、疲労倦怠、夏負けなど体力増強を目標に本方が適用されます。
元気がなく、胃腸の働きが衰えて疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ


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わたしも「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」を飲んで、
疲れもとれて、元気になる、はず、でした。


ところが、


ところが・・・、


夕食前に、2袋目を飲んだころから、なにか変な感じがして、

ドキドキと動悸が始まって、

ゆびさきがジンジンとして、やばい感じ。

手のひらを見ると、血液の循環がよくなってか、真っ赤です。

2年前に、発作性の高血圧をしているので、そのときの感じとよく似ています。



おそるおそる、血圧を測ると、161/99(脈拍88)です。

 がーん

発作性の高血圧で、血圧の記録を始めてから最高記録!
と、よろこんでいるわけじゃありません。

動揺して、脈が速くなり、血圧がかくじつに20ほどあがったのを自覚して、
2回目の血圧を測るのをやめました。

前は、あがり始めるのがわかると何度も血圧を計って、そ
のたびに動揺して、ついに200を超えてしまって、
病院に直行する羽目になってしまったのです。
という、失敗から学んで、少しはかしこくなりました。

「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」は低血圧にも効く薬で、
さまざまな症状や、虚証のひとにとてもあう薬なのですが、
実は、甘草や人参が入っているので、だいじょうぶかなぁ、と思っていたのです。

それで、安福さんに、2年前に咳が続いて呼吸が苦しくなって、
麦門冬湯と頓服の麻杏甘石湯を飲み合わせたときに、
発作性の高血圧が起きたことを話したのです。

「偽アルデステロン症ということもありますが、
補中益気湯は甘草の量も少ないし大丈夫でしょう。
甘草に特別敏感な人かもしれないので、何かあったら飲むのを止めて」
ということで、試してみることにしたのです。

あーぁ、飲んじゃなかった・・・・ぁ、と後悔してももう遅い。
薬は全身をかけ回って、わたしの疲れた体を元気にして、
同時に、血圧を上げている、らしいのです。

ドキドキジンジンしながら、何かできることはないか、と考え、
即効性がないと分かっているのですが、気休めにニューロタンを飲みました。

で、とりあえず、ともちゃんに
「もし何か起きたら病院に連れてって」と頼んで、
(といっても彼は梅酒を飲んだあとだった・・・)、
気持ちを落ち着かせようと、睡眠導入作用も降圧作用もある
マイナートランキライザーのリーゼを飲んでそのまま寝ました。

「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)」は副作用も少なくてよく効くく漢方薬だそうですが、
わたしの場合は、副作用で、「服用中止」ということになりました。

あさは無事に目を覚まして、二人とも、ほっとしました。

今日はさっそく、いなば内科にいってことの顛末を話して、
飲みなれた毎月の薬を処方してもらってきました。

それにしても、怖い思いをしました。

よく効く薬には思いがけない副作用があります。
みなさまも、薬の副作用にはご注意を!


PS:今朝の血圧は、112/72 に戻っていました。
何とか、薬の影響もなくなったところで、
今日はこれから東京に行ってきます。


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1月29日(金)のつぶやき

2010-01-30 00:44:32 | 花/美しいもの
22:51 from web
●鳩山首相の施政方針演説~「いのち守る」理念24回、きょうは「いのち」の特売日 http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/1aba81afaf18275ee206f36307bf894b
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鳩山首相の施政方針演説~「いのち守る」理念24回、きょうは「いのち」の特売日

2010-01-29 19:06:45 | 市民運動/市民自治/政治
次々に届く勉強会のレジメを読んで、そっこうでコメントを書きながら、
鳩山首相の施政方針演説を聴いていました。
「いのちを守る」「いのちを守りたい」というフレーズが繰り返されています。

言ってることはいいのだけどなー、と思いながら、聴いていました。

コーヒー飲みたーい、と思っていたら、玄関に宅急便が届きました。
テルテルさんからの差し入れ?です(たぶん・笑)。

あけてみたら、ホワイトチョコ・・・?

いえいえ、大好きな「ガトー・フェスタ・ハラダ」のガトーラスクでした。

それも濃厚なホワイトチョコがけの「グーテ・デ・ロワ」ホワイトチョコレート。

バレンタインにはちとはやいけれど、さっそくおいしいコーヒーでいただきました。

 「ごちそうさまでした!」

(追伸・「お誕生日プレゼントなんです」とのこと。
     ありがとうございます!)
 

鳩山首相の施政方針演説、「いのち」を24日も繰り返したそうです。
きょうは「いのち」の特売日です。

 鳩山首相:施政方針演説 「いのち守る」理念強調 普天間移設先、「5月決定」約束
毎日新聞 2010年1月29日

 鳩山由紀夫首相は29日午後、衆参両院本会議で施政方針演説を行った。「いのち」を全体を貫くテーマとし、10年度予算案を「いのちを守る予算」と命名。「メリハリのついた予算編成ができたのは政権交代の成果」と強調した。米軍普天間飛行場(沖縄県)移設問題では「5月末までに具体的な移設先を決定する」と改めて約束。普天間を巡る日米関係冷え込みへの懸念からか、外交では米国への配慮を強くにじませ、日米安全保障条約改定50周年を機に「重層的な同盟関係へ深化・発展させる」と宣言する。(8面に解説と演説要旨)
 首相は演説を「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと願うのです」と異例のフレーズで始め、「いのち」を24回も盛り込んだ。
 理念を重視し、マハトマ・ガンジーが唱えた「理念なき政治」「道徳なき商業」など「七つの社会的大罪」が「今の日本と世界が抱える諸問題を鋭く言い当てている」と指摘。「経済のしもべとして人間が存在するのではなく、人間の幸福を実現する経済をつくり上げるのがこの内閣の使命だ」と表明した。
 10年度予算案には、子ども手当の創設や診療報酬のプラス改定を盛り込み、「いのちを守る予算」を実現したと説明。景気の「二番底」を回避するため「切れ目ない景気対策を実行する」と強調。雇用の確保は「緊急の課題」とし、環境・エネルギー、医療・介護・健康などの分野の成長を促し、新たな雇用創出を図るとする。一方、市民やNPOの活動を「新しい公共」と位置付ける。
 財政健全化策として、今年前半に複数年度の財政指針となる中期財政フレームや財政運営戦略の策定を掲げる。特別会計の整理統合も含めた「事業仕分け第2弾」の実施のほか、中央省庁再編を「本年夏以降、私が主導して抜本的な見直しに着手する」と表明する。
 日米関係では、昨年10月の所信表明演説で強調した「対等な日米関係」に言及しない一方、持論の「東アジア共同体」実現の前提として「揺るぎない日米同盟は欠くことができない」と断言。普天間問題では「5月末までに移設先を決定する」と述べる。
 自らの偽装献金問題では「国民の皆さまに多大のご迷惑とご心配をおかけした」と改めて陳謝。民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体を巡る問題には触れない。【横田愛】(演説全文は30日朝刊に掲載します)
毎日新聞 2010年1月29日 東京夕刊


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1万5千字を越える、鳩山首相の施政方針演説の速報が出ていたので、前半部分を紹介します。

 施政方針演説全文
(2010/01/29 時事通信)

 【1・はじめに】
 いのちを、守りたい。
 いのちを守りたいと、願うのです。
 生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい。
 若い夫婦が、経済的な負担を不安に思い、子どもを持つことをあきらめてしまう、そんな社会を変えていきたい。未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません。
 働くいのちを守りたい。
 雇用の確保は、緊急の課題です。しかし、それに加えて、職を失った方々や、さまざまな理由で求職活動を続けている方々が、人との接点を失わず、共同体の一員として活動していける社会をつくっていきたい。経済活動はもとより、文化、スポーツ、ボランティア活動などを通じて、すべての人が社会との接点を持っている、そんな居場所と出番のある、新しい共同体の在り方を考えていきたいと願います。
 いつ、いかなる時も、人間を孤立させてはなりません。
 一人暮らしのお年寄りが、誰にもみとられず孤独な死を迎える、そんな事件をなくしていかなければなりません。誰もが、地域で孤立することなく暮らしていける社会をつくっていかなければなりません。
 世界のいのちを守りたい。
 これから生まれくる子どもたちが成人になった時、核の脅威が歴史の教科書の中で過去の教訓と化している、そんな未来をつくりたいと願います。
 世界中の子どもたちが、飢餓や感染症、紛争や地雷によっていのちを奪われることのない社会をつくっていこうではありませんか。誰もが衛生的な水を飲むことができ、差別や偏見とは無縁に、人権が守られ基礎的な教育が受けられる、そんな暮らしを、国際社会の責任として、すべての子どもたちに保障していかなければなりません。
 今回のハイチ地震のような被害の拡大を国際的な協力で最小限に食い止め、新たな感染症の大流行を可能な限り抑え込むため、いのちを守るネットワークを、アジア、そして世界全体に張り巡らせていきたいと思います。
 地球のいのちを守りたい。
 この宇宙が生成して137億年、地球が誕生して46億年。その長い時間軸から見れば、人類が生まれ、そして文明生活を送れるようになった、いわゆる「人間圏」ができたこの1万年は、ごく短い時間にすぎません。しかし、この「短時間」の中で、私たちは、地球の時間を驚くべき速度で早送りして、資源を浪費し、地球環境を大きく破壊し、生態系にかつてない激変を加えています。約3000万とも言われる地球上の生物種のうち、現在年間約4万の種が絶滅していると推測されています。現代の産業活動や生活スタイルは、豊かさをもたらす一方で、確実に、人類が現在のような文明生活を送ることができる「残り時間」を短くしていることに、私たち自身が気付かなければなりません。
 私たちの英知を総動員し、地球というシステムと調和した「人間圏」はいかにあるべきか、具体策を講じていくことが必要です。少しでも地球の「残り時間」の減少を緩やかにするよう、社会を挙げて取り組むこと。それが、今を生きる私たちの未来への責任です。本年、わが国は生物多様性条約締約国会議の議長国を務めます。かけがえのない地球を子どもや孫たちの世代に引き継ぐために、国境を越えて力を合わせなければなりません。
 私は、このような思いから、2010年度予算を「いのちを守る予算」と名付け、これを日本の新しい在り方への第一歩として、国会議員の皆さん、そして、すべての国民の皆さまに提示し、活発なご議論をいただきたいと願っています。

 【2・目指すべき日本の在り方】
 私は、昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が、80数年前に記した「七つの社会的大罪」が刻まれています。
 「理念なき政治」「労働なき富」「良心なき快楽」「人格なき教育」「道徳なき商業」「人間性なき科学」、そして「犠牲なき宗教」です。
 まさに、今の日本と世界が抱える諸問題を、鋭く言い当てているのではないでしょうか。
 20世紀の物質的な豊かさを支えてきた経済が、本当の意味で人を豊かにし、幸せをもたらしてきたのか。資本主義社会を維持しつつ、行き過ぎた「道徳なき商業」、「労働なき富」を、どのように制御していくべきなのか。人間が人間らしく幸福に生きていくために、どのような経済が、政治が、社会が、教育が望ましいのか。今、その理念が、哲学が問われています。
 さらに、日本は、アジアの中で、世界の中で、国際社会の一員として、どのような国として歩んでいくべきなのか。
 政権交代を果たし、民主党、社会民主党、国民新党による連立内閣として初めての予算を提出するこの国会であるからこそ、あえて、私の政治理念を、国会議員の皆さんと、国民の皆さまに提起することから、この演説を始めたいと、ガンジー廟(びょう)を前に私は決意いたしました。
 (人間のための経済、再び)
 経済のグローバル化や情報通信の高度化とともに、私たちの生活は日々便利になり、物質的には驚くほど豊かになりました。一方、一昨年の金融危機で直面したように、私たちが自らつくり出した経済システムを制御できない事態が発生しています。
 経済のしもべとして人間が存在するのではなく、人間の幸福を実現するための経済をつくり上げるのがこの内閣の使命です。
 かつて、日本の企業風土には、社会への貢献を重視する伝統が色濃くありました。働く人々、得意先や取引先、地域との長期的な信頼関係に支えられ、100年以上の歴史を誇る「長寿企業」が約2万社を数えるのは、日本の企業が社会の中の「共同体」として確固たる地位を占めてきたことの証しです。今こそ、国際競争を生き抜きつつも、社会的存在として地域社会にも貢献する日本型企業モデルを提案していかなければなりません。ガンジー師の言葉を借りれば、「商業の道徳」をはぐくみ、「労働を伴う富」を取り戻すための挑戦です。
 (「新しい公共」によって支えられる日本)
 人の幸福や地域の豊かさは、企業による社会的な貢献や政治の力だけで実現できるものではありません。
 今、市民や民間非営利団体(NPO)が、教育や子育て、街づくり、介護や福祉など身近な課題を解決するために活躍しています。昨年の所信表明演説でご紹介したチョーク工場の事例が多くの方々の共感を呼んだように、人を支えること、人の役に立つことは、それ自体が喜びとなり、生きがいともなります。こうした人々の力を、私たちは「新しい公共」と呼び、この力を支援することによって、自立と共生を基本とする人間らしい社会を築き、地域のきずなを再生するとともに、肥大化した「官」をスリムにすることにつなげていきたいと考えます。
 一昨日、「新しい公共」円卓会議の初会合を開催しました。この会合を通じて、「新しい公共」の考え方をより多くの方と共有するための対話を深めます。こうした活動を担う組織の在り方や活動を支援するための寄付税制の拡充を含め、これまで「官」が独占してきた領域を「公(おおやけ)」に開き、「新しい公共」の担い手を拡大する社会制度の在り方について、5月をめどに具体的な提案をまとめてまいります。
 (文化立国としての日本)
 「新しい公共」によって、いかなる国をつくろうとしているのか。
 私は、日本を世界に誇る文化の国にしていきたいと考えます。ここで言う文化とは、狭く芸術その他の文化活動だけを指すのではなく、国民の生活・行動様式や経済の在り方、さらには価値観を含む概念です。
 厳しい環境・エネルギー・食料制約、人類史上例のない少子高齢化などの問題に直面する中で、さまざまな文化の架け橋として、また、唯一の被爆国として、さらには、伝統文化と現代文明の融和を最も進めている国の一つとして、日本は、世界に対して、この困難な課題が山積する時代に適合した、独自の生活・行動様式や経済制度を提示していくべきだと考えます。
 多くの国の人々が、一度でよいから日本を訪ねたい、できることなら暮らしたいとあこがれる、愛され、輝きのある国となること。異なる文化を理解し、尊重することを大切にしながら、国際社会から信頼され、国民が日本に生まれたことに誇りを感ずるような文化をはぐくんでいきたいのです。
 (人材と知恵で世界に貢献する日本)
 新しい未来を切り開くとき、基本となるのは、人を育てる教育であり、人間の可能性を創造する科学です。
 文化の国、人間のための経済にとって必要なのは、単に数字で評価される「人格なき教育」や、結果的に人類の生存を脅かすような「人間性なき科学」ではありません。一人ひとりが地域という共同体、日本という国家、地球という生命体の一員として、より大きなものに貢献する、そんな「人格」を養う教育を目指すべきなのです。
 科学もまた、人間の英知を結集し、人類の生存にかかわる深刻な問題の解決や、人間のための経済に大きく貢献する、そんな「人間性」ある科学でなければなりません。疾病、環境・エネルギー、食料、水といった分野では、かつての産業革命にも匹敵する、しかし全く位相の異なる革新的な技術が必要です。その母となるのが科学です。
 こうした教育や科学の役割をしっかりと見据え、真の教育者、科学者をさらに増やし、また社会全体として教育と科学に大きな資源を振り向けてまいります。それこそが、私が申し上げ続けてきた「コンクリートから人へ」という言葉の意味するところです。

 【3・人のいのちを守るために】
 私は、来年度予算を「いのちを守る予算」に転換しました。公共事業予算を18.3%削減すると同時に、社会保障費は9.8%増、文教科学費は5.2%増と大きくめりはりをつけた予算編成ができたことは、国民の皆さまが選択された政権交代の成果です。
 (子どものいのちを守る)
 所得制限を設けず、月額1万3000円の子ども手当を創設します。
 子育てを社会全体で応援するための大きな第一歩です。また、すべての意志ある若者が教育を受けられるよう、高校の実質無償化を開始します。国際人権規約における高等教育の段階的な無償化条項についても、その留保撤回を具体的な目標とし、教育の格差をなくすための検討を進めます。さらに、「子ども・子育てビジョン」に基づき、新たな目標の下、待機児童の解消や幼保一体化による保育サービスの充実、放課後児童対策の拡充など、子どもの成長を担うご家族の負担を、社会全体で分かち合う環境づくりに取り組みます。
 (いのちを守る医療と年金の再生)
 社会保障費の抑制や地域の医療現場の軽視によって、国民医療は崩壊寸前です。
 これを立て直し、健康な暮らしを支える医療へと再生するため、医師養成数を増やし、診療報酬を10年ぶりにプラス改定します。乳幼児からお年寄りまで、誰もが安心して医療を受けられるよう、その配分も大胆に見直し、救急・産科・小児科などの充実を図ります。患者の皆さんのご負担が重い肝炎治療については、助成対象を拡大し、自己負担限度額を引き下げます。健康寿命を延ばすとの観点から、統合医療の積極的な推進について検討を進めます。
 お年寄りが、ご自身の歩まれた人生を振り返りながら、安らぎの時間を過ごせる環境を整備することも重要です。年金をより確かなものとするため、来年度から2年間を集中対応期間として、紙台帳とコンピューター記録との突き合わせを開始するなど、年金記録問題に「国家プロジェクト」として取り組みます。
 (働くいのちを守り、人間を孤立させない)
 働く人々のいのちを守り、人間を孤立させないために、まずは雇用を守ることが必要です。雇用調整助成金の支給要件を大幅に緩和し、雇用の維持に努力している企業への支援を強化しました。また、非正規雇用の方々のセーフティーネットを強化するため、雇用保険の対象を抜本的に拡充します。
 労働をコストや効率で、あるいは生産過程の歯車としかとらえず、日本の高い技術力の伝承をも損ないかねない派遣労働を抜本的に見直し、いわゆる登録型派遣や製造業への派遣を原則禁止します。さらに、働く意欲のある方々が、新規産業にも生かせる新たな技術や能力を身につけることを応援するため、生活費支援を含む恒久的な求職者支援制度を11年度に創設すべく準備を進めます。
 若者、女性、高齢者、チャレンジドの方々など、すべての人が、孤立することなく、能力を生かし、生きがいや誇りを持って社会に参加できる環境を整えるため、就業の実態を丁寧に把握し、妨げとなっている制度や慣行の是正に取り組みます。社会のあらゆる面で男女共同参画を推進し、チャレンジドの方々が、共同体の一員として生き生きと暮らせるよう、障害者自立支援法の廃止や障害者権利条約の批准などに向けた、改革の基本方針を策定します。
 また、いのちを守る社会の基盤として、自殺対策を強化するとともに、消防と医療の連携などにより、救急救命体制を充実させます。住民の皆さまと一緒に、犯罪が起こりにくい社会をつくり、犯罪捜査の高度化にも取り組んでいきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・
(2010/01/29 時事通信)




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1/30「地方議員年金廃止」デモとシンポ/1/31「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」

2010-01-28 19:30:52 | 市民運動/市民自治/政治
昨年から、朝起きたときに手がこわばって握れない、という症状があリ、
いなば内科では「整形のほうで一度診てもらって下さい」と言われていました。
寒くなってからは毎日のようにこわばりが続いて、痛みも出てきたので、
とりあえず、痛み止めのボルタレンゲルをもらっていました。

年が明けて、ともちゃんが心配して「安福さんのところに行こう」としきりにいうので、
板取川温泉にはいりがてら、洞戸診療所に行ってきました。

 医師・安福嘉則さんのこと/命をつなぐ~岐阜の医療現場から第2部「患者編」(2008.5.11)

午後からインフルエンザの予防接種があるということで、
午前の診察はすごく込んでて10数番目。
待ち時間が1時間以上あるとのことだったので、受付だけ済ませて、
美山に戻り、「ふれあいバザール」の手打ち蕎麦で早めのお昼を済ませました。

患者も減ってきたところで名前を呼ばれ、ひさしぶりに安福さんにお会いしました。
といっても、わたしは「患者」ですけど。

安福さんの診察はとても丁寧で、まず手を注意深く触ったり押さえたりうごかしたりしてみて、
脈をとって舌を見て、おなかをさわって、病歴や最近の様子を聞かれました。

しびれはないので神経が圧迫されているなどの原因ではないとのこと、
小指と人差し指の第一関節が変形しているのですが、これはヘパーデン結節といって心配のないもの。
他の関節は腫れたり痛んだりしてないのですが、
朝の手のこわばりがやはり気になる症状で、
「関節リウマチの心配があるので血液検査をしましょう」、ということで採血。

リウマチの検査結果がでるのは一週間以上かかるのですが、
すぐに結果が出た「炎症反応」がゼロなので、たぶんリウマチではないだろう、との診立て。

3度目の診察で、「かなり疲れがたまっていて、それが悪循環になって、
気の流れが弱くなって、体や関節にいろんな症状を起こしているのだと思います。
疲れたら無理をせずに、できるだけ体を休ませてください」といわれ、
ツムラ41番の「補中益気湯(ホチュウエッキトウ)エキス顆粒」を処方されました。
ここ数年の体調の悪さを、訴えていない症状まで言い当てられてナットク。
(「補中益気湯」については、また説明しますね)

診察が終わってから、洞戸診療所から30分ほどの、
板取川温泉 バーデェハウスに行きました。


 「板取川温泉バーデェハウス」しゃくなげの湯(露天風呂)



30分ほど温泉に入って、休憩室で休んで帰ってきたのですが、
洞戸まで下りてきて、デジカメがどこにもないことに気づき、まっ青。
バーデェハウスに問い合わせたら、ちゃんと温泉の受付で保管してくれているとのこと。

休憩室から外の雪景色を撮ったあとで、落としたか、忘れたか、したようです。
愛用のデジカメが見つかって、ほっとしました。


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ということで、また板取川温泉に逆戻り。
しっかり2往復して、半日でかえるはすが、一日仕事になりました。

とりあえず、懸案の医者にも行ったし、デジカメも見つかったし、
これで、30日と31日の東京でのイベントに安心してでかけられそうです。

30日は、つれあいが「地方議員年金廃止」のシンポジウムの報告を、と依頼されたので、
いっしょについていきます。

◆議員年金廃止運動/30日(土)は東京でシンポ/デモも/
報告を依頼されたので行ってきます (てらまち・ねっと1/27)






 1/30「良識派市民と議員 全員集合!(デモとシンポ)」にご参加を!@東京

良識派市民と議員 全員集合!(デモとシンポ)
「地方議員年金廃止!」


2011年には積立金が枯渇する地方議員年金(市議会)。
総務省の検討会は今般、存続の他に廃止案を提示。世論は、以前に増して「廃止」の声が大きくなっています。
そこで、議員年金制度の第一人者 渡部記安先生(ISSA(社会保障担当官庁国際研究機構)準会員、「国際年金比較研究所」(NPO/NGO)理事長)と、廃止を訴える現職議員、市民が大集合! 地方議員年金廃止への道

主催 ●地方議員年金を廃止する市民と議員の会

●日時:2010年1月30日(土)
① たすき デモ 行進
 
午前11:00~12:00
◆場所:柏木公園(新宿区西新宿7丁目14)出発
http://www.tokyohomeless.com/body2-47.html
◎申込不要 雨天決行。(ルートはチラシに掲載)
◎お持ちの方は、ご自分の選挙たすきをご用意下さい。プラカードや鳴りものなど、にぎやかしもの大歓迎。
◎デモ途中連絡先: 090-6039-5711 (なす)、 090-9147-8383 (奥山)        

【【注意】】
デモの場所と、シンポジウムの場所とは、駅が異なります。
#デモ:新宿。シンポジウム:中野。中央線快速電車で1駅、5分です。

② シンポジウム「地方議員年金廃止への道」
午後1:30~4:30
  
◆場所:東京都中野区勤労福祉会館(3Fホール、100名収容)
【参加費】 ・議員2,000円【政務調査費月額10万円以上】
     ・議員1,000円【政務調査費月額10万円未満】
     ・市民500円
     
第1部 基調講演:
渡部記安氏(立正大学大学院 教授)
  「世界から見た日本の地方議員年金制度」

第2部 地方議員年金廃止への道
■「総務省地方議会議員年金制度検討会報告書を読む」
■各地の活動から(予定)
◎岐阜県山県市議会議員(廃止を求める意見書を全会一致で挙げた議会)
◎神奈川ネットワーク運動(以前から廃止運動に取組んでいるグループ)
◎神奈川県茅ケ崎市議会議員(「廃止」要請の請願を不採択決定した議会) 
------------------------------------
◆ 申込/問合せ先:当日参加0K
 ◎石岡はるじ(当会代表・新宿区民) 
  メール:midori110ban@yahoo.co.jp
  TEL/FAX: 03-3208-8646
 ◎なす雅之(事務局) 
  メール:masayuki0511@mx5.ttcn.ne.jp
  TEL/FAX: 03-5261-8315
 ※資料準備の都合上、なるべく事前申し込みお願いします。


シンポの交流会が終わったら、ホテルに一泊。
2月の「議員と市民の勉強会」の最終打ち合わせをしてきます。

翌日午後は、わたしがともちゃんを誘って、
「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」のシンポジウムを聴いてきます。

シンポジストは、上野さん、樋口恵子さん、大沢真理さん、中西正司さん。
まだ定員に若干の余裕があるようです。

1/31シンポ「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」@東京 

シンポジウム「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」
開催要項
1.目 的 
2003年に当事者主権が上野千鶴子、中西正司共著で出版されてから6年が経過しました。「当事者主権」は理念的に社会に普及し、行政も当事者団体も「当事者主権」の重要性を十分理解し、施策に反映しようという動きは全国に広がっています。市町村障害者計画や障害福祉計画の中で、当事者参加はごく当然のこととして行われるようになり、行政と障害者の溝は次第に埋まってきたように思われます。しかし、一方障害者自立支援法下では、当事者主権の理念は全く無視され、元の医療モデルに戻った106項目アセスメントや「施設から在宅移行」と謳われながらも、現実には施設偏重の予算配分が行われてきています。
いまや福祉は、「理念の闘争」の時代から、「予算の編成問題」へと移ってきています。政権交代を迎え、「ニーズ中心の福祉サービス」を実現するためには、いかなる財源を使い、どのような制度を作り上げていくのか。また、その財源を可能とするシステムのあり方、また市民の合意はいかにしてとるのか。「当事者主権によるニーズ中心の福祉社会に向けて」、みなさんと共に考える場としてシンポジウムを開催いたします。
2.主 催 
  「ニーズ中心の福祉社会へ~次世代型福祉戦略~」シンポジウム実行委員会
(全国自立生活センター協議会内)
  3.日 時 
2010年1月31日(日) 13時30分~17時00分 (受付13時~)
4.会 場 
UDXギャラリー 4階 タイプS http://udx.jp/gallery/accsess.html
(〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1)
*最寄駅:「秋葉原」駅 JR/東京メトロ日比谷線/つくばエクスプレス
「末広町」駅 東京メトロ銀座線
5.参加予定人数
200名
6.内容・スケジュール 時間 内容
13:00~ 受付開始、開場
13:30~17:00
(210分)
シンポジウム
・ 上野 千鶴子(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
・ 大沢 真理  (東京大学社会科学研究所教授)
・ 樋口 恵子  (高齢社会をよくする女性の会理事長)
・ 中西 正司  (全国自立生活センター協議会常任委員)
17:00 終了
7.参加費(資料代として)
1,000円(当日、受付にてお支払いください。)
8.申し込み方法
別紙の参加申込書に必要事項を記入の上、1月15日(金)までに、郵送・ファックス・E-mailでお申し込みください。
9.問い合わせ・参加申し込み先 
「ニーズ゛中心の福祉社会へ~次世代型福祉戦略~」シンポジウム実行委員会
〒192-0046 東京都八王子市明神町4-11-11-1F 全国自立生活センター協議会内
TEL: 042-660-7747   FAX: 042-660-7746
Email:jil@d1.dion.ne.jp



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『政教分離』最高裁違憲判決/「違憲神社」全国に1000件以上

2010-01-27 18:00:53 | 市民運動/市民自治/政治
お天気がよくてぽかぽか陽気なので、
お昼過ぎから庭に出て、久しぶりに庭仕事をすることにしました。

すっぽり地面をおおっていた雪がやっと融けて、
ちょっと見ないうちに日差しに映える緑がまぶしくなってきました。

雪の下で咲いていた、クリスマスローズも顔を出しました。
  
姫立金花(ヒメリュウキンカ)も咲いています。
  

二回の雪の重みで枝が地面に着きそうな三椏(みつまた)。

こんもりとした自然樹形がよかったのですが、
元に戻るでしょうか。雪つりしてやればよかった・・・。

ヒイラギナンテンの交雑したものを改良した、

マホニア・ウインター・サンもお正月ころから咲いています。


庭の木は、雪で大きな枝が折れて、屋根にかぶさってきたので、
思い切って、ともちゃんに北側の枝を切ってもらいました。

夕陽を浴びて、すっかり明るくなった庭です。

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ところで、
市有地にたつ神社をめぐる訴訟で、画期的な、最高裁の違憲判決がでました。
全国でも、同じような「違憲神社」が1000件以上あるようで、
この違憲判決は、今後、全国に波紋を広げそうです。

 クローズアップ2010:政教分離・最高裁判決 “違憲神社”1000件以上
毎日新聞 2010年1月21日

 <世の中ナビ NEWS NAVIGATOR>
 ◇撤去判断は差し戻し、円満解決促す
 北海道砂川市の神社を巡る訴訟で最高裁大法廷は20日、市有地を無償提供している市の行為を違憲と判断し、「政」と「教」のあいまいなかかわり合いに警鐘を鳴らした。明治初期以降、国や自治体の所有地が多くの社寺に無償提供され、現在でも公有地に神社が建つケースは多い。今回の判決で直ちにそれらが違憲状態となるわけではないが、国や自治体は早急な対応を迫られることになりそうだ。【銭場裕司、伊藤一郎、北村和巳】

 公有地に建つ神社の正確なデータはないが、原告側は「少なくとも全国に1000件以上」、砂川市は「数千単位にとどまらない」と指摘する。神官が常駐せず建物だけだったり、ほこらだけの神社は各地にあるとみられる。神社は宗教性を持つ一方、地域の生活に密着した習俗の場所でもあり、こうした状態は放置されてきた。
 問題になった空知太(そらちぶと)神社も、建物は地元町内会の所有で、宗教法人格はなく、神官も非常駐だ。明治期に住民がほこらを建てたのが起源で、70年に現在地に移転された。建物は町内会館でもあり、敷地の大半は、住民が砂川市の前身の砂川町に寄付した。
 市は建物が習い事や老人クラブの親睦(しんぼく)に多く利用されている実態などから「神社らしき外形があるに過ぎず、神社と呼ばれる施設の中でも宗教的色彩が最も乏しい」と主張した。
 これに対し大法廷は、並んだ二つの入り口に「空知太会館」「神社」と掲示され、鳥居や神社を象徴する地神宮があるといった施設の外形や、そこで行われる祭事から「明らかに神道の神社施設」とし、市の行為を特定の宗教に対する便宜供与と認定した。
 各地の神社については「施設の性格や敷地提供の経緯、利用形態などはさまざま」と指摘しているが、小規模なものでも政教分離に反すると判断される可能性をうかがわせる。
 市有地に七つの神社がある北海道苫小牧市の担当者は「判決内容を詳細に検討し、何らかの対応を考えたい」と話した。神社本庁の小間沢肇渉外部長は「歴史的かつ現実の国民生活の実情を無視するもので、無用な混乱を招くことが懸念される」とコメントした。
 関東大震災と東京大空襲の被災者を仏式で慰霊する東京都慰霊堂(墨田区)も都有地に建つ。しかし都公園課は「慰霊堂は公園施設で、大正時代にコンペで設計を採用し浄財で建設した。仏式の施設という認識はなく、法要も公園を管理する財団法人の主催」として問題はないとの認識を示す。
 一方、判決は神社施設の撤去はすぐに求めなかった。信仰の対象とする人々の「信教の自由」を侵すおそれがあるからだ。今回の問題を研究する長崎総合科学大の佐藤雄一郎専任講師(憲法)も、09年3月発表の論文で同様の指摘をしており、「問題は土地の無償提供。存在する神社をなくせとまで言えない」と判決を支持する。
 大法廷は結論を差し戻し審に委ねつつ、土地の譲渡や貸し付けなどの手法を挙げ、当事者に円満解決を促したとも言える。同時に判決した「富平神社」を巡る訴訟では、違憲状態を解消するため砂川市がとった「土地の無償譲渡」を合憲と判断した。ただし、もともと地元住民が寄付した土地だったことを重視しており、他のケースでも許されるかどうかかは不透明だ。
 北海道旭川市は今回の訴訟の1審判決を受けた調査で、市有地に四つの神社があり、うち三つに土地を無償提供していたことを把握した。神官が常駐せず、地域住民が管理している形態は空知太神社と同じだ。市は06~07年に地元住民と協議し▽神社を隣の民有地に移転する▽地元が市有地を買い取る▽地元と賃貸借契約を交わす-ことで「違憲状態」を改善している。

 ◇「政教近接」に警鐘
 政教分離は国家神道が戦前、政治に密接にかかわったことを反省して憲法に盛り込まれた。最高裁は、初めて違憲と判断した「愛媛玉ぐし料訴訟」以外では政教分離を緩やかにとらえてきたが、今回は改めて「政教近接」に警鐘を鳴らした。
 過去の訴訟で判断の「物差し」とされたのは、市立体育館の起工式を神式で行ったことの妥当性が争われた津地鎮祭訴訟の最高裁判決が示した「目的・効果基準」だ。国家と宗教の完全な分離は不可能との立場から、違憲となる宗教的活動を「目的が宗教的意義を持ち、効果が宗教に対する援助・助長・促進・圧迫などになる行為」と限定的にとらえ、判例として確立した。
 しかし、どのような行為がこれに当たるかは裁判所によって判断が分かれた。山口県護国神社への自衛官合祀(ごうし)を巡る訴訟は1、2審の違憲判断が、最高裁で合憲になった。一方、靖国神社の玉ぐし料などを県費で払うことの是非が争われた愛媛玉ぐし料訴訟では、1審違憲、2審合憲と変転し、最高裁で再び違憲判断された。基準のあいまいさがそのたびに指摘されてきた。
 今回の判決は目的・効果基準ではなく、「宗教施設の性格、無償提供の経緯や態様、これに対する一般人の評価など諸般の事情を考慮し、社会通念に照らして総合判断すべきだ」との新しい「物差し」を示して判断した。
 ただし、従来の基準に取って代わったとは言えない。ある民事裁判官は「土地提供のような継続的行為が問題になる場合、どの時点について『目的』『効果』を考慮すればいいかは不明確。このため、問題に即した新しい基準を示したのでは」と分析する。実際に判決文に目的・効果基準への言及はなく、否定したのではないとみられる。
 今後も個々の政教分離を巡る争いは、事案ごとの事情によって判断されることになる。「物差し」の明確化は今後の課題として残っている。
==============
 ◆空知太神社訴訟の最高裁裁判官14人の憲法判断◆
◎竹崎博允 (裁判官)×
 藤田宙靖 (学者) ×
 甲斐中辰夫(検察官)△
 今井功  (裁判官)×
 中川了滋 (弁護士)△
 堀籠幸男 (裁判官)○
 古田佑紀 (検察官)△
 那須弘平 (弁護士)×
 田原睦夫 (弁護士)×
 近藤崇晴 (裁判官)×
 宮川光治 (弁護士)×
 桜井龍子 (行政官)×
 竹内行夫 (行政官)△
 金築誠志 (裁判官)×
 注)かっこ内は出身。◎は裁判長。○=合憲、×=違憲、△=判断せず。今井裁判官は違憲判断だが、上告棄却を主張。12月死去の涌井紀夫裁判官は審理に不参加
==============
 ◆政教分離を巡る主な最高裁判決◆
 (☆は大法廷判決)
77年 7月 津地鎮祭訴訟☆                                      合憲
88年 6月 殉職自衛官合祀訴訟☆                                   合憲
92年11月 大阪地蔵像訴訟                                      合憲
93年 2月 箕面忠魂碑・慰霊祭訴訟                                  合憲
97年 4月 愛媛玉ぐし料訴訟☆                                    違憲
99年10月 箕面遺族会補助金訴訟                                   合憲
02年 7月 天皇即位の関連儀式・主基斎田抜穂(すきさいでんぬきほ)の儀への大分県知事の参列を巡る訴訟 合憲
 〃     大嘗祭(だいじょうさい)への鹿児島県知事の参列を巡る訴訟                 合憲
04年 6月 即位礼正殿の儀への神奈川県知事らの参列を巡る訴訟
毎日新聞 2010年1月21日 大阪朝刊




『政教分離』信念貫く 原告の谷内さん 戦時体験心に刻み『今後も闘う』
2010年1月21日 東京新聞

 「最高裁は憲法を守った」。愛媛玉ぐし料訴訟判決以来の違憲判断。最高裁前で垂れ幕を掲げた原告の谷内栄さん(79)はそう語り、少しだけ笑顔を見せた。市有地の神社を明確に違憲と判断しつつも、「神社の撤去は現実的ではない」として審理のやり直しを命じた異例の判断に、「これからも闘う」と言葉に力を込めた。 
 原告の谷内さんの兄は戦時中、中国東北部に出征、二十四歳の若さで戦死した。敗戦後、母親が語った言葉が今も忘れられない。「兄さんは靖国神社にはいない。お母さんの胸の内に帰って来ている。戦争中には、そんなことは言えなかった。おまえは自分の善かれと思う道を進みなさい」
 谷内さんも、戦地に向かう兵隊を万歳をして送り出した。神社を参拝し、カミソリで自分の指を切って「大和魂」と書く軍国少年だったという。十五歳の時、両親に内緒で予科練の試験を受け合格したが、出征前に敗戦を迎えた。
 キリスト教との出合いが転機となった。「戦前、戦中にたたき込まれた国家神道とはまったく違う世界観があった」。十七歳で入信した。
 苦学の末、三十一歳で中学校の英語教師に。「明治政府で植え付けられた教育、政策がいかに間違っていたか。新しい憲法の下で、子どもたちに植え直したかった」と語る。
 空知太(そらちぶと)神社の問題にかかわるようになったのは、教員を退職した翌年の十八年前。市有地に神社が立っていることを知った谷内さんが市に公開質問状を出すと、市の総務部長と一緒に助役が谷内さん宅を訪ねてきた。助役は「谷内さんの言うことは分かる。少し時間がほしい」と説明した。ところが、市側はその後、五年間、何の対応も取らなかった。
 谷内さんは二〇〇四年に提訴した。一審札幌地裁の裁判官が現地調査に訪れた際、敷地内にあったご神木が抜かれていたこともあった。「市側の対応は許せない」と谷内さんは語気を強める。
 一緒に原告となった高橋政義さん(87)は、谷内さんの兄と一緒に出征。戦犯として中国の刑務所に入れられた経験を持つ。高橋さんは「人生を取り戻すために戦う」という思いで、訴訟に取り組んでいたという。
 富平神社訴訟の提訴の前。二人は一週間かけて、腰まで雪に埋もれる中、神社の建物や鳥居、敷地面積などを巻き尺で測り、訴訟の資料として裁判所に提出した。
 高橋さんは体調が悪く、この日の大法廷判決には姿を見せなかった。「おぶってでも来たかった」と話す谷内さんは、「判決は帰ってから伝えます」とほおを緩めた。

◆『まだ希望ある』原告側
 「まだ捨てたもんじゃない。希望はあると考えている」
 空知太神社訴訟の判決後、弁護団とともに都内で会見を開いた谷内さんがこう話すと、約五十人の支援者で埋まった会場からは大きな拍手がわいた。
 「原判決を破棄する。札幌高裁に差し戻す」とした判決を、及第点の「六十五点」と評した谷内さん。判決文を読むにつれ「最高裁は憲法を葬ったわけじゃない。大事なところを生かした判決だ」と思ったという。
 弁護団の評価は分かれた。「全国の公有地にある神社は違憲となり、その状態の解消を求められる。歴史的な意味がある」との声がある一方、「(砂川市に対し)待ってあげるから何とかしなさいと言ってるようなもの。異例の判決で、まるで政治家の判断」などと批判の声も上がった。

◆話し合い解決図る
 菊谷勝利・砂川市長の話 違憲状態を解消するため、関係者と話し合って解決を図りたい。(鳥居などを)撤去するのが良いと思うが、それができなければ土地の売却が良いのか賃貸が良いのか、どういった方法なら理解が得られるのか、話し合っていきたい。

<憲法20条(信教の自由)> (1)信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、または政治上の権力を行使してはならない(2)何人も、宗教上の行為、祝典、儀式または行事に参加することを強制されない(3)国およびその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

<憲法89条(公の財産の用途の制限)> 公金その他の公の財産は、宗教上の組織もしくは団体の使用、便益もしくは維持のため、(中略)これを支出し、またはその利用に供してはならない。

<空知太神社訴訟> 別の国有地にあった神社のほこらが1948年、現在の場所(当時は私有地)に移設された。神社は町内会館と一体化した構造で、市の補助を受けて町内会が70年に建設。敷地は94年までに市有地化され、市は無償使用を認めてきた。原告の谷内栄さんと高橋政義さんが2004年3月に提訴。一審札幌地裁、二審札幌高裁判決は政教分離原則に反するとして、市が鳥居やほこらの撤去を求めないのは違法と判断した。

<富平神社訴訟> 私有地にあった神社を1922年に建て替えた際、住民が敷地を市に寄付。その後、市は神社の敷地として市有地の無償使用を認めてきた。谷内さんの監査請求を受けて、市は2005年、富平町内会を土地の所有権登記ができる「地縁団体」として認可し、土地を町内会に無償で譲渡した。谷内さんは同年6月に提訴。一、二審判決はいずれも合憲とした。譲渡後、町内会は年間約2万円の固定資産税を市に納めている。
2010年1月21日 東京新聞



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1月26日(火)のつぶやき

2010-01-27 00:36:48 | 花/美しいもの
23:06 from web
●「熟議」で真の世論抽出/市民討議で意見熟成 『本当の世論』探る新手法 http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/71a033122f759a6917214ace218f95bd
by midorinet002 on Twitter
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「熟議」で真の世論抽出/市民討議で意見熟成 『本当の世論』探る新手法

2010-01-26 18:50:46 | 市民運動/市民自治/政治
留守のうちに届いていた勉強会のレジメにコメントを付けたり、
たまっている新聞の山をかたっぱしから読んだり・・・。
倉庫を建て替えるので、かえってすぐ不用品の整理をしたり、とあわただしく、
出かけると生活のリズムがくるって、元に戻るのに数日かかります。

伊豆のたびの記事を紹介しようと思っているのですが、
まだ、数百枚の画像の整理もほとんどすんでいません。
気長にお待ちください。

お昼過ぎに、画像をPCに取り込み、ブログ記事をアップしようとしたらいきなり停電。
PCも電気もすべて消え、記事も、もちろん消えてしまいましたよ(泣)。
原因は不明。お隣でブレーカーを戻してくれたようで、数分で復活。
倉庫を解体しているので、その影響で電気系統のトラブルでしょうか。

留守中に母が熱を出したということなので、午後からハートセンターにいってきました。

母は心エコーをとって戻ってきたところ。
主治医から説明があるだろうということなので待っていたのですが、
暗くなってきたのでもう帰ろ、と廊下に出たら、主治医とばったり。
医師の説明では、熱は一日で下がり原因は不明、
肺炎ではないけれど大事をとって抗生剤を飲んだ、とのこと。
肺の水も引いてレントゲンもきれい、順調に回復しているようです。

ということで、
きょうもブログはこんな時間になってしまいました。

書きかけた記事はあきらめて、毎日webで読んでいる河北新報の
「変えよう地方議会 あすの自治」がおもしろいので紹介します。

変えよう地方議会 あすの自治/第3部 ためす まよう
(2)議決責任/権限拡大 市におんぶ

2010.1.26 河北新報

<反発の声なし>
 昨年12月定例会の最終日。伊達市議会は都市計画のマスタープランを新たに議決事項に加える議案を、全員一致で可決した。執行部は今後、条例や予算と同じように都市計画も議会の議決なしには進められなくなった。
 その3カ月前、議会は前文で「議決権の拡大が議会を活性化させる」と強調する議会基本条例をつくっていた。だが、12月定例会に議案を提出したのは執行部。議会は議決権を自ら拡大したのではなく、執行部に拡大してもらったのだ。
 市都市計画課は「大事な計画なので議会にもしっかりと議決責任を負ってもらいたい」と提案理由を説明した。執行部の「親切」に「余計なお世話だ」と反発する議員は一人もいなかった。
 議決権の拡大は本来、「自治体の経営を執行部に任せっぱなしにはしない」という議会の意欲の表れだ。執行部の放漫経営を議会が見過ごした結果、財政再建団体に転落した北海道夕張市から学んだ教訓でもある。

<全国初の可決>
 伊達市議会と同じ福島県内には、自らの意思で議決権を拡大した議会もあった。旧月舘町の議会は2000年12月、全国で初めて町の基本計画を議決事項に加えた。
 議案の提出議員だった斎藤和人さん(62)は「町の最重要政策なのに、住民の代表で構成される議会は指をくわえて見ているだけ、という状況に風穴をあけたかった」と当時を振り返る。
 立ちはだかったのは「執行権を侵害の恐れあり」と主張する自治省(現総務省)だった。斎藤さんたちは「法律に定めがないなら、自分たちで決める。これが本当の自治だ」と突っぱねた。
 月舘町議会が道を切り開いた議決権の拡大は今日、責任をしっかり果たそうとする議会にとって欠くことのできない備えになった。
 月舘町は周辺4町と合併。誕生した新市こそ、伊達市にほかならない。

<先進性捨てる>
 斎藤さんも伊達市議になっていた。執行部がおぜん立てした議案に違和感はあった。議会基本条例の理念にそぐわないとも思った。ただ、議会内に疑問視する雰囲気はなかった。
 議長の滝沢福吉さん(65)は「市議会になっても町議会の気分が抜けない議員に自覚を促すため、議会基本条例をつくった」と語る。町議会気分と一緒に、月舘町議会の「先進的DNA」まで切り捨ててしまった。
 伊達市議会は議会基本条例づくりに1年以上の時間をかけたが、話し合いを重ねるたびに条文は骨抜きになった。最も基本的な会議の公開も先送りした。市長の仁志田昇司さん(65)は「条例をつくるのは簡単だが、本物にするのは難しいものだね」と同情する。
 議会は4月に改選を迎える。議員は任期中に議会基本条例を仕上げたという充足感に浸っている。具体的な運用は改選後の議会に委ねられた。

[議決事項]地方自治法は96条1項で、条例の設置・改廃、予算、決算など議会が議決しなければならない項目を明記。同2項では、このほかにも「議会が議決すべきものを条例で定めることができる」としている。


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以下は、市民参加の手法としておもしろい「熟議」についての
中日新聞の記事です。

 


【政治】市民討議で意見熟成 『本当の世論』探る新手法 考案者らに聞く
中日新聞 2010年1月11日 朝刊

 新年連載「常識革命」の最終回は、じっくり議論する熟議を取り上げ、それが日本の民主主義を成熟させるきっかけになるのではないかと提案した。デリバレイティブ・ポール(DP)という熟議の方法を考案したスタンフォード大のジェームズ・S・フィッシュキン教授と、日本の第一人者・慶応大の曽根泰教教授に聞いた。 (敬称略)

 -横浜市で行われた討議型意識調査は、日本で初の本格的なDPと位置付けられています。視察してどんな感想を持ちましたか。

 フィッシュキン 参加者の皆さんが積極的に情報を得ようとしていた。他の国の人よりも熱心で「すごいな」と思った。

 曽根 よく「日本人は意見を言わない」とか「シャイだ」といわれるが、そんなことはない。皆、問題をまじめに考え、討論している。

 -諸外国でのDPはどれぐらい行われているのですか。

 フィッシュキン 二十七カ国、二十二の言語で実施されている。カトリックとプロテスタントの宗教対立のある地域や、オーストラリアのように先住民と他の人との対立がある国でも行われている。

 -日本ではなぜ行われてこなかったのですか。

 曽根 米国のように大規模なものをやろうとしてもコストがかかるため実現できなかった経緯がある。しかし、サンプルを絞って小規模にすることで行うことが可能になった。

 -民主主義として全く新しい手法なのですか。

 フィッシュキン 実は古代アテネからヒントを得ている。アテネの民主政では、無作為で五百人を選び、その討議でものごとを決めていた。ギリシャでは昨年の総選挙で政権交代が起きたが、勝った陣営はDPの手法を取り入れている。英国の新聞は「二千四百年ぶりにギリシャにアテネ式の民主主義が導入された」と報じた。

 -DPの調査結果は、政策決定にどう生かされていくのですか。

 フィッシュキン 得られた意見を政策責任者がよく聞くということです。一般市民が現代社会を代表して議論する。そこから出る結論は、一般の世論調査とはまったく違う。複雑な政策課題を考える場合は、この方法を使えば、民主主義がもっと深いものになる。

 -具体的な成功例はありますか。

 フィッシュキン 米国のテキサス州は最初、風力発電の導入が最も遅れた州だった。それがDPを行い、その結果を行政に反映させた結果、今では全米でトップになっている。

 -米国も日本も世論調査が盛んですが。

 フィッシュキン 世論調査は十分な情報を得ていない人たちの意見だから限界がある。面白い話があります。一九七五年、「パブリック・アフェアーズ・アクト」という法律についての意見が問われた世論調査があった。実はこんな法律は実在しないのですが、その法律について、いろいろな意見が出た。「知らない」と答えるわけにいかず、皆、知っているようにでたらめに答えたということです。

 -その点、十分な知識を得てから答えるDPは価値があるのですね。知識がある人だけを集めて議論するのではダメなのですか。

 曽根 タウンミーティングのような参加民主主義は、関心の強い能動的な参加者が集まる。ただそこから出る意見は、かなりバイアスがかかっているかもしれない。だから本当の市民を選ぶためには、無作為抽出が必要なんです。裁判員を選ぶときに無作為にするのと同じ理屈です。

 -民主党を中心とする政権が誕生し、事業仕分けなど、政策決定の「見える化」が注目されています。その意味で熟議も時流に乗っているともいえます。

 曽根 事業仕分けは、情報公開という点では喝采(かっさい)を浴びた。でも、一時間で結論を出す手法は、あまりにも時間が短かった。仕分けをされた人たちは、予算が削られたことだけでなく、自分が言いたいことを言えなかったということにも不満がある。だから年金とか郵政とか大きな政策課題は二泊三日ぐらいでじっくりやれば、かなり論点が出てくる。

 -熟議の動きは日本でも広がっていきそうですね。

 曽根 そう思う。DP以外にも、いろいろな社会実験とか調査があって市民が参加をしている。ただきちんとサンプリングしていなかったり、誘導的なものもある。それでは何の意味もない。

 -不特定多数の人を集めて長時間議論すればいいというわけではないのですね。
 フィッシュキン きちんとした方式で実施される必要がある。そうすれば、必ず成功につながる。われわれが使っている基準でやっていくと、良いサンプルを集めることができる。



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1月25日(月)のつぶやき

2010-01-26 00:35:34 | 花/美しいもの
17:40 from web
●名護市長選:県外移設派、稲嶺氏当選/鳩山連立政権に対する市民の3項目の要求に賛同を!! http://blog.goo.ne.jp/midorinet002/e/b1646967ecaa1031b0d7c90ca3e88e11
by midorinet002 on Twitter
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