みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

『アサッテの人』を買った。『星の王子さま』のサン=テクジュペリが飛び立った日に。

2007-07-31 22:44:00 | ほん/新聞/ニュース

ところで、今日7月31日は、
『星の王子さま』の著者、サン=テクジュペリが
偵察飛行に飛び立って、ニ度と帰ってこなかった日。

平和堂に買い物に行って、芥川賞と群像新人文学賞を
ダブル受賞した、諏訪哲史さんの『アサッテの人』を探していたら、
先に、河野万里子訳の『星の王子さま』を見つけて買った。
『星の王子さま』は大好きな本で、内藤濯(あろう)の旧訳はもちろん、
ここすうねんに出た新訳もほとんど持っている。

ああそうだった、
庭の花を紹介するつもりが、本の話になってしまった。
 
『アサッテの人』は、夕方届いた毎日新聞夕刊の、
「芥川賞を受賞して こだわりの単行本製作」の著者のエッセイを読んで、、
どうしても本を手に取って見てみたくて、
買い物がてら、平和堂の書店に探しに行ったの。

--------------------------------------------------------------
芥川賞を受賞して      諏訪哲史
こだわりの単行本製作

 本が出来た。僕の、生まれてはじめての単行本が出来た。
 理想どおりの本。本当に美しい本。僕の、大切な大切な最初の本。
 この装丁に、僕は、当初からかなり細かな点にまでこだわって担当者にお願いしていた。中身の小説『アサッテの人』が群像の新人賞をいたたき、その授賞式が始まる数分前に、すでに僕は自分で作ってきたこの装丁の原案を、単行本の出版部長に直接手渡し、深々と頭を下げ、なんなら土下座も辞さない覚悟でお願いを申し上げた。 
 通常であれば、単行本化されねのは秋ごろらしかったが、思いもしない事態、つまり拙作が芥川賞の最終候補に選ばれてからは、急な展開が訪れることとなった。僕の単行本政策の担当者であるSさんは降って湧いた厄介事の焦燥を隠しながらも、『諏訪さん、○月○日まで②全国の書店に並べる計画です。なるべく諏訪さんのリクエストに沿うように、装丁家の方とも打ち合わせしています。ご協力ください」と興奮気味におっしゃった。
だが、初めての単行本の政策に携わって、僕は自分の行く手を、あんなにもさまざまな壁がふさぐことになるとは予想していなかった。・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・
(すわ・てつし=作家、「アサッテの人」で第137回芥川賞受賞)
-----------------------------------------


初めての単行本を出すこだわりと、喜びが伝わってきて、
わたしも初めての本を手にしたときの感慨を思い出した。

「アサッテの人」は、今日一冊だけ入荷して、その一冊をわたしが見つけたのだ。
レジで「評判の芥川賞受賞作なのに、割り当てはたった一冊。
それも昨日はなくて、今日入った一冊なんですよ。」

まさか、芥川賞を受賞するとおもわなかったので、
初版の印刷部数が少なかったのかもしれない。
ひょっとしたら、だれも買わなかったら、
彼が読みたかったのかも知れない。

第137回芥川賞、第50回群像新人賞受賞、
著者こだわりの単行本。 
『アサッテの人』(諏訪哲史/講談社/2007)




まずは、河野万里子訳の新潮文庫の『星の王子さま』を読んだ。
以下は、「訳者あとがき」より。
 -----------------------------------------------------------
・・・6回7回と、彼は偵察飛行に飛び立った。8回目に飛び立ったのは、コルシカ島のボルゴ基地から。1944年7月31日、サン=テクジュペリ44歳のときだった。そしてそのまま、二度と戻らなかったのだ。--
 2000年5月、彼の乗っていた機体の残骸が、マルセイユ沖で発見された。だがその死の真相は、いまだ謎につつまれている。まるで王子さまと同じように、彼自身も、この世から神秘的なほどふっと消えてしまった。残されたトランクからは、『城砦』という未完の大作が見つかったが、完成された作品としては、『星の王子さま』が最後となったわけだ。そう思うと、この作品が、私たち読者への遺書のようにも思えてくる。

 強く心にきざまれる、キツネのことば。男女の愛について考えさせられる、花とのせつない関係。思わず笑わされるところも、しんみりさせられるところもある、おとなや現代文明への風刺。だが、今回翻訳していて最も胸を震わされたのは、パイロットと王子さまの絆だった。
 前述したように、王子さまは作者の分身と考えることができるし、砂漠に不時着しているパイロットもまた、作者の分身であるはずだ。するとこれは、おとなであるパイロットが、<小さな男の子だった頃の>自分自身と対話している話とも読むことができるのかもしれない。実際そのような読み方は、よく指摘されている。だがいずれにしても、王子さまはパイロットから去っていく。花のために。「夜になったら星を見てね」と言い残して。「そのどれかひとつにぼくが住んでいるから」「きみはずっとぼくの友だちだもの」と約束して。
 この別れの場面には、どうしても、かけがえのない人のこの世からの旅立ちが重なって、目がうるんできてしまう。そうして思う。二度ともう会うことができなくても、王子さまの「笑う星々」のように、空を見て、星を見て、その人の笑い声や笑顔を思い出すことがてべきるなら、そのとき人は、どれほど心を慰められ、生きていく力を与えられることだろう、と。生者は死者によって生かされ、死者は生者によって生きつづける--ふと、そんなことばを思い出す。生は死と、死は生と、ひそやかにつながっている。・・・・・・
『星の王子さま』(サン=テクジュペリ/河野万里子訳/新潮文庫2006)
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『アサッテの人』は、明日読む予定。

つぎにアップするつもりだったのは「夏祭り」。
百日紅の変わり咲きだ。



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白鹿の子百合・紅白カサブランカ・巨大輪OT白百合/庭の花たち1

2007-07-31 18:34:56 | 花/美しいもの
勉強会やら選挙の記事をアップしてる間も、
庭の花たちは次々に開花していきます。

間に合わないので、「庭の花」をシリーズで届けます。

20日に咲き始めた、地植えのカサブランカは、
いちばん多いときで30輪ほども咲いていて、
早いものから散っていくので、いまは25輪くらい。

さすがカサブランカ、見ごたえがあります。


鉢植えのカサブランカも、紅白、咲きそろいました。
    

 

カサブランカより遅く咲いた百合の花は、
枝垂れ梅の下に球根を植えた「白鹿の子百合」。 


花びらが反り返ってうつむきに咲く鹿の子百合は、
カサブランカより小ぶりですが、清楚で気品があります。


  

日本原産の白百合ということですが美しさに魅せられました。


  

白鹿の子百合が咲いている塀の後ろには、
酔芙蓉が見上げるほどに育っていて、
その陰にかくれて、純白の百合が咲いています。

  

植えた球根はとても大きくて咲くのを楽しみにしていたのですが、
酔芙蓉にまけてしまって、外からは見えません。
鉄砲百合とも、カサブランカともちょっと違うのですが、
巨大輪なんとか・・・というOT百合です。

今年の百合は、この花がさいごです。

花が終わった百合たちは、株元にお礼肥をやって、
10月に葉が枯れるまで養生してやれば、
来年もまたきれいな花を咲かせてくれるでしょう。

カサブランカは連作に弱く、同じ場所で3年までということ。
どうりで今年の花は、小ぶりで変形しているのもあるので、
地植えのカサブランカは、どこが別の場所に植え替えるつもりです。

つ・づ・く・・・・

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さまざまなマイノリティが生き延びるために・寺町みどり/川田龍平さん当選!/参院選「自民 歴史的惨敗」

2007-07-30 11:58:14 | 選挙関連
今朝の新聞各紙の一面には「自民党惨敗」の大見出しがおどっている。
参議院選挙で、主権者である国民が参政権を行使して、
現政権に明確に「不信任」突きつけた結果である。

わたしも、もちろんそのひとりだ。
昨夜は参議院選挙の開票速報を深夜まで見ていた。
自民・公明の惨敗を確認してから寝て、
今日は起きてすぐからさっきまで、朝刊5紙をすみずみまで読んでいた。

というのは、昨夜11時ころ、
安倍首相が早々と「続投」を表明した直後、中日新聞から電話があった。
安倍首相の続投表明を受けて、
きゅうきょ朝刊に東海地方の有権者の声を載せる企画をしたので、
「安倍首相の続投をどう思うか」を聞きたいということだった。

「あきれました。
そもそも、開票も終了してない時点で、早々と続投を表明するとは、
あまりに非常識で信じられない。
どんな負け方をしても辞めないということを決めていたのでしょう。
安倍さんは、続投して「責任を果たす」というけれど、
有権者が唯一、意思表示ができる投票という行為で、
有権者のノーの意志が明確に示されたのだから、
トップの首相が責任を取ってやめるのが当然。それが政治家の責任の取り方。
閣僚が辞任しないのも無責任だと思っていたが首相がいちばん無責任。
民意というものがまったく分かっていない。
このまま、やめないで続けるということなら、
国民の怒りはさらにまして、支持率はどんどん落ちるでしょう。
参議院選挙が政権選択の選挙でないというなら、
ただちに、解散・総選挙をすべきです。」

という趣旨のことを話した。
何人かに聞くので、スペースの都合があり全部は載せられない、
ということなので、適当にお使いください、とお任せした。

 今朝の中日新聞の社会面には、
首相続投「責任果たす」、有権者「潔くない」と対比させた記事が載った。
他の方の意見とともに載ったわたしの意見。

 岐阜県山県市西深瀬、市民グループ運営スタッフの寺町みどりさん(55)は「国民がノーを示したのに、責任をとらないのは信じられない」と批判。「これで辞めなければ国民はもっと怒り、支持率はどんどん下がっていくのでは」と話した。

ちょっとニュアンスが違うけど、まっいいか。

激戦の東京選挙区では、無所属の川田龍平さんが当選した。
  
政党の支持や推薦を受けない「完全無所属」で当選したのは、
彼だけではないだろうか。
わたしは、都民じゃないけど、昨年の長野以来、なんどか龍平さんにお会いし、
当選して欲しいと願っていたので、とってもうれしい。
文字通り市民の勝利。
川田龍平さん、いっしょに闘ったみなさん、おめでとう!

地元の岐阜県選挙区では、予想通り、
自民の藤井氏と民主の平田氏が当選した。
  
山県市では、平田市の得票の方が多かった。

ところで昨日、

二日間の「議員と市民の勉強会」(「む・しネット」主催)終えて帰ってきたら、
『女性情報』7月号(パド・ウイメンズ・オフイス)が届いていた。
先月「ポジティブな女たち」をテーマに、
わたしがかかわっている「む・しネット」の活動について
依頼されて書いた原稿の、掲載誌だ。



参議院選挙まっただなかの7月23日発行ということだったので、
発行人のリクエストも考慮して原稿を書き、以下のような記事になった。



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『女性情報』ポジティブな女たち
さまざまなマイノリティが生き延びるために
                   寺町みどり(てらまち・みどり)


 わたしはいま、「無党派・市民派」の女性を議会に送り、自治体政治の現場で市民自治を実践するための運動にかかわっている。わたし自身は、1991年から4年間、自治体議員として働いた。有機農業をしながら、女性や子ども、障がい者、在日コリアンなどのマイノリティの運動、環境・教育などの市民運動をしてきたわたしは、運動のなかで理不尽な政策に憤りを感じ、「政治をかえよう」と決意して議員になった。
 その思いをより多くの女性たちと共有したいと、2000年6月に、「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク(む・しネット)」を立ち上げた。「女なら誰でもよいわけではない」と既存の政党や組織、保守派と一線を画したユニークな活動は、女性議員の「数」を増やす運動が主流だった発足当時、女性を分断するのかと批判された。
 「む・しネット」は、代表もいないし総会もない、文字通りのネットワークで、「先を歩いた人があとから来る人を支える」という理念をかかげ、無党派・市民派の議員と市民をゆるやかにつないでいる。スタッフは立候補制で、わたしは情報発信をしたいから通信の編集・発行と、人と人とをつなぐ事務局を担当している。個別の事業の企画・運営も「やりたい人がやる」プロジェクト方式。講演会や公開講座、「議員と市民の勉強会」、福井の「ジェンダー図書」排除事件や「選挙公営」問題の取り組み、「女は産む機械」発言に抗議しての申し入れ書提出、などの行動もしてきた。
 2002年、わたしは上野千鶴子さんのプロデュースで『市民派議員になるための本』(学陽書房)を書いた。第2部「勝てる選挙」では、従来型の選挙とは違うネットワーク型の「市民型選挙」を提唱し、多くの市民派女性議員が誕生した。この4月の統一選に向けての「選挙講座」でも、候補者から市民にメッセージをことばで伝える実践的なスキルを伝え、参加者は全員当選を果たした。とはいえ、「女性議員の“数”が増えれば政治が変わる」わけでもない。わたしは当選した市民派議員が、少数派としてかくじつに「議会で働く」ために、法や制度を味方につけて言葉と論理でたたかう手法とスキルを伝えたいと、年4回の「議員と市民の勉強会」合宿の講師も引き受けている。
 「議員になる」ことは、「わたしの問題」を解決するための「ひとつの手段」。政治は、一人ひとりの市民が、しあわせに、自由に、よりよく生きるためにこそある。
 2003年11月、市民派議員に呼びかけてフォーラムを開催し、延べ10時間に及ぶ議論を『市民派政治を実現するための本』(コモンズ) にまとめた。この本でわたしは、「『市民の政治』とは、市民自治を基本に、市民自身が、政策を立案し、行政の仕事を担い、市民自身がみずからのニーズを満たすことができる政治」と書いた。
 その続編ともいえる上野千鶴子さんの講演会を、来る12月2日(日)午後に「む・しネット」主催で企画している。タイトルは「市民セクターをつくる~さまざまなマイノリティが生き延びるために」。自治体の制度を見通せるようになったいまのわたしは、間接民主主義の議会や行政を経由せずに、市民がダイレクトにニーズを満たすことに関心があり、「公」でも「私」でもない「協(市民)セクター」に、「市民の政治」の可能性と希望を見出している。
 わたしにできることは、国政では、現政権に対してNO!の一票を投じること。足元の自治体では、議会や行政を変えるための運動を続けること。いまここで「わたし」のニーズを満たす、「弱者が弱者のままで生き延びるためのシステム」をつくることができたらどんなにいいだろう。そのためにも、わたしは政治をあきらめない。
(『女性情報』7月号より)
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「上野千鶴子さん講演会」は、
12月2日(日)午後1時から「ウィルあいち」大会議室にて開催。
講演会の参加を希望される方は、
参加者の住所・氏名・連絡先を明記して、

  口座番号 00880-5-35806
加入者名 市民派議員アクションフォーラム


まで、郵便振替で参加費1,500円を事前にお送りください。

参議院議員選挙も終わり、「議員と市民の勉強会」も終わって休む間もなく、
12.2「上野千鶴子さん講演会」の準備と、
『む・しの音通信』62号の編集に突入です。


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自由を維持するために 不断の政権監視を/色川大吉(中日新聞)

2007-07-29 07:00:01 | 選挙関連
今朝は、昨日からの「議員と市民の勉強会」で名古屋に来ています。

いよいよ7時から参議院選挙の投票が始まります。

投票日にはぜひ、色川大吉さんの文章を紹介したいと思っていました。
6月28日付中日新聞の夕刊に載っていたものです。
「これから世界も日本も変わるだろう。
いま、私たちの未来に希望がないように見えてもかならず変わる。」
ということばに、勇気づけられます。

わたしは、若いころ読んだ、『日本の歴史』(中央公論社)で
色川さんを知ってからのファンで、サイン本も3冊持っています。

webにはアップされてなかったのですが、
友人のさちさんが全文をタイプされてたので、転載させてもらいました。

さちの夢空間

ぜひお読みになって、政治を変えるための一票を投じてください。

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《自由を維持するために  不断の政権監視を》
                       色川大吉
 
 二十一世紀になって、もう七年になるが、この国は国民にとっては、さっぱりカラリと晴れない。九百兆近い国の赤字を積み重ねて、ようやく経済は上向いたが、その果実は大企業関係者や、すばしっこい連中のふところにはいっただけではないか。
 大多数の国民は小泉純一郎時代にもたらされた格差社会のなかで、将来の生活への不安をいっこうに解消されないでいる。
 小泉改革というのは結局、庶民には幻想だったのか。はげしいリストラのあと、不正規雇用におとされた勤労者は低賃金で命をかけてはたらき、経済発展を支えたが、生活は良くならなかった。でも「小泉さんなら何とかしてくれる」という幻想にひきまわされ、郵政選挙で自民を勝たせすぎたために、いっそうひどいことになった。かれはブッシュのイラク戦争支援に深入りし、自衛隊を派遣し、莫大な国費をつぎ込んだ上に、戦時体制づくりといえる国内法(国民保護法とはよくも言ったものだ)を次々と通過させた。日本にたいするテロの脅威と北朝鮮の攻撃がさしせまっていると国民の不安をかきたて、日米同盟強化を至上課題とした。
 そのため湯水のように国費をみつぎ、米軍再編用という法外な三兆円の経費まで約束した。
 それは日本の安全のためだけではない。米国の核抑止力を後ろ盾にして、台頭する中国などに対抗する構えを示した。その上彼は韓国、中国がいやがる靖国参拝をくりかえして、公私混同、国益を損じ東アジアで日本を孤立させた。それだけの金があるなら数百万人の最低生活者や三万人余の自殺者を防ぐ救援の費用につかうこともできたかもしれない。
 小泉氏のあとを継いだ安倍首相は拉致問題で人気をえたタカ派の政治家といわれる。それだけに北朝鮮にたいしては強硬一本槍で、日朝二国間外交を事実上不可能にしてしまった。アメリカでさえ六カ国協議打開のために妥協、譲歩しているのに、日本だけが突っ張っている。そして緊張を高め国民感情を右寄りにし、集団的自衛権や国軍をもつべきだというかれの持論に同調させようとした。安倍首相は戦後レジーム、つまり戦後民主主義、平和主義体制から脱却して、新体制を作ろうというのである。その内容は教育基本法の改正、防衛省の設置、改憲のための国民投票法の可決、三年後に新憲法をめざすなどの広言にあらわれている。
 そのほかの福祉、年金、少子化対策、環境その他の政策は、公明党の顔をたてた選挙対策用の人気取り提案?で、かれらの本質をかくす煙幕にすぎない。こんな大変革が小泉郵政選挙のめくらましの結果、合法的にできるようになったのだから、国民はとりかえしのつかない失敗をしてしまったものだ。

 わたしが五十年ほど近代の歴史を研究してきて、つくづく思うのは、政治とはほとんど、いかに国民をたくみに、気づかれないようにだますか、ということで、政策とはその方便だということだった。権力は本質的に悪なるものだから、主権者である国民は権力者に首輪をつけ、つねに手綱をひきしめておかなくてはならない。近代憲法はそのために創られたのであって、権力の行使者にタガをはめ、制限を加えるもの。その逆では断じてない。それなのに国民はテレビ仕立てのタレント政治家にしてやられた。ホゾをかむ思いとはこのことだ。
 こうしたときに日本の若者の多数が、政治に背を向け、競争社会で偉くなることを望まず、ゆっくり私的生活を楽しみ、趣味に生きたいと望んでいる(それ自体は健全だ)そうだが、そうした自由は他人まかせでは維持できないものだ。私の経験でも、国が決めた戦時体制化の動員令一つで家庭の幸福など粉砕されてしまう。自由とは日常不断の監視と努力によってしか維持できない。
 これから世界も日本も変わるだろう。いま、私たちの未来に希望がないように見えてもかならず変わる。ブッシュの米政権はすでに死に体である。小泉氏らの盟友は米国民から引導を渡されている。日本はこれで戦争にまきこまれる危険が減るだろうから、それだけでもわたしたちは楽になる。自民公明の現政権もこんどの選挙で交替を迫られるだろう。年金問題でかれらは国民の不信と怒りを買っている。これは国民生活の不安の根源にふれた問題だから、ごまかしではすまない。
(いろかわ・だいきち=歴史家)
----------------------------------------------------------------------


  
 
色川大吉さんの著書

色川大吉の祈り

ところで、

昨日今日は、「む・しネット」主催の
第2回「議員と市民の勉強会」「決算審査を使いこなす~予算へつなぐ」。

みなさん、脳に栄養を補給するおやつ持参の長丁場。


内容の詳細と、スケジュールをお知らせします。
参考にしてください。

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テーマ 「決算審査を使いこなす~予算へつなぐ」 
日時:7月28日(土)13~20時  
7月29日(日)9~14時「オプション講座」
会場:ウイルあいち(名古屋市)    
講師・寺町みどり&ともまさ 

【セッションの内容およびタイムテーブル】
7月28日(土)
開会 13:00~13:15
自己紹介及びスケジュール説明
テーマ「議員になって(改選されて)3ヶ月」

13:15~15:45(150分) 
【セッション1】「決算審査を使いこなして予算(政策)に反映させよう」
《総論》 みどり 《各論》  ともまさ
★『予算の見方・つくり方』と『議員必携』を使います。

「決算審査を使いこなして予算(政策)に反映させよう」
(1)決算とは何か
  ・自治体財務・予算のしくみと流れ
・自治体財政の流れの理解と、議員活動を活かす時機
  ・「決算議会」の流れ
・決算審査の重要性~予算審議との相違点と共通点
(2)決算審査の着眼点
(3)決算審査は政策評価~決算全体の問い直し
(4)決算審査は自治体によってばらつきがある
  ・各議会の習慣(議会手続き)を理解し報告する。
  ・他の議会のやり方を知る
(5)決算審査の実際~全員か委員会制か?
  ・決算委員になれない議員はどうするか
  ・そこで、あなたはどうするか?(短期的に、長期的に)
(6)・客観的評価からの質疑・展開
  ・外部監査制度~導入させるかどうか?
(7)決算審査は「討論」で締めくくる
  ・挽回する、主張する、整理する。
  ・賛成討論するか反対討論するか。
(8)決算審査にこう取り組む  ・決算審査でやりたいこと。

16:00~17:15(60+15=75分)
【セッション2】「議会改革で政策実現を」
16:00~17:00
 ・議会運営の基本と原則
 ・議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にしよう
 ・申し合わせの現状と見直し/おかしい、変えたいと思うところ~改善する方法
・ 改革の手法と基本~法律、規則、ルールを使いこなそう。
★『市民派政治を実現するための本』第4部「議会改革をすすめよう」
17:00~17:15
・6月議会の一般質問を経験して
 テーマ「6月議会一般質問の反省と課題」

17:30~19:45(140分)
【セッション3】「9月議会の一般質問で望む答えを獲得しよう」
17:30~18:00
・一般質問の組み立て方~問題解決の手法
★ 『市民派議員になるための本』を使います。

18:00~19:45 
ワークショップ
・ 9月議会でやってみたい一般質問
課題の「(1) テーマ・課題(2)動機 (3) 獲得目標(4)現状(5)論点⇒どう解決するか」と「質問項目」を説明(一人3分)、講師が立論および質問の手法と「議場」で何を得るかの極意をコメントとアドバイス(5分)。

19:45~20:00 
まとめ 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《オプション講座》7月29日(日)9時~14時

1)あなたが「議会で抱えている問題」の解決方法についてアドバイスおよびディスカッションします。
レジメをレジメ(確定したもの)を各10部ずつコピーして持参。
2)9月議会で審査される「決算書」(予算書)の読み方と着眼点をディスカッションする。
  (希望者には、個別のアドバイスもあり) 

--------------------------------------------------------------------------
★当日の持ち物★(文献などは必需。必ず各自、事前に入手してお持ちください)
(A)【課題2】の「一般質問」レジメ(確定したもの)を各20部ずつコピーして持参。 
(B)あなたのまちの「決算カード」と「決算審査調査表」。
(C)あなたのまちの前年度決算書と新年度予算書→前年度決算書に目を通してくる。。
(D)『市民派議員になるための本』(学陽書房)
(E)『市民派政治を実現するための本』(コモンズ)→第4部「議会改革」を読んでくる。
(F)『予算の見方・つくり方』(学陽書房)
(G)『地方自治小六法』程度の辞書
(H)『議員必携』(学陽書房)
------------------------------------------------------------------------
 

夕食は、「ウィルあいち」の宿泊棟に移動して、
名古屋名物のえびの天むす弁当と、

デザートは、ともちゃん謹製のミニトマト。

参加者と、たのしくおしゃべりして、12時ころ就寝。
今朝は早おきして、参加者の課題のレジメを読みました。
9時から、後半の「オプション講座」です。

帰ったら、投票に行きます。

(追伸)
オプション講座が終わった後に、ウィルあいちの地下で
ケーキセットで、お茶しました。
  

  

「ウィルあいち」は、お役所仕事の典型で、不評な施設だったのですが、
昨年から、指定管理者になって、ずいぶん利用者に親切になりました。
地下のレストランにも、久しぶりに来たのですが、
ケーキもおいしいし、食事のメニュー(名古屋メシ?)も豊富です。


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ぷちまる金柑&シロシキブ・フウラン・グラジオラスの花/中部有権者100人アンケート(中日)

2007-07-28 10:00:36 | 花/美しいもの


シロシキブの花


 

 



フウランの花




夏の強い日差しのなか、
「ぷちまる金柑(種なし)」の花が咲いています。


  



ぷちまる金柑の西側には、
グラジオラスの燃えるような赤い花が鮮やかです。

処分品の球根を遅めに植えたのですが、すぐに芽を出し、
倒れそうになりながら、何とか咲いています。
 

  

  

岐阜はきのう梅雨が明けました。


夏の花たちに応援クリックしてね
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話は変わりますが、昨日の、中日新聞の参議院選挙特集に、
「中部100人アンケート」の最終回が載りました。

この100人アンケートは、中部地方に有権者100人を対象にしたもので、
決まった人が政策ごとのアンケートに答える形で、
実は、わたしもこの100人アンケートに協力していました

 

最終回は、あらためて、「重視する政策」について。
-------------------------------------------
○質問1
年金政策を重視して投票しますか。

選択肢A「最も重視して投票する」、
B「ある程度重視して投票する」、
C「重視しない」の3つから選んでください。

○質問2
質問1の答えの理由を教えてください。
またB、Cの場合は最も重視する政策を教えてください。

○質問3
参院選前は首相や与党から「今秋の税制改正で消費税引き上げもありうる」
旨の発言があったが、参院選では各党税制論議が盛り上がっていません。
この点をどう思いますか?
------------------------------------------------------------------

以下の記事は、有権者100人の回答です。

------------------------------------------------------------
【参院選2007 全国ニュース】
「年金」以外にも関心 中部100人アンケート

中日新聞 2007年7月27日

 年金は重視するけど、他の問題も気になります-。参院選の投票日(二十九日)が迫る中、本紙が二十三日から二十六日まで実施した中部九県の百人アンケートで、こんな有権者像が浮かんだ。回答を得た九十六人のうち、投票で年金問題を「重視する」「ある程度重視する」と答えた人は、前回調査(六月十四-二十日)より7ポイント増の79%となる一方、年金を「重視」から「ある程度」に下げ、税制や「政治とカネ」の問題に目を向ける人も増えている。
 「年金記録の不備は本当に二度と起こらないのか。しっかりとした制度をつくってほしい」
 滋賀県長浜市の看護師千田晶子さん(22)は六月のアンケートで年金問題を「あまり重視しない」と答えたが、今回は「ある程度重視する」とした。「ある程度重視する」と答えた人は六割近くに達した。
 石川県七尾市の無職高橋一彦さん(62)は前回同様「重視」を選んだ。「すべての国民に老後の安心感を与えてほしい」と思うからだ。もっとも、「重視」と回答した人は前回30%から22%に下がっている。
 その理由について、愛知県豊川市のすし店経営浅岡賢司さん(56)は「年金記録確認の第三者委員会もでき、政府の努力の跡もみえるのでトーンを下げた」と話す。長野県諏訪市の無職久住鐶(たまき)さん(75)も、選挙戦終盤にきて「年金は本来、政府がきちんとやってこなければいけなかった問題」と、他の政策が気になり出した。
 同じ“トーンダウン”組の愛知県蟹江町の町商工会理事加藤俊男さん(73)は「赤城徳彦農相の事務所費問題など政治とカネの問題が噴き出し、そちらを重視する」と。津市の自営業中村利子さん(66)は「消費税問題など生活を左右する問題は多い」と訴える。
 今回アンケートでは、参院選前に政府が「今秋にも消費税引き上げがあり得る」と表明した税制問題が、選挙戦で大きな争点になっていないことについて聞いたところ、六割以上が「争点隠し」と不満を示した。
 「増税が必要と考えるなら、きちんと説明すべきだ。選挙後に増税になっても納得できない」と怒るのは岐阜県垂井町、主婦富田真基子さん(48)。富山県黒部市の主婦中野智代さん(47)は「野党が正々堂々と争点にして論議してほしかった」と残念がる。
 福井市の会社員深草美千代さん(45)は「増税の痛みを背負わされるのはいつも国民。選挙後に『増税』では政治不信が続くだけ」と嘆く。浜松市東区の大学生山崎智浩さん(23)も「政治が国民からますます遠のき、分からなくなってしまう」と感じている。
(中日新聞 2007年7月27日)
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明日は、いよいよ投票日です。
私は、自民・公明の連立政権にNO! の一票を投じるつもりです。


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大ブレイク!「投票ぴったん」と「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」

2007-07-27 14:41:50 | 選挙関連

24日に、「日本版ボートマッチ」の記事を見つけ、
参院選に関心を持ってもらって、少しでも、投票に行く人を増やしたいと、
半分、お遊び気分で記事を書いたら・・・・
なんと、昨日のアクセスは、

閲覧数5577 pv  
訪問者数3549 ip
19位(823,514 gooBLOG中)
 

と大ブレイク!
3年前にブログを開設してからの新記録です。

「投票ぴったん」は、夕方「テレビ朝日」系の番組で取り上げたらしいのですが、
直後の5時代のアクセスだけで、3389pv-2427ip。
昨日「きっこのブログ」で紹介された影響も大きいと思います。

大ブレイク!したのは、この記事です。
 人気の「投票ぴったん2007」と「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」
体験してみました。結果は・・・・・(7/24)


私の記事へのアクセスだけが増えているわけではないと思うので、
有権者の参院選への関心の高さに期待しています。
取り上げた、マスコミには拍手です。
で、再度、紹介することにしました。

クリックしてね



 
「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」

アクセスが集中してつながりにくくなってるようですが、
最後に、政策ごとに各政党と適合/不適合が出てきて、おもしろいですよ。

政策を吟味して投票する人が増えれば、政権交代も夢ではない。

ということで、政治を変えたいと日々願っているわたしとしては、
「投票ぴったん」と「毎日えらぼーと」を
口コミでドンドン広げたいわけです。

天下分け目の参議院選の投票日まであと二日。
ネットで話題の「投票ぴったん」と「毎日えらぼーと」の記事を書けば、
あなたのブログのアクセスが増えて、
自民党に投票する人が減って、と一石二鳥。

 転送・転載大歓迎です。


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薄紫の八重ムクゲが咲きました。/里芋と生姜の土寄せ。

2007-07-26 21:57:11 | 花/美しいもの

梅雨の晴れ間に、5月の中旬に植えた里芋と生姜の土寄せをしました。
植えた種芋は、石川早生里芋、白芽大吉、金時生姜etc。
植えっぱなしでほってあったのですが、
けっこうきれいに発芽がそろいました。  

  

里芋の南は、トラクターで起こしてあったので、
鋤簾(じょれん)で、草を削りながらサックリと土をかけました。



生姜の続きのネギ苗は、草で消えてしまったので、
ヤーコンを植えました。
 → 

里芋と生姜の間も、ていねいに草かき。
削った草は生姜の株元にマルチング。
これで当分、草は生えないはずです。


    

北側には、ムクゲやハクウンボクなどが植えてあります。


白と桃色の一重のムクゲは先に咲いていたのですが、
いちばん小さな木の、薄紫の八重ムクゲが咲きました。


手に届くほどの低いところに咲いているので、
開花の様子がよく分かります。
朝は紫が濃いつぼみが、開くにしたがって、
明るい紅色に変わっていきます。
  





  





道の上には、百日紅(さるすべり)の花が
びっしりと咲きはじめました。




今日は午前中は雨が降っていたのですが、夕方には晴れました。

梅雨明けは間近! いよいよ夏本番です。


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福井「情報非公開処分取り消し訴訟」の第二回弁論の日です/よみうり堂『おひとりさまの老後』書評

2007-07-25 08:40:12 | 「ジェンダー図書排除」事件
今日は、福井「ジェンダー図書排除」事件関連の、
男女共同参画審議会の電磁データを公開を求めて提訴した、
「情報非公開処分取り消し訴訟」の第二回弁論の日。

これから、福井地裁に行きます。
今日の日程は、以下のようです。

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7月25日(水) 1時15分 福井地裁正面玄関前に集合。
1時30分 開廷「(第2回弁論」
    閉廷後、原告と傍聴者でお茶でもご一緒して現地解散。

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行政訴訟は、「合議制「(複数の裁判官)なので、
法廷は、たぶん前回と同じ1階の大きな法廷です。
裁判はどなたでも傍聴できます。

ところで、
出かける前に、フレイバーのレモンシフォンケーキを食べました。









ふわふわでしっとり、甘すぎなくて、レモンの香りがさわやか。
とってもおいしくて、ハッピーです。



  ともちゃん、お誕生日おめでとう 

オマケは、
原告代表の、上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』の書評です。
読売新聞の22日(日)の読書欄「よみうり堂」の
「記者が選ぶ」で紹介されていました。

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 「よみうり堂」(読売新聞2007.7.22)
・・・・記者が選ぶ・・・・

おひとりさまの老後    上野千鶴子著


 この題名を見て、どう思いますか?「おさみしいでしょう」という人もいるだろう。「誰が介護するのか」と思う人もいるだろう。でも、ちょっと待って欲しい。これは人ごとではないのである。
 本書によると、80歳以上になると女性83%に配偶者がいない。つまり、結婚してもしなくても、みんな最後はひとりになる。大切なのは、そうなった時の自らの選択であり、介護される側になった時の心得など当事者意識である。
 そこで登場するのが女性学研究のパイオニアで、「シングルのキャリア」という著者。ひとり暮らしのノウハウを失敗談もまじえて語りつつ、老後の人とのつきあい方やお金の問題を幅広く考える。
 介護される時は、相手には気を使う、羞恥心もあり、言いたいことを言えない人が多い。だからこそ「ケアのされ方」のノウハウがあって当然、という意見には説得力がある。そして、「孤独」と思われがちな老後については、人生の最後まで周りを気にしながら集団で生きていくのがよいのかと反問するなど、言葉一つひとつが胸に響いた。  
(法研、1400円)(哲)
(読売新聞「よみうり堂」2007.7.22)
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読売新聞は読者数が全国一なので、読む人が増えるとうれしいですね。

では、いってまいりまーす。

PS:
道中の車のなかで、
28,29日の「議員と市民の勉強会」合宿の
日程と内容の詳細を課題のレジメを元につめる予定。
帰ったら、参加者にはタイムスケジュールをお送りします。



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人気の「投票ぴったん2007」と「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」体験してみました。結果は・・・・・

2007-07-24 12:53:35 | 選挙関連
今日の読売新聞で、参院選に向けての、
とってもおもしろい記事を見つけました。



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「ボートマッチ」人気
研究者開設、1週間で  アクセス1万5000回
あなたの考えに近い政党は


 インターネットサイトで政策に関する複数の設問に答えることで、自らの考えに近い政党が分かる「ボートマッチ」が、参院選を前に人気を呼んでいる。
 東大社会科学研究所の上神貴佳研究支援推進員らの研究チームが運営する「投票ぴったん2007」へのアクセスは、参院選が公示された12日から18日までの1週間で約1万5000回に達した。回答を見ると、年金制度改革では、国民、構成、共済の各年金の一元化に「賛成」が64%、「中立」が15%、「反対」が14%だった。憲法改正は「賛成」38%、「反対」35%qだった。このうち、アンケートに回答した約3300人の利用者は、男性が79%、女性が21%だった。年齢別では、30歳代が33%で最も多く、40歳代が22%、20歳代が20%、50歳代が15%だった。
「投票ぴったん」のアドレスは(http://www.votematch.jpn.org/)。ヨミウリオンラインの参院選特集からもアクセスできる。毎日新聞社も「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」を開設している。
(2007.7.24読売新聞)
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さっそく、ふたつの「ボートマッチ」をやってみました。
おどろきましたねえ。
質問項目はそれぞれちがうのですが、それが見事に結果が一致。

支持政党のないわたしに、もっとも政策が近い政党が分かったんです(笑)。

「自民党」でないことだけはたしかです。

どの政党なの?って聞かないでくださいね。
投票するかどうかは「ヒミツ」です。参考にはなりました。

クリックしてね



 
「毎日ボートマッチ(えらぼーと)」

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「ボートマッチ」の仕組み  
「年金」「憲法」争点網羅 アンケートの回答を活用

インターネット上で、利用者と候補者の「一致度」を数字で示す
 「ボートマッチ」とは、英語のvote(投票)とmatch(調和すること)を組み合わせた言葉だ。インターネットで展開する「ボートマッチ」は、有権者に自らの考え方に“調和する”政党を知ってもらい、選挙の投票に役立てるツールとして欧州で普及。毎日ボートマッチ(えらぼーと)は、その日本版を目指した。
 欧州のボートマッチは、非政府組織(NGO)や政府機関が各党の公約(マニフェスト)を分析し、政党ごとの立場をまとめて有権者の回答と比較する。
 しかし日本の場合は党の公約と異なる主張をする候補者がいるため、「えらぼーと」では公約そのものでなく、毎日新聞が参院選の全立候補予定者を対象に実施した「候補者アンケート」結果を比較データに選んだ。
 利用者は「憲法改正に賛成か、反対か」など候補者アンケートと全く同じ質問にインターネット上で回答する。この回答結果と、政党ごとの全候補者の回答平均値とを比べて、両者が「どれだけ近いか」を計算した数字を、画面に示す。
 候補者アンケートは、今回の参院選の主要な争点を網羅するようにした。具体的には▽格差社会▽ふるさと納税▽憲法問題▽靖国神社参拝▽核武装▽道徳教育▽ ゆとり教育▽消費税引き上げ▽年金問題▽地球温暖化▽政治とカネ▽公務員制度改革▽地方分権――など。与党が公約に掲げ、野党が対決姿勢を打ち出しているテーマを多く含めることで、政党間の違いを浮き彫りにすることができる。
(毎日新聞)
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ボートマッチと政治  識者座談会

候補選び 政策本位で
  現代日本の選挙は、政党や候補者のイメージの売り込みが優先し、政策本位で選択する環境が整っているとは言えない。ボートマッチの実施が、有権者と政治の関係に変化をもたらす可能性はあるだろうか。設問の監修をお願いした片山善博慶応大教授(前鳥取県知事)、曽根泰教慶応大教授、松本正生埼玉大教授に語り合ってもらった。(文中敬称略)【司会・丸山昌宏政治部長、写真・三浦博之、構成・中山裕司、田村佳子】

曽根泰教・慶応大教授
 そね・やすのり 1948年生まれ。慶応大大学院博士課程修了。英エセックス大客員教授などを経て85年から現職。専門は政治学、政策分析論。21世紀臨調主査を務める。 松本正生・埼玉大教授
 まつもと・まさお 1955年生まれ。法政大大学院博士課程修了。埼玉大助教授を経て00年から現職。専門は政治意識論、世論調査研究。有権者の意識分析で知られる。 片山善博・慶応大教授
 かたやま・よしひろ 1951年生まれ。東大法卒。自治省府県税課長を経て99年鳥取県知事。3選出馬せず07年4月退任。同月から慶応大多文化市民意識研究センター教授。

多数決の妙味を体験 松本氏
 ――ボートマッチは有権者の選挙への関心を高めることが最大の目的です。まず選挙に参加する意義をどう考えますか。

 片山 民主主義社会では選挙で政権を決めるわけだから、主権者である国民が参加するのは当然だ。ところが国民に主権者という意識が高くない。「選挙では何も変わらない」と思っていながら、政治をどうでもいいとも思っていない。行政だけは良くしてもらいたいと考え、かなり多くの人が英雄待望論、水戸黄門待望論みたいな願望を持っている。議会をやっつけてほしいとかね。しかし議会も、自分たちが投票した結果、投票しない結果だ。やっぱり選挙で政権を作るという原則に返らないと。

 曽根 同感だ。お上がいて、自分たちはいつも被害者という時代は過ぎた。主権者は責任を持たなくては。投票年齢の18歳への引き下げも課題になっているが、高校を卒業した時には主権者として自分で判断できる人になってもらうこと。そういうシステムを作り上げることが重要だ。

 松本 我々の社会が、民主主義の名のもとに多数決という手法に依拠している以上、選挙に大勢が参加することが大事だ。多数決は人によっては割り切れない結果が出る。その後味の悪さみたいなものも含め、多数決の妙味を体験してもらうことが肝心だ。

 ――今回の参院選は、統一地方選があった年だけに、投票率が低くならないかと懸念されます。

 片山 投票率の低さは、政党の側にも問題がある。政党が若い人を引き付けるため、自らの魅力を増す努力をしているのか疑問だ。政党は旧態依然で、自分の支持層を固めているだけ。無党派はもっぱらマスコミを通じて情報や知識を仕入れており、政党への現実感がない。そんな現実を変えないといけない。

 曽根 投票率を底上げするには、政治への関心を高めないと。小泉(純一郎)前首相は、ある意味では関心を高めたが、ただ高めればいいのではない。じっくり考える層をどう増やすかが重要だ。

 松本 「郵政選挙」(05年衆院選)では若い人の投票率も高かったが、イベント的なノリで盛り上がった。中身と質に留意しないといけない。ただ、政治の状況を見ると、日本で生まれ育って大人になっていく中では、政治や政治家にネガティブな印象しか持てないのも無理はない。
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「ボートマッチ」あなたも是非、やってみてください。
おもしろいですよ。
投票に行きたくなること、まちがいなし。

オマケに、
gooトレンドランキング一位の、名前を入れてクリックすると、
脳内イメージがわかるという 「脳内メーカー」をやってみました。 

本名でやってみたら「遊」が花火のように丸く散らばってて、
そのまんなかにぽつんと「悩」。
うーん、「愛」もいくらかはあるはずだけど・・・・
と、通称をいれてみると、
「遊」と「秘」と「休」と「愛」で脳内を4分割。

ついでに、「能力メーカー」もやってみたら、

包容力   100
危険性   100
クオリティ  50
利己性    50
チャラさ   10


・  ・  ・ ム ?

勉強会参加者から課題のレジメが届くまでのお「遊」びでした。

たしかに、「遊」のなかに「悩」デス。
 

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白と桃の蝶が群れ飛ぶ白蝶草(ガウラ)&南天の花

2007-07-23 19:17:33 | 花/美しいもの

冬越しした白蝶草が、5月から咲いています。
梅雨に入って咲きつかれたのか、花が少なくなってきたので、
きり戻してやりました。

桃色の花のほうは、最初の軒の下にいれてあったのですが、

一回り大きな鉢に植え替えて、
 
外に出してやりました。

桃色のちょうちょが飛んでいるようで、とてもきれい。

ガウラ(白蝶草、別名山桃草、アカバナ科ヤマモモソウ属) 
Gaura(ガウラ)は、ギリシャ語の
「gauros(立派な、華美な)」が語源。

白花も一回り大きな鉢に植え替えて、
百合の横に桃花といっしょに並べました。


  

  



こちらは、
ちょっと前に咲いていたのですが、アップし忘れた南天の花。



  

南天にも白花と桃花がありますが・・・・


  
どちらも、実は赤いのです。

ところで、今日は岐阜に行く用事があったので、
お誕生日にはふつか早いのですが、
おいしいものが食べられないつれあいのために、
高島屋でフレイバーのレモンシフォンケーキ
恵那市岩村町の「松浦軒本店」のカステーラ を買ってきました。

「松浦軒本店」のカステーラはたまたま見つけたもの。
『サライ』に紹介されてたそうですから、
きっとおいしのでしょう。

ついでに、「御座候」と「あんこ大好きアイス」も。

めずらしく甘いものばかりです。

カステラが大好きなつれあいが、
畑から戻ったら、箱を開ける予定です。


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