ずっと覚えている光景がある。
小さい頃、オヤジに連れて行ってもらった映画館。
たぶん、マンガ祭りだったと思う。
兄弟三人で連れていってもらった。
何度か行ったと思うが、
やっぱり物事は、第一印象が強烈で、妹の
「まぁ! 大きなテレビ!」
同様、僕自身も度肝を抜かれた。
今風に言えば、
「チョー、デカイテレビィ!」
って感じだろうか?
そんなはじめての体験に舞い上がっていると、
一枚のポスターが目に飛び込んできた。
ロビーに貼られたそのポスターは
高校生ぐらいの男子が、自分の身長ほどある
砲弾を抱きかかえて、こちらを睨んでいるモノだった。
記憶が確かなら、
“戦争を知らない子供たち”
と、書いてあったような気がした。
戦争を知らない子供たち。
歌は知っていた。テレビから流れていたのを聴いたような。
ただ、戦争とは昔話と同様であって、
自分で実感できるモノではなかった。
が、そのポスターの少年の鋭い視線に
しばらく呆然としてしまって、
漠然とした恐怖感を覚えた記憶がある。
戦争は起こしてはならないこと。
それを必死に訴えかけているようであり、
どこか悲しげな、いや、当時そこまでのことを
感じられたかどうかは判らないが、
そのポスターに何かを感じとった事は、間違いない。
あれ以来、
戦争の事を目にするたびに、
あのポスターを思い出す。
8月15日。終戦の日。
平和な国に生まれた事を、今は幸せに思っている。
いま、この時にも、紛争は続き、誰かが命を落としている。
僕には何が出来るのか?
そう思って、すぐに
何かしようとしたことがあるのか?
と、自問自答する。
思い出せないはずの、あのポスターの少年の視線が
今でも痛く感じる。
小さい頃、オヤジに連れて行ってもらった映画館。
たぶん、マンガ祭りだったと思う。
兄弟三人で連れていってもらった。
何度か行ったと思うが、
やっぱり物事は、第一印象が強烈で、妹の
「まぁ! 大きなテレビ!」
同様、僕自身も度肝を抜かれた。
今風に言えば、
「チョー、デカイテレビィ!」
って感じだろうか?
そんなはじめての体験に舞い上がっていると、
一枚のポスターが目に飛び込んできた。
ロビーに貼られたそのポスターは
高校生ぐらいの男子が、自分の身長ほどある
砲弾を抱きかかえて、こちらを睨んでいるモノだった。
記憶が確かなら、
“戦争を知らない子供たち”
と、書いてあったような気がした。
戦争を知らない子供たち。
歌は知っていた。テレビから流れていたのを聴いたような。
ただ、戦争とは昔話と同様であって、
自分で実感できるモノではなかった。
が、そのポスターの少年の鋭い視線に
しばらく呆然としてしまって、
漠然とした恐怖感を覚えた記憶がある。
戦争は起こしてはならないこと。
それを必死に訴えかけているようであり、
どこか悲しげな、いや、当時そこまでのことを
感じられたかどうかは判らないが、
そのポスターに何かを感じとった事は、間違いない。
あれ以来、
戦争の事を目にするたびに、
あのポスターを思い出す。
8月15日。終戦の日。
平和な国に生まれた事を、今は幸せに思っている。
いま、この時にも、紛争は続き、誰かが命を落としている。
僕には何が出来るのか?
そう思って、すぐに
何かしようとしたことがあるのか?
と、自問自答する。
思い出せないはずの、あのポスターの少年の視線が
今でも痛く感じる。