おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

雰囲気

2008年08月29日 | 日記・エッセイ・コラム
例えば深夜。
テレビを見ていても感じるが、
たわいもない会話をしていても、それは時として起こる。
 
抑えきれない笑いの渦。
 
“フッ”
 
って笑うんじゃなくて、もう爆笑。
ハァ、ハァ、ハァ、なんて、呼吸整えるのに、
結構真剣になってみたりして。
 
よく行く近くのラーメン屋。
結構色んな職業をされて、武勇伝には事欠かないご主人と
スナックで一緒になると、沢田研二の“ストリッパー”を
有無を言わせず僕に歌わせ、上半身の服を剥ぎ取ったあと、
眩しいばかりの僕の裸体を鑑賞するのが
酔った時の趣味と言う女将さんの店。
 
ラーメン店だが、おでんも人気で、
お二人との会話も楽しい店だ。
ビールや焼酎で騒いだあと、ラーメンで締めくくるのが
いつものパターン。
 
そろそろラーメン食って・・・・って感じになった所で
メニューを見る。
 
しょうゆラーメン、みそコーンラーメン、みそわかめラーメン、
ネギラーメン、みそバターラーメン、チャーシューメン・・・・
 
各種旨そうなラーメンは、
ミニなら100円引、大盛りなら、それぞれ+300円となる。
 
しばらくメニューを見ていたが、
ピッチよく呑んだビールの酔いが回ったのか、
 
「ミニラーメンの大盛りなら、なんぼになるんでしょ?」
 
大した疑問でもないが、
割とウケた。爆笑まで行かなかったが、まぁ、
 
“中笑”
 
ぐらい。
 
それぞれ注文するラーメンが決まったんで
アルバイトの女の子を呼ぶ。
女の子を呼んだつもりが、やってきたのはストリッパー。
 
それぞれの注文を終えたとき、
おもむろにM氏が、女将さんに尋ねた。
 
「ミニラーメンの大盛りって出来る?」
 
もちろん冗談。注文出来るのかは、それほど興味ない。
ただ、食べる気はないが、
値段がいくらになるかは気になった。
 
そこですかさず女将さん。
 
「それを頼んだ人はおらんけど・・・」
 
(おらんけど・・・?)
 
「ネギラーメンの“ネギ抜き”で注文する人はいてはるよぉ!」
 
「・・・・・・」
 
一瞬の静寂を置いて、その場にいた全員が大爆笑。 
 
「それ・・・それやっ・・た・ら、 はじめ・・から醤油ラーメン・・・を」
 
言葉にならない。
ピッチの早かったビールのせいか、
必死に呼吸を整えようとしても、一向に治まる気配なし。
 
むせる。なぜか胸が痛い。もう、腹を抱えて大爆笑。 
 
だった。
 
だったのだ。
確かにあの場ではそうだった。
 
これを後日、
そのまま友人に笑い話として語ってみたのだが、
反応は
 
「へぇ~ で?」
 
薄い反応。
確かに今から振り返ってみると、
自分でも何が面白かったのか?と思う。
 
笑いが起こるタイミングは、
その場の雰囲気が左右している。 
 
そういうことなんだろう。
 
 


コメント
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