「1票の格差」が最大で4.77倍だった7月の参院選を巡り、二つの弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟で、広島高裁岡山支部=片野悟好裁判長=は28日、岡山選挙区の選挙を「違憲で無効」とする判決を言い渡しました。
一連の訴訟では最初の判決で、参院選で1票の格差を理由にした無効判決は初めてです。
参院選の定数配分全体も違憲で無効と判示しましたた。
片野裁判長は今年3月、衆院選の「1票の格差」を巡る訴訟でも「選挙無効」の判断を示しています。
判決は「投票価値の不平等さは甚だ顕著である。国会が選挙制度の改革に真摯に取り組んでいたというには大きく疑問が残る」と国会の怠慢を厳しく批判しました。
被告の岡山県選管は「(昨年の)最高裁判決から選挙まで9カ月しかなく、改革には短かった」と主張したが、判決は、最高裁が参院の選挙制度を見直す必要性に初めて言及した09年時点から「選挙制度の抜本的改革を内容とする立法的措置を講じなければならない責務があった」と指摘して、被告の主張を退けました。
弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決は、28日の広島高裁岡山支部を皮切りに年内に全国14の高裁・支部で示されます。
判決は、格差是正に向けた抜本改革が進まない国会の現状を厳しく「断罪」し、1990年代から小手先の是正を重ね、今回も「4増4減」で格差をわずかに縮めたのみの「形式的な対策」に司法がしびれを切らし他格好ですね。
司法が、「他の懸案に優先して取り組むべきだ」と国会に強く迫った形です。
衆議院選挙の一票の格差違憲審査で、最高裁が「違憲無効」とせずに「違憲状態」とした判決が出された直後に、自民党の細田氏が「0増5減が最高裁に評価されたので、民主党が主張する抜本的対策は当面不要」と言い放ったことも影響しているのかもしれませんね。
最高裁が及び腰の判決しか出さないので、高裁が「不詳の親」に代わって正義の一撃を下したというところですね。
最高裁の判決が注目されますが、「違憲状態」と判示するようでは、政治家からなめられるだけでなく、国民からも見放されるでしょうね。
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片野裁判長は今年3月、衆院選の「1票の格差」を巡る訴訟でも「選挙無効」の判断を示しています。
判決は「投票価値の不平等さは甚だ顕著である。国会が選挙制度の改革に真摯に取り組んでいたというには大きく疑問が残る」と国会の怠慢を厳しく批判しました。
被告の岡山県選管は「(昨年の)最高裁判決から選挙まで9カ月しかなく、改革には短かった」と主張したが、判決は、最高裁が参院の選挙制度を見直す必要性に初めて言及した09年時点から「選挙制度の抜本的改革を内容とする立法的措置を講じなければならない責務があった」と指摘して、被告の主張を退けました。
弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決は、28日の広島高裁岡山支部を皮切りに年内に全国14の高裁・支部で示されます。
判決は、格差是正に向けた抜本改革が進まない国会の現状を厳しく「断罪」し、1990年代から小手先の是正を重ね、今回も「4増4減」で格差をわずかに縮めたのみの「形式的な対策」に司法がしびれを切らし他格好ですね。
司法が、「他の懸案に優先して取り組むべきだ」と国会に強く迫った形です。
衆議院選挙の一票の格差違憲審査で、最高裁が「違憲無効」とせずに「違憲状態」とした判決が出された直後に、自民党の細田氏が「0増5減が最高裁に評価されたので、民主党が主張する抜本的対策は当面不要」と言い放ったことも影響しているのかもしれませんね。
最高裁が及び腰の判決しか出さないので、高裁が「不詳の親」に代わって正義の一撃を下したというところですね。
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