新米を口にする季節になった。今年、山形
県では「つや姫」の後を継ぐ新しいブラン
ド「雪若丸」を市場に投入した。まだ食べ
ていないので、評価について語ることはで
きないが、巷では好悪あい半ばする評判が
立っている。新ブランドに関心が集まって
いるからであろうか。我が家では、旧来の
銘柄の新米を買って食べている。やはり、
米も野菜と同じで、出来立ての米がおいし
い。香りも、炊いた時の口当たりも、断然
新米に軍配があがる。何かで読んだ記憶だ
が、外国では米は野菜として扱われている
ということだ。鮮度を保ったまま保存する
ことが、米のおいしさを長持ちさせるポイ
ントである。近年、倉庫の温度管理などの
技術で一年中おいしい米が食べられるが、
それにしてもこの季節の新米は感動させら
れる。
新米の粒々青味わたりけり 福永 耕二