常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

虚子の句碑

2018年11月15日 | 日記

天童温泉にある温泉神社に、高浜虚子の句碑

がある。大きな御影石に虚子自筆の文字が刻

まれている。句は

天童のでゆや蟇なく夜もすがら 虚子

である。高浜虚子は、昭和31年に芭蕉の奥の

ほそ道を訪ねる旅で、天童温泉に投宿してこ

の句を詠んだ。もう田植えの終わった田の蛙

の大合唱は、虚子の宿の部屋にまで響いたの

であろう。元禄2年の夏、芭蕉は尾花沢に逗

留し「這出よかひやが下のひきの声」の句を

詠んだのを思い出して、虚子もこの旅の記念

に蟇を詠んだと推測できる。この年、虚子は

81歳であった。すでに高齢で目も不自由であ

ったのか

大いなる蟻這ふといふわれはみえず 虚子

という句も詠んでいる。すでに『虚子自伝』

を上梓し、人生の大団円を迎えようとしてい

た。

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冬隣り

2018年11月15日 | 日記

札幌に初雪というニュースが流れた。今年は

秋が長い。そして、気持ちのよい小春の日が

続く。朝の気温が昨日から下がって5℃を切

るようになったが、それでも暖かい初冬では

ある。毎年、この時期に詩吟の仲間が集まっ

て、一年の詩吟の勉強を振り返り、練習して

きた吟をテープに吹き込んでCDを作ってい

ただく。もうCDは10枚を超えたようだ。今

年選んだ吟題は良寛の「時に憩う」と有間皇

子の「家にあれば」である。毎年集うのは同

じ顔ぶれだが、年数を重ねてていくに従い、

吟の深みも増したように感じられる。昨日、

妻の携帯からスマホへの乗り換え、自分の機

種変更をネットショップで買う手続きを行っ

た。チャットで分からないところを聞きなが

らの手続きのため長い時間を要した。

里山には落ち葉が散り積もり、ナメコなどを

採る最後のチャンスである。冬に向かって終

える仕事は多い。室内で、いただいたシンビ

ジュームの小さな芽が、今朝花を開いた。

鶏頭伐れば卒然として冬近し 島村  元

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