今日は24節季の小雪にあたる。予報で、明日は
平地にも雪と出ている。玄関先に飾ったシンビ
ジュームの花は長く見られる。咲いてからもう
一週間を経たが、美しい色が心を和ませてくれ
る。スマホの写真もよく撮れて、花の雰囲気を
忠実に再現してくれる。中国、明の詩人・唐寅
の詩に「雪」がある。
竹間の凍雨密なること麻の如し
静かに聞いて爐を囲み夜茶を煮る
詩は転句になって、雪になり、その音を蚕が桑
の葉を這う音や蟹が砂の上を歩く音に例えてい
る。雪は人間にとって歓迎すべきものではなか
ったが、その音に聞き入るのは、それを受け入
れ、雪とともに生きていく、人の覚悟の表明で
もあろう。