常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

短日

2018年11月04日 | 日記

「秋の日は釣瓶落とし」というが、めっきりと

日が短くなった。秋晴れの空の下で、午後少し

農作業をすると、もう日が傾く。西の山に没す

るのが早い。たちまち暗い夜になる。暮れなず

むという間がないのだ。公園や街路樹は紅葉す

るかたわら葉を落とし、冬の装いをひたすら急

いでいる。残る花は、菊ばかりとなりつつある。

北宋の王陽修に「新霜」という詩がある。

泉は菊花の方に爛漫たるに傍い

短日寒輝相い照灼す

無常の木石も尚お須く老ゆべし

酒ある人生は何ぞ楽しからざらん

秋の日暮れに、日に輝く菊の花を見ながら思う

のは酒の楽しみばかりだ。

持ち物の修繕の季節である。長年使いなれたも

のを修繕しながら使っていく。もう買い替える

つもりのない車。カメラの不具合も修繕から帰

ってきた。圧力鍋の蒸気漏れ、登山靴のソール

の張替え等々。周囲に断捨離という言葉を使う

人が増えている。だが、捨ててしまって孤独な

老人になるよりも、修理しながら長くものをい

つくしみ趣味の世界にとどまるのも大切なこと

ではないだろうか。

 

コメント
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