啓翁桜
2019年01月11日 | 花
昨年の暮、東根の山間や休耕田で、株か
ら多くの枝を出す木を見た。畑一面の栽
培であったので、壮観であすらあった。こ
れが啓翁桜であった。12月に枝を切って
温室に入れて芽出しをする。これを7,8本
に束ねて市場に出している。ネットで見る
と1束3800円と結構な値がついていた。
正月、この花を水を入れた鉢に挿して開
花を待つ。薄いピンクの端正な花びらは
迎春花として好んで用いられる。啓翁桜
の促成栽培は、気候条件も適しているの
か、山形県が全国一の栽培量を誇ってい
る。この花は久留米市の良永敬太郎さん
という人が、ミネザクラを台木にしてヒカン
サクラを接いだところ、その穂木の枝変わ
りとしてできたものだという。お名前の敬を
変え翁をあしらったネーミングもすばらし
い。いつかスマップの草なぎ剛の出たドラ
マで、冬の山形舞台になっていて、啓翁
桜が出てきたことがあった。