
明日はクリスマスイブ。ひ孫の部屋に、大きなクリスマスツリーが飾られた。週末は寒波がきて、雪の降るイブになるらしい。わが家も、ファミマからチキンを買ってきて、ささやかにひ孫の成長を祝いたい。寒さとともに、コンビニでおでんの売れ行きがいいようだ。業務スーパーでもおでん種が、煮るだけになって売っている。冬になると、なぜか食べたくなるのがおでんだ。昔、街のおでん屋さんへ、鍋を持参して買ってくる風景が見られた。
伊藤信吉に「おでん異聞」と題する詩がある。昭和の時代に、おでんが愛されたいたことを示す楽しい詩だ。
次はわたしが/他国の人を驚かす番だ。/ヒッパタキ/歯切れのいいこの形容詞は?/こんにゃくおでんを村ではこう言った。
矩形や三角形に切った蒟蒻を/竹串にさす。/煮る。/熱湯からあげる。/布巾にくるむ。/まな板のうえで/叩く。/即ちヒッパタキ。/ひっぱたいて水気を除って味噌をつける。
こんにゃく山地の上州の冬は寒い。風の夜/ヒッパタキの湯気。/村おでんの熱い味が/幼いわたしの舌にこびりついている。
関西ではおでんと言わず、関東煮と言ったらしい。こんな詩を読むと、今夜あたりクリスマス寒波のなかで、おでんをぐつぐつと煮て食べたくなった。