常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

紅葉の科学(2)

2019年11月04日 | 日記
紅葉を去年の写真と比べて見た。同じ時期、山寺の沢近くの紅葉である。ここは標高が300mくらい、水辺ということもあるせいか、赤や黄の色のグラデーションがあり、その発色は鮮やかに見える。聞くところによると、キノコ類は不作のようだ。秋の異常な高温が影響しているらしい。紅葉の鮮やかさも、去年と比べると見劣りがする。

紅葉の樹種を調べてみる。赤を発色する樹は、鮮紅色-オオモミジ、ドウダンツツジ、ナナカマド、ニシキギ、ハウチワカエデ、マユミ、山ブドウ。暗紅色ーガマズミ、コナラ、シモツケ、ミズキ、ムラサキシキブ、ヤマザクラ、ヤマボウシ、レンゲツツジ。

黄色を発色する樹。イタヤカエデ、イチョウ、カツラ、カラマツ、シラカバ、トチノキ、ホウノキ、ミズナラ、マンサク。茶色を発色すものもある。クヌギ、クリ、ケヤキ、コナラ、ブナなどだが、ブナは黄色になってから茶色へと変わっていく。

色づいた葉はやがて枝を離れて落ちていく。もし樹が葉をつけたままだと、どうなるか。根の働きが弱っているのに、葉から水分を蒸発させると、樹全体が枯死してしまう。そのようなリスクを避けるために、樹は冬の間葉を落とし、活動を休止する。同時に葉に貯まった老廃物や大気の汚染物質を吐き出す機会でもある。木はこうして、生命の維持を図っている。

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