愛用しているスマートウォッチにストレスを管理する機能がついている。スマートウォッチが常時計測している心拍数の増減によってストレスの強度を測定する。但し、運動時に上がる心拍数はこの計測から除外することで、ストレスを正しく反映するように工夫されている。今日の検索では中~強が10%、正常が67%、低が23%となっている。評価は定期的に中レベルのストレスがあるが多少のストレスがあるのは健全なことで問題なしとなっている。
そもそもストレスの意味は、物体の圧力を外側からかけられ歪みが生じている状態をさしている。圧力はストレッサーと呼ばれ、歪みはストレス反応とされている。ものの本によれば、人間がストレスを感じるのは、人類が地球上に出現したときから人体に備わっていたものらしい。天敵の攻撃と闘うために、副腎か複数のホルモンを出し、敏捷に身体が反応できるようにして備えた。現代人が受けているストレスは言葉や人間関係から出ているもので、外敵と立ち回りをする必要はない。つまり、放出された化学物質が行き場がなくなり、体内に蓄積されることで、現代に特有な問題が生じている。
その物質の一つがコルチゾールと呼ばれるものだ。抗炎症作用があって、怪我や打ち身に備えて分泌される。この物質は長時間にわたって消滅しないので体内に蓄積されると脳の海馬や扁桃核にダメージを与え、集中力が失せ、記憶力が低下し、いつも不愉快な気分にさせてしまう。アメリカで起きている銃乱射事件の犯人の脳の画像分析では海馬1/3に縮小しているものも見られた。この現代に特有なストレスから身を守る一番の方法が歩くことである。身体を敏捷に反応するために分泌される物質を消費するには、走るか歩くかする以外にない。
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