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ふきと言えば春の味覚。秋のふきがおいしい、と教えてくれたのは野菜の畑を作っていた隣の奥さんだ。そもそも、蕗といえばフキノトウから始まって、柔かい茎がおいしい春の味覚だ。しかし、頂いた秋のふきを食べてみると、春に劣らずにいい香りがして実においしい。敬老の日、お祝いの赤飯とお菓子をいただいたあと秋のふきをとりに出かけた。春に比べて細いが、手で触って柔かいふきをさがして採った。夜は蕗の煮つけで晩酌の予定だ。
水上勉の『精進百撰』に「蕗と昆布の煮しめ」がある。使う昆布は出汁をとったあとのもの。野から採ってきたふきは、皮を剥いて同じくらいの大きさに切りそろえる。フライパンにごま油をしいて焼きころがす。じかに醤油、ミリン、砂糖で煮しめていく。秋のふきは、さっと湯がいて皮を剥き、少し水に浸して灰汁を抜いた方がいいかも知れない。
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