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京都の左京区にある「平安神宮」で、今年最後の桜を愛でたミモロ。
広い神苑の散策の気持ちよさに浸ります。
「あ、茶店がある」散策路の途中に見つけたお休み処です。

「ここでひと休みしなくちゃ!」

まだ朝早く、茶店は準備が終わったばかり。
準備を終えた神職の方が、ホッとしているところでした。

「あのもうお茶、飲めますか?」
「グリーンティーなんかありますよ」
さっそく、緋毛氈に座って、グリーンティーで喉を潤すことに。

ほんのり甘く、抹茶の味わいも豊かなグリーンティーが、朝の散策にいっそうの
爽やかさをもたらします。
「美味しいね」ミモロもその味わいが気に入った様子。
茶店で休んだ後、再び庭の散策を続けます。広い神苑、まだまだ散策路は道半ば。
回遊式庭園は、白虎池、蒼龍池、栖鳳池など、風水に因んだ池で構成されています。
そこをめぐるだけでも、パワーアップしそうですね。
神苑の景色で、最も有名なのが、池に掛かる屋根付きの橋、泰平閣。
よく時代劇の撮影にも登場する建物で、鳳凰が、翼を広げたような優美な姿。
平安時代ってこんなかなぁ・・・と想像させる景色です。

橋の両サイドは、ちょっと座って景色が眺められるようになっていて、
ミモロもしばし、そこから池の景色を眺めます。

「池に映る桜が素適な趣・・・。日本情緒満点だね」

八重桜の艶やかな姿に見送られ、ミモロは、神苑を後にしました。
「でもお土産を見なくっちゃ!」
平安神宮の売店には、
この時期、桜に因んだ限定の品々が並んでいます。

「桜茶、桜のお酒・・・いろいろあるね」
桜の時期ならでは楽しみをぜひ・・・。
旅のポイント:「平安神宮」は、明治28年に、平安遷都1100年を記念して、遷都をなさった第50代桓武天皇をご祭神に建立された神社です。京都の中では、新しい神社で、他の神社と異なる点も。その一つが、地域の氏子を持っていないこと。言い換えれば、日本全国の人が氏子ということでしょうか。また、建築様式にも特徴が。そもそも境内の建物は、平安京の大内裏の朝堂院を3分の2に縮小したもので、平安京の内裏の一部を復元しています。

屋根の先端を見ると、シビと言われる飾りがあります。これ、どこかのものと似ていませんか。そう奈良、唐招提寺や東大寺の大仏殿の屋根にあるシビを模したもの。他の神社には、見られないものです。
明治時代、東京へと天皇が移られた京都の人にとって、長く栄えた都が忘れられないようにとの願いを込めて「平安神宮」が建立されたとも言われます。
毎年10月22日の時代祭、そして年末、年始には、多くの人で賑わう平安神宮。
朱塗りの大きな鳥居は、堂々と聳え、今も変わらぬ京都の繁栄を守っているようです。