ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

毎月5日は「舞妓の日」。平安神宮につづく神宮道商店街が始めた舞妓さんに会えるイベント。

2012-07-07 | イベント

梅雨の晴れ間がのぞく7月5日の午後。ミモロは、近所にお買い物に出かけました。いつもよくとおる平安神宮の鳥居につづく神宮道を歩いていると、
「あれ?舞妓さんが歩いてる…ウソー」

祇園や先斗町からも離れたこの神宮道に、しかも昼間に舞妓さんが…
「きっとニセ舞妓さんだね…でも、ニセ舞妓さんだって、神宮道を歩いているのは見たことない。不思議・・・」
本物の舞妓さんは、普通だらりの帯姿になるのは、夕暮れを過ぎた頃。大抵、昼間のんびりと目的もなさそうに歩いているのは、観光客が、舞妓さんの衣装を着て、舞妓気分に浸る一種のコスプレ遊び。しかも舞妓さんの貸衣装屋さんは、祇園や清水寺などの付近に集中しています。

舞妓さんが大好きなミモロ。「ニセ舞妓さんにしては、衣装が上等だし、歩き方が堂に入ってる・・・もしや本物?」と、後を追うことに。

舞妓さんが入ったのは、「平安殿」という和菓子屋さん。
中を覗くと、「おいでやすー」と、舞妓さんの艶やかな声。

「わー、本物の舞妓さんが店員さんになってるー」とビックリ。

「あのーお菓子ください…えーっと…」と、買う予定のなかったミモロは、慌ててお菓子を選びます。

「葛焼と麩饅頭をひとつづつ…お願いします」注文しながらもミモロは、ポーッと舞妓さんに見惚れっぱなし。

「いやー可愛らしいお客様どすなぁー。へぇおおきにー」と、お菓子を入れた袋を、舞妓さんから手渡しされたミモロ。

「ああ、ありがとうございます」と、しどろもどろ…。
かわいいお客さんと舞妓さんに言われたミモロは、ポーッと顔を赤らめています。

「あのーどうして店員さんしてるんですか?」と、尋ねると

実は、この日は、神宮道商店街による、毎月5日に舞妓さんを招いて、舞踊を披露したり、お客様サービスをするイベントの日だそう。7月が1回目。

三条通から、仁王門通(疎水のところ)までの約300メートルの両脇に舗道がある幅広い通りの神宮道。道沿いには、ギャラリーや古美術店、ファッション雑貨店、和菓子屋さんやお煎餅屋さん、喫茶店、料理店など、約50店が並んでいます。

さて、この神宮道は、桜の時期や年末年始、時代祭の頃、また近代美術館や京都市美術館で、人気の展覧会や、また「みやこメッセ」で大きなイベントが開催される時は、観光客や地元の人で賑わう道ですが、週末を除き、平日は、割と空いています。特に、美術館や図書館、動物園がお休みの月曜日は、平安神宮や南禅寺を目当てに来る人しかいないため、飲食店も定休して、昼間でも、ひっそり。普段の週末でも、平安神宮が締まる17時頃には、住民以外通る人はいない感じ。夜は、人通りもまばらです。

「でも、舗道も広くて、すごく歩きやすいし、ギャラリーや和装のお店、骨董店などを覗くの楽しいよね」と、この近所の住民のミモロ。また、京都を訪れたお友達を案内しても、「喫茶店や甘味処でひと休みしたり、ランチもいろいろあるんだよ。お土産だって、京都らしい小物や、お漬物やお煎餅、和菓子なんかも揃ってて、すごく買いやすいんだから…」と。

こんな魅力ある神宮道を、なんとか盛り上げようというのが、今回から始まった
「まいこのひ」企画。「毎月5の日だから『まいこのひ』って語呂合わせなんだー」とミモロも納得。


普段は、気軽にそばにも近づけない舞妓さんとお話しできたり、写真を一緒に取ってもらえたりと、観光客には、嬉しいイベントです。
この日は、祇園東から、涼香さんと舞妓見習いの仕込みさんの2人が神宮道に。

ミモロも涼香さんに抱っこされて、記念撮影を…。「キャーうれしい!」と大感激!
仕込さんのお二人は、神戸と千葉の出身で、まだ修業を初めてまもないそう。きっとしばらくしたら、涼香さんのようなキレイな舞妓さんになることでしょう。

「でも、今日からイベントが始まるって知らなかったー」と、実は、あまり住民も知らなかった企画で、ミモロが気が付いたときは、すでにイベントも半ば過ぎ、「わー残念、舞妓さんの踊りやお話見逃しちゃったークスン…」と、がっかりした様子です。

和菓子の「京菓子司 平安殿」に20分ほどいた一行は、
次に「うるしの常三郎」という漆器店へ移動しました。
店内には、このイベントの限定品や舞妓さんの名前を書いた小さな名刺のような千社札がプレゼントされます。


舞妓さんたちも楽しそうに品々を見ていました。
「わー本物の舞妓さんだわー」と偶然近所を通りかかった観光客が、舞妓さんの撮影を。


「たまたま通りかかったら、舞妓さんがいて感激です」と、海外からの観光客も感激の様子。
「ホント、ラッキー!」と嬉しそう。

しばらくして、舞妓さん一行は、別の場所へと移動します。
「わーもう行っちゃうんだー」と、名残惜しそうに見送るミモロ。

人力車に乗った舞妓さんは、さっそうと、最終目的地「トラベラーズイン」での記念撮影会へと向かいました。
「来月も舞妓さんに会えるんだー楽しみ…」と、今からウキウキするミモロです。

8月の5日は、日曜日。すぐ近くで本物の舞妓さんに出会える素敵なチャンスです。ぜひ神宮道へ足を伸ばしてみて下さい。

*神宮道商店街『舞妓の日』イベントは、毎月5日、午後14:00~16:00ごろまで開催される予定です。



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