祇園祭で、多くの山鉾が並ぶのは、町を南北に走る烏丸通から西側。東側にあるのは、「長刀鉾」そして、四条通より南側にあり、ちょっと離れた印象があるのが「保昌山」です。

「今年は、絶対、ここに行きたい…」とミモロが思うのには、理由が。それは、この山が、縁結びに纏わるものだからです。

ご神体の人形は、鎧に太刀を帯びた平井保昌(ひらいやすまさ)が、愛する和泉式部のために紅梅の枝を折り、奉げている姿です。

会所の奥にはお社が。まずはそこにお参りを。

そのそばには、縁結びのお守りなどが。

「どれにしようなかなぁー」と迷うミモロです。

ここに並ぶお品の中で、恋する姿のご神体が、手にする梅をあしらった粽、

御符


「どれもかわいい感じ…」とミモロは、熱心に並ぶ品々を見て行きます。
「粽、どうですかー」と子供たちの声。

「ミモロも粽売りやったんだぁー。みんなと同じー」と話しかけます。
「えーと、粽と団扇ください…」

表面は、小さなあ梅の花が一面に。そして裏面に「縁結び」と書かれた団扇です。
「なんかこれで扇ぐと、いいご縁が呼び込めそうな気がする…」。そういうと、ミモロは、パタパタと扇ぎながら、通りを歩き始めました。
すぐ近くの店に、若い女性たちが、なにやら集まっています。

「なにしてるんだろ?」とミモロは興味津々。気が付くと、ミモロが何か熱心に机に向かっていました。なにしてるの?

そっと覗くと、ミモロは、小さな瓶を見つめています。

「興味ありますか?よかったら塗ってみて下さい…」と、やさしい笑顔のこのお店の方。

実は、ミモロが見ていたのは、お人形のお顔などを描く胡粉で作られた爪にやさしいネイルエナメル。創業260年の日本画材の老舗「上羽絵惣」

ということで、この胡粉ネイルに関しては、後日レポートする予定です。お楽しみに…。
縁結びの御符が付いた粽と団扇を抱えて、ミモロは、提灯に明かりが灯る通りを、楽しそうに屋台を覗いたりしながら進みます。
祇園祭の夜は、まだ始まったばかり…

ブログを見たら、金魚をクリックしてね