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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

ミモロの祇園祭体験(1)カマキリが乗る蟷螂山(トウロウヤマ)の山建て見学。

2012-07-14 | 祭事・神事・風習

祇園祭の山鉾は、すでに大きな鉾の建ては、11日から始まり、小さ目の山建ても、13日の夕方までには、すべてが完了します。
「うちのマンションの前で、カマキリが乗った蟷螂山の山建てが行われるから、見に来ない?」と、お友達に誘われたミモロは、午前中から、浴衣姿で出掛けました。

「御所車の上の大きなカマキリが動くんだよねー」と、祇園祭見物が、今年2度目となるミモロは、昨年の様子を思い出し、楽しみに…。

蟷螂山は、別名カマキリ山と親しみを込めて呼ばれる人気の山のひとつ。カマキリは、鎌を振り立てて、大きな敵にも向かって行く勇敢なものの象徴であり、邪悪なものを祓うとも言われています。明治初期に巡行参加が途絶え、1981年に復興したひき山です。
蟷螂山があるのは、四条通を西に進み西洞院通を北に上った所。この辺りは、古い町屋の風情はなく、大きなマンションが立ち並ぶ通りです。

マンションの前で、組み立てられた山の土台に、次々と山を飾る品々が装着されてゆきます。
「あの品々は、どこから運んでくるんだろ?」とミモロ。
「それはね、マンションの中にある倉庫からよ」とお友達。
「マンションにカマキリさんは住んでるの?」と不思議そうなミモロです。
通り沿いのモダンな外観のマンションの中に、入ると、大きなスペースが広がっていて、そこにいくつも木箱が並んでます。

「へー随分モダンな建物にいるんだねぇー」とミモロは、興味津々。
木箱の中から次々に、山の部品が外に運び出されて行きます。

「あ、おみくじを運ぶカマキリさんがいるよー」
蟷螂山で人気のおみくじを運ぶカマキリも、その片隅に。

古くからこの町にある蟷螂山の貴重な品々は、かつては木造の建物に保管されていたそうですが、地域開発により、マンションの中へ。この蟷螂山に限らず、他の山鉾でも、建物を立て直す際に、祇園祭のための保管場所などを設計の一部に組み込んでいます。

マンションに張り付くように建つ木造の建物は、蟷螂山に纏わる品々を展示するスペースで、普段は、この場所は、花壇になっているそう。その上に、祇園祭の期間だけ仮設で作られた建物です。「これもバラバラになるのよ」とお友達の言葉に、ちょっと驚くミモロです。
その建物の中を覗くと…「あれ、これなんだろ?」
「あ、カマキリの模型ね」しばらくして、再びそこを覗くと、大きなカマキリが組み立てられていました。


外に運び出された御所車の車輪。山に装着されたものは、それほど大きく感じませんが、実際は、ミモロの大きさと比べてわかるように、結構大きなもの。
山のサイドに飾られる錦の布も、取り付けの順番をまっています。

しばらくして、御所車の屋根の上にカマキリが置かれました。
このカマキリは、下の御所車の中に、からくり人形を動かす人が入って、手や羽などを動かします。ひき山の中で、唯一人が乗って巡行を。

「あ、さっき荷物を運んでいた方だーこんにちはー」とミモロは、ご挨拶。
この町内に住むフランス人のジャック・ガリグさん。彼は2004年に、祇園祭史上、外国人として初めて、くじ取式に町内を代表して、大役を果たした方。
今年も、蟷螂山のいろいろな仕事をテキパキとこなしていらっしゃいました。

さて、今年は、なんと140年ぶりに、この蟷螂山が町内を練るひき初めが復活しました。
ひき初めというのは、くみ上げた山や鉾の試運転のようなもの。
「午後3時から始めます。だれでも参加できるので、よかったら来てください」と、言われたミモロ。「ハイ、絶対参加しまーす!」と、張り切ってお返事を。

さて、ひき初めって、どんなでしょう…




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