13日の午後3時。ミモロは、再び西洞院通のカマキリがのった蟷螂山へ向かいます。

明治初期に巡行参加が途絶えて以来、なんと約140年ぶり復活する蟷螂山のひき初め。17日の山鉾巡行では、一般の人は参加できませんが、これにはだれでも参加していいと聞き、ミモロは嬉しくてたまりません。
すっかり装飾が付けられた蟷螂山のまわりには、すでに大勢の人が集まっていました。
ミモロも、その中に加わり、ひき山の紅白の綱を持たせてもらいます。

さぁいよいよ140年ぶりの歴史的なひき初めのはじまりです。

「もうすぐかなぁ…」待ちきれず、覗きこんだり…

この日を祝う太鼓の音。八坂神社から太鼓の名手が蟷螂山のひき初めに勢いをつけます。

さぁ、いよいよ動き出しました。

祇園祭の山を引けるなんて、感激。

「もっとゆっくり引いてくださーい!」と声が。みんな嬉しくて、張り切りすぎかも…。
「ハイ、ストップ・・・止めてくださーい」と大きな声。
山の上に乗った人が、空を見上げています。

西洞院通には、東西に走る電線が。交差点を通る際、カマキリが、電線に引っかからないように、特別製の棹で、電線を上に持ち上げ、カマキリを通します。

無事に電線を通過したカマキリは、嬉しそうに手や羽をバタバタと動かします。

「ヨイショ、ヨイショ…」ミモロは、嬉しくて嬉しくて…綱を持つ手にも力が…。

四条通と蛸薬師通の間を往復した蟷螂山のひき初め。

蛸薬師通で方向を変えて、四条通へと進む山を、ミモロは、じっと見送ります。

ミモロ、復路は、引かないの?
「あのねー。別の山もひき初めをやってるの…そっちも参加したいから…」
そういうと、ミモロは、一筋東の新町通へと急ぎます。
*旅のポイント
17日の祇園祭の山鉾巡行は、一般の人は参加できませんが、12、13日のひき初めは、観光客でも参加できます。移動距離は、短いのですが、本番さながらの雰囲気が味わえます。祇園祭に参加してるという実感も。山鉾巡行を見物するだけではなく、引く体験をするのも楽しいもの。ぜひ、祇園祭には、早めにお越しください。17日には、味わえない楽しさがいろいろ。

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