京阪清水五条駅から徒歩5分ほど。大和大路通の一筋西側の大黒町通にある「大黒湯」というお風呂屋さんのそばに小さな路地があります。
ここは、明治末期に建てられた築100年ほどの町家が連なる長屋の路地。「京都らしい雰囲気がいっぱい~」と、ミモロ。
この路地の大家さんが、長年空家だった町家を「ものづくりでがんばっている若い人たちに使ってほしい」と、ここに暮らしながらものづくりをする人たちを募集したのは、2004年のこと。以来、さまざまな分野の若きクリエーターたちが、ここを拠点に創作活動を行い、そして巣立っていったのです。
約14軒の町家の内、現在8軒には、帽子、靴、アクセサリー、はんこ、パンなどさまざまなお店があり、平日は、住民たちは、作品づくりなどを行い、週末になると工房を一般公開し、観光客も多く訪れる、スポットになっています。
そんな1軒に、「MAISON DE KUNN メゾン ド クゥ」という焼き菓子専門店があります。
あじき路地の入口からはいって、すぐの北側に、このお店はあります。
木の扉を開けて、中へ…「こんにちは~お邪魔しま~す」
ミモロは、声をかけて、中へ。
町家の古い風情を漂わす店内…「わ~いい香りがする…へぇ~ここがお菓子屋さんなんだ~」店内には、お菓子を焼く、香ばしい匂いが…。思わず鼻をピクピクさせるミモロです。
真ん中に置かれたテーブルや、窓辺の棚の上に、小さな袋に小分けされたクッキーなどの焼き菓子が並んでいます。
お菓子づくりをしているのは、清水久美さん。
5月でこの「あじき路地」の住民になって丸3年が過ぎるそう。
子供のころから、お菓子作りが大好きで、この道へ。
ここに並ぶのは、しっかりした味のフランスの伝統菓子をベースにしたもので、バターの風味豊かな品なども…。
そして、その素材に京都らしい和の素材などを使ったところにも、この店らしさが光ります。
抹茶をはじめ、桜あんとアーモンドの組み合わせ、ゆず風味、黒ゴマなどを使い、すべて清水さんがひとつひとつ丁寧に手間暇かけて作ったもの。「伊予柑をつかったものは、実家の伊予柑で作りました」。素材自体の美味しさにもこだわった品々です。
「あの~ここで食べられますか?」とミモロ。美味しそうな焼き菓子を前に、早く食べたくてたまりません。
「すべてお持ち帰りいただいています。ここでは食べられないんです」と清水さん。イートインはできないのだそう。
「う~残念~コーヒーといただいたら最高なのに…」と。
日持ちする品は、贈答品としても喜ばれ、かわいらしい箱詰めもつくれます。
ミモロは、お気に入りを2種類ほど選び、袋に入れてもらいました。
「お友達と食べるんだ~」と。
「大人の方が、ゆったりと味わいながら、楽しいひとときを過ごしていただけるように…。そんな思いで作っています」と清水さん。
週末、路地のお店は、次々にオープン。観光客も次々にやってきます。
*「MAISON DE KUNN](メゾン ド クゥ)京都市東山区大黒町通松原下ル2丁目山城町284 あじき路地北1号 075-541-3927 土曜・日曜のみ営業 11:00~18:00
あじき路地の近くには、「六波羅蜜寺」などをはじめ、清水寺にも歩いて行けます。ぜひ、週末、京都に来たら、足をのばしてはいかがでしょ!
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