「一度は行ってみたい…」と願う人が多い場所のひとつが、高野山です。
ここは、弘法大師、空海が嵯峨天皇の弘仁7年(816)に真言密教の根本道場と定められ、国の平和と人々の平穏な暮らしを願うと共に、修験道場として開創されたところ。
ミモロも以前から、「行きたいね~」と、思っていた場所。特に、今年は、「高野山開創1200年記念大法会」が、4月2日から5月21日まで行われるという、記念すべき年なのです。
ミモロが、訪れたのは、なんと21日の最終日。「う~ギリギリ間に合った~」と、京都からお友達といっしょに車でやってきました。高速道路などを使い、京都から約2時間半。「やっぱり和歌山は結構遠い…」と正直感じます。でも、「おしゃべりしてたから、あっという間だったね~」とミモロ。初めて訪れる高野山への車中でも、ミモロは、ドキドキ…期待に胸を膨らませます。
さて、高野山の中心地、金剛峰寺に行く前に、途中にある「九度山」へ。


ここは、空海は、母、玉依御前(たまよりごぜん)のために建立したと伝われる「慈尊院」があります。女人禁制の高野山…ひっそりと母が暮らしたお寺で、「女人高野」と呼ばれ、多くの女性たちが詣でた場所でもあります。

九度山の名は、空海が年に9回、母親に会いに来たと言われることから…。
この日、秘仏の重要文化財のご本尊、弥勒菩薩坐像の特別公開最終日。次に公開されるのは、21年後だそう。
本堂の奥深くに鎮座される弥勒菩薩さま…「う~んよく見えない…」とミモロ。確かに、あまりはっきり見えませんでしたが、それはありがたい仏様…きっと仏様は、参拝する人がよくご覧になれているのかもしれません。
「女人高野」だけあって、子授け、安産、良縁など、女性の願いを叶えるご利益が知られ、最近は、日本初の乳がん治癒願いの寺院として、多くの参拝者を迎えています。(ここは、撮影禁止だったので、お話だけ…)
さて、境内の奥には、慈尊院の鎮守の社として、空海が創建した「丹生官省符神社」(にうかんしょうふじんじゃ)へと119段の石段が続きます。


そして、さらに石段を…

「う~着いた~」まずは、お清めを…


創建当時は、「慈尊院丹生高野明神社」で、後に、官省符荘という国の干渉を受けない納税しない荘園の総社として栄えます。ご祭神は、伊勢神宮の天照大神の妹とされる丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ)と高野御子の2柱をお祀りしており、伊勢神宮との深い縁をもっています。
まずは、拝殿で参拝を…

「あれ、この白い犬と黒い犬なんだろ?」本堂にかかる絵馬に、描かれた犬に興味を抱くネコのミモロ。


真言密教の道場を作る聖地を求め歩いていた空海は、この地で、犬を連れた猟師に出会います。その2匹の犬に導かれて訪れたのが、高野山。この猟師は、神様が化身されたもので、狩場明神として崇められます。
「なんか八咫烏のお話しに似てる…」とミモロ。
ご神徳は、迷いを晴らし、人生の道を指し示すこと…。
「あ、スタンプがある~」このスタンプは、「高野七口押印帳」と高野山に入る古道ポイントに置かれたスタンプを集めるもの。


7口のひとつは、熊野本宮大社へと続く小辺路となります。
「え~高野山と熊野ってつながってるんだ~」でも、相当な距離があります。そこを修験者が行き交ったことでしょう。
神社の石段を下り、少し参道を歩くと、大きな川に至ります。
「これが紀ノ川…」初めて目にする景色です。ゆったりと流れる紀ノ川。その雄大な景色にしばし見とれるミモロです。

九度山は、柿の産地。川沿いにも柿の木が…。「あ、小さな柿の実がなってる…赤ちゃんだね~」

まだまだ小さな緑色の柿…大きながくに包まれて、まるでおくるみにすっぽり入っているように見えます。
さぁ、金剛峰寺に行きましょう…。ここからは車であと少し…
「いよいよだね~」と、ミモロのドキドキもさらに…。
*「丹生官省符神社」の詳しい情報は、ホームページで

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