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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

古い家具が蘇る修繕技術。二条高倉にある家具店「finger marks」。家具のリースサービスも

2015-05-10 | ものづくり


京都の夷川通は、通称「家具通」とも言われる家具屋さんが集中している通りです。その通りから一筋南側の二条通高倉の交差点の近く、二条通沿いに、おしゃれな木製のテーブルとイスが置かれたテラスがありました。
「う?カフェかな…?」とミモロは、足を止め、中を覗きます。
  
「カフェじゃないみたい…家具屋さんなんだ~」。そう、ここは「finger marks(フィンガーマークス)」という木製のテーブルや椅子などのお店。

「あ、カワイイ…」子供用の小さな椅子…。座面の丈夫な布テープは、好きな色や組み合わせが選べ、好みの椅子に…。

「おしゃな雑貨がいろいろある~」と、店の中をあちこち見て回るミモロです。
  

「いらっしゃいませ~」とお店の方。「あの~ちょっと見せてもらっていいですか?」とミモロ。「はい、どうぞ…なにかお探しのものはありますか?」「う~ん、お引越ししたばかりで、なんか素敵な家具や雑貨にすごく興味あるんです…」と。

「あの~このお店で、ミモロに合う椅子ありますか?」と尋ねます。

そもそもここ「finger marks」は、2002年に創業し、初めは、主に中古家具を修繕し、再び使ってもらえる家具にして販売をしていたそう。その家具の修繕から培った技術やノウハウを活かし、オリジナルのテーブル、そして最近は椅子づくりへと、幅広く手掛けるようになったそう。

今も、店の奥には、古い家具や傷んだ家具などを修繕する工房があります。
「へ~ここに家具の工房があるんだ~。あの~見学できますか?」と遠慮がちに…。「はい、どうぞ…」と、奥に特別に案内していただきました。
  
工房では、職人さんが作業をなさっています。そばには、これから修繕する椅子やソファーなども。
「あの~なにしてるんですか?」と興味津々のミモロ。「ソファーの張り替えをしてるんですよ」と。
 

古くボロボロになったソファーも、中の土台を替えたり、周りの布などを張り替えることで、新品のように生まれ変わるのだそう。

家庭の椅子も、座面が汚れたり、破れたり、またグラグラになっても、大抵のものは、修繕すれば蘇るそうです。
「うちにも、よごれちゃったお椅子がある~。なんか気になるんだよね~」とミモロ。「そういうものは、どうぞご連絡ください…。また、家の雰囲気に合わない家具も、リフォームすることができるんですよ」と。

かつてお嫁入りのときに持参した大きな和ダンスを、モダンな西洋アンティーク家具のようにリフォームした例も。

最近の住まいには、ウオーキングクロゼットが人気で、大きな洋服ダンスや和ダンスなどの置き場に困っている人も多いはず…。でも、処分するには、もったいない高級品…。そんな悩みを持つ方は、ぜひ一度ご相談してみては…。

椅子の張り替え、組み直しは8000円くらいから。

工房の修繕作業…ミモロもちょっとお手伝い?

古い家具を修繕することで、若い職人さんたちは、そこからさまざまな知識をえることができます。先人たちが作った家具の構造や技などは、古い家具を実際に手にすることで、身についてゆくとか…。

修繕の技術から、オリジナルテーブルの製作へ。
 好みのサイズ、天板や脚は、さまざまな木材や色から選ぶことができます。

「子供のころから、本物の良質の机や椅子を使って欲しいですね。良質の家具は、使うほどに味わいが生まれますし、もし、傷んでも、修繕できますから…」と。
「お勉強はかどりそう…」
「こういうデスク、パソコンするのにもいいねぇ~」と。

「あ、カワイイ椅子~」とミモロが駆け寄ったのは、ミモロサイズの小さな椅子たち。

「あ、それは、実物を作るときの模型なんです…。実際のものは、こんな感じ…」
木のぬくもりがあふれるやさしいフォルムの椅子です。
座面は、好みの色や材質をサンプルから選べます。
「わ~キレイな色…」ミモロは、この椅子が気に入ったよう…。まるで自分の椅子のように、リュックを掛けています。
「ほら、ピッタリ~」確かにピッタリサイズ…でも、それ売り物ではありません。残念…。

この素敵な椅子をデザインしたのは、岡野裕一さん。美大では、油絵を専攻したそう。でも、椅子が大好きで、家には、20客以上あるとか…。椅子マニアだからこそ、生み出せるこだわりのフォルムや座り心地があるのでしょう。



このお店のもうひとつの特徴は、家具のリースサービスです。

上質の家具を買いそろえるには、なかなか費用がかさみます。でも、月々、椅子なら500円~、テーブルなら1000円~くらいで、自分好みの良質な家具が使えるのです。もし、気に入らなければ、別のものにチェンジも簡単。
「汚れたら、無料交換してくれて、毎年、新しいデザインの椅子が楽しめるんだって…」とミモロも興味を抱きます。
「だって、お引越しして、いろいろお金かかったし…でも、素敵な家具使いたいし…。それにもし、またお引越しするとき、返せばいいから、お引越しも簡単だねぇ~」

「京都に短期間暮らしたいというお友達に教えてあげよう」と思うミモロです。
2,3年、京都にセカンドハウスを持ちたいという人にとって、すべての家具を準備して、また、引っ越すときにその処分に苦労することがありません。しかも、上質の椅子とテーブルなんですから…。

「やっぱり良質の家具って、落ち着くね~」と、テーブルについたミモロ。「これでケーキとか出てくると最高なんだけど…」
あのね、ここはカフェじゃないの…。

今、手軽に買える安価な家具もいろいろあります。でも、多少お値段はかかっても、本物の木のぬくもりは、暮らしを豊かにしてくれるもの。いいものを長く、修繕しながら使う…そんな暮らし方が、素敵です。

*「fingermarks」 京都市中京区二条通高倉西入ル松屋町58の2 075-212-8360 11:00~19:00 火曜休み 詳しくはホームページで






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