10月15日の午前10時過ぎにミモロは、東山の「粟田神社」の「例大祭」に参列するために出かけます。
「粟田神社」では、10月6日から様々な神事や祭事が行われ、ご祭神の素戔嗚尊をおもてなししました。
15日の「例大祭」は、神社本来のご祭礼で、秋の大祭を締めくくります。
「お茶の接待があるんだよ~」と境内では、氏子の皆さんが、抹茶とお菓子で、参拝者をもてなします。
「なんか今年、いっぱい参拝者がいるね~」とミモロ。
「あ、佐々貴宮司様・・・そろそろ祭事が始まるね~」多くの氏子が参列し、例大祭が始まりました。
みんなきちんとした背広姿。お祓いや祝詞の奏上などが行われます。
そして11時から、式包丁という平安時代から続く雅な伝統芸能が、包勝一條流のお家元の富田包勝さんによって奉納されます。ミモロは、一番前の席で…。
式包丁は、もともと宮中の「大礼儀式」をゆかりとする優美な伝統芸能です。材料である魚や鳥に庖丁と箸を使い、一切 手を振れることなくさばいてゆきます。その所作の雅さは、見るものを魅了します。
まずは、まな板を清めます。そしてその上に、今日の奉納される大きな鯛を置きます。
ミモロは、最前列に座って、その様子を見つめます。
「あ、お家元~」いよいよお家元が登場。
お家元の富田さんは、「京とみ」という京懐石料理のご主人。東山にあるお店には、ミモロもよくランチに訪れ、お箸の使い方などを教えていただいたりする間柄。「カッコイイ~」と、その所作を見て思うミモロです。
まな板の上の大きな鯛を金属製の箸とピカピカのよく切れる包丁で、さばきます。
庖丁とお箸を巧みに動かす式包丁。「まるで舞を見ているみたい~」とミモロ。
「ホントによく切れる包丁だね~。ミモロの家の包丁と違うね~」と変なところにも感心。
鯛は、三枚に下ろされるよう…やがて頭と骨がついた部分が、身からパッと現れました。
「わ~すごい~なんか手品みたい~」と目を丸くするミモロ。参列者からは拍手が起こります。
三枚におろされた鯛は、頭の部分を立てて置かれます。式包丁では、盛り付けの妙も楽しみのひとつです。
「なんかハンサムな鯛だね~」とミモロ。鯛の顔にそれほど個人差はないと思いますが、確かに凛々しい顔つきです。
無事に式包丁の奉納は終了。
三方に盛られた鯛は、本殿の神さまに奉納されます。
「後でどうやって食べるのかな~。鯛のお味噌汁美味しいよね~」と、鯛の行く末が気になるミモロでした。
式包丁の奉納を終えたお家元の顔に、また笑顔が戻りました。
「粟田神社」の秋の神事や祭事も、すべて無事に納められ、年末までは、しばし静かな時間が訪れます。
ブログを見たら 金魚をクリックしてね ミモロより
人気ブログランキング
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro@piano.ocn.ne.jpまで
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら