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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

祇園の履物の老舗「祇園ない藤」が作った極上のビーチサンダル

2019-08-02 | 老舗

祇園の大和大路通を南に進むと、虫籠窓とうだつが特徴的な趣ある店、「祇園 ない藤」があります。
 
ミモロは、その前を通るたび、木枠のショーウインドーに並ぶ、上品な趣の草履や下駄に見惚れます。

「なんか敷居が高そう~」と、遠慮していたミモロですが、ある日、店先にビーチサンダルを見つけました。

「わ~履きやすそうなサンダル。デザインもおしゃれ~」と、その品に惹かれ、思い切って店内へ。

明治末期の建物で京都市の「歴史的意匠建造物」に指定されている店の雰囲気は、なんとも趣あるもの。

「すてき~」と店に並ぶ品々をさらに見つめるミモロです。


「いらっしゃいませ~」と、ご店主の内藤誠治さん。このお店の創業は明治8年。初めは、材木と織物を商い、その残り材で下駄を作ったのが始まり。明治30年に履物業を始め、この祇園の場所に移ったのだそう。

そもそもここに並ぶ草履や下駄などは、すべて御誂え。お客様の足を採寸し、使う目的に合わせ、1足ずつ手間をかけて作られます。
長い歴史に培われた技術により、その人の足に馴染み、美しく見える履物です。

ここで作ってもらった履物は、修理も万全で、20年以上愛用している人も多いのだとか。

「あの~ミモロの足では、御誂えの草履は無理そうなので、ビーチサンダルに興味あるんですけど~」とミモロ。
「JOJO]と名付けられた履物は、日常で切らくに履けるもの。斬新なフォルムが特徴的。

でも、このビーチサンダルは、ただものではありません。
めったに鼻緒のある履物を履かない暮らしで、たまに浴衣などで下駄をはくと、親指の指股が痛くなってしまうもの。
でも、この「JOJO]は、その部分に哺乳瓶の乳首に使われる特殊ゴムを使用。そのため、痛くならないのです。

鼻緒の素材は、水着に使われる伸縮性に優れた素材。足の甲にやさしくフィットします。
足裏が触る部分は、独自開発の特殊コルク。すべりにくく、足触りも心地いいもの。さらに底は、足への負担が少ない特殊ゴム素材で、長時間履いていても疲れにくくなっています。

「なんかいい感じ・・・でも大きすぎる~」とミモロ。
ミモロには、無理なので、変わって私が試着しました。

私の足のサイズは、23センチ。「これが合うはずです~」と2足出してくださいました。

「なんか赤いの小さくありませんか?」と。白いものより、長さが2センチほど短めで、履くとかかとがサンダルの外へ。

「これでいいんですよ~ぴったりですね~」と内藤さん。
「え~そうなんですか?」と・・・確かに鼻緒の部分などのフィット感は抜群です。
「長時間履いたり、よく歩く方には、このサイズがおすすめなんです」と。かかとが外に出て方が、地面への着地の時に、足全体に力が分散でき、人間本来の体の動きがスムーズになるのだそう。最近、足の指が地面に着かない人が多いとか。このサンダルだと、足の指に力が入り、体の重心移動もスムーズです。

「本来、下駄や草履は、こういう感じで履いていたんです。でも靴は、かかとをすっぽりと包む形ですから、歩き方が違うですね~」と。

でも、かかとが外にスタイルに抵抗がある人には、ちょっとヒール部分が高い「OJOJO]というシリーズも登場。
こちらは女性に人気なのだそう。
なかなか快適な履き心地。それぞれ価格は、2万5000円くらい。
「う~かなり贅沢なビーチサンダル・・・」と躊躇する私。
でも、このサンダル、すべてが修理可能なのです。もちろん有料ですが、コルクの部分が汚れても、底が減っても、鼻緒が切れても、修理してもらえます。


「これさえあれば、夏は、どこにでも安心して出かけられるかも~」と。夏の普段履きは、これ1足で…。「下駄箱の中も整理できるかも~」といろいろ脳裏をよぎりますが、「また・・・ちょっと・・・」と、いうことで、お店を後に。

いつか御誂えのお草履を・・・憧れの素敵な草履と・・・そしてビーチサンダルです。
 




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