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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

日本武道の聖地、京都「旧武徳殿」。夏休みの1日だけ、京都市スポーツ教室居合道でお稽古

2019-08-08 | 習い事

京都の「平安神宮」の西側にある「旧武徳殿」は、日本武道の聖地といわれる場所。
 
毎年、5月には、「全日本剣道演武大会」が行われ、国内外から錬士六段以上の約3000人が、修練の成果を披露します。
「ここに立てるのは、すごい人ばっかりなんだよ~」と、この夏、「京都市体育協会スポーツ教室 居合道」体験教室に参加しているミモロ。いつもは、すぐそばに併設されているスポーツセンターでのお稽古ですが、夏休み、そちらが高校生の大会に使用されるということから、1日だけ、憧れの「武徳殿」でのお稽古になりました。

「おはようございます。今日もよろしくお願い致します。」と入る前にきちんと挨拶。「なんかいつもより緊張しちゃう~」と。


「う~やっぱり迫力が違う~」と、2時間の練習。初心者のミモロは、休み休み練習します。


エアコンはありませんが、扉や窓を開け放つと、館内には、涼しい風が流れます。

「う~でもやっぱり暑い~」居合道の12の術技を少しずつ学びます。12日にわたる「市民教室」。毎週月曜日の午前中に練習が行われます。
「ふ~なかなか覚えられない~」何年も修練を積み、身につける術技。心身の鍛錬に老若男女が日々励んでいるのです。

「ここに立てるって、すごい~」とミモロ。ただただ感動してしまいます。
なにしろ国の重要文化財なのですから…。

そもそも「武徳殿」は、明治28年(1895)平安遷都1100年の記念事業である「平安神宮」造営と共に、武術教員養成をも目指す大日本武徳会の演武場としてその計画がスタート。そして明治32年(1899)に竣工を迎えます。

東の講堂館、西の武徳殿といわれ、日本の武道の中心的存在に。「東京の武道館は、東京オリンピックの時にできたんだって~」と、ちょっと余計な話をするミモロ。

戦後、昭和21年に、ここはGHQに接収され、大日本武徳会も解散。昭和26年になって、GHQの接収が解除され、京都市がここを買い取ります。しばらく、京都市警察学校の道場として利用され、その後、京都市芸術大学の施設にも利用されます。

そもそも「武徳殿」の建物は、明治の建築家を代表するひとり、松室重光が手掛けた伝統的な和風建築をベースに、洋風建築の影響も感じられる「近代和風建築」です。

高い天井、正面には、一段高くなった御殿のような場所があります。
「ここで偉い武道家の人たちが、演武を見守るのかなぁ~」御簾が下がったその場所は、近づきがたい威厳に満ちています。

居合道の先生にご許可をいただき、近くで見学するミモロです。

日本の武道のために作られた建物は、一時、音楽堂にという話も持ちあがります。それに異を唱え、昭和55年に「武徳殿」としての存続が決定されます。

「よかったね~音楽ホールにならなくて~」と思うミモロです。

明治期の貴重な木造建築。平成8年に国の重要文化財指定を受けました。

ミモロにとっては、この武徳殿で居合道の練習ができた1日。本当に貴重な経験です。

「やっぱり体育館とは雰囲気違うね~。空気が引き締まってる~」とミモロ。

現在、旧武徳殿は、居合道の「常心会」や剣道の「京都剣道教室」の道場としても使用されています。
「ここで居合道を練習するには、有段者にならないとダメなんだ~」とミモロ。その日が来るかは、不明です。

ミモロが、参加している「市民スポーツ 居合道教室」は、「京都市体育協会」主催、「京都市剣道連盟」主管で、毎年、6月から9月の月曜午前中12回にわたり開催されます。参加費は、6回4500円。日本の精神文化である居合道に触れる体験入門コースで、だれでも参加可能です。

ご指導くださるのは、居合道教士八段の菅原久先生。「すごく素敵な先生なんだよ~」と、ミモロが尊敬する先生です。


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