ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

[六斎念仏 盂蘭盆奉納」。「千本ゑんま堂」で。重要無形民俗文化財。熱い舞台に感激

2019-08-15 | 祭事・神事・風習

大型台風の接近が懸念される14日の夜。ミモロは、お友達と「千本ゑんま堂」へ「六斎念仏 盂蘭盆奉納」を見に出かけました。
 
夜19時、いよいよ「六斎念仏」の始まりです。

奉納を行う「千本六斎念仏会」は、京都西陣界隈に伝わる「京都の六斎念仏」を伝承する団体で、現在、京都市内には、十数組の団体がり、それらは、すべて重要無形民俗文化財の指定を受けているそう。

「六斎念仏」は、平安時代に空也上人が始めた踊り念仏にルーツがあるといわれます。
「六斎」というのは、毎月六日ある斎日に、京都の町の各所で念仏を唱えたことからだそう。

現在は、毎年8月の11日から13日の三日間、お精霊さまを迎えた仏壇などを巡ったり、14日「千本ゑんま堂」で奉納を行っています。


豆太鼓という手にもつ小さな太鼓を、グルグル回したり、細いバチでリズミカルに叩く念仏は、「すごい~」と思わず声がでるほど。

「千本六斎会」に参加するのは、小学生からベテランまで幅広い年齢層に渡ります。
六斎念仏で最も基本となる太鼓。日ごろ練習した技を、会員が次々に披露。そのたびに観客から拍手を起こります。
  
「みんな上手だね~。それにすごく楽しそう~」とミモロ。

この夜の演目は、9つ。そもそも江戸時代になると、庶民に広まった長唄、歌舞伎、狂言、祭囃子などの影響を受けて、念仏踊りは、さらに進化。より風流化が進み、その演目も多彩になってゆきました。


「祇園囃子」を取り入れた演目には、すずめ踊りが観客を楽しませます。

また、男性が中心の演目の中で、女性の会員のために創作された「さらし踊り」なども登場。

さらに清元の「うかれ坊主」を題材にした「願人坊」は、演者のユニークの動作に会場が湧きます。


そしてクライマックスは、「獅子踊」。「これすごいんだよ~」と以前も見たことがあるミモロは、お友達に耳うち。
「あ、獅子の逆立ち~」
碁盤を積み重ねた上での演技に、観客の目は、釘付けに。


突然現れた蜘蛛の精が、蜘蛛の糸で獅子を攻撃。「キャ~やられちゃう~」とハラハラするミモロ。


蜘蛛の糸は、観客席にも投げられました。
「やられた~」

でも、この蜘蛛の糸は、金運アップのご利益があるとかで、演目終了後、蜘蛛の糸をもらう人も大勢。

19時から21時まで、次々に繰り広げられる演目に、夢中になったミモロです。


「あ、お獅子さん・・・」とミモロが挨拶に行くと、パクリ。「あれ~」と獅子に咥えられるミモロ。
「でもお獅子に咥えられるといいことあるんだよね~」と。

台風の接近で、雨が危ぶまれた夜ですが、なんと空には、お星様も輝いていました。

「きっと小野篁さまが、雲をはらってくださったのかも~」と思うミモロです。
舞台の上から、「六斎念仏」を楽しまれ、それを見る人々の様子を見守ってくださった小野篁像です。


なお、「千本六斎会」では、会員を募集中。太鼓など「六斎念仏」をやってみたいという人は、老若男女、だれでも大歓迎だそう。


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