「大阪って、レトロな建物いろいろあるね~」と、大阪を訪れるたびに、町にあるレトロな建物を覗くミモロです。
今回は、京阪電車の北浜駅からトコトコと…
ランチを食べた「北極星」があるのは「青山ビル」
大正10年(1921)に実業家、野田源次郎氏の私邸として大林組が建てた鉄筋コンクリートのビルです。
建物のそばの説明によると…
西園寺公望の渡欧に同行した折に、印象深かった建物をイメージした優美な装飾のスパニッシュスタイルが特徴。
「すごいおうちだね~何人住んでたんだろ?」と思うミモロです。建設当時は、地上3階建てで、周囲にはお庭もあったそう。
建物の歴史を守るように外壁を覆うツタは、甲子園球場から株分けされたもの。葉が茂る季節とない季節では、建物の印象が異なります。
昭和22年に、先代のオーナーでが野田氏から譲り受け、戦後、GHQの将校の施設となり、昭和26年に返還され「青山ビル」に。ビル自体増改築がなされ、現在は地上5階に。
貸しビルとなった今、中には、法律事務所や雑貨店、デザイン事務所などのテナントが…。
平成9年に国の登録有形文化財に指定され、平成22年に大阪市都市景観資源に登録されます。
まずは、エントランスから…
「こういうビルに事務所があるって素敵だね~」と。
大正時代の面影を留めるステンドグラスや廊下の手すり…
アールヌーボーのようなデザインを思わせる照明器具…
ゴミ一つ落ちていないピカピカの廊下…古い建物を大切に守るオーナーやここに入っている人たちの思いが感じられます。
機能性の高い現代のビルと異なり、レトロな建物は、その維持管理が本当に大変。また利用する人も、それなりの不便さを覚悟しなくてはなりません。でも、それでも、やはり歴史を刻んだ建物は、人々を魅了する力があるのです。
*「青山ビル」大阪市中央区伏見2-2-3
次に向かったのは、アールデコ調の建物「伏見ビル」です。
大正12年(1923)に建てられ、当初は、ホテルだったそう。現在はテナントビルに。
「昔は、こんなだったの?」と館内にあった模型を見て
「なんかパリのホテルみたい~」と、行ったことはないミモロですが…。
「ここホテルの受付?」現在は事務所の文字が…。
一体、どんなお客さまをお迎えしたのでしょう?
シンプルなラインの美しさが際立つ設計が、建物の随所に感じられます。
レトロな建物を訪れると、その所有者と設計者の思いが伝わってきます。
*「伏見ビル」大阪市中央区伏見町2-2-3
商業の町として栄える大阪。北浜エリアは、空襲の被害が比較的少なく、多くの古い建物が破壊を免れました。その貴重な建造物を多くの人たちが守ろうとしています。
「ヨーロッパの古い建物が、今も使われているみたいに、日本ももっと古い建物を上手に活用できるといいのに~」と、大阪で、大切に守られる建物を見て思うミモロです。
「大阪って、表通りの街並み、素敵だよね~」
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