3月のある日、ミモロは、お友達に誘われて大阪の町の散策に出かけることに。
「ねぇ~1度乗ってみたい~」というのは、出町柳駅から淀屋橋駅の間を走る京阪電車の特急電車に、2017年8月20日から導入された特別車両「プレミアム カー」です。
特急列車8000系に1両接続された「プレミアム カー」は、いうなればグリーン車。出町柳駅から淀屋橋駅まで、通常の乗車料金に500円プラスして乗れる、全席指定車両です。
出町柳駅から乗車したミモロ。ねぇ~ほかの車両も空いてるから、乗らなくてもいいんじゃないの?8000系の車両は、みんな二人掛けの座席だし~。「え~すごく乗心地いいって、お友達が言ってたよ~。だからお願い1度乗ってみたいの~」と、あまりにリクエストするので・・・。
駅で座席を選んで、500円納め、指定席券をもって車両へ。
「ようこそ~」と、この車両担当のアテンダントさんに指定席のチケットをわざわざ見せて乗車します。本来は、見せなくてもいいのです。すでにどの席が予約されているか、アテンダントさんのもつタブレットには、表示されているのでした。
最近は、新幹線でも指定席やグリーン車の車内でのチケットチェックがなくなりました。「車掌さんのお仕事へっちゃったんだ~」と思うミモロです。
「なんか雰囲気、普通車両と違うね~。匂いが違うクンクン」
「プレミアム カー」の座席は、2人掛けと1人掛け。つまり3席が並んでいて、一般の特急車両の4席並びより、1席分少ないだけに、ゆったりとしたシートになっているのです。
大きな荷物の持ち込みのために、荷物置き場のスペースも。
「あの~トイレどこですか?」とミモロ。「この列車には、トイレはありません」とアテンダントさん。
「プレミアム カーだから、あると思った~」とミモロ。乗車時間は約1時間ほどなので、どの列車にもトイレはありません。駅に済ませてから乗車しましょう。
「うん、座り心地いいよ~」と寛きます。
リクライニングもあって、のんびり寛げるシートです。
座席の間隔もゆったりしているので、足ものびのび。
「飛行機のエコノミークラスより断然広い~」
座席には、大きなテーブルがあって、パソコンも十分のせられ、さらに各座席には、コンセントがついています。無料WIFIもあるのだそう。
「ここでお仕事できるんだ~。お弁当もかなり大きくても大丈夫だね~」と。
いよいよ発車・・・ミモロは、窓に立って、ホームの人を見ています。
手を振っても、だれも気づいてくれませんでした。残念…。
混雑する通勤時間に、確実に座れるとあって、途中駅から乗車する人には好都合な車両です。
「このシートで寝られるね~。疲れも癒さるんじゃないの?」と、ミモロもなんか眠くなったよう。
2月下旬にプレミアムカーの利用者が50万人達成したことを記念して、3月18,19日の10:00~15:00にプレミアムカーに乗車すると、「京阪電車プレミアムカーオリジナル和紙メモ」が記念にプレゼントされるそう。
「乗るなら、この時がいいかもね~」とミモロ。
ミモロは、座席より外が見える窓辺にずっと立っています。
そこにいるなら、プレミアムカーに乗る意味ないんじゃないの~。「え~でも、車内空いてて、ここでも空気違うもの・・・」と。
確かに、乗車人数が少ない分、グリーン車でも車内の空気は違うもの。この車両も違います。
もうすぐ北浜駅に到着しますよ~。「え?もうすぐ降りるの~」と慌てて座席に。
「だって、座っとかなきゃもったいないもの~」と。やっと気づいたミモロでした。
この日は、終点のひとつ前の北浜駅で下車。
「もっと乗っていたかった~」とミモロが言うように、いつもと乗車時間は同じなのに、短く感じるのは、やはりこの車両が快適だからでしょう。
きっと朝の通勤より、夜、帰宅に利用する価値はありそう。「夜の電車っていつも混んでるよね~」と。
ラグジュアリーなプレミアムカー。
500円の追加料金の価値は十分。
「帰りにも乗りたい~」とミモロ。
ちなみに、この日の帰りは、淀屋橋駅から乗車。乗った電車は、8000系ではなく、横に一列に座席が並ぶタイプの車両で、残念ながらプレミアムカーが接続されていませんでした。
「プレミアムカーの乗らなかった分で、アイスクリーム食べようね~」というミモロでした。
さぁ、大阪の町歩きを楽しみましょう。
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