ミモロのところに、海外からお友達が来ました。そこで、海外の観光客に京都で1番知られていると言われるお庭に案内することに。
それは、石庭で有名な「龍安寺」です。
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かつて英国のエリザベス女王がいらっしゃり、その庭の美しさを愛でたことが、世界に広まり、海外からの観光客が行ってみたいお庭になっているそう。この日も、中国やヨーロッパからの観光客の姿が大勢見られ、その人気の高さを物語っていました。
そもそも龍安寺は、徳大寺家の別荘で、宝徳2年(1450)に時の官領、細川勝元が譲り受け、妙心寺義天和尚を開山として禅寺に改めたもの。応仁の乱で焼失し、勝元の子、政元により再建されましたが、また火災で焼失。現在の方丈は、西源院の方丈を移築したもの。
「ここまで応仁の乱で焼けちゃったんだー」と、あらためて応仁の乱のすごさを感じるミモロです。
1994年には、世界文化遺産に登録され、海外からの観光客をはじめ、多くの修学旅行生など、常に賑わっているお寺です。
広大な回遊式庭園をもつ龍安寺ですが、やはり注目されるのは、方丈前の石庭です。
ミモロも大勢の観光客に交じり、お庭を鑑賞することに。
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室町末期に禅僧によって作庭されたと伝えられる石庭は、東西25メートル、南北10メートルに白砂を敷き詰め、苔に囲まれた15個の石を配したもの。
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「25mプールの大きさなんだー。実際には大きくないけど、なんか広がりがあるお庭だね」
15個の石は、どう数えても14個しかないといわれ、すべてを1度に知ることはできないという教えを伝えるものだとか、石は、大海に浮かぶ島を表現しているかと、見る人にいろいろな解釈を委ねられた庭です。
周囲を囲む茶色の塀は、菜種油を混ぜた土で作られ、独特の風合いを醸し出しています。
また方丈側から続く塀は、幾分傾斜していて、遠近法による奥行を巧みに使い、庭をいっそう広く見せています。
正面には、大きな枝垂れ桜があり、4月には、いつもは色を抑えた感じの庭を桜が艶やかに彩ります。
「桜が咲いたところも見たいねぇ」とミモロは、その景色を楽しみにしているよう。
しばらく石庭を眺めていたミモロは、方丈を出て、お庭を散策することに。
石庭の裏側に回ると、先ほど見た塀が間近に見られ、その色合いの巧みさをいっそう感じることができました。
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雨上がりのこの日、庭の苔は、いっそうみずみずしい感じに。緑の色は、陽射しを受けて、本当にキレイ。
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広大なお庭には、四季折々、さまざまな花が咲き乱れ、訪れる人の目を楽しませてくれます。
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「これスズランみたいな小さな花をつけて、いい香りがするんだよ」
「あ、梅の花も咲いてる…」
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境内には、まだ蕾の状態の梅の木も。
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「あれ、これ、梅じゃない…」小さな花をつけた木に近づくと、なんとそれは、早咲きの桜。
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「桜と梅が一緒に咲いてる…」
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今年の京都の桜は、平年並み時期と言われていますが、まだその蕾は、小さく開花は、4月に入ってからと思われます。
「ここも桜の木が多いから、きっとキレイだねぇ」と、鏡容池を眺めながら、本格的な春の訪れを楽しみに待つミモロでした。
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*「龍安寺」京都市右京区龍安寺御陵下町13 電話075-463-2216 拝観時間:8:00~17:00(12月から2月は、8:30~16:30)詳しい情報は、ホームページで。
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その昔、京都の人々にとっての戦前戦後は応仁の乱って伺ったことがあって、