ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

岡崎の疎水を進む十石舟。船から眺める桜並木。歩いて見る景色とは、一味違う美しさ。

2012-04-10 | 京都

桜並木が続く岡崎の疎水沿いは、京都の町中の桜の名所。平安神宮の枝垂れ桜より、一足早く満開に。
疎水沿いは、ミモロの朝のお散歩コース。桜が咲き始めた3月下旬から、岡崎の疎水では、「十石舟めぐり」が始まりました。

いつもお散歩の途中で、その舟を目にするようになったミモロは、舟が通るたびに足を止めて、じっと見ています。

「いいなぁーミモロも乗ってみたいなぁ…ブツブツ」舟に乗る人を、ただただ羨ましそうに見つめます。

はい、わかりました!ちょうど桜も満開になったので、今日は舟に乗りましょう。

「ホント!わー嬉しい!」。そういうと、ミモロは、足早にトコトコと琵琶湖疎水記念館近くの「十石舟のりば」へと急ぎます。
桜が満開の時期は、特別に、朝8時45分から17時30分まで、15分毎に運行します。

ミモロが乗り場に到着したとき、すでにそこには乗船待ちをする人が列を作っていました。

受付でまずは、乗船チケットを購入。
朝は、まだ待ち時間は、少なめ。でもお昼頃には、1~2時間待ちは当たり前の状態に。ともかく、当日のみ販売のチケットを購入して、乗船時間まで、近くの桜を見物に出かける人も多いようです。

いよいよミモロの乗船時間になりました。いそいそと舟に乗り込むミモロです。(乗船者は、救命胴衣を着用します。ミモロは、サイズがないので、特別になしで…)
間もなく、舟がゆっくり動き始めました。「わードキドキしちゃう!」
「あ、いつもお散歩で通る橋だー」舟は、平安神宮へ通じる橋の下を通過します。


十石舟」は、琵琶湖疏水記念館の近くから、京都市動物園、京都市美術館、京都国立近代美術館、京都市勧業館みやこめっせ、京都会館の前を通り過ぎ、冷泉通の夷川ダム・発電所で折り返す、往復約3キロ、約25分間の舟旅です。
疎水の両脇には、ソメイヨシノの並木が続き、大きな木から、疎水へと桜の枝が伸び、それは美しい景色が目の前に現れます。


それ違う舟に、手を振るミモロ。
もう嬉しくてたまりません。

「わーキレイな桜並木…あ、おうちの近所だよ、ここ。いつも通るお散歩コースだー」


目の前に次々現れる桜の花に、もうミモロは、夢中です。


やがて、舟は折り返しの発電所のそばへ。
この辺りは、昔、夏には、京都の子供たちが水遊びをした場所だそう。

「なんてキレイなんだろうー」と桜を眺めながら、うっとり。


「キャーここもキレイ!」と興奮気味のミモロ。
そんな様子を隣りの観光客の方々が、微笑みながら見守ってくださいました。

「わー水がすぐ近くにあるよー」と身を乗り出すミモロ。あまり乗り出すと落ちちゃうわよ。


「あ、平安神宮の鳥居だー」

「お散歩とは、違う景色だねぇー」

やがて、舟は、出発した琵琶湖疎水記念館の前の噴水へと戻ります。

「もうおしまい?もっと乗っていたい感じ…」ちょっと名残惜しそうに舟から降りるミモロです。


「あー楽しかったー。乗ってよかったー素敵な思い出になったね」と嬉しそうなミモロは、もう羨ましくありません。だから疎水を進む舟にも、元気よく手を振ってこたえます。

*岡崎の「十石舟めぐり」は、3月29日~5月6日。9:30~16:30の間で15分毎に出発。(繁忙期には、8:45~17:30)。また疎水周辺の「桜回廊ライトアップ」期間(3月30日~4月15日)は、午後20:30までの夜桜運航も。幻想的な夜桜を舟から見られます。料金:大人1000円。小人500円。お問い合わせは、京都府旅行業協同組合 電話075-321-7696 当日の運航状況は、080-6158-9703 当日券のみ。(予約不可)「十石舟のりば」は、地下鉄東西線「蹴上駅」下車徒歩7分



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京都桜の名所「醍醐寺」へ。豊太閤花見行列を見にお出かけ。桜を見るなら、今からがおすすめ。

2012-04-09 | 京都

「京都中、桜だらけ…すごくキレイだねぇー」とミモロは、連日、桜見物に京都の町を歩いています。
「でも、見たいところがいろいろあって、行ききれない…フーどうしよう…」ミモロの悩みは、たくさんある桜の名所から、どこを選んだらいいかということ。

本当に、数えきれないほど見たい場所があって、悩んでしまいます。

4月8日にお友達と出かけたのは、京都屈指の桜の名所「醍醐寺」です。



そもそも「醍醐寺」は、真言宗醍醐派の総本山で、貞観年間(859-877)に聖宝が、草庵をむすび。観音像を安置したのが始まりで。その後、金堂や五重塔が建立されましたが、応仁の乱などで、五重塔を覗く多くの伽藍が焼失。そのお寺を再建したのが、豊臣秀吉だそう。

お寺には、豊臣家の桐の紋章が、随所に見られます。

この日、醍醐寺は、大勢の人が、訪れて、境内は、身動きができないほど。訪れる人のお目当ては、もちろん、境内を彩る約1000本の桜。満開のものや、まだ蕾の桜など、いろいろですが、温かくなったこの日、桜は開花を待ち焦がれたように、一機に咲き始めました。


そして、もうひとつのお目当てが、この日行われる「豊太閤花見行列」です。
三宝院唐門を出発し金堂へと、桜の馬場を進む行列を見ようと、多くの人が道の両脇を陣取ります。

ちょっと出遅れたミモロですが、なんとか見物できる場所を確保。「ここなら見えるねー」
体の小さなミモロを見た、周囲の方々が、「どうぞもっと前へいっらしゃい…」とミモロを一番前に座らせてくださいました。いつもラッキーなミモロです。

行列が始まる前には、地元婦人会による醍醐花見音頭が、華やかに。ミモロも一緒に踊ります。


13時過ぎ、いよいよ行列が門を出発。「あ、来たみたい…」

さて、この「豊太閤花見行列」は、秀吉が慶長3年(1598)春に、秀頼、淀殿をはじめ、多くの側室や家来を伴って行った超豪華な花見の雰囲気を再現しようと、昭和27年から毎年行われているもので、今年は、なんと60回目。

花見を行った同じ年の8月、秀吉は、63歳の生涯を閉じることに。つまり、この花見が、彼にとって、最後の華やかな舞台となりました。この花見は、豊臣家の威信をかけたもの。多くの桜が、この日のために植えられたそう。秀吉のパワーのフィナーレを飾る花見です。その2年後に始まる関ケ原の戦い。そして豊臣家は滅びることに。

実は秀吉は、秋の紅葉狩りも楽しみにしていたようですが、その夢を叶えることはできませんでした。


いよいよ始まった花見行列の先頭は、京都の撮影所から参加した俳優さんたち。
ミモロの姿を見て、「この子はなんだろう?」と怪訝な視線を。


それを見た周囲の人たちから、笑いがこぼれます。

豊臣家の紋章を染めた旗に、先導され、華やかな行列が続きます。
雅楽の衣装の人、また豊臣家の重臣たちなど、次々にミモロの前に現れます。

時代祭り同様、歴史上の人物に扮するため、名前のプレートがないと、誰が誰やらわからい状態。

「あ、太閤さまだー」輿に乗った秀吉が現れます。この太閤役は、毎年、地元の経済人や文化人から選ばれ、今年は、漬物で有名な「西利」の会長さんが、その役をつとめました。

太閤に続き、北の政所や淀殿が、しずしずと行列に続きます。

今回は、「西利」の関係者が多く出演。「えらい、お金かかってるでー」と周囲の京都スズメがピーチク、パーチク。

「あ、もう終わっちゃたー」
時代祭りの規模ではないので、割とあっさりと終わった感じが。

「でも一度は、見たかったから、来てよかったー」とミモロ。境内の桜は、まだしばらく咲いている様子。
ゆっくり桜を見るなら、今からがおすすめです。

*「醍醐寺」の詳しい情報は、ホームページで。





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「京都御所一般公開」へ。桜のほかにも、見どころがいろいろ。菊の御紋章のお菓子をお土産に。

2012-04-08 | 自然

4月8日まで開催する「京都御所一般公開」にやってきたミモロ。たくさんの人の流れに従って、次々に御所の中を見学します。

即位式などを行う「紫宸殿」から、平安時代は、天皇の日常生活の場であったという「清涼殿」へ。

「広いおうちだよねー」と、ミモロ。一般の人とは、生活スタイルが全く異なるお暮しです。

「清涼殿」の前には、青々としげる「呉竹」が。


御所の馬に使われる鞍や鐙なども、展示され、当時の様子を伝えます。

「ミモロの乗ったお馬の鞍とは違うねぇー」。昔の馬は、現在の競馬に登場するサラブレッドよりは、かなり小さなサイズの馬。それにミモロが、かつて乗馬体験したのは、ウエスタンスタイルなので、鞍も大きくがっしりしています。雅な雰囲気の馬装とは、全く違うもの。

「あれ、お人形がいるよー」平安時代の装束姿のお人形が、御所らしさを演出しています。

また、御池庭も、広々して、とても気持ち良い開放感。


ぐるりと一周する「京都御所一般公開」のコース。

出口の「清所門」の近くには、見事な枝垂れ桜が。ミモロたちを見送ってくれました。

「なんだ、ここにたくさん桜があったんだー」と、桜が少ないと、ちょっと不満そうだったミモロもニッコリ。

また、実は、御所には、桜だけでなく、ミモロの興味を惹くものが、いろいろありました。

例えば…
皇宮警察の制服姿?の警備にあたるシェパード。

なかなか凛々しい顔つきの犬です。

建物の装飾も素敵。


レトロな雰囲気の消火栓。
マンホールの蓋にも「宮」の文字が。
「きっともっとゆっくり見られたら、いろいろ見つかるねー」とミモロ。

また、売店には、この一般公開の時期限定のお土産物も多数並んでいます。


菊の御紋章を象ったお菓子も、この時期限定の品で、しかも御所だけでしか買えないものとか。

「お友達に送ってあげよう…」とミモロもさっそく買い求めました。


「京都御所一般公開」は、また秋にも行われます。ぜひ、一度は訪れたい場所のひとつです。




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京都御所の一般公開。桜の花を眺めつつ、御所を歩く昼下がり。

2012-04-07 | 自然

4月8日まで、京都御所の一般公開が行われます。
ミモロもさっそくお出かけ。

いつもは、見学するには、許可申請が必要な京都御所ですが、春と秋の一般公開は、だれでもすぐに入れる期間です。そのため、大勢の観光客が訪れ、大変な賑わいが。


京都御所に行く前に、ミモロは、トコトコと広大な京都御苑を歩きます。途中、大きな枝垂れ桜に出会いました。
広い敷地には、桜の木も多く、それらが次々に開花時期を迎え、結構長い間、桜が鑑賞できるもの、ここの魅力。
今年は、例年になく寒く、この日も晴れてはいるのですが、空気が冷たい感じ。
この寒さのために、御苑では、桜と一緒に梅や桃の花が見られます。

「桃林」と書かれた石碑が立つ一角は、まさに春爛漫。

「今年は、梅と桜が一度に見られて、ある意味で得した感じ…」とミモロ。

ちなみに、京都御所、仙洞御所は、宮内庁の管轄。でもその周囲の広大な敷地は、環境省の管轄です。

さて、京都御所に入ると、そこには、大勢の観光客の姿が。

その中を、見学順路に従って、歩いてゆきます。

「建礼門の裏側ってこうなってるんだー」。いつもは、表側しか見られない門を裏側から。

朱塗りの柱の向こうには、大正天皇、昭和天皇の即位式が行われた「紫宸殿」が堂々とした姿を見せています。

「あ、ここにも門があるよ」とミモロが駆け寄ったのは、「建春門」です


見学コースは、御所の中を縫うように作られ、すべてを回ると1時間くらいかかります。
再び「紫宸殿」の前へ。
「あれ、まだ左近の桜は咲いてないねー」と、まだ蕾の固い桜を眺めて残念そうなミモロです。

南を向いてお座りになる天皇の位置から、左(つまり東側)ということで、東側の桜は、左近の桜。また、京都の左京区も東側にあり、地図上で、北を上に見ると、ちょっと変な感じですが、あくまでも天皇さまを中心にしたもの。




「紫宸殿」は、南に向かい建てられた、入母屋桧皮葺きの高床式宮殿建築。

中には、天皇の御即位の折に使われる高御座(たかみくら)が鎮座しています。

現在の高御座は、大正天皇の御即位の折に造られ、今上天皇の御即位には、東京の宮殿に運ばれたそう。

「紫宸殿」の前には、広い白砂の庭が広がっています。

「なんか桜が少ないねえー」と桜を楽しみに訪れたミモロは、さらに奥へと進みます。
  

京都御苑の中で、もっとも桜が多いのは、「仙洞御所」。でも残念ながら、一般公開は、一切されていませんし、また見学申し込みが多数殺到するため、なかなか見学できません。
「いつか見てみたいなぁー」とミモロ。きっといつかね・・・・

さて、ほかに桜はあったかな?ミモロの京都御所見学は、続きます。




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洋館を背景にした美しい桜。「京都府庁」旧本館中庭に聳える大きな枝垂れ桜。

2012-04-06 | 自然

「わーすごくキレイ!」とミモロが、歓声を上げたのは、京都府庁の旧本館中庭に枝を伸ばす桜です。


京都府庁は、御所にほど近い場所に。その旧本館は、明治37年に建てられたルネッサンス様式の洋館。

NHKの年末の大型ドラマ「坂の上の雲」のロケ場所にもなったところです。

その中庭の中央に、大きくのびのびと枝を伸ばす枝垂れ桜が、今、見事な花をつけています。


「今年の桜は、ひときわ美しい気がします」と、毎年、桜を見続けている「京都観光文化を考える会・都草」の坂本理事長が桜を眺めながら、ポツリ。

「ここの桜、すごく楽しみにしてたんだー」とミモロも初めて見る桜に感激の様子。


ここには、桜守の佐野藤右衛門さんが、命名した容保桜や、円山公園の初代枝垂れ桜の孫桜など6本の桜が、春に、艶やかな姿を見せてくれます。


この桜は、府庁が開いている時ならいつでも自由に見ることができます。
中庭から、見上げるように桜を見るのも素敵ですが、旧本館の2階に上がり、窓越しに見ると、洋館が背景となり、お寺や神社で見る桜とは、一味違った雰囲気が楽しめます。



「ここから、桜の木を見下ろすように眺めるのもいいねぇー」とミモロ。


特に、おすすめは、2階の東側からの景色。桜の花が近くに見えます。さらに女性限定の見所は、2階東側の女子トイレ。その窓は、桜のすぐ近くなので、目の前にピンクの世界が広がります。

御所の桜見物から、足をちょっと伸ばして、ぜひ…。

桜の見ごろは、4月上旬ごろまでです。

*「京都府庁」京都市上京区下立売通新町西入ル藪ノ内町 電話075-414-5435 10:00~17:00






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