京都の南にある、ランジェリーメーカーで知られる「ワコール」の本社を訪れているミモロ。ここには、「美の美術館」があり、だれでも見学することができます。
元々婦人装飾品を商っていた「和江商事」が、現在の「ワコール」の前身です。
「こういうアクセサリーも昔扱ってたんだ~」。
現在のようにランジェリーを扱い始めたのは、戦争から戻った塚本幸一氏が、「女性たちが、幸せなことは平和の証」という思いを強く抱かれたことによるそう。
戦前まで和服を日常着にする女性たちが多かった日本。塚本氏は、これからは洋装の時代と確信し、それまで日本の女性の洋装の為のランジェリーメーカーがなかった日本で、日本女性の体形に合うブラジャーの製作を始めます。
「え~これが初期のブラジャーなの?」
そこにはワイヤーを螺旋に曲げた山のようなものと、綿の入ったパッドがありました。
和服では、女性の乳房は目立たぬように晒でまいたり、ぺっちゃんこにすることで胸元がスッキリします。でも、洋装は、女性の体本来の美しさを強調するように、バストは立体感をもったものにします。
ここには、初期のブラジャーから、さまざまな改良を加え、より心地よく、また美しい形に魅せるブラジャーの歴史が展示されています。
「へぇ~ブラジャーって、すごく細かい部位の組み合わせでできてるんだ~」
「ブラジャーの解剖図」
美しいカーブをもつブラジャーの製作には、本当に細かい部位を丁寧に縫製して生まれます。
「このミシンで縫ったんだ~」すべて手仕事でひとつひとつの部位をミシンで縫製。
このミシンの形は、東京の新宿通沿いにあるワコールの社屋のイメージにもなっています。
丈夫で着やすい、上質のランジェリーであるワコールの品。
「これは、大切にお母様から受け継いで着ていらしたというスリップです。愛用なさった方が、送ってくださったもの」と広報の方。
シルクでできたスリップには、美しいレースも施され、上質の仕事は、今も美しさを保っています。
「ワコールの下着って着心地いいんでしょ?」とミモロ。
昭和生まれの女性たちにとって、ワコールのランジェリーは、憧れの品。上質で丈夫で着心地の良さは、評判です。
それは、日本の女性の体形を徹底的に研究することに力を注いだから…。
ワコールの研究所で収集、分析されたデータをもとに、設計されるブラジャー。
「え~こうやってバストの形や位置などのデーターとるんだ~」
「ミモロもやってみよう~」
「う~ミモロちゃんのバストは小さすぎて、ブラジャー必要ないですね~」と。「うん、やっぱり~バストよりお腹の方がサイズ大きいしね~」と、自分の体形をよくわかっているミモロでした。
年齢と共に変わってゆく体形。それは自然の摂理です。でも、それぞれの体形をそれなりに美しく見せるランジェリーづくりが得意なワコールです。
「わ~歴史感じる~」とミモロが眺めるのは、今までの広告展開。それぞれの時代を映し出した写真が並びます。
「あの~これなんですか?」とガラスケースの中に入っている長い手紙。
「これはワコールの創業者、塚本幸一が、大阪万博の時に未来に向けて書いたメッセージで、タイムカプセルに入れて、2000年11月にカプセルから出されたものです」と広報の方。
世界中の女性たちの幸せのために、真摯に仕事を続けていくワコール。その発展を願うと共に、世界の平和を願う思いが、未来の社員たちに向けて綴られています。
「これを読むと、いつも感動するんですよ」と。今回ご案内くださった広報担当の方。
「この手紙を入れたカプセルを埋めたところ見学しますか?」「はい、ぜひ~」とミモロたちは社屋の外に。
敷地に一角に立つ「和江神社」。
琵琶湖の北に鎮座する龍神様をお祀りした社です。
「お詣りしていいですか?」とミモロ。
その社のそばに、タイムカプセルを埋めていた場所が…
創業者塚本幸一氏の思いは、今も、ワコールの社員に受け継がれているのです。
「ワコールの歴史って、日本の女性の社会進出の時代と重なってるんだね~」と。またいろいろなことを学んだミモロでした。
*「ワコール」の詳しい情報はホームページから、どうぞ
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