予想通り自民党総裁に麻生太郎氏が決まった。小池氏も石原氏も思ったほど票は伸びなかった。麻生票は他の4人の票を合計の2倍以上あり、圧勝であったばかりか、地方票の95%を獲得しているそうだ。茶番劇だとはいえ、よく出来ているし、脇役の4人が登場しなければ、ここまで盛り上がらなかったであろう。脇役とはいえ4人は、自民党の次期総裁候補として名前を売ることも出来たのだから、まんざらでもない腹だろう。
けれどもそれは、自民党政治が今後も続くという前提の話である。安倍氏に続いて福田総理までも総理の職を投げ出した。それにこれだけ防衛省・農水省・厚生労働省と不祥事が続いたのだから、それだけでも自民党政治に終止符を打つべきだろう。ところが有権者の心は変わりやすい。ほんの少しの風向きで絶対ダメがもう少しやらせてもいいか、民主党には政権能力がないみたいだから、などと気が変わってしまう。
ましてや今までの選挙と同じように、地域のために働いてくれる人が「よい先生」と言われ始めると地域エゴが働いて、正義も公正もなくなってしまう。麻生氏が「地方を回って感じたことは、不景気だということ」と強調していた。国民がみんな不景気に困っているのか、不景気に怒っているのか。そもそも不景気に象徴される現状は、なぜ生まれてきたのか、自民公明の政権はどんな政策を取ってきたのか。有権者は事象の原因やその構造を突き止めることまではしない。それを解き明かすのは政治家の仕事だ。
麻生新総裁の演説をテレビで見たけれど、小泉氏の演説のように歯切れがいい。調子のよい人はどうも胡散臭い。さてそれでもわが国の有権者はおそらく早々と行なわれるであろう衆議院選挙で、麻生氏率いる自民党候補に投票するのだろうか。見ものだ。
けれどもそれは、自民党政治が今後も続くという前提の話である。安倍氏に続いて福田総理までも総理の職を投げ出した。それにこれだけ防衛省・農水省・厚生労働省と不祥事が続いたのだから、それだけでも自民党政治に終止符を打つべきだろう。ところが有権者の心は変わりやすい。ほんの少しの風向きで絶対ダメがもう少しやらせてもいいか、民主党には政権能力がないみたいだから、などと気が変わってしまう。
ましてや今までの選挙と同じように、地域のために働いてくれる人が「よい先生」と言われ始めると地域エゴが働いて、正義も公正もなくなってしまう。麻生氏が「地方を回って感じたことは、不景気だということ」と強調していた。国民がみんな不景気に困っているのか、不景気に怒っているのか。そもそも不景気に象徴される現状は、なぜ生まれてきたのか、自民公明の政権はどんな政策を取ってきたのか。有権者は事象の原因やその構造を突き止めることまではしない。それを解き明かすのは政治家の仕事だ。
麻生新総裁の演説をテレビで見たけれど、小泉氏の演説のように歯切れがいい。調子のよい人はどうも胡散臭い。さてそれでもわが国の有権者はおそらく早々と行なわれるであろう衆議院選挙で、麻生氏率いる自民党候補に投票するのだろうか。見ものだ。