友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

夢って何?

2008年09月14日 21時53分45秒 | Weblog
 結局、中学2年の孫娘の要望に応えて、恥ずかしながら映画『花より男子ファイナル』を観てきた。何しろ孫娘は女優・井上真央にぞっこんだから、絶対映画を観るべきだと言い切る。カミさんはそんな孫娘の言葉に圧倒されてか、あるいは自分自身も映画を観たいと思ったのか、「一緒に行ってみようよ」と言う。「二人で行けば!」と言うと、「運転手がいないとね!」とまで言われ、仕方なく一緒に出かけた。

 映画を観る人の多くは家族連れで、しかも若い人々が多い。私たちのように孫娘と来ているような人はいなかった。それでも、家族連れで来ている人も母と子できている人も、映画を観るマナーはあまりよくなかった。映写中にもぞもぞと食べたり、席を立って出て行ったり、本当に映画『花より男子ファイナル』が好きなのかとさえ思ってしまった。

 映画『花より男子ファイナル』は、ある人に言わせれば「お子ちゃまの映画」だということだけれど、映画を観ていてその批評は合っていると思った。井上真央のセリフではないが、「ありえないっちゅうに!」という映画であったことは間違いない。「馬鹿で、わがままで、自己中心」の男については最後まで好きになれないけれど、エンターテイメントの映画としては面白かったでいいかと思う。

 映画の中で何度か「あなたの夢は何?」という言葉が出てきた。ドラマではいかにも適切な言葉のように思うけれど、実際にあなたに向かって、大好きな人から「あなたの夢は何?」と聞かれたら、いったいあなたはどう答えるだろう。「あなたの夢は何?」と聞かれて私は今、何を答えてよいのかわからない。人は確かに夢を追って生きているように思うけれど、実際の私たちの生活は夢を追っているのだろうか?

 そもそも夢を追うことは大事なことだとしても、生きている人々は皆夢を追って生きているのだろうか。その夢とはいったい何なのだろう。映画の中では、「馬鹿で、わがままで、自己中心」の男の夢は好きな女と一緒に暮らすことのようだったし、その対象の女の夢は好きな男の子を孕むことだった。夢なんてものはそんな程度のことなのか、そんな夢なら確かに人々が思い描くことなのかもしれない。そうなのだ、私たちはそういうささやかな夢を求めて生きているのだと思う。

 明日はゴルフだから晴れますようにとか、明日はよいことが起こりますようにとか、そんなささやかな夢を追うことで人は生きている。人類の歴史はその積み重ねの上に成り立っているような気がする。若い時ならこれから自分は何をしようということであろうが、私のように年老いた者はこの先の10年、20年のことを考えるとはとても思えない。まず、明日はどうしようかであり、明後日はよいことが起こるかなだと思う。違うのかな?
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