友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

みんなそれぞれに、その持ち場で頑張っている

2018年08月28日 17時03分11秒 | Weblog

  「中学のクラス会」と題したのに、ここが原点と言う気持ちばかりが先に立ち、クラス会の様子に触れることができなかった。今日、友だちが「ヒコちゃんもまだまだ元気、ジャックナイフも錆びてないねー」とメールをくれた。2次会でカラオケに行った時、みんなは歌い慣れているから上手い。それなら中学時代に見た映画『錆びたナイフ』が、いいじゃーないかと思って歌ったので、こんなメールを送ってくれたのだろう。

 中学を卒業してもうすぐ60年にもなるから、変わっていないと言ったら嘘になるが、歳は重ねたが変わらない気がしてならない。大方が老年太りになってきているのに、体形を保つ努力の女性たちがいた。イヤ、60年前よりキレイになっている人もいる。「毎日泳いでいる」と言うだけあってスタイルがいい。クラスの女性たちはみな可愛いかったが、今では堂々たる「女房」である。

 おとなしくて「お嬢様育ち」のように感じていた子が寡婦となり、新しい耕運機を買い込み、ひとりでコメ作りをしているという。「学校で、正月飾りの作り方を教えている」、「農協のカラオケ教室に参加して歌っている時が一番落ち着く」とも言っていた。細かった身体もしっかりと力強くなっていたし、カラオケに行った時、歌った人に「励まし」や「冷やかし」のエールを大声で送っていた。

 地域のボランティアで、交通安全のために通学路に立っている他に、蛍の養殖にも力を入れている人、故郷の伝統の夏祭りをより盛んにする保存会の要職に就いている人、何度も手術を受けたが元気に趣味の絵を描いている人、「ダンナがこれが最後のクラス会かも知れんから行って来い」と送り出してくれたと言う人、みんなそれぞれに、その持ち場で頑張っている。74歳になるジイジとバアバなのだから当然か。でも欠席ハガキに、「家無し、金無し、ホーム暮らし」と書いてきた人もいる。

 幹事が「誰か替わってくれ」と言うが、「3回はやれ」と拒否される。やけくそになった幹事が「分かった。それなら来年やるぞ」と叫ぶ。「やれやれ、どんどんやれ」とヤジが飛ぶ。間が空くほど参加者は少なくなるだろう。ひとりでも多く参加してもらうためにも、1年に1回が良いのかも知れない。メールをくれた友だちに倣って、「3年3組 バンザイ!」。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする