友だちが「今朝、マンションの通路脇に置いたサボテンの2鉢、同時に花が咲きました」とメールをくれた。すぐに見に行くと、1鉢に4・5株くらいのサボテンが窮屈そうに植わっていて、そこからかなり大きな花が咲いていた。匂いはないが、美しく見事な花だ。友だちはマンションの花の世話をしているグループのメンバーで、私とは同じ歳だ。
「時々、お花を持って行ってしまう人がいるので、見張り役のつもりで夏前に置いたんだけど、もう3回も花が咲いたの」と教えてくれた。我が家のサボテンはほとんど花が咲かない。どういう訳なのだろう。新聞販売店が何かの記念に購読者に配布したもので、もう何十年にもなる。水も肥料も与えたことがないからダメなのか。
高校野球はまた、私の予想と違った。準決勝の第1試合は金足農と日大三高だった。いくら金足農の吉田投手が凄い球を投げるとしても、これだけ連投が続いているし、打撃力のある日大三高を抑えることは出来ないだろうと思っていた。ところが、日大三高の選手はここぞというところで打てない。まあ、そのうち打てるようになる、きっと金足農の投手は力尽きるはずだ。
そう思っていたのに、最後まで投げ切り、日大三高は敗者となった。回が進むにつれ、金足農への応援は大きくなっていく。吉田投手が三振を取れば、スタンド全体から歓声が沸き起こる。弱いと思ったチームが勝利をつかんだ瞬間、観客席がどよめいた。それでも負けた日大三高も爽やかだった。もちろん、涙を流す選手もいた。負けることは悔しい、しかし仕方ない。
第2試合の済美と大阪桐蔭は、松山出身の友だち夫婦には申し訳ないが、私の予想通り大阪桐蔭が勝った。多分、明日の決勝戦は大阪桐蔭の春・夏連覇が実現するだろう。先ほど、サボテンが見事な花を咲かせた原因が分かった。朝の友だちから、「サボテンが家にあった時、白い粒の肥料をボクが何回もやったからだと夫が威張ってます」とメールが来た。やっぱり、放っておいては咲かないのだ。