雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

アイヌ語地名サロン 盛会裏に無事終了 「ヤリキレナイ川」ってあるの!

2018-11-25 19:18:34 | 地名

なごやなにアイヌ語地名サロン(11月24日)は終わりました。アイヌ語地名研究会「アイヌ語地名サロン」部会の中の話です。

参加者の皆さんご苦労様でした。会は盛会でした。

会の中で出された「おもしろいアイヌ語地名」(話題となった)の一つに「ヤリキレナイ川」がありました。

「ヤリキレナイ川」(由仁町)

「やりきれない」とは、「やってられない」、愚痴を聞かされるのは「やりきれない」などと使う言葉ですが、通常はあまり使う事のない言葉です。

この言葉が地名にあるのです。面白いではありませんか。

川は長沼町から夕張市に抜ける途中にある「由仁町」にあるのです。

川には看板も立てられてあって、この地を通る人が「ヤリキレナイ川」があるなんてと、面白がっています。

表通りに無いので、偶然近くを通った人だけがこの看板を見る事ができるのです。

〇ヤリキレナイ川は、夕張川支流の一級河川で、北海道695号北長沼由仁線沿いを流れる全長約5㌔㍍の川です。

地名の起源はアイヌ語の「ヤンケ・ナイ」 魚の住まない川からと考えられたり、「イヤル・キナイ」 片割れの川 から起こったとされています。

この川は、明治時代に、たびたび氾濫したことがあり、、この河川を住民がアイヌ語の呼び名をもとに「ヤリキレナイ川」と呼び始めたことから定着したと言われています。

 

 


札幌市とその近郊 難読・面白アイヌ語地名  札幌にはアイヌのコタンが四コタンあった  

2018-08-31 16:23:14 | 地名

「札幌・難読面白アイヌ語地名」

札幌市内や近郊の地名にはアイヌ語が基になった地名があります。これらの地名は「アイヌ語地名」と言います。

札幌に住んでいる人には読めても、他の地域に住む人には読めない地名もあるでしょう。読みに挑戦してみてください。

 ① 発寒  〇〇〇〇と読みます。

 ② 生振  〇〇〇〇

 ③ 花畔  〇〇〇〇〇

 ④ 月寒  〇〇〇〇

 ⑤ 濃昼  〇〇〇〇

 ⑥ 簾舞  〇〇〇〇

 ⑦ 札幌  〇〇〇〇

 ⑧ 伏古  〇〇〇

 ⑨ 苗穂  〇〇〇

 ⑩ 手稲  〇〇〇

 ・読み方と 地名の起源。地名の起源を分かっている人は少ないでしょう。

  札幌もアイヌ語地名だったのと言う人も多いのです。

① ハッサム    ハチャムぺツが語源 ムクドリ・川  当時はムクドリが多く住んでいた所だったのでしょう。

② オヤフル    オヤ・フルが語源  他の・斜面。     

③ バンナグロ   パナンクルヤソツケ  パナンクル(川下の)・ヤソツケ(漁の目印にした地形)の後ろを省略し、音が逆転して今の地名になったと言います。 

④ ツキサム    チ・キサ・プ  われらこすって 火をだすところ。 諸説あます。

⑤ ゴキビル    ポク・ウン・ビリ 山の影。 この地名も諸説あります。 

⑥ ミスマイ    ニセイ・オマ・プ 絶壁・ある・ところ。

⑦ サッポロ    サッ・ポロ・ぺツ 乾く・大きい・川。 いろいろな説がありますが、ここにあげた説が有力です。     

⑧ フシコ     フシコ・ぺツ   古い・川。

⑨ ナエボ     ナイ・ポ     小さい・川。

⑩ テイネ     ティネ・イ    濡れている・所。

 

〇 札幌市内にあったコタン。 

  明治時代初めには札幌にいくつもコタンがありました。次第に和人が多くなりアイヌは地方に行ってしまいました。

  ※「コタン」はアイヌ民族の集落の事です。

  ハッサムコタン 現在の琴似駅の南側の地あたりです。

  コトニコタン  現在の札幌駅の北西側。

  フシコサッポロコタン 苗穂駅の近く、北西側。

  上サッポロコタン   テレビ塔近く。

 ・ 昨年、札幌のコタンについて調査し、本にまとめた人が居ます。

 

「さっほろと近郊の人に朗報」 まだ間に合いますよ!

 第十六回 日本ダッタン新そば 祭り 今やっています。 会場 「サッポロさとらんど交流館」 駐車場は無料、何台も停めることができます。

                               札幌市東区丘珠町519-1  電話 011-781-5871

 8月31日(金)、9月1日(土)、9月2日(日) 3日間、最終日は15時30分。 北海道産ダッタンそば 

     もり・かけ 500円  天ぷらそば 700円。 あんかけ焼きそば 600円。 沢山の人がダッタンそばを食べに来ていました。

     手打ちそば 体験教室が毎日あります。 毎回5組。

     野菜など農産物も会場内で販売しています。

     


「群来(くき)る」って 鰊が群れて沿岸にやって来ることなのよ!

2018-03-21 10:06:46 | 地名

「群来」(くき)

積丹半島の古平(ふるびら)と美国(びくに)との境に「群来(くき)」という名があります。北海道の地名に「群来」という地名があるということに驚いています。ここは、むかし鰊が押し寄せてニシン漁で栄えたところであったと、地名から想像できます。

ニシンが群れ来るという「群来」の言葉は今では死語にちかくなっており、多くの人に群来の言葉は知られていません。稚内の高台の展望台の展示の説明に「郡来」と書かれてあって、この群来の字ではありませんと指摘したことがあります。

その後掲示物は訂正されていました。

アイヌ語地名研究家で知られる某氏も「群来」と言う字をつかって、アイヌ語地名でないと説明していました。良く知られていない単語なので「群来」を「郡来」としてしまうことがあるのです。

日本海沿岸では春にニシンが大量に獲れてニシン番屋が作られ、東北からやんしゅうがやってきて賑わいましたが、ニシンを獲りすぎたためにニシンの群来る姿が見られなくなりました。

ニシンの養殖や漁獲の制限などで、数年前から再び沿岸が白くなる現象が見られる様になり、死語にちかくなっていた言葉が、近年蘇ってきました。2月に小樽の海岸に「群来」の現象が現れ、新聞にも群来が報道され、スーパーなどで急にニシンが安く買えるようになりました。

★今ニシンが安く買えます。

 


北海道難読地名 地名読み取りクイズ

2017-12-15 17:35:41 | 地名

「北海道の地名は大半がアイヌ語に起源」さあ挑戦してみましょう。

カムイラビットは北海道アイヌ語地名研究会の会員です。北海道にはなかなか読めない地名が沢山あります。アイヌ語の地名をむりくり漢字に当てはめたので、読めない地名が出来てしまいました。

これらの地名を「アイヌ語地名」と言っています。

読めない地名を見つけ、読めるようになると、北海道に関心がなお深まります。

〇次の北海道の10の地名を拾ってみました。10地名の内、いくつ読めるでしょうか。挑戦して見てください。

    1、輪厚     2、納内     3、黄臼内      4、美禽      5、老者舞  

    6、沙留     7、浦雲泊    8、濃昼       9、長留内    10、於兎牛

〇場所と地名の意味を次にあげました。

  1、北広島市   ワッツ  横入る川より呼ばれました。

  2、深川市東部  オ・サル・ウン・ナイ  川尻に・葭原・のある・川

  3、浦臼町東部  キナ・ウシ・ナイ    ガマが・群生している・川

  4、美幌町北部  キキン川が網走川に合流する地点。  キキン エゾノウワミズザクラ

  5、釧路町南東部  オ・イチャン・オマッ・プ  川尻に・鮭産卵場所・のある・もの(川)

  6、興部町東部  サロ・オロ  カヤ原・の中の(川)

  7、釧路南東部  ポン・トマリ  小さい・泊

  8、石狩市厚田・浜益  ポキン・ビリ  小さい・泊

  9、幌加内南部  オ・サル・ナイ  川尻が・ヨシ(である)・川

  10、由仁町南東部  オ・ソ・ウシ・イ  川尻に・滝・そこにある・もの

〇「読み方」

  1、わっつ    2、おさむない     3、きうすない     4、みどり     5、おしやまっぷ 

  6、さるる    7、ぽんとまり     8、ごきびる      9、おさるない   10、おそうし 

 

 

 


「襟裳岬周辺のアイヌ語地名」

2017-07-25 20:05:02 | 地名

「襟裳岬周辺のアイヌ語地名」

年に何度も花の撮影に出向く襟裳岬。この三角の半島の名は何というのだろう。

半島の名が思い出せない。おかしいぞ、覚えていないはずがない。しかし頭に浮かばない。

こうなれば仕方ありません。地図を見て確認するしかありません。

調べて見て襟裳岬の所は半島と言わないことが分かったのです。襟裳岬のでっぱりも、稚内のでっぱりも、室蘭のでっぱりも半島ではなかったのです。

札幌から約4時間半で到達する襟裳岬はそのまま襟裳岬なのでした。

先日、松浦武四郎生誕100年記念行事に出向いた折、その中で、いろいろな地図が展示されていましたが、その一枚の日高地方のアイヌ語地名図がありました。日高地方の方、参考のために見てください。

今の漢字書きの地名のもととなっています。日高地方はアイヌ語地名が多かったのです。

 


海は 島・岩 見事な自然美 島武意海岸

2017-07-10 13:24:35 | 地名

「島武意海岸」眺めが最高。ここまで来た甲斐があります。

 積丹半島の最北端の島武意海岸は眺めが美しい。イタドリの大きな葉が特に目立ちます。

この日は、アイヌ語地名研究会の地域探訪の為の下調べで、4名の幹事で訪れたのでした。

 

地名の起りは、アイヌ語の「サク・コタン」で、夏にアイヌは狩猟のために積丹にやってきて、掘立小屋を作りこの地に住まったことから「積丹」に住んだことによって付けられた地名です。

川の幸、海の幸が豊かな場所であったのです。

若ければ、展望地からホイ・ホイと降りていくのですが、今では海岸に降りるのはためらいます。

海には海岸の獲物がある様に思われますが、今では貝殻も無く、カニも見つかりません。

シマムイの地名は、もちろんアイヌ語で、シュマ(島・岩)のムイ(入江)という呼び方から付いた地名です。

 

 


茂平沢(石狩管内当別町)の地名の起源は?その呼び方は?

2016-12-25 22:37:43 | 地名

「茂平沢」

当別町の当別川上流域に車を走らせると、右側の丘に意外に大きい集落が見られます。

当別川の周りのこの辺りの丘の下は水田地帯です。

どんな集落なのかと興味を持ち、集落内に入り周りに車を回すと「茂平沢神社」がありました。開墾100年の碑が神社の脇に建てられています。

ここは古くから開発されて、土地に恵まれたこともあり、結構な集落をなしていたところと思われます。

この茂平沢地区には学校が見当たりませんので、下方遠方に見られる弁華別小学校、弁華別中学校へと子供たちが通っていたのだろうと思われます。

この「茂平沢」の地名の読み方ですが、どの様に呼ぶのだろうと考えました。

「もひらさわ」と呼ぶのであろうと思ったのですが、もしかしたらアイヌ語の「モヒラ・沢」ではなかろうかと、なまかじりのアイヌ語で地名を当てはめてみました。

「モヒラ」をアイヌ語地名に当てはめると「モ=小さい、ビラ=坂」と考えると小さな坂にある沢から地名が付けられたものと考えれる、と考えて家に戻りました。

地名を確認すべく、地名の起源を調べて驚きました。なんと「茂平」という人が住んでいたのでその地名(当別町史)としたというのです。

地名の呼び方はなんと「もへいざわ」といい、地名の起源は「茂平(もへい)」という人が住んでいたからというのです。

驚きとともに勝手にアイヌ語地名として考えてはいけなかったのでした。

「茂平沢」の地名を見てすらりと読める人は土地の人しかいないのではないかと思い、これも難読地名の一つではなかろうかと思うのでした。


石狩北部 アイヌ語地名探訪

2016-08-29 21:34:31 | 地名

「石狩北部 厚田、浜益、増毛は人気らしい」

8月27日(土) 北海道文化財保護協会主催の厚田、浜益、増毛の文化財めぐり探訪に参加しました。

希望者が多くて定員をオオバ―して15名も断ったそうです。

石狩北部の地域にはなかなか行けないと見えて、人気だったと思われました。増毛町の本間家、増毛小学校校舎などの見学は感激しました。

  

 増毛町小学校 大きな旧校舎が保存されていて驚きました。

バスは満席、見学のための乗り降りにも時間がかかりました。

朝9時札幌駅北口出発、帰り着いたのは5時半。長時間のバス旅行で疲れました。

 

そして今日29日はアイヌ語地名研究会で10月10日に行う「アイヌ語地名石狩北部地名探訪」の下見に担当者5名で出かけました。

送毛の千本楢にはなかなか行けませんが、今回で2度目の見分でした。送毛はアイヌ語のタチギボウシのある所から付けられた地名でアイヌは刻んでにて食したそうです。千本楢は見事で、見るだけでご利益がある感じがします。

見学地の最北端は浜益の番屋後跡(浜益郷土博物館)までにしました。

探訪で案内できない場所も見て回りましたので朝9時出発、札幌駅に帰り着いたのは5時半で、充実はしていましたが、結構疲れたのでした。

昨日の北海道医療大学の漢方・薬学講座に出席と、3日とも出かけたものですから、結構忙しい3日間となりました。

 

★3日間とも忙しかったと備忘録としました。


北海道の地名 読めますか これは序の口 難読地名はいくらもあるよ

2016-03-26 21:11:36 | 地名

「北海道の難読地名」

次の地名が読めたら 普通なみ まだまだあるよ北海道の難読地名。それは後程紹介します。

以下の字は、もっと人に自慢したくなる「漢字の読み方2」に出ていた北海道の地名です。

まずはお読みください。

1、占冠   2、留辺蘂  3、妹背牛  4、標茶  5、発寒  6、興部  7、弟子屈  8、椴法華 9、音威子府  10、倶知安

これらの地名が読めるのは、北海道人では当たり前です。

読み方は次のようになります。

1、しむかっぷ  2、るべしべ  3、もせうし  4、しべちゃ  5、はっさむ  6、おこっぺ 7、てしかが 8、とどほっけ 9、おといねっぷ 10、くっちゃん

その本には町の説明が書かれてありました。概略次のような町です。

1、北海道勇払郡・村。リゾートで有名なトマムがある。

2、北海道北見市・町。温根湯温泉がある。

3、北海道雨竜郡・町。北海道有数の穀倉地帯。

4、北海道川上郡・町。町の南部に釧路湿原。

5、北海道札幌市西区~。アイヌ語の「ハチャム」より。

6、北海道紋別郡・町。特産品は牛乳、海産物。

7、北海道川上郡・町。摩周湖・屈斜路湖がある。

8、北海道亀田郡の旧村。編入合併により函館市に。

9、北海道中川郡・村。工芸で村おこしを推進中。

10、北海道虻田郡・町。羊蹄山の山麓。