雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

ハマナスの花 石川啄木も詠う

2012-07-31 20:46:29 | 草花
「北海道の花」に指定されている花は「ハマナス」です。またハマナスは、道内14市町の花にも指定されています。
さらに、カントリーサインのデザインにハマナスを取り入れている自治体は稚内市、幌延町、石狩市、興部町、浦幌町の5市町です。札幌の隣の石狩市の図柄は「石狩川の河口にある石狩灯台とカモメ、ハマナスの二つの花」をアレンジして作られました。

函館市の啄木公園には啄木の銅像が建てられています。その台座に「潮かおをる 北の浜辺の砂山の かの浜薔薇(はまばら)よ 今年も咲けるや」の啄木の詩が刻まれています。啄木はハマナスを浜薔薇としています。
ハマナスはバラ科の仲間で香りが特に良く、多くの人に愛されています。香りあるハマナスの花弁を仕事として集めさせた時代があり、むかし香水を作っていました。
ハマナスは昔は浜にのみ見られましたが、今では移植したりして内陸部にも見られます。札幌の豊平川堤防沿い、百合が原公園にも移植されています。
むかしむかしの事ですが、網走市の北浜に連れて行ってもらった子供時代に、内陸地に住んでいた私には、ハマナスの赤い実が珍しく、摘み取った実を持ち帰り、机の引き出しの中に入れ、当分宝物にしていたことを今でも思い出します。
今では自然保護の為に赤い実を採取することへの罪悪感があり、なかなか摘み取れませんが、実の果肉部分を集めてハマナスジャムを作る事も出来るのです。

紋別市の道の駅の周りのハマナスの木は、白い花のハマナスの花を着けており驚きます。しかし、カムイラピットは古来の赤紫色のハマナス花が好きなのです。