雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

夢か幻か! カササギ

2015-02-14 05:09:13 | 

カササギ 札幌にも繁殖しているんだって!

もう4年ほど前の事、カムイラビットの住む東苗穂(札幌)の街中で、白と黒の鳥をかすかに見た様な気がします。飛び去り方が速かったので、よく確かめる事が出来ずじまいでした。

たしかあれは「カササギ」でないかと直感でそう思ったのでしたが、その後はその様な鳥にも出会わず、私の心の中で幻の鳥の存在でした。その時急いで目で追い求めましたが、分からずじまいでした。

その時は「カササギが北海道にいるわけはないか」と誰にも話したことがありませんでした。

以前、市井を風靡した韓国ドラマの「チャングム」の中で、「カシャカシャ」という鳥の声がよく流れましたが、これこそカラスの仲間のカササギの鳴き声でした。韓国ではカササギは縁起の良い鳥として親しまれているのです。

新聞を見ていましたら(道新・2015・2・13 夕刊、今日の話題)、「道内では二十数年前から、苫小牧や室蘭など胆振地方で繁殖が確認され、近年は札幌地方にも分布を広げている」と紹介しています。

もともと豊臣秀吉による朝鮮出兵で朝鮮半島から持ちこまれた鳥で、佐賀県や福岡県などに生息していたのです。時を経るとともに広がりを見せ、北海道にも住みつくようになったらしいのです。そうか、札幌にも確認されているのかと「夢か幻か!カササギ」が現実をおびてきました。

カササギはカラスの仲間でありながら、見た目には白と黒のコントラストが鮮やかで美しいのです。カラスはただただ黒一色で、人にはあまり好かれない鳥なのに、カササギは珍しがられ、これから繁殖地を広げていく可能性がある鳥なのです。

ソウルオリンピックが開かれる一年前に韓国に地理仲間で研修旅行で行った際、朝鮮半島中ほどの街の林を飛び交うカササギの姿を見、この目で確認できた事の喜びがありました。仲間にも「カササギは、韓国の国鳥なんだよ」などと知ったかぶりして紹介したものでした。

「カササギさん白と黒のマントを神様に貰い良かったですね」と声をかけるのでした。