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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

ナナカマド大木の終わり

2015-11-27 20:50:43 | 樹木

「ナナカマドの大木 終焉」

雪の降る朝、良くナナカマドの写真を撮りに行く場所がありました(過去の話になります)。広い土地半分に木が植えられ、大きく育ち林となっています。

 

朝陽を撮りに出向いたついでに、ナナカマドの写真も撮りました。この木も倒され捨てられました。

そして土地の半分は畑になっていて、周りに大きなナナカマドが天高く成長し、二階の屋根まで背が付くほど高くなっていました。ほかにもナナカマドの木が周りに何本も植えられていて、雪の降る季節に彩りを添えていました。

 

今年の秋もこのナナカマドは沢山の実を付け、見事なまでの赤い実の美を見せておりました。

ラビ妻が友達から聞いてきたところによれば、ナナカマドは「背丈はあまり伸びない木」と言っていましたが、どうしてどうして条件の良い場所では、沢山の実を付け大きく育つものなのです。

ナナカマドの赤い実の上に雪が積もると、綿帽子をかぶった赤ら顔のナナカマドの実の姿が可愛げです。

そして、今日から5日ほど前に、業者が来てこの土地の林の縦長の半分の部分と、ナナカマドのすべてを切り倒し、倒されたナナカマドは幹の部分も短く切られて、無残な姿になっていました。畑の真ん中にあった桜の木だけがさみし気に立ちすくんでいます。

 

これらのナナカマド全部切り倒されてしまいました。

この土地の持ち主と何度か話したことがあります。白石区の方から車で来て、畑を耕していたのですが、お歳を聞くと93才とかいっていたと思うのですが、今年の春になっても、持ち主がこの畑に姿が見えません。

近所の人の話によれば、「この冬に亡くなったと聞いたよ」と言うのです。

持ち主が来ず、畑は生えてきた雑草に覆われ、放置された土地にどのような草花が居ついていくのだろうと、興味津々で見ておりました。

土地の財産を受け継いだ息子がこの土地を手放すことにしたのでしょう。親の思いとはまったく別なのです。

11月に入り、この土地を売りますの看板が立ち、何日も経たないうちに看板が無くなり、土地が売れたことを知りました。土地が広かったことで買い手がすぐついたものと思われます。

持ち主の死去により、ナナカマドも切り倒され、ナナカマドの一生が終わったのです。惜しい植物たちが切り倒されたのですが、持ち主の死によってナナカマドは殉死させられたようにも思われます。

ナナカマドの切り倒される一週間前に朝日を撮影のついでにナナカマドを撮影したものがありますので、見てください。

おしい自然の空間を無くしたものとカムイラビットは残念がっています。