想い続けることができれば、その想いはいつか成就する

その日その日感じたことを詩、エッセイ、短歌、日記でつづります。野菜も育ててます。

67歳の初夢 加齢から華麗へ変身

2015年01月02日 | エッセイ


① 加齢から華麗へ 変化を受け入れる旅


 2015年が始まりました。数え年では一つ年を重ねるわけですが、私にとってそれは単なる通過点にすぎません。人生という大河の流れは連綿と続き、私たちの世代も次の世代へバトンを渡していく責務を担っています。

 「加齢」という言葉がありますが、私にとっては「加齢」ではなく「華麗」です。年を重ねることは、老化の始まりではありません。むしろ、日々変化を繰り返し、その変化を受け入れて「華麗」に至るプロセスだと思っています。それは、仏教でいう「諸行無常」の考えにも通じるものです。時間は止まることを知らず、変化は私たちの選択に委ねられています。

② 自分の価値を見つける旅


 誰にでも価値があります。だからこそ、私たちはこの世に生を受けました。この価値を見出し、それを社会に活かしていくことが人生の目的です。たとえば、城壁を作る大きな石も小さな石も、それぞれが必要不可欠な存在です。同じように、人にはそれぞれの役割と使命があるのです。

 この役割を果たすためには、自分が何者であるかを見極めることが重要です。「自分」とは、自らの「分け前」。天から与えられた資質を理解し、それを最大限に活用することが私たちの役目です。
 

③ 時を制御するのではなく、時に乗る


 時間は誰にでも平等に与えられたものです。一日24時間、この絶対的な制約の中で私たちは生きています。もし、時間を制御できるようになれば、世界の秩序が崩れてしまうでしょう。だからこそ、私たちは「時の流れ」に身を任せ、その中で自分を表現する術を学ぶべきなのです。

 心理的な時間の感じ方を変えることなら可能です。一瞬を大切に過ごすことで、充実感や達成感は大きく変わります。時の流れに乗りながら、私たちはその瞬間瞬間を「華麗」に彩ることができるのです。

④ 学び続ける意志が人生を広げる


 近年、IT技術の進化は驚くべき速さで進んでいます。この変化の中で、私も学び続けたいと思っています。年齢を重ねると、若い頃のように新しいことを覚えるのが難しくなると感じることもありますが、これまでの経験値を活かして取り組めるのは、年を重ねた者の特権です。

 記憶は比熱に似ています。高齢者は温まりにくいが冷めにくい水のように、一度身につけた知識は長く活かすことができます。それでも最近は少し忘れるスピードが早くなった気がしますが、それもまた「華麗」の一部。寄り道しながら、少しずつ進んでいけばよいのです。

⑤ 発見とは「気づき」の積み重ね

 科学の世界では、しばしば「発見」が賞賛されますが、発見とはもともと存在していたものに人が「気づく」ことです。英語で「discovery」と表現されるように、覆い隠されていたものを明らかにする行為に過ぎません。

 名もない人が長い間気づいていたものが、世間に広がらなかっただけという場合も多いでしょう。たとえば、青色ダイオードの発明は、人類の発展における大きな出来事でしたが、それを可能にしたのは、数え切れないほどの試行錯誤と、発明者たちの努力があったからこそです。

 人類の発見や発明は、地球に恩恵をもたらすものであってほしいと願います。エコ化社会が進む中で、省エネや環境保護がさらに促進され、地球が本来の姿を取り戻せるよう、私たちも意識して行動するべきです。

⑥ 変化論としての人生


 かつて「進化論」という言葉がありましたが、私にとってはそれは「変化論」です。変化は止めることができませんが、その方向性は私たち自身が選び取ることができます。この変化を受け入れ、自分の意志で舵を取ることが、華麗に生きるための鍵なのです。

 直感力や論理力、さらには感性や体力が揃った人間は理想的ですが、そうした理想を追い求める必要はありません。大切なのは、その方向に少しずつ進もうとする意志力です。

 私もその一員として、小さな一歩を踏み出していきたいと思います。
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