震災6年4月6日
いつもの日課で、近くの公園を散策していましたら、きれいなスミレに出会いました。春を知らせる女神のようでした。
山路来て なにやらゆかし すみれ草
とっさに、そんな芭蕉の句が浮かんで参りました。きっと、芭蕉も東北を行脚していてそんな場面に出くわしたかなと、当時に思いをはせました。
すみれというと、最近は園芸種のパンジーがすっかり有名になってしまいましたが、やっぱり、雑草に混じって咲いている野のすみれが素朴でいいですね。
紫はあまり好きな色ではないのですが、なぜか、すみれは紫色が似合いますし、雑草に混じって咲く春のすみれは好きです。周りの風景と溶け合っているのがいいのかな。。春にはなくてはならない山野草です。
僕を見て そっとささやく すみれ草
首かしげ ふと目にとまる すみれ草
雑草に 萌えて咲く花 すみれ草
道すがら 目と目が合って すみれ草
ふと見ると 何をか語る すみれ草
見ていると ビビッと来たの すみれ草
すみれ草 私におじぎ しているの?
すみれ草 虫さん呼んで あそぼうか
キランソウという花です。この時期野山ではよく見かけます。
山桜と深山ツツジが美しいです。袋井市にある「すもう寺」です。
うらうらと のどけき春の 心より にほひいでたる 山ざくら花
賀茂真淵の詩です。何度見てもいい詩です。この時期になると、いつも、山桜を見るたび浮かんで来る詩です。曲も付いています。とても、すばらしいです。