コロナ6年1月28日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
最近、私は「記憶」について考えることがありました。人間にとって大事な記憶とは何か――それは感覚や感情を伴った記憶ではないでしょうか。論理的に考えたことや単なる言葉の羅列ではなく、その瞬間に感じた情景や感情が一体となった記憶。それこそが、本当に大切な記憶なのだと思うのです。
今の時代、私たちはコンピューターを使って多くの仕事をこなしています。ディープラーニング(深層学習)の進化も目覚ましく、膨大な情報を記憶し、処理する能力において、コンピューターはすでに人間を凌駕しています。しかし、これからの時代、私たち人間が持つべき「記憶力」とは、ただ情報を蓄える能力ではないと思うのです。
感覚が覚えている記憶。感情を伴った記憶。つまり、心が動いた瞬間に刻まれる記憶です。例えば、美しい景色を見たときの感動や、人との触れ合いから生まれる温かさ。それらは情報ではなく、血の通った人間だからこそ持ち得る記憶です。そして、そうした感性豊かな記憶力を持つ人こそ、これからの社会をリードしていくのではないかと思います。
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